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〔惜別〕楽天戦力外2012──岩村明憲。それでも私が岩村に淡い期待を寄せてしまうその理由

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楽天イーグルスは2012年の全日程を終え、早くも来季へ向けての戦力構想、体制作りへ向けて進み始めている。

先日10/7には野手陣初の戦力外通告がおこなわれた。その第1号は、岩村明憲だった。

2年前のオフ、星野新体制の看板補強選手として、松井稼頭央とともに2年3億の大型契約でイーグルスに鳴り物入りで入団。しかし、この2年、私達が期待していたような結果を全く出すことができなかったのは、みなさん、御存じのとおりである。

復活を期した今季は、右ふくらはぎ痛で出遅れた。1軍に合流したのは開幕から2カ月以上経った6/8。約2カ月1軍でプレーすることとなったが、今度は8/3日本ハム戦での走塁中に痛めた左ふともも違和感で8/5に1軍登録抹消。岩村が再び1軍の舞台に戻ってくることはなかった。

岩村が守るホットコーナーには、今季、枡田、銀次が大きく台頭した。阿部、西村のアピールも続いており、昨年からサードにコンバートとなったベテランの高須も打撃では精彩を欠いたが、守備では今季もそつなく守れることを証明している。

残念ながら、もはや楽天には居場所はないのだ。2年3億の債権回収も全く進まず、費用対効果という意味で考えても、世代交代を推し進めるチーム方針から言っても、岩村の戦力外は100%妥当と断言できる。

年俸を思いっきり減額し、代打・控え要員として残しては?という意見も聞かれる。しかし、そのような役割なら、岩村より他の選手に期待したいというところが球団の本音のはずで、これも頷ける話なのだ。

岩村は不本意ながら「楽天球団史上最も失敗した補強例」として球団史に名を残すこととなった。また、メジャーで精彩を欠いて日本に出戻りする野手の今後の年俸相場を決める「大きなメルクマール」になってくるのでは?と言えそうだ。

ということで、戦力外には賛成なものの、しかし、現役続行はしてもらいたいと個人的には思っている。

今季、「復活の兆し」は見受けられたからである。楽天で「復活の兆し」の結末を見届けることはできないものの、来季、どこかのNPB球団でプレーし、それが本物なのか?どうか?実証してもらいたいと思うのだ。現在、報道によると、古巣のヤクルトが獲得の検討を表明しているという。打者有利の球場を本拠地とする馴染みのヤクルトでプレーするほうが、岩村にとって良いと思う。

「復活の兆し」はどんな所から感じられるのか?

まずはこの2年間の主な打撃成績から。

■岩村明憲 2011年 2012年 主な打撃成績
20121009DATA3.jpg

打率でいえば昨年.183から今年.209。僅か2分6厘の改善で、こんな数字を求めているのではないという寂しい率になってしまった。

しかし、打率はその選手の得点能力を正確に反映する物差しにはなりえない。

得点と最も相関が高いとされているOPSで判断すれば、昨年は.475だったのが今年は.660と約2割の大幅改善に成功している。

打球がフィールドに飛んだ際に安打になる確率BABIP。大体3割近くに収束されるというこの数字が依然として低いという逆風がある中、出塁率、長打率、安打以外の出塁率で選球眼を診るIsoD、純粋な長打力を診るIsoP、得点創出能力を診るRC27など、表に掲載したほとんどの指標で昨年から改善されていることが確認できる。

リーグ平均の選手と比べて、どのくらいプラスを(あるいはマイナスを)生み出したか?を診るRCAAでも、昨年は-11.67と大きくチームの足をひっぱっていたのが、今年は若干ながらもプラスの0.59に転じているのだ。

セイバーメトリクスでは、昨年より今年の岩村のほうが良かったという判断になり、ここに「復活の兆し」をみる。

個人的な印象としては、打球が外野に飛ぶようになってきたのも「復活の兆し」とみている。

下記に昨年と今年の打球方向を掲載する。(※犠打除く。カッコ内は安打数)

■岩村明憲 2011年 打球方向


■岩村明憲 2012年 打球方向
20121009DATA2.jpg

この2つを見比べてみて、まず言えることは、外野の打球が多くなった点だ。

◎昨年・・・全135打球のうち、外野53(39.3%)、内野82
◎今年・・・全58打球のうち、外野30(51.7%)、内野28


ヒットは外野に打球が飛んでこそ発生する。聖澤のような俊足選手だと内野でも安打を稼げるが、一般論でいえば、ほとんどのヒットは外野で誕生しているのだ。外野に打球を運ばない限り、復活はありえない。

その意味で確認すると、昨年は全打球のうち外野に飛んだのは39.3%の割合に止まり、6割近くが内野で処理されていた。しかし、今年は外野に飛んだ割合は51.7%と半数を越えてきた。

今年、ヒットが生まれる外野に多くの打球が記録されるようになったのは、フライ・ライナーの当たりが多くなったからと言える。昨年はゴロを多く打たされていた。ひっかけたゴロ、こねるようなゴロを何度見かけたことだろう。しかし、今年はゴロを打たされる場面が減り、フライ・ライナーが多くなった。強い打球を打つという意識がその打撃フォームからも感じとられた。岩村はゴロ打ちタイプの選手ではない。フライやライナーを打って活躍をしてきた選手だ。打ちたいのはフライ・ライナー性の当たりなのだ。これも「復活の兆し」といえる。

◎昨年・・・全135打球のうち、ゴロ77、フライ・ライナー58(43.0%)
◎今年・・・全58打球のうち、ゴロ23、フライ・ライナー35(60.3%)


今年、当ブログではウェルヒット率を調査してきた。ウェルヒット率とは、結果が凡打か安打かに関わらず、良い当たりだったか?否か?その割合を診る率のこと。もちろん私の主観が入ってしまうのは仕方がないのだが、当ブログの調べでは、岩村のウェルヒット率は.379を記録している。全打球の37.9%は捉えた良い当たりだったことが確認できる。これも「復活の兆し」の1つ。

最後に、外野に飛ばした打球が、外野奥深くまで到達するケースが多かった。これも「復活の兆し」だ。

下記に本塁打を除く、フェンス直撃弾。ウォーニングゾーン内への着弾飛球。ウォーニングゾーン手前に記録された飛球の一覧を掲載してみた。

■フェンス直撃、ウォーニングゾーン付近への打球


当ブログの調べでは、そのような当たりは全58打球のうち15.5%を占める9打球を記録していた。

フェンスぎりぎり、外野後方まで打球を飛ばせば、長打になる確率は断然高まってくる。

しかし、ヒットになったのは僅か3本だった。ここに.228と極端に低いBABIP、「運」に左右された痕跡を垣間見る思いがしてならない。

少なくとも言えるのは6/27東京ドームでの日本ハム戦で森内から放った中飛、あれは完全に長打だった。懸命に背走、最後はフェンスに激突しながらジャンピングキャッチした陽のファインプレーにツーベースを1本損してしまったと言えるのだ。

あと3本ヒットが上積みできていれば、打率は.254だった。あと5本だったら.284だった。

例えば、7/16QVCのロッテ戦だ。9回に成瀬の速球を弾き返した三塁線強襲の当たりは、抜ければ長打コースだったものの、今江のスライディングキャッチの好守に阻まれてしまった。7/29Kスタでの西武戦、1回1死2,1塁の好機でまわってきた第1打席、武隈の外角ストレートをセンター前へ捉えた当たりを運んでみせた。フライヒットコースかな?と思われたが、少し打球が伸びすぎたこと、センター・秋山のスライディングキャッチの好守もあったことで、中飛に倒れてしまう。

結果が全ての世界である。たらればを言ってしまえばキリがないのは百も承知だ。

しかし、それでもこう思う。良い当たりが多かったにも関わらず、率が低いと言う点、BABIPの極端な低さから、運に振りまわされた要素もかなりの部分あったのでは?と。

戦力外を通告されたその日、岩村は自身のブログにこのように綴った。

こういう状況になり、非常に悔しい思いでいっぱいです。

仙台での二年間、自分自身で思い描いていたような活躍はできず
楽天ファンの方々には申し訳ない気持ちでいっぱいですが
貴重な経験をさせてもらい
いろんなことを勉強させてもらった二年でした。

(中略)

まだまだ、このままでは終われないという気持ちが強く
来年どうなるかは分かりませんが
また元気な姿を皆さんにお見せできるよう、

このまま終わってたまるか!

その一心で取り組んでいきます。


復活の萌芽となった今季のそれを、来季、みごと花として咲かせることができるか? 咲かせてみせろ!咲かせてほしい!と、淡くて仄かな期待感を抱きつつ、本稿を岩村選手への惜別エントリにしたい。【終】


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楽天イーグルス、星野監督が考える粛清人員整理リスト2012。来季戦力外候補の顔ぶれを予想してみた?!(2012.8.21)

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テーマ : 東北楽天ゴールデンイーグルス
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No title

こんばんは。
 記事の通り成績は向上傾向ですし、さらに言えば日本人で相当に買い叩ける点も魅力でした。

 ただ成績が悪すぎましたね。この2年で276打席立ちましたが、OPS.590、打率.190、本塁打1という成績。チーム最低水準です。これで戦力外でなければ今季は野手に戦力外が出せません(出さないのならいいですが、そんなこともないでしょう)。
 ただ最大の問題点は、成績云々ではなく、怪我が多い点だと思います。どんなに優秀でも怪我の多い選手を構想に組み込むことは難しく、文字通り「構想外」とせざるをえないでしょうね。

Re: No title

dondondondonさん

コメントいただきまして、有難うございます。

>  ただ最大の問題点は、成績云々ではなく、怪我が多い点だと思います。どんなに優秀でも怪我の多い選手を構想に組み込むことは難しく、文字通り「構想外」とせざるをえないでしょうね。

本当にそうですよねぇ。リベンジの2年目がやってきたと思ったら右ふくらはぎ痛で大きく出遅れ、1軍に上がってきて「復活の兆し」の結末を見届けようと思っていたら、走塁中に左ふとももを痛めて離脱。特に後者が悔やまれて仕方がないところですが、こればっかりは、ね。

故障で見届けられなかった結末を見届けたいという悔いがあるため、来季ぜひ古巣ヤクルトでプレーしてもらいたいと思いますね。

今年は出場するだけでブーイングが飛ぶ有り様でしたから戦力外は想定内でした。岩村は外様の辛さをいやというほど味わったはずですから、もしヤクルトが獲得するというなら彼にとっていいことなのかなと。流石に宮本選手もお年なのでサードの後釜を狙いにいければ…。

No title

戦力外はやむを得ないでしょう。

まぁ色々書いたが、ヤクルトが拾う可能性があるのは救い。
四国独立リーグの愛媛に行くのは再来年以降かな。

こうしてshibakawaさんのブログを見ると故障が多すぎた。寒い仙台で調整は難しかったか…。となると松井稼はよくやったと思う。

一時は外野転向すればとか思ったがサードしかないな、やっぱり。
今年は母校宇和島東の仲間である宮出が引退しましたが、来年岩村の成績が彼の今年の成績より低いとヤクルトファンは黙って無いだろう。

統一球に慣れなかったかな?

Re: タイトルなし

hati8025さん

> 今年は出場するだけでブーイングが飛ぶ有り様でしたから戦力外は想定内でした。岩村は外様の辛さをいやというほど味わったはずですから、もしヤクルトが獲得するというなら彼にとっていいことなのかなと。流石に宮本選手もお年なのでサードの後釜を狙いにいければ…。

元々、ヤクルトのサードは岩村でしたし。古巣獲得ということになっても、熾烈なレギュラー争いが待っているかと思いますが、その結末、見届けようと思っています。コメント、有難うございました。

Re: No title

ゴールドクラブさん

コメント、有難うございます。悔やまれるのは、1年目の開幕時点でもっと身体を絞って迎えてほしかったこと、この点ですかねぇ。きっと結末も違ってきたのでは?と思います。

> 戦力外はやむを得ないでしょう。
>
> まぁ色々書いたが、ヤクルトが拾う可能性があるのは救い。
> 四国独立リーグの愛媛に行くのは再来年以降かな。
>
> こうしてshibakawaさんのブログを見ると故障が多すぎた。寒い仙台で調整は難しかったか…。となると松井稼はよくやったと思う。
>
> 一時は外野転向すればとか思ったがサードしかないな、やっぱり。
> 今年は母校宇和島東の仲間である宮出が引退しましたが、来年岩村の成績が彼の今年の成績より低いとヤクルトファンは黙って無いだろう。
>
> 統一球に慣れなかったかな?
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