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〔試合評〕ID野球はどこへいった?!楽天、3位・ソフトバンクと5.0差──2012年9月11日(火)●楽天イーグルス1-2ソフトバンク

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●楽天イーグルス1-2福岡ソフトバンクホークス


■ハイライト映像


先攻・楽天のスタメン・・・1番・聖澤(中)、2番・藤田(ニ)、3番・松井稼(遊)、4番・ガルシア(指)、5番・フェルナンデス(一)、6番・銀次(三)、7番・牧田(右)、8番・嶋(捕)、9番・島内(左)、先発・美馬(右投)。

後攻・ソフトバンクのスタメン・・・1番・本多(ニ)、2番・明石(三)、3番・内川(左)、4番・ペーニャ(指)、5番・多村(右)、6番・長谷川(中)、7番・江川(一)、8番・今宮(遊)、9番・細川(捕)、先発・攝津(右投)。

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終盤の好機、得点圏打率1位、2位の聖澤、フェルナンデスが凡退...

共に前カード三連勝と勢いに乗る3位・4位の直接対決3連戦。その初戦である。相手は最多勝争いのトップをいく敵軍エース、攝津正。対する楽天は美馬。攝津vs美馬は8/1秋田以来2度目。

攝津から点を取るのはなかなか容易なことではないと思っていたが、予想どおりになった。7回を投げた美馬が本多の先制打、ペーニャのソロ弾の2失点に止める投球をみせると、4回まで完璧に抑えられていた打線は5回1点を返していく。先頭・ガルシアが粘って二塁打、牧田の三遊間をしぶとく破る適時打で1点をもぎとった。

あのままなら攝津が8回、9回もいったかもしれない。7回のアクシデントが楽天側に有利に働いた。攝津が松井との対戦時、投球直後に足を滑らせてしまい体勢を崩し足をくじくかたちになった。その影響もあって大事をとってということなのだろう、8回、ソフトバンクは快投乱麻の好投を続けていた攝津を諦め、継投作戦に出る。

マウンド上に攝津がいなくなったことで、楽天打線は息を吹き返していく。

8回、二番手・柳瀬から先頭・牧田が安打出塁、嶋が送ると、鉄平は死球。1死2,1塁でバッターボックスに聖澤を迎えたところで、ホークスベンチは森福を火消しに向かわせる。聖澤は初球、2球と外いっぱいの球で早々に追い込まれるものの、そこから誘い球をよく我慢。0-2から3-2まで持ち直すことに成功。しかし、最後はアウトローのスライダーにバットが回ってしまい、空振り三振。スタートを切っていたニ走・牧田も三塁で憤死、三振ゲッツーで楽天は好機を逸した。

9回、抑えの代役、岡島相手に再びチャンスを作る。1死後、松井、ガルシアの連打で2,1塁。バッターボックスはフェルナンデス。2-0とボール先行、俄然、打者有利の状況だった。その3球目、高めに抜けた完全なるボール球に手を出していきファウル。2-0が3-0にならず2-1にしてしまったことが大きく響いてしまった。結局、フェルナンデスは2-2から内角攻めの速球に空振り三振に倒れてしまう。続く銀次は当てにいったようなショートゴロに倒れ、ゲームセット。

イーグルスは終盤の8回、9回、リーグ得点圏打率1位、2位を独占する聖澤(.383)、フェルナンデス(.343)の前にチャンスを作ったものの、いずれも1本出ず、1点差を追いつけ追い越せず、9連戦の初戦、3位・ホークスとの3ゲームシリーズの初戦を落としている。

これでチーム成績は、121試合54勝59敗8分の借金5。順位は4位変わらず。ゲーム差は1位・日本ハムと8.0、2位・西武と7.0、3位・ソフトバンクとは5.0、5位・ロッテとゲーム差なし、6位・オリックスと4.5となった。なお、各種成績は下記のように推移している。

◎ソフトバンク戦・・・16試合8勝7敗1分 (ヤフードーム7試合2勝4敗1分)
◎後半戦成績・・・40試合14勝21敗5分、勝率.400
◎パリーグ内成績・・・97試合44勝45敗8分
◎9月月間成績・・・9試合4勝4敗1分
◎直近10試合成績・・・・10試合5勝4敗1分

◎ビジターゲーム成績・・・59試合23勝33敗3分
◎ナイター成績・・・85試合38勝44敗3分
◎カードの初戦・・・45試合20勝21敗4分
◎先制された試合・・・58試合14勝39敗5分
◎1点差試合・・・47試合26勝21敗
◎借金6からの巻き返し(8/22以降)・・・18試合9勝8敗1分、勝率.529

20120911DATA2.jpg
HANREI.jpg

■ソフトバンク・攝津正 球種別投球詳細
St=ストレート、Sl=スライダー、Sin=シンカー、Cur=カーブ
vs右打者44球=St18、Sl12、Sin8、Cur6
vs左打者52球=St29、Sl13、Cur10
20120911DATA6.jpg

7回、打者24人に96球(1イニング当たり13.71、1人当たり4.00)、被安打3(ニ塁打1)、奪三振3、与四死球0、失点1、自責点1、対戦被打率.125(24-3)。

全体のストライク率65.6%(96球中63球)、初球ストライク率45.8%(24人中11人)、3球目で2ストライク率46.7%(15人中人7人)。

攝津の手のひらで、踊らされた楽天の左バッターたち

試合前の段階で、今季、楽天は攝津から.198しか打てていなかった(86打数17安打)。この試合の対戦打率も.125。結局、二度あることは三度ある、どころではなく四度目もあって、成す術なくアウトを重ねてしまったと言えそうだ。

それにしても、毎回同じようにあっさり屠られてしまうとは、なんとかならないのか?!

この試合、楽天の右バッターは、それでも仕事をしたと思う。嶋こそ安打ゼロで終わったものの、ガルシア、フェルナンデス、牧田の3人は攝津からヒットを記録した。右打者合計では10打数3安打2三振の打率.300だ。

しかし、左打者は14打数ノーヒットの1三振と全くいいところがなかった。

いったい、楽天はチームとしてどのような攝津対策を講じているのだろう?

3回終了時、大久保コーチは「両サイド、とにかく制球が良い。足が着いてから腕が遅れてくる感じのフォームで球持ちも良いので、バッターは絞りに絞って、勇気を持って絞り球に対してしっかりスイングしていくこと」と攝津対策をコメントしていた。

しかし、これだけでは伝わらない。もちろん「社外秘」という対策もあるだろう。手立てがこれだけではないと信じているが、それにしても、不甲斐ない結果になってしまった。

攝津といえばシンカーである。あの伝家の宝刀に楽天打線はいつも苦しめられている。Twitterでもツイートしたが、試合前、左打者が攝津のシンカーをみきわめることができるか否か?に注目していた。

下記表は本試合前時点、4/21、5/5、8/1の試合で攝津が楽天の左打者に投げた209球の球種割合である。0-0から3-2まで12通りのどのカウントで、どの球種を投げていたか? 一目で判るように分類してみた表になる。

■攝津vs楽天左打者 カウント別 球種割合
※2012年9/11試合前時点
※St=ストレート、Sl=スライダー、Sin=シンカー、Cur=カーブ


この表をみると、攝津は楽天の左打者に209球の33.0%に当たる69球でシンカーを投げていた。そのうち、二桁を記録するカウントは、0-0(初球)、0-1、1-2、2-2の4つになる。

2-2ではシンカーは10球使用されている。この10球をもっと詳しく見ると、そのうち8球が見逃せばボール球になっている。2-2からのボール球のシンカーに手を出して、討ち取られてしまうのか?それとも見きわめて投手も苦しくなってくるフルカウントに持ち込むのか?がカギとなるのでは?と試合前、考えていた。

一方、1-0、2-0、3-0、2-1、3-1、3-2でのシンカーは合計して僅か5球。ボール先行になると、攝津はシンカーをほとんど使用しないのだ。大半でストレートを投げてくる。そういう傾向があった。

この試合ではどうだったか?というと、下記表のようになった。

■9/11攝津vs楽天左打者 カウント別 球種割合
※St=ストレート、Sl=スライダー、Sin=シンカー、Cur=カーブ
20120911DATA8.jpg

2-2からのシンカーは6球。6球全て見逃せばボールだったが、下記表のとおり、我慢して見きわめることができず、その全てでバットを振りにいっていた。結果はファウルが2度、凡打が3本(ゴロ2外野フライ1)、空振り三振が1。

2-2からボール球のシンカーに手を出してしまったことで、楽天の左打者は、1.1イニング分に当たる4個のアウトを計上してしまったのだ。特に4回の聖澤、藤田は2-2から2球ボール球のシンカーを続けられ、いずれも見きわめることができずに手を出し、1度はファウルで逃れたものの、再びボール球のシンカーを投げられ、凡退に倒れてしまった。

追い込まれた状況だから確かに対応は難しい。しかし、ここでゾーンを上げ、低めを見逃す勇気を持つことができていれば、カウントは3-2となり、攝津も(幾分でも)苦しくなったはずなのだ。

試合前、楽天打者vs攝津出塁率は.242と低かった。しかし、3-2からの出塁率は.286と3割近くを記録していたのだ。どんな好投手でもフルカウントとなると事情が違ってくる。2ストライクと追い込まれたら打者が圧倒的に不利になってしまうものの、2ストライクでもフルカウントは特別で、投手と打者の立場が互角になる。フォアボールがあるので、出塁率という点でいえば、打者有利と言える状況なのだ。

しかし、聖澤、藤田、島内、銀次はいずれも手を出し、3-2へのカウント構築ができなかった。

■9/11楽天左打者 2-2からの攝津シンカー対応履歴
20120911DATA7.jpg

さらにもう1つ挙げよう。

ボール先行になると攝津はほとんどシンカーを投げず、約7割でストレートを投げてくる傾向があったのは、上で述べたとおりだ。この試合でも1-0、2-0、2-1、3-2のボール先行16球でストレートは75.0%に当たる12球を投げてきた。このカウントはまっすぐに球種を絞って確実に仕留めなければならないシチュエーションである。しかし、楽天の左バッターの対応は?というと

◎見逃しストライク・・・4
◎ストライク寄与ファウル・・・4
◎ボールカウント・・・2
◎凡打・・・2 (外野フライアウト)

ファウルを打たされストライクを稼がれてしまうなど、結果を出すことができなかった。

当ブログが調べたことぐらいのデータは、当然、球団側は持っているはずだ。例えば、走者なし、走者有りのカウント別球種割合とか、捕手別や試合展開別のデータとか、もっと細かいデータを所持しているはずだ。

当ブログですら、

◎ボール先行ではまっすぐに狙いを絞って打っていく
◎2-2になったらゾーンを挙げて低めは捨てる勇気を持つ


という攝津対策が言えるのに、いくら攝津が好投手とはいえ、球団側が有効的な手立てを講じられないのはどうしてだろう?(あるいは、講じていても依然結果が出てこないのはどうしてだろう?)

星野政権になって、ノムさん時代のID野球がないがしろにされている、そういう風潮は確かに感じる。その表れがこの試合だったのか?と思うと、やるせない気持ちになってくる。

ID野球は、シンギングベースボールは、どこへいった?!


■ソフトバンク・攝津正 配球図
※各コースの上段は速球、下段は変化球、速球はストレートとシュートの合計
20120911DATA5.jpg

■楽天・美馬学 球種別投球詳細
St=ストレート、Sl=スライダー、Sh=シュート、Fo-フォーク、Cur=カーブ
vs右打者76球=St32、Sl23、Sh10、Fo4、Cur7
vs左打者42球=St18、Sl7、Sh1、Fo3、Cur13
20120911DATA4.jpg

7回、打者30人に118球(1イニング当たり16.86、1人当たり3.93)、被安打8(ニ塁打1)、被本塁打1(ペーニャ)、奪三振10(全て空振り)、与四球1(3-1から)、失点2、自責点2、対戦被打率.276(29-8)。

全体のストライク率62.7%(118球中74球)、初球ストライク率53.3%(30人中16人)、3球目で2ストライク率63.6%(22人中14人)。

■楽天・美馬学 配球図
※各コースの上段は速球、下段は変化球、速球はストレートとシュートの合計
20120911DATA3.jpg

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