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〔検証〕今季まだ3本。楽天のホセ・フェルナンデスはなぜホームランが打てなくなってしまったのか?

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昨日のオリックス戦、元気がなかった「陽気なドミニカン」に、待望の一発が飛び出した。

スコア1-1の同点で迎えた4回裏のことだった。先頭打者としてバッターボックスに入ったフェンルナンデスのバットが火を噴く。2-0からの3球目だった。高めに甘く入ってきた井川のスライダーを完璧にひっぱってみせた。打った瞬間いった!と確信させる強烈な当たり。白球は左翼席へ飛び込んでいく、勝ち越しの3号ソロとなった。

フェルナンデスのホームランは、6/6阪神戦の5回に安藤から左中間スタンドへ放って以来、実に約3カ月ぶりだった。



あれだけ完璧に芯を食い、強烈にひっぱって、高々としたフライボールの放物線を描いたフェルナンデスの一撃は、今季初めて見た思いがする。

今季の楽天戦をつぶさに観戦しているファンの方なら、私の思いに共感していただけるはずだ。

それほどのインパクトのあるナイスショットだった。

ところで、今シーズン、なぜフェルナンデスはホームランを打てていないのか?

2003年のロッテで記録した32本を皮切りに、33本、26本、28本、22本、18本、15本、11本、17本と8年連続二桁本塁打、NPBで通算202本を積み重ねてきた「陽気なドミニカン」が、今季は僅か3本。苦しんでしまっているのは、何故か?

島村俊治アナがフェルナンデスに訊いてみたところ、「球が飛ばないんだよ・・・」という寂しいボヤきが返ってくるという。確かに統一球は飛ばない。フェルナンデスもその環境下からは逃れられない。

本塁打が出やすい西武ドームのライオンズから、出にくいKスタを本拠地にするイーグルスに移籍した点も、大きく影響しているはずだ。昨年セパ12球団の本拠地球場の本塁打パークファクターをみると、Kスタはナゴヤドーム、甲子園に続く3番目にホームランが出にくい球場だった。

この2つがホームランが出なくなった外的要因とすると、ホセ自身が抱える内的要因はなんだろうか?

2つ挙げられると思う。

「肉体的な衰え」「意識の変化」である。

「肉体的な衰え」は当然否めないだろう。今季38歳シーズンを迎えるフェルナンデスの選手生命は終盤に差し掛かっているであろうことは、誰の目にも明らかだ。昨年オフ、そのことを承知で球団も獲得に踏み切った。山崎武司の穴をそれなりに埋めてくれれば御の字という狙い、「マネーボール」風の物言いをすれば、雑巾から最後の一滴までしぼり取るように、フェルンナンデスに残っている僅かな長打力と勝負強い打撃をいただいてしまおうという思惑だったかと思われる。そして、その目論見は、半ば成功し、半ば失敗している。

昨日の一発のような強烈なひっぱりの一撃は少なくなった。一方、センターから逆方向の当たりが増えてきた。おっつけているという見方もできるものの、一方では始動が遅れ、振り遅れている、差し込まれていると言えそうな打撃も多くなった。

次に「意識の変化」である。これは「肉体的な衰え」から派生した出てきた内的要因だ。このことを如実に示したのが昨日のヒーローインタビューでのコメントだったかと思う。

「本当に待ちに待った1本だったから嬉しかったよ!これからもどんどんホームランを狙うけど、それよりもまずはチームの勝ちに貢献出来るプレーを心がけて頑張るよ!」

昨日のようにひっぱってみても、ボールが飛ばなくなり、フェンスを超えなくなった。それでも、大きな当たりばかりを狙うためひっぱりのバッティングを続けていれば、ホームランは今より増えていたかもしれない。

しかし、その代償として打撃フォームを崩すリスクは常につきまとう。バッティングに粗さが出て、率は当然下がっていく。長打力と同様、求められている勝負強い打撃はできなくなってしまう危険性もあった。

悩んだ末、ある程度、長打を意識から除外し、センターから逆方向へのシングルヒット狙い、おっつけていくの意識を強くしていったのではないだろうか? 統一球は飛ばないという意識があるため、ぎりぎりまで球を呼び込んで、よく見定めて、しっかりバットに当てていきたいという意識も昨年以上に働いているものと思われる。

もちろん、フェルナンデスは今まで状況に応じて右方向を狙うクレバーな打撃をみせてきた。しかし、その意識が今季は例年以上に強くなったと言えるのではないか。ヒーローインタビューのコメントの後半部分にそれが強く表れているように感じるのだ。

数字でもしっかり表れている。

年度別の打球方向を調べてみた。

昨年までは左方向の打球が最も多く、39%~40%超のパーセンテージを記録していた。当然、ホームランの本数も左方向が圧倒的に多い。

しかし、今季、左方向の割合は前年42.8%から35.7%に下落。一方、中方向が22.6%から28.6%に上昇、右方向も34.6%から35.7%と微増している。

この数字の変化は、肉体的な衰え=差し込まれている、意識の変化=センターから逆方向狙いの打撃、の両面が合わさっての変化のように思う。

最も強い打球となる左方向の割合が減ったことも影響して、ホームランの本数が減ったと考えられる。

■フェルナンデス 年度別 打球方向
プロ野球ヌルデータより引用
※パーセンテージの下は本塁打の本数


今度は、下記に今季の外野左翼方向への当たりを全打席から抽出してみた。

ここには2本のホームランを含む左中間への当たりは含まれていないし、サードゴロなど内野の当たりも、もちろん含まれていない。

298打球のうち34打球が外野左翼に飛んでいた。

この中で、あわやホームラン、もうひと伸びあればホームランという大きな当たりは、昨日の一発を除くと、下記の3つしかないのだ。

◎4/24オリックス戦(Kスタ)、フィガロから放った左越ニ・・・ライナー性の打球でフェンス直撃
◎8/7オリックス戦(Kスタ)、木佐貫から記録した左飛・・・ウォーニングゾーン内への飛球
◎8/22ロッテ戦(Kスタ)、大谷から打った左飛・・・ウォーニングゾーン手前までの飛球

つまり、最も打球に力を伝えることができるひっぱりの打撃、左翼方向への当たりでも、ホームラン性の当たりが非常に少ないことを意味している。ヒットになった打球をみても、ライナーやゴロが圧倒的に多く、昨日のように理想的な角度で打球が上がっていかないのだ。これは肉体的な衰えを象徴的に表しているように感じる。

昨日の目の覚めるような一発は、遅ればせながら夏男覚醒か?!と期待させるには雰囲気十分の当たりだった。しかし、お立ち台でのフェルナンデス自身の言葉どおり、今後も一発が劇的に増えるとは、考えないほうがいいだろう。

今季を終えて、フェルナンデスの処遇を星野監督がどのように考えるか?興味深いところなのだ。長打力はないが勝負強い。好不調にムラがあるがNPBを熟知した「日本人」だ。残留なのか?解雇なのか?ボーダーラインすれすれを彷徨っているといえそうだ。

■フェルナンデス 2012年 外野左翼方向への当たり
※左中間除く



◎◎◎関連記事◎◎◎
〔雑感〕フェルナンデス、4年ぶりに東北楽天へ。この件でみせるファンの反応に「違和感」(2011.12.5)
〔試合評〕数字には表れないホセ・フェルナンデスの活躍っぷり──2012年5月16日(水)○楽天イーグルス1-0広島カープ(2012.5.17)

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確かに評価が難しい

ここまでの成績だと課題となっている長打力不足を解消できているとはいえませんが、そのぶんチームトップの打点を稼いでいると。確かに年齢からくる衰えは否定できませんが、ほかの外国人野手が惨憺たる成績ですから年俸でもめなければ残留もあるのでしょうか?

仮に戦力外となりイーグルスで引退するというなら是非引退試合を組んであげたい選手ではありますが…。

No title

1年契約なんだから解雇ではなく放出という言い方が適切でしょう。契約切れになり契約更新はしないということ。
残留はないでしょう。確かに日本人枠というのはありますが、去年それが魅力で若手外国人と契約せずに衰え出していた彼と契約しガルシアとの2枚で打線を考えていたわけです。結局両者とも機能しなかったわけで。再び日本人枠が魅力と契約更新するとは思えません。1000万で代打ということならありえなくもないですけど、外国人選手は4億以上要求して退団したローズやウッズのようにそれなりにもらえないなら退団という気がします。
勝負強さと言ってもある程度成績を残していることが前提で長打率3割前半OPS.620程度ではリーグ平均に比べて打撃で足を引っ張っている。得点圏打率は高いですが、シーズン打率とのかい離が激しすぎて来年は確実に下がりますよ。それなら今年の幸運だけ頂いた方が良い。打点も4,5月に荒稼ぎしていて過去3か月でほとんど打点が稼げていない。チームトップといっても今の段階で40打点程度では。ここ2か月ほどずっと状態が悪いですが、来年はさらに衰えて行く。
世代交代しないといけません。
ヤクルトは去年27歳のバレンティンを、今年27歳のミレッジを補強しています。27歳といったら選手の全盛期です。
楽天も27歳前後の外国人を新たに補強する必要があるでしょう。

Re: 確かに評価が難しい

hati8025さん

来年39歳という年齢を考えれば、微妙かもしれませんね。

球団側がどのような考えをするか?ですね。

ガルシアを残留させ、秋季キャンプにテレーロの獲得を決め、シーズン途中にハーパーを連れてきたものの、結局、フェルナンデス並みの活躍をした外国人は出なかったわけですから。

来年も数打っても当たらなかった・・・ということは避けたい。そう考えるなら、10年日本でやってきたフェルナンデスを、保険の意味合いで残留させることは、ありえるかもしれません。

また、最近シーズン途中で加わった外国人打者は翌年もイーグルスのユニを着ることが多いですよね。セギーノル、リンデン、ルイーズ、ガルシア。ひょっとするとハーパーも二年契約の可能性があるわけです。そちらのゆくえも気になるところです。

> ここまでの成績だと課題となっている長打力不足を解消できているとはいえませんが、そのぶんチームトップの打点を稼いでいると。確かに年齢からくる衰えは否定できませんが、ほかの外国人野手が惨憺たる成績ですから年俸でもめなければ残留もあるのでしょうか?
>
> 仮に戦力外となりイーグルスで引退するというなら是非引退試合を組んであげたい選手ではありますが…。

Re: No title

ノンさん

コメント有難うござます。

> 1年契約なんだから解雇ではなく放出という言い方が適切でしょう。契約切れになり契約更新はしないということ。

確かに「放出」のほうが妥当な表現かもしれませんね。今後の参考にさせて頂きます。

そうですね。38歳から1歳加齢して39歳になる厳しい現実から目を逸らすことは、いけませんよね。表情にも元気のなさが目立つという話ですから、彼のほうからバットを置き、終止符を打つかもしれません。

球団が今季の外国人打者の失敗をどう考えているのか?だと思います。

ガルシア、テレーロ、途中からハーパーを連れてきたわけですが、フェルナンデスを超える働きができた打者はいないわけで。来季も長打力を補うために、新外国人を(複数?)連れてくるはずですが、今季のようにカラッキシになるリスクも当然あります。そうなった時の「最低限の保険」で、フェルナンデスと契約を結ぶ可能性は「幾ばくか」は残されているように思います。(もちろん年俸は7000万から下がるでしょうが)

今年より旨味は減るでしょうが、依然、“日本人”である点は、メリットになりえると思っています。ラズナー、ハウザーは残留、途中から加わったダックワースは元々複数年契約と仮定すると(ヒメネスは微妙)、4枠ある外国人枠の3つが投手で埋まり、野手は1枠になりますから。例年、得点圏打率が高いシーズンが多いのも、確たるポイントゲッターが存在しないイーグルスにおいては、それなりのアピールポイントになってくるはずです。

いずれにせよ、微妙な存在になってしまった「最近元気がない陽気なドミニカン」への球団の判断に注目しています。


> 残留はないでしょう。確かに日本人枠というのはありますが、去年それが魅力で若手外国人と契約せずに衰え出していた彼と契約しガルシアとの2枚で打線を考えていたわけです。結局両者とも機能しなかったわけで。再び日本人枠が魅力と契約更新するとは思えません。1000万で代打ということならありえなくもないですけど、外国人選手は4億以上要求して退団したローズやウッズのようにそれなりにもらえないなら退団という気がします。
> 勝負強さと言ってもある程度成績を残していることが前提で長打率3割前半OPS.620程度ではリーグ平均に比べて打撃で足を引っ張っている。得点圏打率は高いですが、シーズン打率とのかい離が激しすぎて来年は確実に下がりますよ。それなら今年の幸運だけ頂いた方が良い。打点も4,5月に荒稼ぎしていて過去3か月でほとんど打点が稼げていない。チームトップといっても今の段階で40打点程度では。ここ2か月ほどずっと状態が悪いですが、来年はさらに衰えて行く。
> 世代交代しないといけません。
> ヤクルトは去年27歳のバレンティンを、今年27歳のミレッジを補強しています。27歳といったら選手の全盛期です。
> 楽天も27歳前後の外国人を新たに補強する必要があるでしょう。




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