〔書評〕赤坂英一『2番打者論』(PHP研究所) 「2番」を打とうと野球を始める人は少ない。だが、野球を知れ知るほど「2番」ほどおもしろい役割はない
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■赤坂英一『2番打者論』(PHP研究所)(定価1,400円/税別) 2012年4/19発売 256ページ
「2番」を打とうと野球を始める人は少ない。だが、野球を知れば知るほど「2番」ほどおもしろい役割はない──本書より
野球好きなら、何度も想像を巡らしたことがあるはずだ。贔屓のチームの打順予想である。試合前スコアボードに並んだ先発メンバーをみて一喜一憂した経験、皆さんにも覚えがあるのではないだろうか。
あれやこれやと予想してみるのは、開幕を目前に控えた時期の楽しみの1つでもある。野球雑誌やTVのスポーツコーナーでもそのような特集が組まれるのが季節の風物詩だ。当ブログでも毎年1月に開幕スタメン予想を試みるのが定番になった。
シーズン中でも打線が貧打に喘いでいる時など、誰某をどこそこで起用したらよいのに云々とイメージを膨らませることも多い。多くのファンの間でこれから一気に話題になっていくのは、来年第3回の開催が控えているWBC日本代表のスタメンや打順予想だろう。(と書いた瞬間、プロ野球選手会、WBC不参加方針を決議という報道が飛び込んできた・・・泣)
そうやって打順予想を楽しむ際、最も頭を悩ますのが2番打者ではないだろうか?
というのも、2番打者の顔ぶれさえ確認できれば、そのチームがどういう野球を目指しているのか看破できるといっても過言ではないからだ。
もちろん、リードオフの1番バッターや、クリーンアップの3番や4番に誰を置くかも重要だし、興味が尽きない。しかし、1番は出塁率、俊足の物差しがあれば、あらかた決まってしまう。主軸もホームランを打てる長打力と勝負強さを持つバッターがすわることが多く、このことに大きな異論を挟む野球好きは、恐らくいないはずなのだ。
しかし、2番だけは別である。
2番打者に求められる役割は大変幅広い。
1番打者が出塁に成功した場合、ニ盗を仕掛けるまで1、2球見送っても動じない待球姿勢は必須である。
走らない場合は送りバントや進塁打で得点圏に走者を進める仕事が要求される。
状況に応じて一気にチャンスを拡大すべくベンチからヒットエンドランやバスターエンドランのサインが出ることもあるだろう。進塁打やヒッティング、いずれにせよ右打ちは2番打者にとって基本的技術になりそうだ。
カウントがボール先行になれば粘ってみきわめて四球でつないでいくことも当然選択肢に入ってくる。誘い球やクサい球を我慢できる優れた選球眼も必要だ。
1番打者が凡退した場合は、代わりにリードオフの役割もこなさなければならない。足があれば、ソフトバンクの本多のように、出塁後ニ盗成功で1死2塁、バントや進塁打などで送って1死2塁にしたときと同じ状況を作ることも、時には求められるのだ。
演技力も必要だ。駆け引きの妙に長けていなければならない。相手バッテリーに作戦を悟られないよう、初球を故意にファウルにするなど、相手を必要以上に悩ませる煙幕工作や餌まきもこなしていく。
そればかりではない。時には長打で一気に走者を返す打撃も、2番打者の職掌に入ってくることがある。
日本ハムを思い出してみよう。1999年と2010年、主に2番起用されたバッターは誰だったか? 小笠原道大、森本稀哲である。両者の該当年度の成績を並べてみる。
◎小笠原道大・・・打率.285、出塁率.349、本塁打25、犠打0
◎森本稀哲・・・打率.272、出塁率.328、本塁打2、犠打55
全くタイプの異なる2番打者像であることは一目瞭然だ。
当時、小笠原は犠打をしない2番打者として話題になった。一方、森本の犠打55は2010年のパリーグ最多犠打である。小笠原は一発も打てる超攻撃的な2番打者であり、森本はつなぎの2番打者なのだ。
2番に右打者を使うのか?左打者を起用するのか?によっても、考え方が異なってくる。
右打者の場合、走者1塁ではあくまでも右打ちが基本路線と言われている。右方向の打撃で1塁走者を2塁へ、あわよくば3,1塁のかたちを作るのが目標となるのだ。
左打者は1塁走者のニ盗をアシストすることが肝心だ。2番が左打者だとバッターボックスに立つ左打者が視界を遮り1塁走者が捕手から見えなくなる。ニ盗を仕掛けやすい状況を作ることができるのだ。その代わり右方向の打撃はひっぱりになるため、右打者と比べると難しくなってくる。右打か?左打か?で作戦が大きく左右されるのも、2番の他には1番打者ぐらいかもしれない。
このように、一般に2番打者といえば前述の森本や元・巨人の川相のような“つなぎ”の2番打者像をイメージしがちだが、ところがどうして、奥が深い。極端な話、10人いれば10人分の2番打者像があるといってもいいかもしれない。
そんな2番打者の魅力に魅せられたのが、本書の著者、赤坂英一氏である。赤坂氏は日刊現代スポーツ編集部を経て2006年に独立、スポーツを中心に執筆されているライターさんだ。Twitterをやっていらっしゃる方なら、あのおなじみのパンダのアイコンといえば、おわかりいただけるかもしれない。
そして私達も赤坂氏が書いた本書に触れることで、2番打者の奥深さに舌鼓を打つことができるのだ。
私が本書に出会ったのは、今春『プロ野球のセオリー』を読み終わった後だった。
『プロ野球のセオリー』は野球統計学者・鳥越規央氏と巨人~横浜でプレーした仁志敏久氏の対談本なのだが、その中でWBC日本代表の打順を予想しているのだ。中でも印象に残ったのは、両氏が選出した2番打者である。鳥越氏が西武・中村剛也を、仁志氏が世界のイチローを選んでいた。一見型破破りにみえる中村2番抜擢も、読み進めると理に適った部分がある。仁志氏のイチローも同様だった。
2番打者の幅広い魅力に片足をずっぽり踏み入れた直後、まさにグッドタイミングなところに、上梓されたばかりの本書が書店の店頭に並んでいた。
舞台は2011年11月6日、ナゴヤドーム。日本シリーズ出場権を賭けたセリーグのクライマックスステージ、中日vsヤクルトの第5戦。吉見と館山による緊迫した投手戦となったこの試合から、本書の書きだしは始まっている。
スコア0-0で迎えた6回裏、1死から1番・荒木が四球で歩き1死1塁、バッターボックスには2番・井端を迎えていた。
「そんなに小細工の効くバッターがいるわけじゃない。面白くないと言われたって、ピッチャーの心理からすれば、ノーアウトからでもワンアウトからでも、ランナーがセカンドやサードまで行ったら、攻め方が変わる。スキも出てくる。そこで1点、2点と取っていく野球をせざるを得ない状況なんだから」。
そう言って落合監督はシーズンの終盤に犠打を多用、リーグ制覇を成し遂げていた。
ましてやこの試合、中日打線は館山の前に僅か2安打に抑えこまれていたのだ。ここは確実に1点先制を獲るため送りバントという鉄板の状況だった。
しかし、初球のサインは打て。その後もバントのサインは出されず、2-2からの5球目だった。館山のシュートが狙っていたインコースにドンピャに入ってくる。右打ちさせまいと投じられた内角球、井端は全身全霊でひっぱりバットを振り抜いていった。
ヤクルトバッテリーが唖然とする中、白球は左翼席に吸い込まれていく先制2ラン!
結局この一撃がそのまま決勝弾となり、中日は日本シリーズ進出を決めた。
てっきり送りバントかと思ったら、予想外のホームラン。一見すると2番打者らしくないバッティングだ。このできごとが赤坂氏に本書を書かせる動機の1つになったというのだ。
以下、まずはその当事者となった中日の2番・井端に密着することで、2番打者の物語が始まっていく。
目次は下記のとおりとなっている。目次を眺めてみるだけでも、本書の魅力が伝わってくるのではないだろうか。
■目次
プロローグ:てっきりバントかと思ったら
サインは「打て」・・・・・・005
2番打者に本当に必要な資質とは?・・・・・・010
第1章:落合監督に「併殺打が収穫」と言われて─井端弘和の出発点
ヘッドを抜け・・・・・・028
2番打者のイロハ・・・・・・032
右打ちするな・・・・・・036
収穫はサードゴロ・・・・・・040
落合の戦法・・・・・・042
第2章:目立ちたがり屋でなけりゃ─「バントの神様」と言われて─川相昌弘
送りバントの名手・・・・・・052
反骨精神・・・・・・056
幸せな2番打者・・・・・・061
おれだって目立ちたいんだ・・・・・・066
第3章:ゲームをつくるのは私です─攻撃の采配を振るった2番打者─新井宏昌
初ヒットはセーフティーバント・・・・・・076
サインはお前が出せ・・・・・・081
無死二塁、送りバント禁止令・・・・・・091
イチローが2番に向かない理由・・・・・・095
第4章:1番にも3番にもなってやる─攻撃的2番打者─栗山巧
送りバントのサインが消えた・・・・・・103
おれもクリーンアップだ・・・・・・109
芯の強さこそ重要な資質・・・・・・115
最高の2番とは・・・・・・122
第5章:2番打者教育論─意外性の2番をつくった名将─上田利治
フィルダースチョイスを誘うバント練習・・・・・・129
2番打者教育の原点・・・・・・132
前後の打者との信頼関係・・・・・・136
トリプルスリーの2番打者─蓑田浩二・・・・・・139
バントをしない2番打者─小笠原道大・・・・・・144
第6章:バントはつまらない戦法なのか─強打の2番打者の嚆矢─豊田泰光
豊田の気質を逆手に取る三原の魔術・・・・・・153
「2番=バント」は巨人のせい?・・・・・・162
本塁打に匹敵するバント・・・・・・167
絶対に失敗できないバント・・・・・・174
第7章:自由にやらせてもらってます─次代を担う2番打者─田中浩康と本多雄一
こだわりのない2番打者─田中浩康・・・・・・182
川相、宮本から学んだ技術・・・・・・187
2番打者の盗塁王─本多雄一・・・・・・192
第8章:メジャーも日本も監督次第─日米の2番打者を知る男─田口壮
ヒットを打てのサイン・・・・・・201
トニー・ラルーサの理詰め采配・・・・・・204
“赤鬼”マニエルはでたらめだったけど・・・・・・210
第9章:負け試合に勝てる2番打者─井端弘和の到達点
“アライバ”1、2番コンビの秘密・・・・・・225
2番打者の演技力・・・・・・232
カウントのつくり方・・・・・・235
職人技の右打ち・・・・・・239
エピローグ:そこそこの2番じゃダメなんだ
みんな何かが足りない・・・・・・249
2番としてのプライドを持て・・・・・・252
あとがき・・・・・・257
~~~
井端弘和、川相昌弘、新井宏昌、栗山巧、上田利治、豊田泰光、田中浩康、本多雄一、田口壮...本書はプロ野球を代表する2番打者、優れた2番を数多く育ててきた指揮官に、直接取材し、スポットを当てている。
いずれも立派なラインアップだが、一見するとなぜこの顔ぶれなのか?と疑問に感じる方もいるかもしれない。しかし、読み進めていくと、この9人が運命ともいえる「一つの環」で繋がっていることを強く確認することができるのだ。読者の関心を上手く誘う著者の筆運びの妙も、冴えている。
右打ち2番打者最高の仕事となった
日本シリーズ進出を決める井端の2ラン!
興味が尽きないエピソードの数々が、読み手を本の虫にさせていく。
1つ具体例をあげてみよう。
現在、球界を代表する2番打者といえば、前述した中日・井端弘和である。本書によれば1471試合のうち2番出場は実に1400試合を越えているという(2011年シーズン終了時)。
入団直後から当時ニ軍監督で現役時代は燻し銀の2番打者として鳴らした仁村徹(現在・東北楽天ニ軍監督)に、徹底的な2番打者教育を施された。時には鉄拳が飛んでくるほど苛烈さを極めたという。
井端は笑って言う。「プロに入ってホームランを打って殴られたのなんて、ぼくぐらいじゃないですか」。
右方向の狙ったポイントに寸分違わずに打ち分けていく右打ちの技術を習得した井端は、01年以降、2番・ショートで1軍レギュラー座をつかんでいく。
時は流れプロ7年目を迎えた04年、新しい指揮官が着任した。落合博満。いきなりこう言われたという。
「おれがサインを出さないかぎり、右打ちするな」。
面を食らったまま迎えた5月11日ヤクルト戦、2点を追いかける6回1死1塁だった。内角球をひっぱった当たりはサードゴロに。そのまま5-4-3と転送、好機消滅の併殺打となってしまった。
しかし、翌日の新聞を広げてみると、収穫は井端のサードゴロという指揮官のコメントが載っている。一瞬、指揮官のコメントに窮した井端は、ああ、そうかと気づいたという。
「あのとき、ぼくが右方向へ打ってセカンドゴロゲッツーになっていても、結果としてはサードゴロゲッツーと同じです。ただ、それまでは右へ打たなきゃという意識が強過ぎたあまり、インコースの球でも右方向へ打とうとしていました。右バッターのバッティングとしてはインコースにきたら左方向へ打つのが正しい。そういう落合さんに教えられた打撃ができるようになっていたわけですね。こういうことを続けていけば、自分もチームも、次の段階へ進んでいける、ということだろうと思いました」
つまり、それまでの井端はホームベースから右半分の45度しか使っていなかった。落合の教えは90度いっぱい使う意識を持てということだったという。
状況に応じて、2番打者であっても、いや、2番打者だからこそ、左方向へ運ぶバッティングも必要なのだ。この時、井端は2番打者の階段をまた1つ上がったのである。
その結実が最高の結果として表れたのが、本書の冒頭、日本シリーズ進出を決めた2ランだったのだ。
バッターボックスの指揮者、近鉄・新井宏昌
クロマティ世代の私にとって、他にも目を見張る逸話が多いのだ。
例えば、左バッターボックスで采配のタクトを揮っていたという近鉄・新井宏昌の2番像。
通常、というか、新井を除く2番打者は、バントやエンドラン等のベンチから出される多種多様のサインを忠実にこなすことが求められる。しかし、新井の場合、監督の代わりにバッターボックスで攻撃の作戦絵図を設計していたというのだから驚きだ。
と同時に、俊足で鳴らした1番・大石大二郎と醸す阿吽の呼吸。その裏側に迫る詳述も唸らされた。左打ちの2番打者にとって欠点は、1塁走者が死角に入るため視認しにくいことだ。右打者なら1塁走者がスタートを切ったのを目で判断できる。しかし、左打者だとそれが困難なのだ。
いったいどうしていたのか? 本書には2008年の優勝西武、1番・片岡易之と2番・栗山巧のそれについても詳述がある。そのため対比して読み進めることができる。
わざとピッチャー前に甘いバントを転がす阪急黄金時代の2番打者たち
バント、バスター、右打ち。テントにこもってトップシークレットの特殊訓練を積んでいたという阪急黄金時代を支えた2番打者たち──大熊忠義、簑田浩二──のくだりも、目を奪われた。それも単なるバント練習ではなかったという。
当時の指揮官、上田利治はこう語る。
「ちょいと甘いバントやね。ホンマはそれが正解なんですよ。強めのゴロをピッチャーに捕らせて、おっ、ニ塁からスタートした福本を三塁でアウトにできるかもしれん、と思わせるんやね。それでピッチャーが三塁へ送球しても、福本の足やったらセーフになる。大熊も一塁に生きて、こっちはランナー一・三塁と一気にチャンスが広がるわけです」
あの頃の阪急のリードオフは世界の盗塁王、福本豊だった。福本が出塁したらニ盗するまで2番打者は待つのが鉄則。送りバントはニ盗後である。前述のフィルダースチョイスを誘う甘いバントが理想だったという。現在こういう高等テクニックのバントができる2番打者は、残念ながら球界にはいないのではないか。
昔、巨人ファンだった私としては、通算533犠打の大記録を持つ川相昌弘について触れた第2章も読みごたえがあった。「反骨心を忘れるな」。川相にそう言い渡したV9時代の二番打者・土井正三の教えや、生涯唯一の2打席連続ホームランを成し遂げたその翌日、2本のホームランではなく決勝スクイズでスポーツ紙の一面を飾ったというエピソードが面白い。
「2番とは勝負のキーマンであり、野球の一番奥深いところにいるんです」
繰り返しになるが、本書は主に、井端弘和、川相昌弘、新井宏昌、栗山巧、上田利治、豊田泰光、田中浩康、本多雄一、田口壮といった選手・指揮官にスポットを当てている。決して時系列で書かれているわけではない。しかし、読み進めていくと、そのとき時代が求めていた2番打者像の変遷が頭の中にスッと入ってくるのだから、不思議だ。
読み終わる頃には、「2番とは勝負のキーマンであり、野球の一番奥深いところにいるんです」という阪急~日本ハムで指揮を揮った名将・上田利治氏の言葉が、ひしひしと皮膚感覚で実感できるようになるはずだ。
本書にはプロトタイプと言うべき本があったという。赤坂氏の処女作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』だ。機会があれば読んでみたいと思う。
◎◎◎関連記事◎◎◎
・〔書評〕鳥越規央&仁志敏久『プロ野球のセオリー~「データ」は「経験」を越えるのか』(ベスト新書)
・〔書評〕岡田友輔 編著 『プロ野球を統計学と客観分析で考えるセイバーメトリクス・リポート1』(水曜社)
・〔雑感〕プロ野球選手名鑑、購入の手引き。2012年、当ブログが推薦する名鑑はコレだ!!2012プロ野球オール写真選手名鑑(日本スポーツ企画出版社)
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■赤坂英一『2番打者論』(PHP研究所)(定価1,400円/税別) 2012年4/19発売 256ページ
「2番」を打とうと野球を始める人は少ない。だが、野球を知れば知るほど「2番」ほどおもしろい役割はない──本書より
野球好きなら、何度も想像を巡らしたことがあるはずだ。贔屓のチームの打順予想である。試合前スコアボードに並んだ先発メンバーをみて一喜一憂した経験、皆さんにも覚えがあるのではないだろうか。
あれやこれやと予想してみるのは、開幕を目前に控えた時期の楽しみの1つでもある。野球雑誌やTVのスポーツコーナーでもそのような特集が組まれるのが季節の風物詩だ。当ブログでも毎年1月に開幕スタメン予想を試みるのが定番になった。
シーズン中でも打線が貧打に喘いでいる時など、誰某をどこそこで起用したらよいのに云々とイメージを膨らませることも多い。多くのファンの間でこれから一気に話題になっていくのは、来年第3回の開催が控えているWBC日本代表のスタメンや打順予想だろう。(と書いた瞬間、プロ野球選手会、WBC不参加方針を決議という報道が飛び込んできた・・・泣)
そうやって打順予想を楽しむ際、最も頭を悩ますのが2番打者ではないだろうか?
というのも、2番打者の顔ぶれさえ確認できれば、そのチームがどういう野球を目指しているのか看破できるといっても過言ではないからだ。
もちろん、リードオフの1番バッターや、クリーンアップの3番や4番に誰を置くかも重要だし、興味が尽きない。しかし、1番は出塁率、俊足の物差しがあれば、あらかた決まってしまう。主軸もホームランを打てる長打力と勝負強さを持つバッターがすわることが多く、このことに大きな異論を挟む野球好きは、恐らくいないはずなのだ。
しかし、2番だけは別である。
2番打者に求められる役割は大変幅広い。
1番打者が出塁に成功した場合、ニ盗を仕掛けるまで1、2球見送っても動じない待球姿勢は必須である。
走らない場合は送りバントや進塁打で得点圏に走者を進める仕事が要求される。
状況に応じて一気にチャンスを拡大すべくベンチからヒットエンドランやバスターエンドランのサインが出ることもあるだろう。進塁打やヒッティング、いずれにせよ右打ちは2番打者にとって基本的技術になりそうだ。
カウントがボール先行になれば粘ってみきわめて四球でつないでいくことも当然選択肢に入ってくる。誘い球やクサい球を我慢できる優れた選球眼も必要だ。
1番打者が凡退した場合は、代わりにリードオフの役割もこなさなければならない。足があれば、ソフトバンクの本多のように、出塁後ニ盗成功で1死2塁、バントや進塁打などで送って1死2塁にしたときと同じ状況を作ることも、時には求められるのだ。
演技力も必要だ。駆け引きの妙に長けていなければならない。相手バッテリーに作戦を悟られないよう、初球を故意にファウルにするなど、相手を必要以上に悩ませる煙幕工作や餌まきもこなしていく。
そればかりではない。時には長打で一気に走者を返す打撃も、2番打者の職掌に入ってくることがある。
日本ハムを思い出してみよう。1999年と2010年、主に2番起用されたバッターは誰だったか? 小笠原道大、森本稀哲である。両者の該当年度の成績を並べてみる。
◎小笠原道大・・・打率.285、出塁率.349、本塁打25、犠打0
◎森本稀哲・・・打率.272、出塁率.328、本塁打2、犠打55
全くタイプの異なる2番打者像であることは一目瞭然だ。
当時、小笠原は犠打をしない2番打者として話題になった。一方、森本の犠打55は2010年のパリーグ最多犠打である。小笠原は一発も打てる超攻撃的な2番打者であり、森本はつなぎの2番打者なのだ。
2番に右打者を使うのか?左打者を起用するのか?によっても、考え方が異なってくる。
右打者の場合、走者1塁ではあくまでも右打ちが基本路線と言われている。右方向の打撃で1塁走者を2塁へ、あわよくば3,1塁のかたちを作るのが目標となるのだ。
左打者は1塁走者のニ盗をアシストすることが肝心だ。2番が左打者だとバッターボックスに立つ左打者が視界を遮り1塁走者が捕手から見えなくなる。ニ盗を仕掛けやすい状況を作ることができるのだ。その代わり右方向の打撃はひっぱりになるため、右打者と比べると難しくなってくる。右打か?左打か?で作戦が大きく左右されるのも、2番の他には1番打者ぐらいかもしれない。
このように、一般に2番打者といえば前述の森本や元・巨人の川相のような“つなぎ”の2番打者像をイメージしがちだが、ところがどうして、奥が深い。極端な話、10人いれば10人分の2番打者像があるといってもいいかもしれない。
そんな2番打者の魅力に魅せられたのが、本書の著者、赤坂英一氏である。赤坂氏は日刊現代スポーツ編集部を経て2006年に独立、スポーツを中心に執筆されているライターさんだ。Twitterをやっていらっしゃる方なら、あのおなじみのパンダのアイコンといえば、おわかりいただけるかもしれない。
そして私達も赤坂氏が書いた本書に触れることで、2番打者の奥深さに舌鼓を打つことができるのだ。
私が本書に出会ったのは、今春『プロ野球のセオリー』を読み終わった後だった。
『プロ野球のセオリー』は野球統計学者・鳥越規央氏と巨人~横浜でプレーした仁志敏久氏の対談本なのだが、その中でWBC日本代表の打順を予想しているのだ。中でも印象に残ったのは、両氏が選出した2番打者である。鳥越氏が西武・中村剛也を、仁志氏が世界のイチローを選んでいた。一見型破破りにみえる中村2番抜擢も、読み進めると理に適った部分がある。仁志氏のイチローも同様だった。
2番打者の幅広い魅力に片足をずっぽり踏み入れた直後、まさにグッドタイミングなところに、上梓されたばかりの本書が書店の店頭に並んでいた。
舞台は2011年11月6日、ナゴヤドーム。日本シリーズ出場権を賭けたセリーグのクライマックスステージ、中日vsヤクルトの第5戦。吉見と館山による緊迫した投手戦となったこの試合から、本書の書きだしは始まっている。
スコア0-0で迎えた6回裏、1死から1番・荒木が四球で歩き1死1塁、バッターボックスには2番・井端を迎えていた。
「そんなに小細工の効くバッターがいるわけじゃない。面白くないと言われたって、ピッチャーの心理からすれば、ノーアウトからでもワンアウトからでも、ランナーがセカンドやサードまで行ったら、攻め方が変わる。スキも出てくる。そこで1点、2点と取っていく野球をせざるを得ない状況なんだから」。
そう言って落合監督はシーズンの終盤に犠打を多用、リーグ制覇を成し遂げていた。
ましてやこの試合、中日打線は館山の前に僅か2安打に抑えこまれていたのだ。ここは確実に1点先制を獲るため送りバントという鉄板の状況だった。
しかし、初球のサインは打て。その後もバントのサインは出されず、2-2からの5球目だった。館山のシュートが狙っていたインコースにドンピャに入ってくる。右打ちさせまいと投じられた内角球、井端は全身全霊でひっぱりバットを振り抜いていった。
ヤクルトバッテリーが唖然とする中、白球は左翼席に吸い込まれていく先制2ラン!
結局この一撃がそのまま決勝弾となり、中日は日本シリーズ進出を決めた。
てっきり送りバントかと思ったら、予想外のホームラン。一見すると2番打者らしくないバッティングだ。このできごとが赤坂氏に本書を書かせる動機の1つになったというのだ。
以下、まずはその当事者となった中日の2番・井端に密着することで、2番打者の物語が始まっていく。
目次は下記のとおりとなっている。目次を眺めてみるだけでも、本書の魅力が伝わってくるのではないだろうか。
■目次
プロローグ:てっきりバントかと思ったら
サインは「打て」・・・・・・005
2番打者に本当に必要な資質とは?・・・・・・010
第1章:落合監督に「併殺打が収穫」と言われて─井端弘和の出発点
ヘッドを抜け・・・・・・028
2番打者のイロハ・・・・・・032
右打ちするな・・・・・・036
収穫はサードゴロ・・・・・・040
落合の戦法・・・・・・042
第2章:目立ちたがり屋でなけりゃ─「バントの神様」と言われて─川相昌弘
送りバントの名手・・・・・・052
反骨精神・・・・・・056
幸せな2番打者・・・・・・061
おれだって目立ちたいんだ・・・・・・066
第3章:ゲームをつくるのは私です─攻撃の采配を振るった2番打者─新井宏昌
初ヒットはセーフティーバント・・・・・・076
サインはお前が出せ・・・・・・081
無死二塁、送りバント禁止令・・・・・・091
イチローが2番に向かない理由・・・・・・095
第4章:1番にも3番にもなってやる─攻撃的2番打者─栗山巧
送りバントのサインが消えた・・・・・・103
おれもクリーンアップだ・・・・・・109
芯の強さこそ重要な資質・・・・・・115
最高の2番とは・・・・・・122
第5章:2番打者教育論─意外性の2番をつくった名将─上田利治
フィルダースチョイスを誘うバント練習・・・・・・129
2番打者教育の原点・・・・・・132
前後の打者との信頼関係・・・・・・136
トリプルスリーの2番打者─蓑田浩二・・・・・・139
バントをしない2番打者─小笠原道大・・・・・・144
第6章:バントはつまらない戦法なのか─強打の2番打者の嚆矢─豊田泰光
豊田の気質を逆手に取る三原の魔術・・・・・・153
「2番=バント」は巨人のせい?・・・・・・162
本塁打に匹敵するバント・・・・・・167
絶対に失敗できないバント・・・・・・174
第7章:自由にやらせてもらってます─次代を担う2番打者─田中浩康と本多雄一
こだわりのない2番打者─田中浩康・・・・・・182
川相、宮本から学んだ技術・・・・・・187
2番打者の盗塁王─本多雄一・・・・・・192
第8章:メジャーも日本も監督次第─日米の2番打者を知る男─田口壮
ヒットを打てのサイン・・・・・・201
トニー・ラルーサの理詰め采配・・・・・・204
“赤鬼”マニエルはでたらめだったけど・・・・・・210
第9章:負け試合に勝てる2番打者─井端弘和の到達点
“アライバ”1、2番コンビの秘密・・・・・・225
2番打者の演技力・・・・・・232
カウントのつくり方・・・・・・235
職人技の右打ち・・・・・・239
エピローグ:そこそこの2番じゃダメなんだ
みんな何かが足りない・・・・・・249
2番としてのプライドを持て・・・・・・252
あとがき・・・・・・257
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井端弘和、川相昌弘、新井宏昌、栗山巧、上田利治、豊田泰光、田中浩康、本多雄一、田口壮...本書はプロ野球を代表する2番打者、優れた2番を数多く育ててきた指揮官に、直接取材し、スポットを当てている。
いずれも立派なラインアップだが、一見するとなぜこの顔ぶれなのか?と疑問に感じる方もいるかもしれない。しかし、読み進めていくと、この9人が運命ともいえる「一つの環」で繋がっていることを強く確認することができるのだ。読者の関心を上手く誘う著者の筆運びの妙も、冴えている。
右打ち2番打者最高の仕事となった
日本シリーズ進出を決める井端の2ラン!
興味が尽きないエピソードの数々が、読み手を本の虫にさせていく。
1つ具体例をあげてみよう。
現在、球界を代表する2番打者といえば、前述した中日・井端弘和である。本書によれば1471試合のうち2番出場は実に1400試合を越えているという(2011年シーズン終了時)。
入団直後から当時ニ軍監督で現役時代は燻し銀の2番打者として鳴らした仁村徹(現在・東北楽天ニ軍監督)に、徹底的な2番打者教育を施された。時には鉄拳が飛んでくるほど苛烈さを極めたという。
井端は笑って言う。「プロに入ってホームランを打って殴られたのなんて、ぼくぐらいじゃないですか」。
右方向の狙ったポイントに寸分違わずに打ち分けていく右打ちの技術を習得した井端は、01年以降、2番・ショートで1軍レギュラー座をつかんでいく。
時は流れプロ7年目を迎えた04年、新しい指揮官が着任した。落合博満。いきなりこう言われたという。
「おれがサインを出さないかぎり、右打ちするな」。
面を食らったまま迎えた5月11日ヤクルト戦、2点を追いかける6回1死1塁だった。内角球をひっぱった当たりはサードゴロに。そのまま5-4-3と転送、好機消滅の併殺打となってしまった。
しかし、翌日の新聞を広げてみると、収穫は井端のサードゴロという指揮官のコメントが載っている。一瞬、指揮官のコメントに窮した井端は、ああ、そうかと気づいたという。
「あのとき、ぼくが右方向へ打ってセカンドゴロゲッツーになっていても、結果としてはサードゴロゲッツーと同じです。ただ、それまでは右へ打たなきゃという意識が強過ぎたあまり、インコースの球でも右方向へ打とうとしていました。右バッターのバッティングとしてはインコースにきたら左方向へ打つのが正しい。そういう落合さんに教えられた打撃ができるようになっていたわけですね。こういうことを続けていけば、自分もチームも、次の段階へ進んでいける、ということだろうと思いました」
つまり、それまでの井端はホームベースから右半分の45度しか使っていなかった。落合の教えは90度いっぱい使う意識を持てということだったという。
状況に応じて、2番打者であっても、いや、2番打者だからこそ、左方向へ運ぶバッティングも必要なのだ。この時、井端は2番打者の階段をまた1つ上がったのである。
その結実が最高の結果として表れたのが、本書の冒頭、日本シリーズ進出を決めた2ランだったのだ。
バッターボックスの指揮者、近鉄・新井宏昌
クロマティ世代の私にとって、他にも目を見張る逸話が多いのだ。
例えば、左バッターボックスで采配のタクトを揮っていたという近鉄・新井宏昌の2番像。
通常、というか、新井を除く2番打者は、バントやエンドラン等のベンチから出される多種多様のサインを忠実にこなすことが求められる。しかし、新井の場合、監督の代わりにバッターボックスで攻撃の作戦絵図を設計していたというのだから驚きだ。
と同時に、俊足で鳴らした1番・大石大二郎と醸す阿吽の呼吸。その裏側に迫る詳述も唸らされた。左打ちの2番打者にとって欠点は、1塁走者が死角に入るため視認しにくいことだ。右打者なら1塁走者がスタートを切ったのを目で判断できる。しかし、左打者だとそれが困難なのだ。
いったいどうしていたのか? 本書には2008年の優勝西武、1番・片岡易之と2番・栗山巧のそれについても詳述がある。そのため対比して読み進めることができる。
わざとピッチャー前に甘いバントを転がす阪急黄金時代の2番打者たち
バント、バスター、右打ち。テントにこもってトップシークレットの特殊訓練を積んでいたという阪急黄金時代を支えた2番打者たち──大熊忠義、簑田浩二──のくだりも、目を奪われた。それも単なるバント練習ではなかったという。
当時の指揮官、上田利治はこう語る。
「ちょいと甘いバントやね。ホンマはそれが正解なんですよ。強めのゴロをピッチャーに捕らせて、おっ、ニ塁からスタートした福本を三塁でアウトにできるかもしれん、と思わせるんやね。それでピッチャーが三塁へ送球しても、福本の足やったらセーフになる。大熊も一塁に生きて、こっちはランナー一・三塁と一気にチャンスが広がるわけです」
あの頃の阪急のリードオフは世界の盗塁王、福本豊だった。福本が出塁したらニ盗するまで2番打者は待つのが鉄則。送りバントはニ盗後である。前述のフィルダースチョイスを誘う甘いバントが理想だったという。現在こういう高等テクニックのバントができる2番打者は、残念ながら球界にはいないのではないか。
昔、巨人ファンだった私としては、通算533犠打の大記録を持つ川相昌弘について触れた第2章も読みごたえがあった。「反骨心を忘れるな」。川相にそう言い渡したV9時代の二番打者・土井正三の教えや、生涯唯一の2打席連続ホームランを成し遂げたその翌日、2本のホームランではなく決勝スクイズでスポーツ紙の一面を飾ったというエピソードが面白い。
「2番とは勝負のキーマンであり、野球の一番奥深いところにいるんです」
繰り返しになるが、本書は主に、井端弘和、川相昌弘、新井宏昌、栗山巧、上田利治、豊田泰光、田中浩康、本多雄一、田口壮といった選手・指揮官にスポットを当てている。決して時系列で書かれているわけではない。しかし、読み進めていくと、そのとき時代が求めていた2番打者像の変遷が頭の中にスッと入ってくるのだから、不思議だ。
読み終わる頃には、「2番とは勝負のキーマンであり、野球の一番奥深いところにいるんです」という阪急~日本ハムで指揮を揮った名将・上田利治氏の言葉が、ひしひしと皮膚感覚で実感できるようになるはずだ。
本書にはプロトタイプと言うべき本があったという。赤坂氏の処女作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』だ。機会があれば読んでみたいと思う。
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