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〔試合評〕釜田佳直vsサブロー。勝敗を分けた、勝敗を越えた名勝負──2012年7月16日(月・祝)●楽天イーグルス0-5千葉ロッテ

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「星野楽天2012年。CS出場へ後半戦カギを握る打者、投手は?」

怪我人続出のシーズンとなりましたが、若手の台頭などもあり、7/6現在、35勝33敗3分で3位と望みを持つことができる好位置につけるイーグルス。後半戦を制して2009年以来3年ぶりのプレーオフ進出を強く願っています。そのためには、後半戦、象徴的な好活躍をみせる、キーマンというべき投手、打者の出現は、不可欠だと思います。そこで、あなたが考える「後半戦カギを握る投手、打者」を教えて下さい。

打者:現在107票⇒ http://baseball.blogmura.com/board/vot/voting15_55936_0.html
投手:現在88票⇒ http://baseball.blogmura.com/board/vot/voting15_55937_0.html


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●楽天イーグルス0-5千葉ロッテマリーンズ


■ハイライト映像




先攻・楽天のスタメン・・・1番・聖澤(中)、2番・銀次(ニ)、3番・中島(指)、4番・枡田(一)、5番・岩村(三)、6番・牧田(右)、7番・鉄平(左)、8番・嶋(捕)、9番・藤田(遊)、先発・釜田(右投)

後攻・ロッテのスタメン・・・1番・岡田(中)、2番・根元(遊)、3番・角中(右)、4番・井口(ニ)、5番・福浦(一)、6番・サブロー(左)、7番・ホワイトセル(指)、8番・里崎(捕)、9番・今江(遊)、先発・成瀬(左投)。


勝敗を分けた、勝敗を越えた名勝負!

この試合、ハイライトは、やっぱり、4回裏。両軍スコアボードにゼロを刻んで迎えたロッテの攻撃だった。釜田はこの試合初めて得点圏に走者を背負い、2死2,1塁でバッターボックスに4番・サブローを迎えていた。

初球145キロ速球。勝敗を分けた勝敗を越えた名勝負は、内角ズバッと決まるストライクで始まった。

2球目もストレートを選択。146キロが外角低めにクサくはずれて1-1。3球目は一転、変化球だ。これが絶妙。スライダーがアウトコース低めいっぱいに決まって1-2。2球連続で外、外と攻めてきた楽天バッテリーは、4球目内角に切り込んでいく。サブローの膝元へ146キロ速球。決めにいった勝負球も僅かに低かったのか球審の手が上がらない。カウントは並行に戻して2-2。

内角を見せた直後の5球目も素晴らしかった。今度は外角中段際どい所に124キロ縦のスライダーを放りこんでみせた。サブローは予想外の球だったのか、みきわめたのか、微動だにせずに見送る。ストライクゾーンいっぱいに決まったかにみえたが、またしても球審のコールはなくボールに。マウンド上の釜田は膝に両手をつき悔しがり、ベンチの星野監督も思わず口角泡を飛ばして悔しがる1球になった。

カウントは3-2。石黒新平アナが「本当に大切な61球目」と実況した勝敗を分けた6球目がやってくる。

嶋のミットはインローを要求しているようにみえた。しかし、釜田の125キロスライダーが外角高め、真中寄りに入っていく。

これが痛恨の失投。

サブローのバットが快音を響かせ、白球を捉えていく。打球は一直線、釜田の熱投を必死に見つめる楽天ファンが陣取る左翼席、ポールの内側へと突き刺さった、強烈なラインドライヴの、試合を決める6号3ランとなった。

勝敗を分けた名勝負だったが、と同時に、勝敗を越えた名勝負だったかと思う。

海千山千の修羅場をくぐってきたプロ18年目の経験豊富でしたたかな力量と、つい先日まで18歳だった若き右腕が終始貫いた攻めの躍動感溢れるピッチング。18.44メートルで対峙した両者が持てる力を尽くして戦った対決となった。

唯一、最後の球が失投になってしまったこと、球審の判定に若干の疑問の余地が残ることだけが、楽天ファンからみれば悔やまれるところだが、名勝負には変わりない。(星野監督も相当悔しかったようで、5回投手交代を告げにいった際、かなり長いこと球審・橋本にぶつぶつ抗議していた)。釜田にとっては高い授業料になったが、その値段に見合った経験値を得ることができたはずだ。

「打ったのはたぶんスライダーかな。このままズルズルいきたくなかったからね。なんとかランナーを返したかった。ホームランは最高の結果。前回の対戦(6/24)で確かフォアボールを3つもらって、ボールをたくさん見ているから上手く対応できた。最後は彼の失投だよ。前半戦も残り3試合、札幌、福岡と負け続けたから千葉で取りかえそう」。

サブローのホームラン談話である。なんとも味のあるベテランならではのコメント。ここは完璧にスタンドに運んだサブローを褒め称えたい。もちろん、釜田もよく投げた。両者にエールを送りたい。

◎釜田vsサブローの通算対戦成績・・・5打席、2打数2安打3打点、1本塁打、3四球

釜田はこの後なおも得点圏ピンチを招き、今度は今江に右中間深くを破られる2点タイムリーツーベースを浴び、この回5失点。結局4回5失点で降板となった。

楽天打線は成瀬の前に1回、3回得点圏チャンスを作るものの、いずれも2アウトからだった。3回は2死2塁で4番・枡田がセンターに弾き返していくヒットを放つものの、3塁を蹴って本塁を狙った2塁走者・中島が、センター・岡田の好返球に遭い、本塁クロスプレータッチアウト、得点ならず。

5点を追う7回、ようやく先頭打者の出塁に成功、1死2,1塁のチャンスを得るものの、藤田、聖澤が連続空振り三振。強風10mの地の利を味方につけキレキレの変化球を巧みに操った成瀬の前に、楽天打線は3塁を踏むこともできない。スタメン出場した聖澤、銀次、鉄平、岩村、藤田が無安打に終わり、今季6度目の零封負け、5度目の完封勝利を許している。

釜田はプロ初黒星。前半戦を3勝で終えた。1968年以降、NPB史上で松坂と田中の僅か2人しか成し遂げていない高卒新人1年目二桁勝利の大記録達成は、後半戦で7勝は相当厳しいため、大きく遠のいた感がある。しかし、1967年以降、松坂と田中の僅か2人しかいない高卒新人投手1年目の新人王受賞へ向けては、望みをつないでいるといえそうだ。

◎〔試合評〕釜田佳直がトライする2つの「歴史的快挙」への挑戦とは?──2012年7月1日(日)○楽天イーグルス3X-2ソフトバンク

記録がどうなるか?は記録好きとしては気になるものの、記録を脇に置いても、勝っても、負けても、どんな内容であれ、釜田のピッチングは、見ていて楽しい。

これでチーム成績は79試合39勝37敗3分。順位は3位。ゲーム差は1位・ロッテと3.5、2位・日本ハムと2.5、4位・西武が迫ってきて1.0、5位・ソフトバンクとの差も僅か1.5、6位・オリックスとは7.5となっている。なお、各種成績は下記のように推移している。

◎ロッテ戦・・・11試合3勝7敗1分 (QVC1勝4敗)
◎交流戦明けリーグ戦・・・20試合12勝7敗1分
◎7月月間成績・・・12試合6勝6敗
◎直近10試合成績・・・・10試合5勝5敗

◎ビジターゲーム成績・・・40試合20勝19敗1分
◎ナイトゲーム成績・・・50試合25勝24敗1分
◎相手先発左投手試合・・・35試合12勝22敗1分
◎カードの初戦・・・31試合16勝13敗2分

20120716DATA12.jpg


貯金4への挑戦

楽天は5/30巨人戦で杉内にノーヒットノーランをくらって貯金4を3に減らして以降、貯金を4にのせることができていない。7月に入り、貯金を再び3に戻して4に上げていこうというときに何度か「貯金4の壁」に跳ね返されてしまっている。球宴前、残り2試合となったが、2連勝して貯金を4にのせて前半戦を終えることができるだろうか? この点にも注目していきたい。


旧・背番号21はQVCマリンフィールド(旧・千葉マリンスタジアム)に強かった

そういえば、この試合がおこなわれた日本時間7/16は、新旧の背番号21番が海を越えてマウンドに上がったメモリアルな日になった。同じ日にマウンドにあがったのは6/17に続いてこれで2度目。前回は釜田が杜の都で巨人相手に完投勝利を収めると、海の向こうでは岩隈がメジャー初勝利をあげていた。今回は、残念ながら、両投手とも黒星を喫してしまう結果となった。

◎ダルビッシュと岩隈が抱える共通の改善点。岩隈、強打のレンジャーズ打線相手に5回4失点2敗目──2012年7/15(日)TEX戦〔記録で診る岩隈メジャー挑戦録〕

そういえば、背番号21をつけていた岩隈は、敵地で強かった。下記に以前作成した岩隈のQVC(旧・マリンスタジアム)での楽天時代の投手成績表を再掲した。この表には2011年のものが掲載されていないが、2011年は4/12の開幕戦に登板、白星をあげている。敵地では11連勝の記録を作って、海に渡ることとなっていたのだ。そういえば、ダルビッシュにQVCで投げる時のコツを教えたというエピソードも報道されていたように思う。

新背番号21は、このDNAを受け継ぐことができるか? ここにも注目していきたいと思う。


■楽天 岩隈久志 QVCマリンフィールド(旧 千葉マリンスタジアム) 投手成績
※楽天以前、近鉄時代のデータは割愛



■楽天・釜田佳直 球種別投球詳細
St=ストレート、Sl=スライダー、Sh=シュート、Foフォーク、Ch=チェンジアップ
vs右打者35球=St22、Sl11、Fo2
vs左打者41球=St26、Sl6、Sh1、Fo7、Ch1
20120716DATA14.jpg


■楽天・釜田佳直 配球図
※各コースの上段は直球、下段は変化球、速球=ストレート+シュート
20120716DATA13.jpg


■千葉ロッテ・成瀬善久 球種別投球詳細
St=ストレート、Sl=スライダー、Ch=チェンジアップ
vs右打者38球=St14、Sl17、Ch7
vs左打者95球=St38、Sl48、Ch9
20120716DATA16.jpg


■千葉ロッテ・成瀬善久 配球図
※各コースの上段は直球、下段は変化球
20120716DATA15.jpg


◎◎◎関連記事◎◎◎
釜田の直近3試合
〔試合評〕万事休すの9回、土壇場で草野の全力疾走で同点。延長戦ドローに──2012年6月25日(日)△楽天イーグルス4-4千葉ロッテ
〔試合評〕釜田佳直がトライする2つの「歴史的快挙」への挑戦とは?──2012年7月1日(日)○楽天イーグルス3X-2ソフトバンク
〔試合評〕救援陣投壊で釜田の勝ちを消す・・・・・・2012年7月8日(日)●楽天イーグルス5-9西武ライオンズ


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釜田、躍進へのステップ

いつも楽しく拝見しています(^-^)

多くの方々言うように審判の判定に物議を醸したサブローとの対決は残念でしたね〜。
さらにそこからの失点。
いつかは負け星がつくことはあると覚悟はしていましたが、ここまで打たれるとは… 

しかし釜田自身の課題も見えてきたのではないでしょうか?
以前、釜田はまだ怖いものは知らないので思い切ってどんどん投げていっている時期なんです、と言っていました。
審判の微妙な判定、その直後に打たれた本塁打、そこから立て直せなく失点してしまったこと。プロの洗礼を受け、怖さを味わったことと思います。

怖さを知った釜田の後半戦の投球がどう変わるか興味ありますね。一皮剥けるか、腕が振れなくなってしまうか。コーチや先輩方から色々吸収し経験を積み重ねて一回り大きくなった彼を見られることを期待しています。

それにしても釜田が投げた時は援護が少ないですねぇ。クライマックスシリーズ進出に欠かせない投手になった感のある釜田。今、彼が欲しいのは勝ち星という実績なのかもしれません。攻撃陣にも奮起してもらって彼に勝ちをつけさせてあげて、あの躍動するピッチングを何度も見せてもらいたいものです。
できれば日本シリーズでも… (#^.^#)

あのサブローさんのホームランが僕を大きくさせてくれた、というような大口なコメントをシーズン後に言える投手になってくれてたらいいなぁ。

Re: 釜田、躍進へのステップ


のりまきさん

> いつも楽しく拝見しています(^-^)

ありがとうございます^^

> しかし釜田自身の課題も見えてきたのではないでしょうか?
> 以前、釜田はまだ怖いものは知らないので思い切ってどんどん投げていっている時期なんです、と言っていました。
> 審判の微妙な判定、その直後に打たれた本塁打、そこから立て直せなく失点してしまったこと。プロの洗礼を受け、怖さを味わったことと思います。

そうですね。仰るとおりだと思います。ここまでは怖いもの知らずの、とてつもない若気の至り投法で、相手打線がひるんできたのだと思いますが、ここから徐々に、のりまきさんが言う「プロの洗礼を受け、怖さを味わって」いくのでしょうね。

> 怖さを知った釜田の後半戦の投球がどう変わるか興味ありますね。一皮剥けるか、腕が振れなくなってしまうか。コーチや先輩方から色々吸収し経験を積み重ねて一回り大きくなった彼を見られることを期待しています。

中継を聞いていると、ここ1、2試合は疲れが溜まってきていたので、そのため、本来日曜日登板をずらして中7日で月曜日ということになったようですね。ただ、夏はこれからが本番。今後、決してクリアに抜けることがないであろう疲労とどのようにつきあっていくのか?も注目しています。ここまで腕が振れていたということは、体調が良好だったからという要素もありますから。

個人的には、これはオフ以降の課題になるのでしょうか、欲しい時に空振りを取れる絶対的な球種、岩隈や永井ならフォーク、田中なら縦のスライダーやスプリット、というように、1つ欲しいですね。奪三振率でみると、チーム平均レベル。同じ先発の美馬のほうが奪三振の頻度が高いですから。

> それにしても釜田が投げた時は援護が少ないですねぇ。クライマックスシリーズ進出に欠かせない投手になった感のある釜田。今、彼が欲しいのは勝ち星という実績なのかもしれません。攻撃陣にも奮起してもらって彼に勝ちをつけさせてあげて、あの躍動するピッチングを何度も見せてもらいたいものです。
> できれば日本シリーズでも… (#^.^#)

昨日の試合をみていて、私も援護が少ないよなと同様のことを感じていました。
で、調べてみたんですが、

5/20 3回・・・3点
5/27 6回0/3・・・4点
6/3 6回2/3・・・3点
6/10 7回・・・2点
6/17 9回・・・2点
6/24 6回2/3・・・3点
7/1 6回1/3・・・2点
7/8 5回1/3・・・5点
7/16 4回・・・0点

2点以下の試合もけっこう多いですよね...ただ、これを9イニング(=1試合換算)の援護点として考えてみると、4点台を記録しており、2点台の援護の塩見や辛島、3点台の美馬より多いんですよね。楽天の1試合平均得点は3.58ですから、それを上まわっているので、統一球の影響で得点減となっている中で比べると多いという判断になりそうです。

ともあれ、今、見ていて最も面白い投手の1人ではあります。二桁勝利は厳しくなってきた感があるので、なんとか、新人王レースに絡む活躍を期待したいところです。
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Author:shibakawa
真田幸村の赤備えがクリムゾンレッドにみえるそんな信州人による、東北楽天ゴールデンイーグルス応援ブログ。

鷲ブロガーの中で楽天の記録やデータを最も見ている管理人が、各種データや記録、セイバーメトリクス等を用いながらイーグルスの魅力を紹介していきます。

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