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〔試合評〕ベテラン右腕を打ち砕く怒涛の2回4点先制決勝劇。塩見の粘投に先発全員出塁で勝利を手繰り寄せた西武8回戦──2012年7月6日(金)○楽天イーグルス6-2西武ライオンズ

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○楽天イーグルス6-2埼玉西武ライオンズ


■ハイライト映像




先攻・楽天のスタメン・・・1番・聖澤(中)、2番・銀次(ニ)、3番・松井稼(遊)、4番・フェルナンデス(指)、5番・岩村(三)、6番・枡田(一)、7番・鉄平(左)、8番・牧田(右)、9番・嶋(捕)、先発・塩見(左投)

後攻・西武のスタメン・・・1番・片岡(ニ)、2番・栗山(左)、3番・ヘルマン(三)、4番・中島(遊)、5番・カーター(指)、6番・浅村(一)、7番・大崎(右)、8番・炭谷(捕)、9番・熊代(中)、先発・西口(右投)。


衝撃が走った

試合前、速報サイトでスタメンをチェックしていた時のことである。そこにあるはずの名前が、ない。予告先発の田中が塩見に差し替えられていたのだ。昨日チェックしたあれは、さては私の記憶違いだったか・・・と疑ってみたものの、そんなことはなかった。

右肩違和感による緊急の登板回避だという。試合前、通常どおりの投球練習やアップを行っていたという田中。16時30分頃にベンチに下がっていった後、首脳陣に違和感を訴えたという。本人いわく「自分の中ではそんなにひどくない」。

楽天で右肩痛というと最近では岩隈や永井が思い出される。事が重大になれば、自身のピッチングを取り戻すのに多大な時を必要とする。場合によっては、取り戻すことができなくなってしまう。メジャーで挑戦を続ける岩隈は1年かけてようやく本来の姿になりつつある。永井はいまだに2軍で自身の投球を取り戻すのにもがいている。ようやく正妻が戦列復帰した中で、エースの違和感。大事に至らなければ・・・と思う。

7/7午前中追記:続報によると正しくは右脇腹違和感とのこと。試合前のドタバタで球団が誤った情報を発表したということらしい。右肩か?右脇腹か?ではエラい違いなので、ひとまず、肩ではなかった点にホッとしている。

田中に代わって緊急登板したのは5連敗中の塩見だった。おっつけ刀だから当然状態は良好というわけではなかったと思う。7安打打浴びながらも、粘投をみせた。味方打線が早期の大量援護点を叩き出したこともあって、5回2失点にまとめる働きで試合を作る。6回以降はハウザー(2イニング投げたのは初)にスリーマウンテンズ揃い踏みが継投でつないだ。西武打線を僅か1安打に抑える4イニング零封のリレーをみせ、スコア楽6-2西で、この3連戦、初戦を勝利で飾っている。


田中の登板回避でどうしても嫌な雰囲気が立ち込めてきそうな8回戦だった。そんな暗雲を切り裂き「勝利の光芒」を雲間から発見した一撃は、リードオフマンのバットだったかもしれない。1回先頭打者として左翼フェンス直撃の二塁打は、背番号23番が6月以降初回先頭打者として放った2本目のヒットになった。


■聖澤 初回第1打席 期間別 打撃成績
◎開幕~5月=打率.341 (41打数14安打)
◎6月以降=打率.095 (21打数2安打)



結局、このニ塁打は得点にならなかったが、相手先発・西口の状態を測るバロメーターの役割を果たしたのではないか?と信じている。

試合を一気に決めることになった4点先制劇は、2回表に幕を開けている。岩村が先頭打者の役割をしっかりこなし、制球難の西口の球をしっかり見定め3-1から四球で歩くと、枡田がお膳立ての右前安打。岩村が一気に三塁を陥れた。

無死3,1塁後は、怒涛の攻撃をみせた。鉄平が低めの難しい球をうまくすくいあげて中前に運ぶ先制打を放つと、鉄平のバットを借りた牧田もしぶといピッチャー返し。打球が中前に抜けていき、楽天に2点目が入る。復帰した嶋がバントで送って1死3,2塁、今度は聖澤が飛距離十分のセンター犠牲フライを放つと、2死2塁で銀次も続いて1塁線を破るタイムリー二塁打。西口の前に打者8人を送りこみ、長短打4本のヒットを集めて、この回一挙4点を上げ、この4点先制劇がそのまま決勝点となった。

楽天は3回にも牧田のフェンス直撃二塁打で1点を追加すると、6回には松井稼に適時打が生まれさらに1点をあげている。

先発・塩見は4回、先頭ヘルマンに安打出塁を許すと1死1塁からカーター、浅村に連続二塁打を浴びて2失点。5回には2死2,1塁でバッターボックスに4番・中島を迎えるも、ここは相手のミスショットにも助けられての伸びない平凡な左飛で難を切り抜け、難しい役どころでのマウンドとなったものの、5回2失点とみごと試合を作ってみせた。

これでチーム成績は71試合35勝33敗3分の3位は変わらず。ゲーム差は1位・ロッテとは5.5、2位・日本ハムとは1.5、3位・西武とは2.5、5位・ソフトバンクとは4.0、6位・オリクスとは6.0となっている。この初戦勝利の恩恵で、後ろから迫りくる西武相手に明日以降もし2連敗となっても3位を守ることができる点は大きい。なお、各種成績は下記のように推移している。


◎西武戦・・・8試合5勝3敗
◎7月月間成績・・・4試合2勝2敗
◎直近10試合成績・・・10試合6勝3敗1分
◎ナイトゲーム成績・・・46試合23勝22敗1分

◎ビジターゲーム成績・・・37試合19勝17敗1分
◎カードの初戦・・・28試合14勝12敗2分
◎先制した試合・・・37試合26勝10敗1分
◎二桁安打試合・・・21試合13勝7敗1分



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HANREI.jpg


先発全員出塁の西武8回戦


岩村明憲
5番・サード・岩村にHのランプが付かなかったため「先発全員安打」とはならなかったものの、その岩村が2回4点先制劇の橋頭堡となる先頭打者四球出塁を担ったため、「先発全員出塁」となっている。4打席目も結果こそ右飛だが、ウォーニングゾーン付近まで飛球を飛ばす、少し前までとは比べものにならないほどの鋭いスイングをみせてくれた。


聖澤諒
初回先頭打者として幸先の良いニ塁打を放ち、2回には犠飛を記録したリードオフマンはその後の打席でも快調なシングルヒットを2本記録した。これで猛打賞は今季9度目でパリーグ最多。4回には今季29個目となる盗塁でニ塁を盗んでみせた。(オマケで6回には無死1塁で十亀の1塁牽制球でタッチアウトにもなっている。聖澤の牽制死は5/2西武戦で小石に誘いだされて以来、今季2度目)


銀次
今季そのバットで2番・ニ塁の座をしっかり掴んでみせた岩手期待の星は、2回に1塁線を破る二塁打を放ち、チーム4得点目のタイムリーを叩き出す活躍をみせた。1回、4回には犠打も決めた。1試合2犠打はプロ初で今シーズンの犠打数は10に。2番打者の仕事をしっかりこなしたといえるが、スコア0-0で無死1塁のときに記録された犠打はいまだないのが興味深いところ。スコア0-0の犠打は2本あるが、今日の初回のように2本とも無死2塁の走者を3塁へ送り届けるための犠打なのだ。


松井稼頭央
6回1死3,1塁で聖澤が十亀の牽制球に刺され2死3塁となった直後、チーム6点目がキャプテンのバットから生まれた。十亀の高めの球をしっかり叩いて中前に運ぶシングルヒットは、連続安打を13試合に伸ばす1本となった。


枡田慎太郎
枡田のマルチ安打は今季7度目。2本とも大きな仕事となったヒットだった。1本目は2回無死1塁、2本目は3回1死1塁、いずれも1塁走者を3塁まで進ませるのに十分の右方向のバッティング。これが内角球であればそのままひっぱりにいけばいいものの、いずれもひっぱるのが難しいとされている外角球だった。2本ともうまいこと体勢を残しながらバットで払うような打撃。2本目はエンドランもかかっていた場面で、しっかり忠実に右翼に打球をライナーで運んでみせた。いずれも1塁走者は岩村で岩村の好走塁は牧田の巧打なくしては生まれなかったもの、と言えそうだ。


鉄平
3安打猛打賞は5/2西武戦に続く今季2度目の快挙である。先制打となった2回無死3,1塁での中前安打も技ありの一打だったが、2本目の5回大石から放った中安も“匠”の一撃だった。膝元の落ちるチェンジアップを島村俊治アナいわく「ハーフスイングのバットコントロール」で、解説・松沼博久さんの言葉を借りれば「これがプロ野球ですね」という巧みなバットコントロールで生み出したヒット。完全復活の4文字がますます色濃くなってきた3安打の活躍となった。


牧田明久
牧田もマルチ安打を記録した。もはや秋になるまで鉄平のバットで良いのではないか? 1本目のタイムリー中前ヒットは決して良い当たりではなかったが、2本目は本来この人が持っているスイングが飛び出した。迷いのないフルスイングで打球を左翼フェンスに叩きつける一撃はお見事。チームの波に乗って打った一撃ともいえるが、これをきっかけに打撃での迷いを払拭したいところだ。


嶋基宏
2回4点先制劇では黒子に徹し犠打を決めた嶋だったが、先頭打者でまわってきた6回3打席目では復帰初ヒットを左前に放っている。2-0からのバッティングカウント。高めの甘い球を痛烈にひっぱりにいき、三遊間真っ二つ。嶋といえば右打ちで今季も右方向の打球が約半分を占めている嶋だが、時折みせる、信念を決めているかのような完璧なひっぱった当たりも、見ごたえがある。(今季この1本を入れて、左翼方向に記録した安打は5本。そのうち走者無しの場面で記録したのが4本となっている)。(僅か4打席しかない河田は除いて)枡田の.911に続くチーム2位のOPS(.774)を誇る“打てる女房役”の帰還は、心強い。


■楽天・塩見貴洋 球種別投球詳細
St=ストレート、Sl=スライダー、Sh=シュート、Fo=フォーク、Cur=カーブ、Cut=カット、Ch=チェンジアップ
vs右打者54球=St35、Sl4、Sh4、Fo3、Cut1、Cur3、Ch4
vs左打者26球=St16、Sl8、Fo1、Cur1
20120706DATA7.jpg

難しい任務をしっかり全うした塩見、連敗脱出の6勝目

5回、打者22人に80球(1人当たり3.64、1イニング当たり16.00)、被安打7、被二塁打3、奪三振4、与四死球0、失点2、自責点2。

急遽まわってきた先発のマウンドで5/19阪神戦以来となる6勝目を掴んだ。今季の塩見にかかる負担は大きい。初登板となった4/3ソフトバンク戦はプロ初完封勝利も、異例の悪天候の中での球数過多134球の投球となり、その後遺症か、翌試合4/10西武戦では8回4失点。続く4/18ロッテ戦ではスライド登板で2回1/3で4失点、涙のマウンドとなった。その後、田中離脱の影響等もあり中5日の登板が続くなど、プロ2年目の左腕に多くのものを背負わせしまっているのでは?と思っている。

そういう状況下でのこのマウンドだ。なにはともあれ、勝利投手となったことに安堵感を覚えている。

と同時に、この試合のピッチングを冷静に振り返ってみると、決して好投とは呼べないものだったのが一目瞭然だ。下記の配球図をみてほしい。右打者、左打者ともに球が高めに集まっており、その高めの球で多くの被安打を許しているのだ。配球図の最上段から3段目=「高め~中段ゾーン」をみると、右打者には54球のうち85.2%に当たる46球が、左打者には26球のうち69.2%に当たる18球が、このゾーンに集まっていた。

つまり、西武打線の打ち損じや見逃しにも大いに助けられた側面はあった、と言えるのだ。それを象徴するのが3点リードしていた5回2死2,1塁のピンチ、4番・中島の左飛ではないだろうか。甘い球を打ち損じてくれたおかげで助かった、と言えそうなのだ。


■楽天・塩見貴洋 配球図
※各コースの上段は直球、下段は変化球
20120706DATA5.jpg

■西武・西口文也 球種別投球詳細
St=ストレート、Sl=スライダー、Sh=シュート、Fo=フォーク、Cur=カーブ、Ch=チェンジアップ
vs右打者24球=St8、Sl4、Sh9、Fo2、Cur1
vs左打者41球=St13、Sl5、Sh4、Fo5、Cur7、Ch7
20120706DATA6.jpg

自沈の西口

3回、打者18人に65球(1人当たり3.61、1イニング当たり21.67)、被安打8、被二塁打3、奪三振1、与四球1、失点5、自責点5。

3回降板は今季最短だという。この試合の西口は誰の目にも明らかな、状態不良の西口だった。そのピッチングフォームは躍動感が感じられず、鉛の身体をひきずって投げているかのよう。元々制球抜群という投手ではないが、立ち上がりから逆球や抜け球が多く、不安定な制球。昨年平均球速138.7km/hを計測したストレートは、この日は133.0km/h。走らない速球の割合を減らし、半速球の変化球主体の配球となるも、制球難で高め・甘めに入り、楽天の打者にとって打ちごろの絶好球となった、そう言えるかもしれない。


■西武・西口文也 配球図
※各コースの上段は直球、下段は変化球
20120706DATA8.jpg


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