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〔試合評〕1年目X14年目のケミストリーがもたらした3連勝──2012年6月26日(火)○楽天イーグルス2-1日本ハム

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○楽天イーグルス2-1北海道日本ハムファイターズ


■ハイライト映像


先攻・楽天のスタメン・・・1番・聖澤(中)、2番・銀次(三)、3番・松井稼(遊)、4番・フェルナンデス(一)、5番・中島(左)、6番・枡田(指)、7番・牧田(右)、8番・岡島(捕)、9番・藤田(ニ)、先発・川井(左投)

後攻・日本ハムのスタメン・・・1番・糸井(右)、2番・小谷野(三)、3番・田中(ニ)、4番・中田(左)、5番・ホフパワー(一)、6番・陽(中)、7番・二岡(指)、8番・金子誠(遊)、9番・大野(捕)、先発・武田勝(左)。


もう少し観ていたかった

6回1死走者なし、先発・川井はプロ4年目・21歳の杉谷と対峙していた。2-2と追い込んでからの5球目。低めに決まったかにみえた134キロ速球だったのだが、打った瞬間の左翼席中段へのホームラン。1点を失い、スコアが楽2-1日、左の田中賢を討ち取り打席に右の4番・中田を迎えたところで、川井は降板。小山がマウンドに上がってきた。

正直、もう少し堪能したかった。この回だけでも、あと1イニングでも、その好投に舌鼓をうちたかった。そんな名残惜しい気持ちにさせてくれた川井の5回2/3、95球、1失点の好投だった。結局、川井を始め楽天投手陣が許したヒットは杉谷の一発だけで、小山以下、ラズナー、青山は四死球含めて1人の走者の出塁を許さない完璧な継投をみせて、楽2-1日というロースコアの1点差試合を勝利に導いてみせた。日本ハム打線が1試合僅か1安打に抑えこまれたのは、統一球導入以降、この試合が初である。しかし、欲を言えば、打線がもう少し点を取っていれば、もう少し川井の好投を楽しむことができたのかもしれない。ともあれ、投手陣がしっかり仕事をしたナイスゲームだった。


「相手も研究してきているなと感じました」

日本ハムの先発は武田勝。今季楽天戦には4/14、4/29に登板していずれも勝利投手。特にKスタでおこなわれた4/29の試合は僅か93球・2時間34分の省エネ完封勝利を許していた。あの試合、楽天打線が放ったヒットは聖澤の僅か2本だけだった。この試合も厳しい展開が容易に予想されたところだったが、武田勝との対戦成績が良く、前回2安打を記録したリードオフマンのバットがチームに好運を運んできてくれたようだった。

初回、聖澤が叩きつけた打球はオーバースピンがかかり、武田勝が捕球しにいく直前で大きく跳ねて後方に。内野安打で出塁した聖澤が塁上でプレッシャーをかけ続け、武田勝に再三再四牽制球を投げさせる存在感を発揮。銀次が倒れて松井稼の進塁打で2進した聖澤は、4番・フェルナンデスの三遊間、ショート左をバウンドゴロでしぶとく抜けていく左前先制打で本塁生還。なおも2死1塁、左投手対策として起用された5番・中島も仕事をした。おっつけた打球は多少詰まりながらも右前へ着弾するフライヒットとなり2死2,1塁。バッターボックスは6番・枡田。この日戦列復帰したバットマンが技ありの一撃をみせてフェルナンデスをホームへ呼び込んだ。アウトローの難しい球をひろうようなかたちで中前へ運ぶと、フェルナンデスが一気に3塁を蹴り、本塁突入。外野からのバックホーム送球とクロスプレーになるものの、最後は大野をタックルで吹き飛ばして本塁陥落せしめる好走塁をみせてくれた。(楽2-0日)

結局、この試合楽天が奪った得点は初回の2点得点だけ。2回には1死2塁~2死3,1塁、5回には1死2,1塁、6回には先頭・中島のニ塁打で無死2塁、再三チャンスは作るものの、2回以降は要所を締められるかたちとなってしまい、あと1点2点取っていたら、もう少し川井の好投を楽しむことができたのかもしれない。

しかし、あの武田勝からヒット10本。相手をして「相手も研究してきているなと感じました」と言わしめたその攻撃は、改善点はあるものの一定の戦果をつかむことができた、そう言えるかもしれない。10本のうち0ストライクから記録したのが5本と多かったが、追い込まれてからの安打も4本記録した。バッターボックスで集中して武田勝と対峙できていたとも言えそうだ。(この試合、武田勝との対戦打率は28打数10安打の.357)

今季左投手を苦手としているイーグルスだったが、先発の左投手相手に10安打の二桁安打を記録したのは今季初となった。


■日本ハム・武田勝 楽天戦 投手成績
※2008年以降



これでチーム成績は63試合30勝30敗3分の五割復帰の3位。ゲーム差は1位・ロッテと5.0、2位・日本ハムと4.0、4位・ソフトバンクと1.0、5位・西武と1.5、6位・オリックスと5.0となっている。なお、各種成績は下記のように推移している。


◎日本ハム戦・・・7試合3勝3敗1分
◎6月月間成績・・・17試合7勝9敗1分
◎直近10試合成績・・・10試合5勝4敗1分
◎ビジターゲーム成績・・・17勝14敗1分

◎ナイトゲーム成績・・・40試合20勝19敗1分
◎1点差試合・・・26試合16勝10敗
◎先制ゲーム成績・・・32試合22勝9敗1分
◎相手先発左投手試合・・・27試合10勝16敗1分



20120626DATA2.jpg
HANREI.jpg


新加入の藤田、即スタメン、9番・ニ塁で出場

横浜DeNAからトレードで楽天に加わった藤田が、即1軍登録、即スタメン出場した。バットでは遊ゴ、一ゴ併、ニゴ、空三振、4の0で思うようなバッティングができなかったが、セールスポイントの守備では無難な働きをしてみせた。セカンドで処理したアウトは2イニング分の合計6個。ゴロアウトが5個、フライアウトが1個。特に7回2死走者なし、二岡の当たりはセカンド左、ニ遊間を抜けていこうか?というゴロになったが、逆シングルで追い着くとノーステップジャンピングスロー。その送球はきっちり制球されてノーバウンドでホセのミットに吸い込まれていく好守備をみせてくれた。




珍しいライトゴロ

この試合、楽天守備陣は実に素晴らしい守備を幾つかみせた。前述の中前安打をゴロアウトにした藤田の好守備を始め、4回1死1塁ホフパワーの左中間前方に着弾しようかというフライヒットを懸命のランニングキャッチをみせた聖澤、7回1死走者なしで陽が打ち上げたファウルフライを1塁側カメラマン席に飛び込みながらもボールを離さなかったフェルナンデス。

しかし、きわめつけだったのは、4回無死1塁で牧田がみせた好プレーだったかもしれない。この日、数少なかった川井の高め失投を中田が痛烈な一振りで右前へ運んだヒットだった。ライナー性の打球がライト・牧田の手前で弾んだ右前安打になり、無死2,1塁のピンチ拡大になるはずだった。ところが、1塁走者・田中賢が判断を誤り、ハーフウェーからいったん1塁へ戻りかけての2塁スタート、それをみた牧田がノーバウンドの2塁ストライク送球で2塁フォースアウト! 記録上は「ライトゴロ」となった。

(この好プレー、本当は追いつくことができた飛球を故意に直前ワンバウンドさせて2塁封殺を狙っていたとしたら、拍手喝采の頭脳プレーである。同じ1塁1塁でも1塁走者が俊足の田中賢と、走ってこない中田とを比べたら、後者のほうが脅威は少ない)

楽天外野守備陣が作った「外野ゴロ」は私の記憶の限りでは2009年8/22オリックス戦7回1死2,1塁で大村の左前安打がレフトゴロ(2塁走者ローズの判断が遅く3塁封殺)になって以来だと思う。

これで牧田の補殺は今季5個目となった。

◎4/15日本ハム戦(札幌D)、1点ビハインドの4回2死2,1塁、田中賢の右安で2塁走者を本塁で刺す!
◎5/10西武戦(Kスタ)、1点ビハインドの8回1死3塁、片岡の右飛でタッチアップを狙った3塁走者を本塁で刺す!
◎5/12オリックス戦(京セラD)、同点で迎えた6回2死2,1塁、川端の右安で2塁走者を本塁で刺す!
◎6/22ロッテ戦(郡山)、1点リードの6回1死走者なし、今江の右安で一気に2塁を狙った今江を2塁で刺す!
◎6/26日本ハム戦(東京D)、2点リードの4回無死1塁、中田の右安で判断遅れた1塁走者・田中賢を2塁封殺(右ゴ)。


銀次、聖澤のバント作戦

初回、聖澤が内野安打で出塁して無死1塁、2番・銀次。その初球時にセーフティバントの構えをして送るそぶりをみせた銀次だが、見逃してストライク。2球目を打っていって右飛に倒れた。

これは前にも書いたことがあるけど、今季の楽天、試合の序盤(1回~3回)、スコア0-0で迎えた無死1塁時に、送りバント作戦の頻度は高くない。6/26試合前データで、この状況は今季22回あったが、そのうちバント作戦(バ三振、バント安、捕バゴや捕バ邪飛等も)は6回、27.3%だった。昨年は同状況でのバント作戦は60回のうち28回、46.7%だったことを考えれば、圧倒的に少ないのだ。

中でも、序盤(1回~3回)、スコア0-0で無死1塁、打者が2番・銀次の場合、銀次はここまで犠打をしてこないのだ。試合前データで銀次は7個の犠打を記録していて、そのうち無死1塁での犠打は4個あるが、いずれも試合展開が0-0でも序盤でもない状況のときなのだ。この試合のように初球バントの構えをみせることはある。しかしそれは基本的にはフェイクのように感じる。6/11DeNA戦では初球をベース上に叩きつけてしまうバントファウルもみせている。これも相手に送りたいのだなと思わせる偽装のように感じる。

首脳陣としても銀次には基本的に打って走者を進めてもらいたいという狙いがあるのだ。そのため、対戦チームのバッテリーの皆さん、同状況では銀次は素直な送りバントはまずしてこないので、バントの構えをみせたからといって、送りたいのだなと判断してはいけません。バントをやらせてアウト1個をもらおうとするがため、甘い球を投げるのは厳禁。銀次はそこを狙っていますので、要注意。

聖澤もバントをした。2点リードの2回1死2塁、武田勝の右、ファースト前方にプッシュ気味のセーフティバントを試みた。素晴らしいセーフティバントだったが、間一髪及ばず1塁アウトになってしまった。これは自分も生きようというプレーであるのと同時に、あわよくば、フィルダーチョイスや悪送球を誘発させようという意図も十分こもったセーフティバントだったように思う。2点リードがあったからこそ積極的に試みることができたと言えそうだ。今季、聖澤のバント安打は5/6ソフトバンク戦の3回1死走者なしでみせたニバ安の1本だけ。しかし、昨年は実に12本決めているのである。今季もチャンスがあるのなら、積極的に狙っていってほしいと思う。


■楽天・川井貴志 球種別投球詳細
St=ストレート、Sl=スライダー、Sin=シンカー、Cur=カーブ
vs右打者58球=St24、Sl10、Sin17、Cur7
vs左打者37球=St10、Sl23、Sin3、Cur1
20120626DATA4.jpg


プロ14年目のベテラン左腕・川井、今季2勝目!

5回2/3、打者21人に95球、被安打1(は杉谷のソロ弾)、奪三振3、与四球2、与死球1、失点1、自責点1。

僅かにクオリティスタートには届かなかったものの、みごとなピッチングだった。例年、先発ローテの綻びを埋め、それなりにゲームメイクもするベテラン左腕だが、その投げっぷりをもっと楽しみたいとここまで強い気持ちになったのは、初かもしれない。

ボール球は40%と多かった。カウント推移で浅い段階でボール先行になることも多かった。しかし、その後、打者をしっかり追いこむことができた。2ストライクと追い込むことに成功したのは対戦打者のべ21人中61.9%に当たる13人である。投手有利のカウントから打者を討ち取ることができていたと言えそうだ。

「とにかく球場が狭いので、なんとか低めを丁寧に投げることを意識して投げていました」。ヒーローインタビューで自らそうコメントしていたとおり、低めに良く球が集まっていた。下記配球図のとおり、右打者には58球の60.3%が、左打者には37球の56.7%が低めゾーンに記録されている。中でも、高めの甘いゾーンに抜けて入る変化球がほとんどなく、低めによく集まっていた。右打者には34球の67.6%に当たる23球が、左打者には27球の63.0%に当たる17.0%が低めゾーンに記録されている。あまりにも球が低めに集まるものだから、日本ハム打線も低めを打ちにいかざるをえない。配球図のとおり、凡打の多くが低めで記録されており、獲得アウト17個のうち11個が実にゴロアウトとなっていた。

この日、スタメンマスクをかぶったのが新人の岡島だった。当初は小山桂でいくという考えだったが、楽天はプロ初スタメンマスクのルーキーを14年目のベテランと組ませてみるカードを切ってきた。右打者の内角をしっかり攻める岡島の怖さを知らないリードに、ベテランが上手く乗せられた、という言い方もできるだろう。球を低め低めに集めるところはさすがにベテランならではを感じさせるが、この日の川井はリズムもよく、同時に若々しさをも感じさせる投げっぷりだった。

「新人X14年目」。このケミストリーがリーグ戦再開後、チーム連勝を3に伸ばす原動力となった。


■楽天・川井貴志 配球図
※各コースの上段は直球、下段は変化球
20120626DATA3.jpg

■日本ハム・武田勝 球種別投球詳細
St=ストレート、Sl=スライダー、Sh=シュート、Cur=カーブ、Ch=チェンジアップ
vs右打者44球=St13、Sl22、Sh1、Cur1、Ch7
vs左打者44球=St6、Sl25、Sh6、Cur6、Ch1
20120626DATA6.jpg



■日本ハム・武田勝 配球図
※各コースの上段は直球、下段は変化球
20120626DATA5.jpg



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