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〔試合評〕もし牧田にあと13球多く投げさせていたら・・・2012年5月8日(火)●楽天イーグルス1-2西武ライオンズ

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●楽天イーグルス1-2埼玉西武ライオンズ


■ハイライト映像




先攻・西武の先発メンバー・・・1番・栗山(左)、2番・片岡(ニ)、3番・中島(遊)、4番・中村(三)、5番・秋山(中)、6番・ヘルマン(指)、7番・浅村(一)、8番・炭谷(捕)、9番・熊代(右)、先発・牧田(右投)。

後攻・楽天のスタメン・・・1番・聖澤(中)、2番・銀次(指)、3番・松井稼(遊)、4番・フェルナンデス(一)、5番・横川(右)、6番・鉄平(左)、7番・阿部(三)、8番・伊志嶺(捕)、9番・内村(ニ)、先発・辛島(左投)。


もし牧田にあと13球多く投げさせていたら・・・

8回裏3アウトを取られた時点で、西武先発・牧田の球数は127を数えていた。もしこの時点で、楽天打線があと13球多く投げさせていたら、どうだったろうか?

御存じのように、牧田は前回5/1の2回戦で138球を投げていた。13球多く投げさせることに成功していれば8回終了時で140球になる。2試合連続の球数過多だ。

牧田の次登板は恐らく5/16DeNA戦。チームを乗せていくためにも交流戦開幕戦は他球団以上に絶対にモノにしたいのが、今の西武が置かれている状況である。中7日空くとはいえ、9回も牧田をいかせれば150球近くの投球になる。そのとき、交流戦開幕戦の投球に与える影響はどのくらいあるのか? 渡辺監督は大いに逡巡したはずだ。

1点差でセーブがつく場面、監督自らエースの涌井を抑えに指名したという経緯もある。涌井に立ち直ってもらいたいという思いと、牧田でそのまま締めくくって勝利を稼ぎたいという思い。この試合、牧田が球数を投げれば投げるほど、9回の投手運用について、渡辺監督の悩みは深くなったに違いないはずなのだ。

2010年の対戦打率.310、2011年は.282。楽天サイドからすればこの2年間、それなりに打っていて抑えられているという印象にはない涌井が9回に出てきてくれたほうが、まだ同点逆転の芽はあったかもしれない。そのためにも、例え点が取れなくても、粘り強い打席を重ねていくことが要求されたのだが、楽天打線は9回134球の完投勝利を許してしまった。

牧田は9回134球を投げた。1人当たり3.94、1イニング当たり14.89だ。15球以内が目安とされる1イニング当たりの球数は、その範囲に収まるかたちになった。楽天打線は少し粘りが足らなかったと言えそうだ。

下記に楽天の打者別の球数を出してみた。先制打を記録したとはいえ聖澤の1打席当たり2.50や、銀次の3.50は、物足りない。一方、6回の第3打席、浅い中飛に倒れたとはいえ9球を投げさせた松井稼の6.00や、鉄平の4.75は粘りをみせたと言える。


~スタメン~
◎聖澤10球、4打席、1打席当たり2.50、4打数1安打1打点
◎銀次14球、4打席、1打席当たり3.50、4打数1安打
◎松井稼24球、4打席、1打席当たり6.00、4打数1安打

◎フェルナンデス16球、4打席、1打席当たり4.00、4打数0安打
◎横川11球、3打席、1打席当たり3.67、2打数0安打1四球
◎鉄平19球、4打席、1打席当たり4.75、4打数1安打

◎阿部11球、3打席、1打席当たり3.67、3打数0安打1三振
◎伊志嶺11球、3打席、1打席当たり3.67、3打数0安打
◎内村12球、3打席、1打席当たり4.00、3打数1安打1三振

~途中出場~
◎高須2球、1打席当たり2.00、1打数0安打
◎牧田4球、1打席当たり4.00、1打数0安打



盗塁が得点にしっかり絡む今季の楽天

先取点は楽天が3回に獲得した。1回、2回と三者凡退に抑えられていたイヌワシ打線だったが、3回、2死から内村がセンター前へ弾き返し安打出塁に成功すると、聖澤の打席時に相手バッテリーの警戒に遭いながらも内村がニ盗を成功させる。この試合初の得点圏のチャンスを足でもぎとると、得点圏打率リーグ2位の.484を誇る聖澤がサード後方の左翼線沿いに飛球を落とす適時打を記録、内村が悠々ホームに帰り、1点を先制した。これで今季の楽天、盗塁成功した走者の本塁生還率は、41人中20人で、48.8%。これは昨年の30.0%を大きくうわまわる好成績といえる。

幸先良く先取点をあげた楽天だったが、終わってみれば、この1点だけ。この試合、スコアリングポジションに走者を進めたイニングは、先制劇となった3回、4回、8回と3度あったが、いずれも2死からだった。5/1には左打者が10本の安打を放ち、牧田に対し.333の率を残し、今日も同じ布陣で臨んだ楽天だったが、この日の率は.185。前回の収穫を活かすことができなかったという印象だ。また、前述のとおり、粘ることもできなかったため、結局、前回138球投げさせた布石も、有効利用できずに終わってしまった。


ホセでよかったのか?

さて、当ブログは、あまり采配批判をしないように務めている。ニュートラルな立ち位置で試合を観戦し、なるべく指揮官の考えを理解しようという姿勢を持ったブログである。ノムさんのときも、ブラウン監督のときも、そうしてきた。だが、この試合については、一言ボヤかずにはいられない。

1点を追う8回、2死から銀次、松井稼が連打でつなぎ、2死2,1塁になった場面だ。バッターボックスは4番フェルナンデスを迎えていた。ここで代打策を取ってくるかな?と思われたものの、ベンチは動かず、ホセの打棒に望みを託すかたちに。結局ホセはショート正面のゴロに倒れて、得点入らず、になった。

なぜ高須を起用しなかったのだろう?

フェルナンデスは昨年西武にいたので牧田との対戦は今季が初めてだ。前回5/1は、左飛、一邪飛、ニ飛、ニゴと4の0に倒れ、いずれも芯ををはずされ詰まった当たりが目立っていた。この試合でも、バットを折らされた遊ゴ、討ち取られた飛球もまさかの片岡ポロリのニ飛失、伸びない左飛と、タイミングが合っていなかった。

そのホセの打撃に期待するより、代打で高須を送ったほうがまだ同点の確率は高かったのではないだろうか?

星野監督は長打を期待、一気に逆転も、と思い描いたのかもしれないが、ここはまずは同点から考えるべきだったはずだ。

確かに高須の得点圏打率は今季.120と低い。しかし得点圏出塁率は.353と高いのだ。それに昨年は牧田から3打数2安打を記録している(2安打はそれぞれ別の試合で放っているのだ)。低い得点圏打率も一時的なものとも考えることもできる。9回2死走者なしで、どんなに頑張ってもほぼ単打しか出ないだろう場面で代打起用で送り出されても、アドレナリンは湧いてこないのでは?と思う。

勝負強いという印象が完全に定着しているあの場面で起用してこそ、高須本人も打ち甲斐があるだろうし、相手バッテリーも嫌らしさを覚えたはずなのだ。8回表、小山が、中島、中村、秋山の中軸を3者連続空振り三振に抑える働きをみせた直後のチャンスだっただけに、なんだか釈然としないものが残った。


3連敗、オリックスと肩を並べる結果に・・・

これでチーム成績は30試合12勝16敗2分の借金4となった。オリックスが勝利したので楽天と入れ替わりで4位浮上、楽天は5位転落となっている。西武戦は2勝3敗、Kスタ戦績は5勝7敗1分、ナイトゲーム戦績7勝7敗1分、先制ゲーム戦績7勝6敗1分、1点差試合6勝6敗、の推移となった。

20120508DATA11.jpg
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■楽天・辛島航 球種別投球詳細
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辛島は好投した

7回、打者29人に対し108球(1人当たり3.72、1イニング当たり15.43)、被安打8、5奪三振、1与四球、2失点、2自責点。

5回2死3,1塁の栗山、6回2死2塁のヘルマンに対しいずれも僅か2球で0-2と追い込むことに成功するも、そこから粘られ、決め手を欠いた結果、それぞれ適時打を浴びてしまった場面は、今後ステップアップしていくための課題として浮き彫りになったかもしれない。(特に栗山に対しての初球、2球、外角いっぱいに決まる速球は、本当に白眉だった)

しかし、トータルでみれば、クオリティスタートでしっかりゲームを作る上出来の好投をみせた。ボール率29.6%、見逃しストライク率21.3%が示すように、制球も安定しており、チェンジアップも低めに集めることができ、上手く機能していた。

■楽天・辛島航 配球図
※各コースの上段は直球、下段は変化球
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■西武・牧田和久 球種別投球詳細
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9回、打者34人に対し134球(1人当たり3.94、1イニング当たり14.89)、被安打5(いずれも単打)、2奪三振、1与四球、1失点、1自責点。

アウトコースいっぱいに決まる圧倒的な制球力の良さ、ストライクゾーンの高低を効果的に使用した立体的な配球、打者の間合いで打たせないテンポの良さ、楽天打線は散々に苦しめられてしまった。

これで牧田は、5/1に138球、5/8に134球投げた。次登板のパフォーマンスに注目したい。もちろん130球以上を連続して投げてもほとんど変わらない好投ができる投手は、ダルビッシュや2010年の前田健太など存在する。しかし、ごく少数だ。牧田が彼らの仲間入りができるのか? 西武首脳陣の投手運用はどうなってくるのか?にも注目したい。


■西武・牧田和久 配球図
※各コースの上段は直球、下段は変化球
20120508DATA14.jpg



◎◎◎関連記事◎◎◎

〔試合評〕約2年ぶりに戻ってきた辛島、プロ初勝利! 牧田相手に手応えを掴んだイヌワシ打線──2012年5月1日(火)○楽天イーグルス4-3西武ライオンズ
〔記録〕マリナーズ岩隈久志、緊急登板で3回1失点、サヨナラ勝利への下地を作る全48球
〔検証〕過度な球数が、1流投手を蝕んでいく・・・2010年118試合データ。130球以上投げた試合と次登板、その成績比較


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リスクとリターン

こんばんは。牧田投手に対するイーグルス攻撃陣ですが
球種を絞って初球から積極的に力負けしないように数多く引っ張ってきていましたから
それが結果に結びつかなければなかなか球数をかさませることは難しかったのではないのでしょうか。

今日はそれだけ牧田投手が素晴らしかったということで。。。。

それでも134球は観ていてハラハラ続きでした。
今日のゲームを渡辺監督に「もう少し点を取っていれば、牧田ももう少し楽に投げることができたかな」と評させてしまうところに
ライオンズ(リリーフ陣の)の苦しい現状がにじみ出ていますね・・・

フェルナンデスのところで代打高須ですか・・・

 まったく想像できなかった思い切った采配ですね。チャンスで4番に代打を送ることになりますし、代打を送られるフェルナンデスのプライドを傷つけかねませんし。相手エラー時の走塁について苦言を呈していたくらいですからそれくらいの罰を与えてみるか・・・ただ落合元中日監督ならいざ知らず星野監督では出来ない采配ではないかと。

 点が取れないといいながら得点はリーグ3位なんですね。裏を返せば勝負所で点が取れない・投手が踏ん張れないから今の順位なんでしょうが。

 星野監督も打線についてはおかんむりのようですが、歴代監督が困っていたくらいですから即効薬はないといったほうがいいでしょう。光があるとすれば、今日も左打者並べとはいえ銀次・阿部・横川といった期待の選手がスタメン出場しましたけどどうせ点が取れないならば彼らを我慢して使っていったほうがいいと思いますが・・・。

Re: リスクとリターン

ballgame_loverさん

> こんばんは。牧田投手に対するイーグルス攻撃陣ですが
> 球種を絞って初球から積極的に力負けしないように数多く引っ張ってきていましたから
> それが結果に結びつかなければなかなか球数をかさませることは難しかったのではないのでしょうか。

松井稼、銀次、内村は痛烈なライナーを放つもののライナーアウトに倒れていますから、確かに御指摘のとおり、結果が出なかっただけで、アプローチしてくベクトルの方向性は間違っていなかったかもしれません。紙一重の部分はあったでしょうね。

> 今日はそれだけ牧田投手が素晴らしかったということで。。。。

私の調べでは、昨日の牧田投手の被ウェルヒット率は、31打球中6打球、.194でした。前回収穫を手にした楽打線のその上をいくピッチングをやられてしまったということでしょうね。あのテンポの良さ、外角いっぱいに決まる制球力など、楽天側からすれば、かなり厳しい攻めをされました。

> それでも134球は観ていてハラハラ続きでした。
> 今日のゲームを渡辺監督に「もう少し点を取っていれば、牧田ももう少し楽に投げることができたかな」と評させてしまうところに
> ライオンズ(リリーフ陣の)の苦しい現状がにじみ出ていますね・・・

130球以上投げた試合と次の試合、同様の手法で2011年、2012年データでエントリを作成しているところですが、2011年でも、2012年データでも、後者のほうが防御率、DIPSなどで数値は悪化します。無理は禁物です・・・

Re: フェルナンデスのところで代打高須ですか・・・


hati8025さん

コメント有難うございます。

>  まったく想像できなかった思い切った采配ですね。チャンスで4番に代打を送ることになりますし、代打を送られるフェルナンデスのプライドを傷つけかねませんし。相手エラー時の走塁について苦言を呈していたくらいですからそれくらいの罰を与えてみるか・・・ただ落合元中日監督ならいざ知らず星野監督では出来ない采配ではないかと。

個人的な印象としては、4番打者というよりも打順が4番目の打者というイメージなんですよね。確かにホセは山崎に続く楽天で2番目に多く4番を打っているバッターですが、出戻っての今季、4番は開幕はガルシア、その後は、テレーロ、ホセ、ガルシア、ホセ、と流動的に推移していますから。これが、開幕からどっしり4番に座っていたなら、代打は考えずらい所ですが、固まっていない状況ですし、また、あのような場面のためにベンチに高須が控えているのですから、代打もありえるなと思って観戦していました。

>  点が取れないといいながら得点はリーグ3位なんですね。裏を返せば勝負所で点が取れない・投手が踏ん張れないから今の順位なんでしょうが。

得点をみるとちょうどロッテと同じなんですよね。ロッテと違うのは失点。約20点こちらが多い状況。昨年の楽天と比べると、得点は微増していますが、失点は悪化。そのため、得失点差で依然マイナスです。開幕前、統一球に順応+大久保効果で得点力が上がっても、岩隈の穴等で失点がかさんでしまえば、結局のところ、得失点差でマイナスは変わらずでいつもどおりになるのでは?と予想していましたが、現状、その推移になっていますね。

>  星野監督も打線についてはおかんむりのようですが、歴代監督が困っていたくらいですから即効薬はないといったほうがいいでしょう。光があるとすれば、今日も左打者並べとはいえ銀次・阿部・横川といった期待の選手がスタメン出場しましたけどどうせ点が取れないならば彼らを我慢して使っていったほうがいいと思いますが・・・。
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