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〔試合評〕約2年ぶりに戻ってきた辛島、プロ初勝利! 牧田相手に手応えを掴んだイヌワシ打線──2012年5月1日(火)○楽天イーグルス4-3西武ライオンズ

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牧田和久といえば、どうしても1年前を思い出さずにはいられない。

西武ドームでおこなわれたライオンズとのゴールデンウィーク3連戦、その初戦5/6だった。田中を先発マウンドに送り出したゲームになったものの、球界に颯爽と登場したニューフェイスのサブマリンにイヌワシ打線はいいように翻弄されてしまう。スコア楽0-2西で、田中との投げ合いを制した牧田は、9回を投げ抜き、被安打6、6奪三振、与四球1、0失点、プロ初勝利を初完封勝利で飾る快挙となった。

新人左腕を打てず、田中で落としたのが相当ショックだったのか、楽天はこの敗戦を皮切りに極度の得点力不足に。打線がヘコんでいる中、この3連戦を3連敗で落としてしまう。

1年前にそういう伏線があってこその今季の2回戦である。

星野監督にとっても昨年の記憶は忌まわしいものだったに違いなく、打線を大幅に組み替えてきた。

スタメンには打撃好調の嶋がいない。好打者・高須がいない。前日一発を放って試合の流れを変えたガルシアもいない。牧田もいない。代わりに銀次や阿部といった若手が名を連ねる。ホセ以外、左打者を8人ズラリ並べる一見大胆と思われたその采配だったが、的中した。

昨年、牧田からチーム全体で.190の率しか残せなかった楽天が、この試合、9本のヒットを放ち.281の率を残し、2点を先制した。結局のところ、9回裏にラズナーが中島に2ランを打たれたため、9回表のフェルナンデスの2点適時打が大きくモノを言うことになったのだが、それを考慮しても、苦手意識のある牧田に対して「一定の成果」を上げることができたのは大きかった。

これでチーム成績は2連勝、24試合10勝12敗2分、西武戦は2試合1勝1敗、ビジターゲーム戦績は11試合5勝5敗1分、先制ゲーム先制は9試合5勝3敗1分、二桁安打は6試合となっている。

実りある1戦となった西武2回戦を、下記でもう少し振り返ってみたい。


○楽天イーグルス4-3埼玉西武ライオンズ


■ハイライト映像


先攻・楽天のスタメン・・・1番・聖澤(中)、2番・銀次(指)、3番・松井稼(遊)、4番・フェルナンデス(一)、5番・横川(右)、6番・鉄平(左)、7番・阿部(三)、8番・伊志嶺(捕)、9番・内村(ニ)、先発・辛島(左投)。

後攻・西武の先発メンバー・・・1番・栗山(左)、2番・片岡(ニ)、3番・中島(遊)、4番・中村(一)、5番・米野(指)、6番・ヘルマン(三)、7番・秋山(中)、8番・熊代(右)、9番・炭谷(捕)、先発・牧田(右投)。


前述したように楽天は打線を大幅に変更。ちなみに昨日の日本ハム戦の先発オーダーは下記である。

1番・聖澤(中)、2番・高須(三)、3番・松井稼(遊)、4番・フェルナンデス(一)、5番・牧田(右)、6番・ガルシア(指)、7番・中島(左)、8番・嶋(捕)、9番・内村(ニ)、先発・塩見(左投)。

右打者はホセ以外、スタメン落ち。代わりに、銀次、横川、阿部、伊志嶺といった控えクラスの左打者がスタメンに名を連ねるオーダーとなった。

これには確固とした理由がある。相手先発・牧田は左打者を苦手としているからだ。前述の1年前の試合でも、楽天は牧田からヒット6本を記録したが、その6本全て左打者が放っていた。右打者は7打数0安打、左打者は26打数6安打という結果だったのだ。

20120501DATA4.jpg
HANREI.jpg

連続安打を13試合に伸ばす一撃は、先制タイムリーに!

約2年ぶりに1軍の舞台に戻り、初先発のマウンドを踏んだ辛島に、先制点をプレゼントしたのは打撃好調の聖澤だった。1死から伊志嶺の安打で掴んだ2死2塁、この試合初の得点圏チャンスで、聖澤に打席がまわってきた。3-2からの6球目、牧田が内角を狙って投じた速球が中に入ったのを逃さず、セカンド左、ニ遊間を破り、中前へ抜けていく一撃は、連続試合安打を13に伸ばす先制タイムリーとなる。(楽1-0西)

その後、2死1塁で銀次も続く。鋭い打球は一ニ塁間を破っていく右前安打となる。この打球処理をしたライト・熊代の内野への返球が悪送球になった隙を突き1走・聖澤はホームを陥れる好走塁をみせ、楽天に2点目が入った。(楽2-0西)

聖澤は9回にも内野安打を記録し、これで4試合連続のマルチ安打となった。


■西武・牧田和久 球種別投球詳細
St=ストレート、Sl=スライダー、Sin=シンカー、Cur=カーブ
vs右打者19球=St12、Sl7
vs左打者119球=St54、Sl32、Sin32、Cur1
20120501DATA8.jpg

球数138球は次戦への布石になるはずだ

牧田の成績は、8回、打者35人に138球(1人当たり3.94、1イニング当たり17.25)、被安打9(ニ塁打1本含む)、2奪三振、2四球、2失点、1自責点。クオリティスタートを記録したが、楽天サイドからすれば、もう1、2点取りたいところだったものの、実りの多い対戦になった。

牧田から安打を記録したのは聖澤(中安)、伊志嶺(左安)だけではない。銀次(右安、ニ安)、横川(右安、中安)、鉄平(左翼ニ、右安)、阿部(右安)も続いた。9本の安打は全て左打者が記録した。

技ありの一撃も飛び出した。4回1死1塁での鉄平の左翼線二塁打だ。低め変化球に対しバットを振りきってしまうとファウルになっていたはずのバッティングだった。巧みなバットコントロールで意図してヘッドを残し放った打撃は、狙いどおり左翼線の内に着弾する好打となった。8回の右前安打の打球も鋭く、久しぶりに本領発揮のバッティングとなった。

横川も持ち味を出すバッティングを披露した。横川は中堅から右翼方向に打ってこそ。今後期待していくために、同方向に鋭い安打を2本記録できたのは、朗報だ。

そして、この日、楽天打線が牧田から挙げた最大の収穫は何だったか?というと、個人的には球数を138球もほうらせたことだと思っている。

西武とのカード、ちょうど1週間後の5/8~5/10今度はKスタで予定されている。牧田と再戦が濃厚なのだ。138球は1週間後の試合で牧田のパフォーマンスや西武の投手運用になんらかの影響を与える可能性は高い。

牧田と対峙したのべ35人の打者のうち、6球以上を投げさせたのは31.4%に当たる11人を数えた。特にフルカウントからヒットを記録した3回の伊志嶺、聖澤、4回の横川、同じく3-2から四球を獲得した4回の伊志嶺、5回の銀次の貢献度は大きい。このように粘りをみせたことで、次戦へ向けて布石を打つことができたのが、最大の収穫だと思う。

一方、西武サイドからすれば、今日の牧田は、左打者に対し速球が「中段」のゾーンに集まりすぎたのが痛かったということになるのだろう。できれば高めに浮きあがる軌道の速球は「高め」のゾーンに投げ込み、低めに集める変化球との対比で、ストライクゾーンの高低を大きく使うピッチングを展開したかったにちがいない。(昨年の5/6楽天戦がこのような投球だった)。それができていなかったのが、楽天にとって好都合となった。


■西武・牧田和久 配球図
※各コースの上段は直球、下段は変化球
20120501DATA7.jpg

辛島航、プロ初先発・初勝利!

6回2/3、打者22人に77球(1人当たり3.50、1イニング当たり11.55)、被安打2、3奪三振、与四球2、1失点、1自責点、クオリティスタート。

オフにダルビッシュの自主トレに参加、鍛錬を積んだ辛島は2軍の先発ローテに入り、4試合を投げ、2勝1敗、3QS、防御率2.00という安定した成績を残し、満を持して上に上がってきた。下での修練が実を結ぶピッチングとなった。

速球に対し、緩急を生み出していたカーブやチェンジアップが低めに集まっていたことが大怪我しない好投につながったと言えそうだ。右打者に対し変化球は31球を投げたが、そのうち20球が「低め」を記録している。痛打のリスクがある高めに浮いた気の抜けた変化球はほとんどなかった。

西武打線が早いカウントから仕掛けてきたのにも、大いに助けられるかたちとなった。楽天打線は牧田に球数6球以上投げさせた打席は31.4%を記録したが、西武打線が辛島に6球以上投げさせた割合は13.6%、22打席中3打席のみにとどまった。一方、3球以内で結果が出たのが12打席(12打数2安打)となった。

良い当たりも、2本のヒットの他に、3回秋山にウォーニングゾーンまで飛ばされた右飛、同炭谷の強い当たりの一ゴの4本となっており、カウントを取りにいく球を打ちにいくも、球種などを絞り切ることができなかったと言えそうだ。

球数も77球と省エネで済むことができたし、9回、左の嶋を迎えたところで(代打で右の浅村が出てきたが)ハウザーが機能したため、登板過多気味の片山を休養させることもできた。控えの左打者の好活躍のおかげで、嶋、高須(は代打で出たが)といった主力陣に一定の休養を与えることもできた。

勝って全て丸く収まる、そんな試合になった。【終】


■楽天・辛島航 球種別投球詳細
St=ストレート、Sl=スライダー、Cur=カーブ、Ch=チェンジアップ
vs右打者61球=St30、Sl7、Cur9、Ch15
vs左打者16球=St8、Sl4、Cur3、Ch1
20120501DATA6.jpg

■楽天・辛島航 配球図
※各コースの上段は直球、下段は変化球
20120501DATA5.jpg


◎◎◎関連記事◎◎◎
〔記録〕楽天イーグルス 辛島航 2010年 投手成績まとめ 球種割合 球種別被打率 カウント別 塁状況別ほか(2011.1.2)
〔試合評〕2011年5月6日(金) ●楽天イーグルス0-2西武ライオンズ。評判のサブマリン、牧田和久投手プロ初勝利は初完封。田中、一発に泣く(2011.5.6)

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