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【戦評】 ポスト嶋を鷲づかめ!山下斐紹、連夜の活躍劇~2018年7月25日○楽天イーグルス8-1日本ハム

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日に日に増す「世紀の逆転劇」への期待感




◎コテコテの巨人ファンがナベツネ教を脱会し、東北楽天ゴールデンイーグルスに一目惚れしたその理由

平石新体制になり、息を吹き返した楽天。
なかでも5連勝でスタートした後半戦の勢いは、僕らファンも目を丸くするほどの活発さだ。

梨田監督辞任時の借金20は、今や14まで減らすことに成功。
後半戦開幕時に今季最大11.0つけられていた5位とのゲーム差も、本戦終了後に首位西武が5位・オリックスにサヨナラ勝ちしたことも手伝い、6.0へ。
普通4.0を減らすには1ヵ月かかるとも言われるなか、たった10日間で減らしたのだ。
昨年の今頃は「世紀の大失速」だったが、1年経った今年の夏は「世紀の逆転劇」、その予感が強烈に漂ってきた!

今、流れは完全に楽天に来ている!!

7/21西武戦(○E9-7L)がそのことを象徴する。
岸がまさかの自己ワースト5被弾で7失点を喫し、西武に3度リードされた試合だった。

しかし、ナインは最後まであきらめなかった。
最後は田中の人生初グランドスラムで締めくくった「めくるめくシーソーゲーム」の激戦は、アンビリバボー!

同じく則本が6回6失点と精彩を欠きながらも打線がエースの負けを消した、前日7/24日本ハム戦(○E10-8F)の死闘も今年を象徴するゲームだ。
「今季初の野手全員出場」の総力戦で、5時間超えの延長戦、粘り強く勝利をつかんだ。

あの試合、サヨナラを決めたはソフトバンクから移籍してきた山下だった。
プロ1号が右翼ポールを巻いた圧巻のサヨナラ弾!

ダイヤモンドを一周する山下を見ながら、ぼくは2009年8/16ロッテ戦(○E7x-6M)の小坂を思い出していた。

7年前のあの夏は、8回表終了時に0-6と6点差引き離されていた。
戦況は完全にロッテに傾くなか、4番・山崎による終盤2本のホームラン等で土壇場で追いついたイーグルス。
延長12回裏、小坂が執念のサヨナラ打を放って劇的勝利を収めたのだった。

初のCS進出になったあの年の後半戦の逆襲劇を象徴する一戦に、移籍1年目選手が貢献したという意味では、ぼくには今年の夏の山下とあの夏の小坂がかぶって見えたのだ。

本戦でも流れは楽天にあり。

楽天打者が打たされたボテボテのゴロ。
これがコースにも恵まれ、内野安打に化けたケースが4度もあった。

一方、無死1塁で日本ハム打者に弾き返されたヒット性の痛烈打球。
一瞬ヒヤリと目をつむる場面で打球が一塁手・銀次の真正面を突く僥倖になり、飛び出した一走が戻れずゲッツーになった光景が2度もあった。

スコア8-1は、楽天が運をも味方につけた快勝と言えるのだ。

これでチーム成績は6位、87試合36勝50敗1分の勝率.419へ。

各種戦績は、平石新体制15勝9敗、7月9勝6敗、日本ハム戦7勝6敗、楽天生命パーク13勝28敗。

ゲーム差は1位・西武と14.5、2位・日本ハムと12.0、3位・ロッテと8.0、4位・ソフトバンクと7.0、5位・オリックスと6.0になっている。

◎ぶ・ち・こ・ま・な・いペゲーロの呆れた醜態

(下記へつづく)

両軍のスタメン

日本ハム=1番・西川(中)、2番・松本(右)、3番・近藤(左)、4番・中田(一)、5番・アルシア(指)、6番・レアード(三)、7番・鶴岡(捕)、8番・石井一(二)、9番・中島卓(遊)、先発・マルティネス(右投)

楽天=1番・田中(中)、2番・茂木(遊)、3番・島内(左)、4番・今江(三)、5番・銀次(一)、6番・アマダー(指)、7番・藤田(二)、8番・ペゲーロ(右)、9番・山下(捕)、先発・則本(右投)

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山下、攻守で活躍




◎「観る野球から考える野球へ。選手がノートを持ってノムさんの講義を受けるみたいな感覚が常にあるメルマガです。こちらを読むようになってから、本棚に野球の関連本が増えました」(東海在住40代男性さん)

4安打の銀次、2安打を記録した茂木、島内、アマダーら、数多くの選手が躍動した本戦。
なかでも僕が注目していたのは、9番・捕手でスタメン出場した山下だった。

前日のサヨナラ弾の活躍が評価され、今季7度目のスタメンマスクをかぶったのだ。

7月に入り打撃復調してきた嶋も、6/7巨人戦(○E5-4G)を起点に32試合連続スタメン出場と出ずっぱり状態。
いくら調子が良いとはいえ今後のことを考えたら、今年34歳の正捕手を休ませる必要があった。

その意味でも、嶋の後継捕手の育成が抜き差しならない喫緊の課題になっているという点においても、今年26歳の山下による攻守にわたる活躍は大きかった。

打撃では、左安、四球、左犠飛、左飛。

0-2と追いこまれながらも、懸命にバットを合わせて三遊間を射抜いた1打席目。
2打席目はフルカウント勝負をみきわめて1塁へ歩いた。
この四球は大きく、4回2死走者なしからの3得点は山下の四球が起点を担った。
そして3打席目は5回1死満塁、高めの球をしっかり外野へ運ぶ左犠飛になっている。

山下は6/10に今季3度目の抹消になった後、ファームで腐らずに打撃の調子を上げ、再登録されるまでの約1ヵ月間、2軍で66打数27安打16打点、4二塁打、3本塁打、11三振、3四球と打率.409を打っていた。

栗原コーチも1軍に再び上がってきた山下のバッティングの状態を良好と判断しているようで、そのことを証明するアット・バットになった。

守っては先発・古川の6回無失点をアシストし、4投手をリードして1失点にとどめた。
山下がプレーボールからゲームセットまでマスクをかぶりチームの勝利に貢献したのは、4/19ソフトバンク戦(○E3-1H)以来、2度目の快挙だ。

マスクをかぶった山下に対し、ぼくは2つの懸念を抱いていた。

それは「ミットの位置」と「キャッチング」だ。

嶋と比べたとき、山下の構えるミットの位置はいつも高い。

投手は本能的に捕手のミットめがけて投げる生き物であり、構えたミットが高いと、ミットめがけて良い球を投げたとしても、打者の打ちごろの高さに入る危険性がある。
そのことは解説者にもしばしば指摘されていた。

しかし、本戦は低めやコースいっぱいに構えるときはしっかり厳しく構え、真ん中付近に大胆にミットを置くケースもあるなど、状況に応じてメリハリつけたリードが印象的だった。

ストライクゾーン真ん中近辺の投球もじつは多かった古川。
その古川が6回無失点の戦績を挙げることができたのも、強弱つけた山下のリードが何を要求しているのか、投手にもその意図が明確に分かりやすく、安心して腕を振ることができたからだと思う。

また、キャッチングでは暴投・捕逸ゼロに抑えている。
キャッチングやブロッキングに自信がなく、投手の球種割合に制限が課せられてしまうような事態もなかった。

じつは前日7-7の同点の9回、ハーマンをリードしたときには、そういった場面があったのだ。
ナックルカーブの要求がとても少なく、真っすぐに偏った球種割合になり、一本調子になったことで先頭・中島卓、西川らに異様に粘られ、ピンチを招いた。

背景にはナックルカーブがワンバウンドしたときに山下が止める自信がなく、後逸させて振り逃げや走者進塁を許すのを嫌がったのでは?というシーンがあったが、一夜明けた本戦ではそういった場面はなかった。

2戦連続で存在感をみせた山下。
できれば金曜日から始まる敵地・古巣ソフトバンク戦でも、その3連戦のどこかでぜひスタメンの機会を与えて欲しい。

あくまでも「世紀の逆転劇」を狙う姿勢も大切だが、とはいっても3位までゲーム差はまだ8.0と道のりは険しい。
まだまだ困難な状況下、来季をみすえたときに嶋以外の捕手に経験を積ませることは、とても重要なことなのだ。

山下がポスト嶋に収まれば、中期的には楽天の捕手デプスは安定化へと向かう。
それだけに、山下の引き続きのアピールと、その定着が臨まれる。

とはいっても、本戦を終えて山下の捕手防御率は70.1回マスクをかぶり自責点35で4.48である。
この値、できればシーズン終了までに3.50付近までさげて、来季への好材料にしたい。


センターから逆方向でマルティネスを攻略




試合の主導権を握った2回の先制劇は、鮮やかだった。

先頭の4番・今江の左安を皮切りに5本のシングルヒットを集め、アマダー、ペゲーロの両外国人がタイムリーを放った。

相手先発マルティネスは、打たせてとるタイプだ。
与四球率1.77、奪三振率4.69が表すように、ツーシームやカットボール、チェンジアップといった複数の動く球をストライクゾーンとその近辺に制球良く投げ分け、打者を幻惑し、タイミングを外して討ち取っていく。

マルティネスとの対戦は6/22(●E7-8F)に1度あった。
このときは、そんな打たせて取るタイプに、左打者がセンターから逆方向の打撃を徹底し、6回9安打で4得点と攻略。

再戦になった本戦も、同様のアプローチで攻略に成功している。

マルティネスから11安打を放った楽天打線。
そのうち左打者が9安打を記録し、9本中7本がセンターから逆方向だった。

茂木の2本の三安も、正直、当たり損ねの打たされゴロだったが、意識が逆方向にあったことで、1塁ベースから遠く、野手の処理が追いつかないゾーンに転がってくれたのだ。
あれが同じ打たされゴロでも引っ張りにいきひっかけての1,2塁間だったら、アウトの確率は高かった。

なかでも、2点を先制した2回は象徴的だった。

今江左安、銀次左安、アマダー左安(打点1)、ペゲーロ左安(打点1)、山下左安。

5本のヒットは全て左安だった。

とくに大きかったのは、無死1塁で打席がまわった銀次だ。
走者1塁のため、とかくひっぱりたくなる場面である。
そこを外の球をさからわず、流しての左安でつないだのだ。

その銀次は4安打である。
今季6度目の猛打賞で、2戦連続の猛打賞は今季初。

1試合4安打は4/25ロッテ戦(●E3-7M)以来2度目で、その4/25以降、銀次は214打数63安打の打率.293。
後半戦に限って言えば35打数12安打の.343、シーズン打率も.267まで上昇してきた。

この人の本来あるべき姿=打率3割まで着々と歩みを進めている。
おそらく1ヵ月後には打率3割を超え、打率ランキング十傑にも浮上してくるはずだ。

20180725note06.jpg


島内による目覚ましい復調劇




マルティネスにトドメを刺したのは、4回2死満塁、3番・島内の右翼線二塁打だった。

初球125キロのカーブが体近くに甘く入ってきたところを、ひっぱっての応戦。
強烈なライナーが右翼線を切り裂き、右翼ポール際フェンスまで到達。
走者3人を楽々ホームに迎え入れる走者一掃打になった。

島内といえば、今年1月NHK BS『球辞苑』でも紹介されたとおり、昨年のカーブ打率は堂々4位の.333だった。
昨年はカーブ撃ちで二ケタ10本以上のヒットを弾き返すと、今年も今年でカーブを70球近く投げられ、空振りはなんとゼロ!

後藤引退後、チームで有数のカーブ撃ちの達人になっていた島内が、お得意のカーブ撃ちで大戦果を挙げてみせた。

それにしてもだ。
打者・島内の復調が著しい。

まずは下記表をご覧いただきたい。


20180725note05.jpg


右内腹斜筋損傷で4/20に抹消される前の「故障前50打席」と、6/12中日戦(○E5-1D)で復帰して以降の「故障後50打席」、そして6/29西武戦(○E15-1L)以降の「その後79打席」を調べたものになる。

故障前50打席はOPS.473と極度の打撃不振。
故障後50打席もOPS.676とイマイチだったものの、6/29以降その後79打席はOPS1.189と劇的な復調を見せ、只今絶好調だ。

とくに四球が激増した。
打率の上昇も顕著だ。
甘い球は逃さす、ボール球には手を出さない「好球必打の教科書」になっている。

島内の復帰、復調からの絶好調と、島内の復活とチームの上昇気流がぴたり重なる。
これに伴い、シーズンOPSもキャリアハイの.796まで上昇し、8割突破もみえてきた。

次カード、ソフトバンク戦は今季打率3割を打っている好カード。
乗り込んだ敵地でも島内の槍働きを堪能できそうなのだ。


20180725note02.jpg

6回、打者24人、117球、被安打5、被本塁打0、奪三振9、与四球3、与死球0、失点0、自責点0。

復活した自慢のストレート





奪三振9は自己最多記録。
なかでも8個を自慢のストレートで奪ったところに価値がある。

ここ最近は自慢の真っすぐが機能しなかった。

下記グラフを見てほしい。

古川のストレートの投球結果を8項目に分類。
寒色=古川有利、暖色=古川不利で表し、横軸は球数になっている。


20180725note07.jpg


このグラフが示すように、交流戦明けのリーグ戦では真っすぐでの空振りが減っていた。

ところが、本戦では交流戦の良かったときに匹敵する多さの空振り、見逃しストライク、ストライク寄与ファウルを記録することができた。

古川のストレートに対応できていたと言えるのは西川ぐらいで、大半の打者をストレートで圧倒することができた。

なかでも、初回1死満塁のピンチ、5番・アルシアを本戦最速の外角149キロで空三振、前日2ホーマーの6番・レアードも142キロ真っすぐでねじ伏せての一飛は見応えあった。

中継内で紹介されたトラックマンデータでは、この日の古川のストレートは「12時から6時」「12.5時から6.5時」の綺麗なバックスピンがかかっており、球速表示以上に伸びていたと言えそうだ。

マスクをかぶった山下も、真っすぐの良さを活かした配球だったと思う。
ボール先行した場面でも、変化球ではなくストレートを投げさせてカウントを立て直す場面も目立った。

大量援護を受けたがために気が抜けて集中力を欠くということもなく、5回6回をゼロで終えることができたのも収穫だ。
というのは、今季の古川は5回以降の被打率.300、被出塁率.417と崩れ、失点が目立っていたからだ。

5回2死1塁からの3番・近藤から6回2死の6番・レアードまでの4者連続三振締めは、ギアが一段と上がった持てる力を発揮した場面になった。

リーグ戦での初勝利と、また1つハードルをクリアした古川。

イーグルスは7/30から3週連続の6連戦日程に突入する。
真夏の連戦でも、成長した姿をみせていきたい。



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