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【戦評】 ロッテ正捕手・田村も完全お手上げ。好投二木を打ち砕いたアマダー驚異の2ホーマーその真相~2018年7月18日○楽天イーグルス6-2ロッテ

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主演男優賞級




◎コテコテの巨人ファンがナベツネ教を脱会し、東北楽天ゴールデンイーグルスに一目惚れしたその理由

迫真の名演技だった。

球審・栁田ら4人の審判団。
両軍の監督やコーチ、選手。
現場やお茶の間で固唾を飲みながら見守ったファン。

おそらく関係者のほぼ全員が、楽天4番打者の「鬼気迫る演技」を信じた。

両軍が2回に1点ずつを取り合って始まったロッテ11回戦。
5回に4番・井上のタイムリーでロッテが1-2と勝ち越し。
しかし、7回アマダーによる今季初の1試合2ホーマーで楽天が同点においつく。

ゲームは2-2の振り出しに戻り、名演技が発生した8回表、楽天の攻撃を迎えていた。

ロッテはこの回から三番手・益田。
1死後、3番・島内が選球眼を発揮し3-1から1塁に歩いた直後のできことだった。

4番・今江への初球が内角すっぽ抜けて、今江の頭部付近を襲う。
大きな回避行動を取った今江の頭から、ヘルメットがド派手に吹っ飛んでいった...

抜け球がヘルメットに直撃したでは...

ヒヤヒヤしながら見守るなか、審判団が集まって協議。
益田に危険球退場が告げられた。

しかし、中継で流されたリプレー映像をよくよく見ると、当たったのはじつは左の肩口だった。
(追記 : 後でリプレー映像を見たら、左肩口にも当たっていなかった)
絵に書いたようにヘルメットがポーンと飛んでいったのは、顔を大きくそむけた反動によるもの。

バット投げ出し打法をお得意にし、快打一閃したときのバットフリップも美しい今江のこと。
こういう顔のそむけ方をすればヘルメットが飛びやすいことも知った上での名演技だったのかもしれない。

さておき。

この主演男優賞級の名演技からゲームの流れが一変した。

1死2,1塁で緊急登板したチェンは、準備不足のため当然ストライクが入らない。
最初に投げた14球、ストライクはわずかに4球だった。

銀次こそ2塁封殺の二ゴに倒れたが、2死3,1塁から6番・アマダー、7番・藤田が連続のフォアボール。
藤田が満塁からのフルカウント押し出しの四球を選び、3塁から島内が決勝のホームを踏んだ。(E3-2M)

その後、8番・ペゲーロに2点タイムリーが生まれ、9番・嶋も火消しで出てきた五番手・田中から適時打。

この回は一挙4得点と趨勢を決定づけるビッグイニングになった。


平石体制で活発な終盤の得点劇




この4得点のように、平石新体制では「終盤の得点」「終盤のビッグイニング」が目立つ。

新体制後に挙げた得点がちょうど100点に到達した本戦。
そのなか、終盤7回以降に記録された得点はじつに46点なのだ。

さらに言えば、『8度を数える1イニング3得点以上』。
6/29西武戦(○E15-1L)では8回に5点を挙げたのも記憶に新しい。

同一カードの3連勝は5/11~5/13オリックス戦に次ぐ今季2度目。
後半戦のスタートを3連勝で飾ったのは、セパでも巨人と楽天の2チームだけだ。

このカードは藤田が好守連発した3連戦になった。
この日も1点勝ち越された直後の5回2死満塁、前夜の再現といわんばかりの中前ポテンヒットコースを背走し、後ろ向きになりながら最後はジャンピングキャッチする名シーンがあった。

これでチーム成績は6位、82試合32勝49敗1分の勝率.395
借金17は6/30以来になった。

各種戦績は、平石新体制11勝8敗、7月戦績5勝5敗、ロッテ戦5勝6敗、ビジター18勝20敗1分、6回終了時に負けている試合5勝35敗としている。

ゲーム差は1位・西武と15.5、2位・日本ハムと13.0、3位タイのソフトバンク、オリックスと10.0、5位・ロッテと8.0、5位とのゲーム差が8.0以内になったのは6/9以来のことになった。

(下記へつづく)

両軍のスタメン

楽天=1番・田中(中)、2番・茂木(遊)、3番・島内(左)、4番・今江(三)、5番・銀次(一)、6番・アマダー(指)、7番・藤田(二)、8番・ペゲーロ(右)、9番・嶋(捕)、先発・古川(右投)

ロッテ=1番・伊志嶺(中)、2番・平沢(右)、3番・中村(二)、4番・井上(一)、5番・角中(指)、6番・藤岡(遊)、7番・清田(左)、8番・田村(捕)、9番・鈴木(三)、先発・二木(右投)

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アマダー駆け引きのなかで生まれた2ホーマー




◎「観る野球から考える野球へ。選手がノートを持ってノムさんの講義を受けるみたいな感覚が常にあるメルマガです。こちらを読むようになってから、本棚に野球の関連本が増えました」(東海在住40代男性さん)

ヒーローインタビューには、なぜかペゲーロが呼ばれたが、本戦のマン・オブ・ザ・マッチはアマダーだろう。

ペゲーロの2点打はチームの良い流れに乗っかり打ったもの。
一方、アマダーの2ホーマーは、チームの流れや雰囲気に乗っかったものではなく、「個の力」で試合の局面を動かした一発だった。

1本目は2回2死の場面。

楽天は初回タナモギアイランドがわずか8球で三者凡退。
2回も4番・今江、5番・銀次があっさりポップフライを打ち上げて凡退していた。
そのなか、二木との3球勝負を制した左翼席行きの14号ソロになった。
逆風だったが、弾丸ライナーで突き刺した。

この3球勝負、じつは二木は3球とも内角狙いだった。
1-1から仕留めた結果球の142キロも、二木が田村のリードに沿ってインハイの難しいコースを突いてきたもの。
アマダーのホームラン談話を聞くかぎり、反応撃ちとのこと。

しかし、単なる反応撃ちだったら、あの難しい球を仕留めることは難しかったはず。

そこには「伏線」があった。

「伏線」はカードの初戦にまでさかのぼる。
7/16(○E3-2M)、アマダーは2打席目で涌井からバックスクリーンへ13号ソロを放った。

その1打席目と本塁打になった2打席目は、涌井は7球全て外角狙いの投球。
ホームランになった結果球は、外角狙いが高めに甘く入る失投だった。

しかし、その後からインコースが増えていく。
5打数0安打2三振1敬遠に抑えられた直後の6打席では、16球中じつに9球が内角狙い投球になっていた。

アマダーもインコースを執拗に攻めてきていることは把握していたはず。
本戦の1打席目も内角攻めをしてくるだろうと、頭に入れて臨んでいたと思うのだ。
そういう読みがあったからこそ、反応撃ちで仕留めることができたのだと考える。

おもしろいことに、次打席以降、アマダーへの内角狙い投球が、ほぼほぼ消えていく。
その後の4打席27球勝負で、田村が内角にミットを構えたのは、左腕チェンに要求した2球のみ。

1点を追った7回1死、アマダーが再び二木から打った左中間行きの同点15号ソロも、11球勝負中、田村が内角にミットを構えたのは1度もなかったのだ。

ところで、この11球勝負を制した一発、アマダーが来日後、相手投手に最も球数を投げさせたうえで放ったホームランになっている。
アマダーに同点弾を浴びて降板した二木は、よっぽど悔しかったのだろう。
ベンチの片隅で頭からタオルをかぶり、むせび泣いていた。

そして、2-2の同点の8回2死3,1塁、チェンとの対戦。
ストレートの四球は2本の一発で相手が勝負を避けた敬遠ぎみのフォアボールだった。
この四球で塁が埋まったことが、準備不足で急遽登板したチェンにさらなるプレッシャーをかけたと思う。
8回の4点劇はアマダー2発の伏線が導いた得点と言ってもよい。

この3連戦、アマダーは11打数3安打3打点、3本塁打、2三振、2四球の大活躍。
OPSも.892と強打者の目安とされる.800を大きく上回ってきた。
いまだ.751と8割に届かないペゲーロ、ゴロばかり打って現在は怪我で2軍調整中のウィーラーとは、大きな違いだ。

ところで、みなさん、「アマダーはロッテ戦に強い」というイメージがあるかもしれない。

実際、ロッテ戦に強いのだが、もっと丁寧に言えば、ロッテ戦ではなく、ロッテ戦で田村がマスクをかぶったときに滅法強いと言えるのだ。

下記表をみてほしい。
アマダーのロッテ戦成績を、田村マスクのとき、田村以外の者がマスクをかぶったときに分けてみた。


20180718note05.jpg


この表が示すように、打率/OPSは田村マスク時で.321/1.086、田村以外で.148/.459。
大きな差異が生じている。

前述したように、ホームランを浴びるまでは外配球、浴びてから内角攻めが激増するといった具合に、田村の配球は極端になる傾向が強いのかもしれない。

来日3年目を迎えたアマダーも、NPBに順応し、各選手の傾向を把握することができているだろう。
そのなか、アマダーにとって田村という存在は「分かりやすい捕手」なのかもしれない。

(下記へつづく)

20180718note02.jpg

20180718note03.jpg

4.2回、打者22人、被安打4、被本塁打0、奪三振2、与四球5、与死球0、失点2、自責点2。

古川侑利、今季ワースト投球




責任投球回もたずに降板した古川は勝敗つかず。
これで今季成績は8登板39.1回で防御率4.35、3勝3敗、QS率12.5%、被打率.268、WHIP1.58になった。

本戦は5回途中2失点とギリギリ試合を壊さなかったが、「ある視点」でみたとき、今季のワーストピッチングだったと思う。

古川の投げた球が、古川有利になったか、古川不利になったか。

古川有利の要素を「ゴロ凡打」「フライ・ライナー凡打」「空振り」「見逃しストライク」「ストライク寄与ファウル」とし、グラフでは寒色表示で表す。

古川不利の要素を「2ストライク以降ファウル」「ボール」「安打・失策」とし、グラフでは暖色で表示する。

すると、下記グラフのとおり、古川有利の結果は全球数の42.3%どまり。
この値はグラフでもわかるとおり、今季最低値だった。


20180718note04.jpg


交流戦で3勝を挙げた古川だが、じつはQS達成できたのは6/19DeNA戦(○E7-1DB)の1試合にとどまっている。

課題は明白だ。

QSを作るスタミナがない。

17失点している古川のイニング別失点を確認すると、


初回・・・0失点(0回)
2回・・・2失点(2回)
3回・・・4失点(3回)
4回・・・4失点(3回)
5回・・・7失点(4回)
6回・・・0失点(0回)

※()内の回数は失点イニングのあった試合数


になっており、打者との対決が2巡目に入る3回以降から失点が増える。
そし
て最多失点は責任投球回の5回に記録されている。

初回には三者凡が5度あるなか、4回は三者凡退ゼロ、5回も1度だけ。
本戦を含む直近3登板で5回に失点するなど、ゲームの中盤に崩れるケースが多いのだ。

本戦も御多分に漏れなかった。

本戦のストライク率は55.8%。
これは今季の自己最低値を記録した。

なかでも、酷かったのは「最後の30球」だ。

4回1死の7番・清田~5回2死2,1塁で4番・井上にタイムリーを浴びて降板するまでの「最後の30球」のストライク率は36.7%と、ものすごく低かった。

この間に対戦した打者7人中、ボール先行2-0を作ってしまったのが4人に及び、3四球1安打を許した。

それでも5回途中2失点にまとめることができた背景には、いくつかの支援要素があった。

まずは「味方支援」。
4回1死1塁、8番・田村をカーブで併殺に取った嶋の好リードが古川を救った。

そして「敵の拙攻支援」。
先頭打者四球を出した5回無死1塁、1番・伊志嶺が捕バ邪飛と相手のバントミスに助けられた。
その後の5回1死2塁、2番・平沢が3-0から2球連続の甘いストレートを、止めたバットに当たるファウル、見逃しストライクと、相手の中途半端なアプローチに助けられた部分も大きかった。

スタミナ不足は交流戦の時期は、古川の状態が良好だったこともあり、露呈しなかった。

ところが、1軍の先発ローテに入り2ヵ月近くが経つなか、疲労が蓄積。
折しも、季節も初夏から夏本番へ向かい、この日、日本列島はニュース番組のアナウンサーが「命に関わる危険な暑さ」と繰り返すほどの酷暑に見舞われていた。

古川のストレート平均球速を5/29DeNA戦(●E2-9DB)から確認すると、146.7キロ、145.7キロ、144.5キロ、144.7キロ、144.9キロ、143.1キロ、そして本戦では144.0キロ。
登板を重ねるたび、スピードが下落傾向を描いていたことが確認できる。

古川にとっての目下の敵は、押し寄せる疲労との戦いだろう。

ファームに目を転じると、ここ最近、安楽が好投を連発している。

チームは7/30から3週連続の6連戦日程に突入する。
ファームで機会をうかがう安楽らライバル投手とのチーム内争いも激化しそうな雰囲気だ。


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