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【戦評】 光を失った美馬の背信投球。光明みえた菅原の3回零封ピッチ~2018年4月21日●楽天イーグルス1-3オリックス

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楽天生命パークを支配した西勇輝の快投




◎コテコテの巨人ファンがナベツネ教を脱会し、東北楽天ゴールデンイーグルスに一目惚れしたその理由

日本列島が季節外れの熱さに襲われた4月の第3土曜日。

宮城県でも丸森町が4月観測史上最高となる気温31.8度を記録するなど気温が上がるなか、イーグルスの本拠地・楽天生命パークで熱投を披露したのは、敵軍の先発、西だった。

完全にマウンドを支配された。

今季、楽天戦で7回以上を投げて無失点に抑えた先発投手は、西を含めて3/30ロッテ戦の涌井、4/3日本ハム戦の上沢、4/8ソフトバンク戦の中田の4人いる。
しかし、他3人はいずれも7回どまり、8回無失点に抑えたのは西が唯一である。

素晴らしすぎるコントロールが、楽天打線を苦しめた。

楽天先発・美馬の投球が全体の49.1%で高めに球が集まったのに対し、西はわずかに28.1%。
球を低め低め、両サイドの良いところにプロットする抜群の制球力を発揮し、楽天打線からじつに27個もの見逃しストライクを奪った。

岡島は8回4打席目でこそヒットを放ったものの、4打席で合計5個の見逃しストライクを奪われていた。

当ブログでは繰り返し書いているが、『見逃しストライクこそ投手好投の源泉力』である。

というのは、『打者にバットを振らせず、最も安全な形でストライクを取ることができた数』になるからだ。

ストライクは空振りやファウルを打たせるかたちでも取ることができる。。
しかし、打者にバットを振らせるということは、バットに球が当たる確率も含まれており、打球がヒットゾーンに落ちるリスクも内包していることになる。

見逃しストライクの場合、そのリスクがゼロになる。
投手にとって最も理想の投球と言えるわけだ。

今季の楽天打線は、相手先発にこの見逃しストライクを奪われるケースが多い。

開幕20戦終了時の昨年と今年のデータを比較すると、昨年は293個のところ、今年は382個。
じつに90球近くの増加になっている。

昨年はパ規定打席2位の初球スウィング率40.8%を記録し、「皆朱の槍」を積極果敢に振るった茂木が、今年は一転、32.4%まで下がっていることが、現在の打線の状況を象徴していると思う。

見逃しストライク増加の背景には、いくつか考えられる。

楽天打者が消極的で打つべき球を見逃すケースが多いこと。
楽天打線に怖さがなく、つながりに欠けるため、相手投手がビビらず果敢にストライクゾーンで勝負に来ていること。
この両面の要素がありそうだ。

本戦終了時で西のK/BBは岸に次ぐリーグ2位の5.40。
奪三振が多く与四球が少ない額面どおりの力量を発揮され、楽天打線は8回を散発2安打に封じられてしまった。

西が快投で今季初勝利をつかんだ背景には、同じ90年生まれで自他ともに良きライバルと認め合う楽天・則本の前日の完投に触発された部分もありそうだ。

1-3で敗れた本戦は、両先発の差が如実に現れたゲームになった。




球団創設以来、4月21日でいまだ白星なし




ところで、楽天にとって4月21日は『負けの特異日』だった。

球団史上ここまで白星なし。
今年もその悪夢から抜け出すことができず、遂に0勝9敗になってしまった。

チーム成績は、6位、20試合6勝13敗1分の借金7、勝率.316

1位・西武とのゲーム差は8.5、2位・ソフトバンクとは5.0、3位・日本ハムとは3.5、4位・ロッテとは2.5、5位・オリックスとは1.5になり、このカード勝ち越しても最下位脱出はなくなった。

(下記へつづく)

両軍のスタメン

オリックス=1番・宗(中)、2番・安達(遊)、3番・吉田正(左)、4番・ロメロ(右)、5番・マレーロ(指)、6番・中島(三)、7番・伏見(一)、8番・大城(二)、9番・若月(捕)、先発・西(右投)

楽天=1番・岡島(左)、2番・茂木(遊)、3番・今江(一)、4番・アマダー(指)、5番・ウィーラー(三)、6番・ペゲーロ(右)、7番・山下(捕)、8番・銀次(二)、9番・八百板(中)、先発・美馬(右投)

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2018凡例

制球とストレートが改善された菅原




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西がベストピッチングを見せつけたオリックス5回戦、楽天投手陣の中でもキラリと光る好投をみせてくれた投手がいた。

ゲームを立て直すべく、5回アタマから二番手で登板した菅原だ。

7回までの3イニングを投げて、打者9人と対峙し、許したヒットわずかに1本。
奪三振4、与四死球ゼロの無失点ピッチでアピールした。

1年目の菅原といえば、とにかく凄まじいスライダーが印象的だった。
指を折る独特な握りから繰り出される縦変化の看板球は、ぼくらが「完全ボール球だろ!」と思うような球にも、打者が思わず手を出して空振りするシーンがたびたび目撃されるほど、その切れ味は異次元だった。

一方、全体の60.5%で投じたストレートは、いたって平凡。
最速は155キロ、平均でもNPB平均値を大きく超過する147.6キロのスピードはみせたが、被打率.318と3割打たれ、空振り率6.2%も平凡値と、意外にも普通の真っすぐで、ぼくらは肩透かしをくらったのだ。

与四球率5.34が指し示すとおり、制球難。

1年目の菅原はストレートとコントロールに課題を残したのだ。
暴れ馬で球がどこにいくか分からない内容だった。

ところが、2年目の今シーズン、その課題点は大きく改善されつつある。

与四球率は本戦終了時で3.65。
今季初登板で4四球を出したものの、2戦目以降は9.1回を投げてわずか1個にとどめている。

ストレートは昨季を上まわる平均149.0キロを計測。
その被打率も18打数1安打の.056と、上々すぎる好戦績なのだ。

本戦でもその改善された片鱗をみせている。

3番・吉田正にボール先行1-0から投じた149キロ速球
当然、吉田正も真っすぐ狙いで応戦した打球は左翼への外野大飛球になったが、塀際ぎりぎりで失速。
レフトを守る岡島のグラブに収まったのは、菅原の球威が紙一重で勝ったということなのだろう。

本戦、美馬からリーグ最多タイ6号を放ったマレーロに対しても、3-1から高め150キロ真っすぐで平凡な左飛に仕留めた。

回またぎ6回には先頭の6番・中島に変化球を弾き返され、無死1塁。
本戦で唯一出した走者を1塁に置いたが、後続の伏見をゲッツーに切ったのも、147キロ真っすぐだった。

伏見といえば今季はバッティング好調。
楽天戦でも岸、松井、則本からヒットを打ち、本戦2打席目でも美馬から安打を弾き返していた。
その右打者を相手にみごとな併殺斬りだった。

現在、先発ローテの中で則本、岸、辛島、藤平は安定。
良いところがない美馬と、今季初勝利を挙げながらも投球内容に課題を残す池田が不安定だ。

今後、本戦で好投した菅原や2軍イースタン防御率1位で雌伏の時を過ごす古川らが、彼らと入れ替わるかもしれない。




4回、打者20人、53球、被安打7、被本塁打1、奪三振1、与四球2、与死球1、失点3、自責点3。

自己最多の昨季からの反動に苦しむ美馬





これで今季成績は4試合20回を投げて防御率6.75(パ規定最下位)、0勝3敗、WHIP1.65、QS率25.0%になった。

本塁打以外のインプレー打球がヒットになる確率は本戦終了時で.304。
BABIPの観点から言えば、守備に足をひっぱられたりといった投手が介在できない要素に左右されているわけではない。

今季初登板は嶋と組み、その後の2試合は足立と組み、そして本戦は山下。
コンビを組むキャッチャーを変えても、結果は似たりよったりの悪い内容。

となれば、このスランプは美馬本人の問題なのだ。

やはり、三十路を超えてから自己最多171.1回を投げた昨年の疲労が、今年表れていると言えそうだ。



この4登板、どれも似たり寄ったりに見えるかもしれない。
しかし、その投球結果を分析すると、本戦が最も悪いと言えそうだ。

本戦、美馬有利の投球結果は全球数の39.6%どまりだった。(グラフの寒色部分)
前回4/7ソフトバンク戦の48.1%から約9%近くの下落だ。

ちなみに、前日の則本はこの値が58.2%を記録していた。


研究進むライバル球団の美馬対策




また、ライバル球団の美馬研究も影響していると思う。

昨年の美馬はカーブが効果てきめんを発揮した。

投げたカーブのうち29.0%が見逃しストライクに。
全球種で奪った見逃しストライク516個中、カーブで記録したのは151個にも及んだ。
美馬はカーブを投げて最も安全なかたちでストライクを取ることでカウントを有利にし、好投の源泉力にしていた。

ところがだ、今季はカーブ61球のうち、見逃しストライクになったのは11.5%どまり。
29.0%を記録した昨年比17.5%大幅ダウンなのだ。
その落差に驚く読者さんも多いと思う。

つまり、やすやすストライクを取られてなるものかと、ライバル球団も美馬のカーブに対し、バットを振ってくるくる場面が増えたということなのだ。
狙われたため、カーブ被打率は前年.264から約1割悪化の今年.352に。

カーブに対し、バットを振られるケースが増え、その結果、痛打も増えたことで、美馬もストライクゾーンの際どいところを狙わざるをえなくなり、カーブがボールになるケースも増えてしまった。

そういう悪循環のただなかにいる。

また、良く言われることだが、カーブは身体全体を大きく使ってバランス良く投げることを最も要求される球種だという。
そういうことを考えたとき、今季の美馬は昨年の疲労の反動で投球フォームを明らかに崩していると言えそうだ。

事実、本戦は立ち上がりから逆球、抜け球が目立っっていた。

その姿は、球を自由自在に操った西とはあまりにも対照的な姿だった。

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