喜んでばかりもいられない楽天今江敏晃の今季1号ソロ
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今江選手に待望1号ソロが飛び出したが、喜んでばかりもいられない実情
昨日の日本ハム戦(●E3-9F)、スコア2-2の同点で迎えた5回表、今江敏晃選手のバットから待望の移籍第1号が生まれました。
二番手・白村明弘がボール先行2-0からストライクを取りにきた150kmストレートを、思い切り良く振り抜いた一閃が左翼席最前列へ着弾する今シーズンの1号は、勝ち越しの一発になりました。
「カウントがカウントだったので、思い切って振りにいきました。今は打席で思い切って打ちにいくことができている」と本人も納得の一撃だったようです。
映像はコチラ⇒ http://tv.pacificleague.jp/vod/pc/topics/niceplay_1607/14570
しかし、喜んでもばかりいられないのが実情なのです。
というのは、今江選手入団当初、梨田監督は何を言っていたかというと、、、
「ロッテ時代に2度日本一になった経験豊富な選手。若い選手を引っ張ってほしい。打率は3割前後、本塁打を2桁打てるくらいの力はある。三塁でプレーしてもらう」
と発言していたのですよね。もちろん、このコメントの中にはご祝儀相場的な期待感も込められていたと思います。
ただ、二桁前後の本塁打は打って欲しいというくだりは、本音だったと思うんですよね。
日本人選手でここ数年、二桁前後の一発をチームに供給し続けてきた唯一の存在、松井稼頭央選手は今年で41歳。いつ衰えが始まってもおかしくない年齢に来ています。
今まで松井稼が担っていた二桁前後の一発共有という役割を、PL学園の後輩、今江選手にバトンタッチできれば。恐らくチーム関係者はそんな青写真を描いていたはずです。
梨田監督の期待感に発奮したか、今江選手も年明け1月の自主トレでウエートを中心とした上半身強化のメニューに取り組みました。「去年はホームランの数も少なかった。全体的にパワフル感がなかった。もう一度体作りをして、パワフルな打撃をしたい。そのために、例年よりかなり多くウェートをしている」と沖縄で汗を流しました。
しかし、フタを開けてみたら、今季、160打席目にしてようやくの1号ソロなんですよね。
純粋な長打力を表すISO。今江選手の数値がリーグ平均値と比べてどのような年度別推移を辿っているのか。下記にグラフにしましたので、御覧下さい。
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ISOが2年連続で激減
ロッテ最終年になった昨年も、今江選手は400打席でホームラン1本。その前々年、前年は各10本塁打を打っていたことを考えると、長打力に関しては、物足りなさがありました。
しかし、今季のISOはその昨年をさらに大きく下回る値になっています。
この下落は、移籍1年目の重要も大きいのでしょう。キャンプイン直前につまずき、シーズン入っても左尺骨骨挫傷などの影響で打撃の状態が上がらず2軍調整。FA入団の身なのにチームに貢献できていないという焦りと重圧が、技術面、打席結果にも影響を与えているのだろうと容易に推測できます。
それに加えて今年8月で33歳。統計学上、一般的に長打力の全盛期は20代後半と言われています。そのことを考えると、加齢による影響でISOが下落している点も考えなければなりません。
今年は5月11日西武戦(○E8-3L)にNPB史上65人目の通算300二塁打を達成させた今江選手ですが、今年は二塁打も少ないですよね。
安打凡打の結果を問わず、ウォーニングゾーン以遠を襲った外野大飛球という視点で見ても、昨日の1号ソロが今季初でした。ウォーニングゾーン直前の1~2m付近の外野後方に到達した飛球も、ここまで3本のみでした(いずれもフライアウト)。

楽天三塁手OPSをリーグ平均値と比較すると...
今江選手の長打力減少は、幸いにもここまで決定的な痛手にはなっていません。
今年は三塁手OPSのリーグ平均値が前年と比べて減少傾向にあるため、楽天の数値が平均と大きく乖離しているということはありません。
今江選手も三塁スタメン39試合で.675を残していること、ホットコーナーで26試合先発起用されたウィーラー選手が.796を記録したこと等もあり、楽天の三塁手OPSは前年比.054の上昇になっていますが、今江選手の長打力がこのまま戻らないようだと、シーズン終了時には相応の穴になることも否定できません。
という訳で、今江選手の待望1号ソロは、喜んでばかりもいられないのだよという話でした。【終】
・・・といったようなコラムや、データを用いた分析記事、試合評など月十数本配信のメルマガをやっています
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