FC2ブログ

【試合評】 強力クリーンアップから8奪三振。合計11Kの則本昂大独擅場~2015年9月14日○楽天イーグルス3-0西武

スポンサーリンク




ベースボールチャンネルに寄稿しました



編集部から「楽天の誤算」というテーマでという要請を受け、寄稿しました。お手すきのときにご笑覧いただけたら幸いです。

◎故障者続出、助っ人不調、打撃コーチの退団……「一致団結」できなかったデーブ楽天

最多奪三振を引き寄せた圧巻11K奪三振ショー



11K。今夜はエースが繰り出す、圧巻の奪三振ショーとなった。

幕開けは4者連続三振。1回表の1番・秋山から2回先頭の4番・中村まで、つけ入る隙を1ミリすら与えず、ゲームを支配した。

前日200安打を達成した秋山も、則本の前には成す術がない。則本は秋山が苦手とする145キロ以上ストレートを連発。後手にまわった秋山から空振り、ファウルを奪うと、ラストは2-2から低めに落差あるフォークがストンと決まった。2番・脇谷には低めに伸びていく145キロ速球、3番・浅村にはスライダーと、フォーク、ストレート、スライダーと球種を変え、西武上位打線を連続三振に切って取った。

惚れ惚れとするピッチングは、翌2回も続いた。

4番・中村。今季、本塁打、打点の二冠王をほぼ確定させている強打者をスライダー、ストレートで追い込んでいく。僅か3球で1-2という投手有利カウントを作ることに成功すると、仕上げはフォークボール。エグいほど鋭角に落ち、4者連続三振が完成した。今日はこのフォークが効果的だった。

連続三振ショーは残念ながらこの後に途絶えたが、それでもエースの名投は続いた。5番・メヒアは一飛。6番・森は三邪飛。結果球はいずれも147キロのストレートだった。スピンの効いた質の良いファストボールが、一発長打のある打者のバットを完全に詰まらせた。

3回は2死後、元犬鷲戦士・渡辺直に初ヒットを許したが、後続を断ち、ゼロを入れる。8番・炭谷を高め釣り球で一飛に取って球数は34球。うち西武の打者は21球でバットを振りに来たが、この21球の内訳が凄かった。



ご覧のとおり、バットを振りにきた西武の打者に全く仕事をさせなかった。大半が空振りかファウルになり、たまあに当てることができたインフィールドの打球は全て「最もアウトになる確率の高い打球」内野ポップフライだった。

ストレートは走り、フォークやスライダー等の変化球は切っ先が鋭かった。今夜のコボスタには昨強烈な磁場でマウンドを支配し球を操った昨年の則本がいた。

(下記へ続く)

ブログ村投票のお願い
現在「楽天イーグルス」部門でしばらく低迷が続いています。
ぜひ皆さんの1票を!!!

にほんブログ村 野球ブログ 東北楽天ゴールデンイーグルスへ
にほんブログ村

20150914DATA02.jpg
HANREI3.jpg

両軍のスタメン

西武=1番・秋山(中)、2番・脇谷(三)、3番・浅村(二)、4番・中村(指)、5番・メヒア(一)、6番・森(右)、7番・栗山(左)、
8番・炭谷(捕)、9番・渡辺直(遊)、先発・岸(右投)

楽天=1番・松井稼(右)、2番・藤田(二)、3番・ペーニャ(指)、4番・ウィーラー(三)、5番・牧田(左)、6番・銀次(一)、7番・ムリーロ(遊)、8番・嶋(捕)、9番・聖澤(中)、先発・則本(右投)



西武先発は岸孝之。則本vs岸のマッチアップは今季3度目だ。前回8/18対戦時では苦杯を飲んだ。則本6回1失点、岸7回無失点。則本が失った1点はタイムリー暴投によるもの。それがそのまま決勝点になる悔しい0-1敗戦だった。

その悔しさを今夜のマウンドに昇華させていったのだろう。味方打線が岸の前に序盤3イニング成す術なく、完全試合投球を許しても、則本が動じることはなかった。

4回表は本戦初、先頭打者の出塁を許したイニングだったが、そこからが見どころだった。

2番・脇谷に本戦数少ないフォーク失投を中前へ運ばれて無死1塁。1塁に走者を置いた状況で3番・浅村、4番・中村、5番・メヒア、西武の中軸との対決、浅村の打席時に脇谷に二盗を決められ無死2塁とされる苦しい場面だったが、そのことを全く感じさせない奪三振ショー第2幕が開演した。

3番・浅村には、インコースのスライダー連投を効果的に使用した。後半戦に入って、中田、内川、清田ら右の好打者への選択肢に入れたインスラで外の球に容易に踏み込めにくくさせてから、アウトコースの真っすぐで空振り三振に仕留めた。

4番・中村とはフルカウント勝負になった。落差大のフォークを体勢維持したままゴロファウルを打った中村との勝負は、直後の8球目で決着した。嶋の要求どおり、果敢に懐を攻めた結果は、中村のバットが振り遅れて空振りする。5番・メヒアには魔球のように落ちたフォークで三振に追い込む。

3回をパーフェクトピッチで零封した岸に一歩も引かず、則本も4回をゼロに抑えると、直後の攻撃で味方が2点を先制する。

楽天の攻撃は1番・松井稼から。ちょうど2順目に入ったところでベテランがローボール打ちをさく裂させた。146キロを左前へ弾き返し当たりがチーム初安打。無死1塁で2番・藤田。2度バントを失敗してやむなく打って出るも中飛、3番・ペーニャはボテボテの投ゴ。松井稼は2塁に進んだが2死を取られていた。正直、試合の主導権を相手に渡しかねない拙攻。嫌な予感しかしなかった。

しかし、ここでウィーラーが4番の大仕事をしてのける。

ボール先行2-0から真ん中低めに入ってきたチェンジアップを「イクワヨ!」とばかりにすくいあげの一閃を決めてみせた。打球は放物線を描き、応援団が待つ左翼席中段へ。岸の本戦唯一ともいえる失投を一振りで仕留めての10号2ランが先制弾になった。(楽2-0西)

2点をもらった直後、5回表の則本。少し意識したのだろうか、先頭・森にボール先行し、結局フルカウントからフォアボールを与えてしまう。無死1塁で打席は7番・栗山。今季、則本は16打数7安打1打点、2三振、2四球と打たれていた。通算でも34打数13安打の.382の対戦打率。しかし、この難所も無難に切り抜けている。アウトコースでカウントを整えると、仕上げは一転、インコース速球攻め。2回にメヒア、森を詰まらせたのと同じく、好敵手にもフライを打ち上げさせて、イージーな右飛に抑えている。則本は7回にも2死2塁で栗山をフォークで空三振に取り、この試合では栗山を圧倒している。

則本は7回1を投げて無失点。楽天は8回に先頭ムリーロの二塁打、バントで作った1死3塁で9番・聖澤が中犠飛。岸から3点目を奪った。

8回は青山。9回は松井裕が零封リレーをつなぎ、イーグルスが3-0で勝利。零封勝利は今季ライオンズ戦で初の快挙となっている。

楽天打線は岸の前に僅か3安打に抑えられたが、要所で打線が機能した。

3安打以下で勝利したのは4/8ソフトバンク戦(○E1-0H、3安打で延長戦岡島サヨナラ犠飛)以来のこととなった。

チーム成績は6位、125試合51勝71敗3分の勝率.418となった。

ゲーム差は1位・ソフトバンクと33.0、2位・日本ハムと18.0、3位・西武と9.5、4位・ロッテと8.0、5位・オリックスとは0.0となっている。

松井裕樹vs中村剛也



青山から零封リレーのバトンを託された松井裕が相手中軸を撫で斬りにした。

3点差で登った今季55試合目のマウンドだった。場内に流れるFall Out Boyの「Centuries」が楽天の勝利を予告していた。

3番・浅村を三ゴ、4番・中村、5番・メヒアを連続三振に切った。特に目を見張ったのは、4番・中村剛也との対決だ。

結果は空三振。5球勝負は全球ストレートだった。3つのストライクをいずれも空振りで奪った。

中村剛也との全球ストレート勝負、実は今季2度目である。前回は7/15敵地戦。4-4の9回2死2,1塁、一打出れば相手サヨナラという場面で、全5球真っすぐの力勝負だった。この時も松井裕は球史に残る強打者を空三振に抑えている。

実は中村は松井裕のストレートを苦手にしている。昨年からの通算対戦成績を紐解くと、松井裕は中村に28球のストレートを投げ込み、中村はそのうち14球でバットを振りにきた。その内訳が圧巻だ。空振り9球、ファウル5球。1本たりとてインフィールドに打球を入れるのを許していないのだ。

高卒2年目で55試合とフル回転になった今季。正直、疲れはあるのだろうが、それを微塵も感じさせない投げっぷりに改めて目を丸くしたシーンになった。

20150914DATA03.jpg

則本昂大145キロ以上ストレートvs秋山翔吾



7回、打者25人、球数135、被安打3、被本塁打0、奪三振11、与四球1、失点0、自責点0。

これで則本は今季成績を防御率3.15、8勝11敗とし、3年連続二桁勝利へ望みをつなぐかたちになった。

奪三振は183個まで伸ばした。2位・大谷翔平との差は10個に広がった。

今年は大谷が残りの投手主要部門を総なめにし、沢村賞にも輝きそうな気配なので、奪三振のタイトルだけは則本に死守してもらいたいと思う。

前回は軸球のストレートがシュート回転することが多く、ストレートで2本の一発を浴び、いずれも逆方向への柵越えを許していたが、本戦では安定した制球に速度も145キロ以上が多く、上々の機能だった。

特に空三振、一ゴ、左飛と3タコに退けた秋山翔吾の対戦は見ものだった。

7/14の試合評でもお知らせしたとおり、則本の145キロ以上ストレートは秋山が最も苦手とする球種だ。過去の通算対戦データを紐解くと、則本は合計43球の145キロ以上ストレートを秋山に投げ、秋山は21球でバットを振りにきた。その内訳は空振り3(三振1含む)、ファウル14、インフィールドに飛んだ凡打4(全てフライアウト)と、則本に完全に軍配が上がるかたちになっていた。

合計20球の勝負になった本戦では、そのうち8球が145キロ以上の真っすぐだった。秋山は4球でバットを振りに来たが、空振り1、ファウル3と今夜も則本が圧倒している。【終】

◎◎◎関連記事◎◎◎
7勝目のカギを握った則本昂大の本領発揮、鎧袖一触の3球勝負とは?!~2015年9月1日○楽天イーグルス4-2オリックス
【試合評】 「光の呪縛」を断ち切ったエース。則本3年連続二桁勝利へ視界開ける7勝目~2015年9月1日○楽天イーグルス4-2オリックス【試合評】 真っすぐで2被弾した則本昂大。雨中戦に屈し、借金20~2015年9月8日●楽天イーグルス1-5ロッテ



有料メルマガ「shibakawaの楽天イーグルス応援マガジン」。さらに深くイーグルスのこと知ってみませんか? 毎週月曜日 発行、月3~4回程度配信。月額514円。
登録初月の購読料は無料です。
クレジットカードお持ちでない(使いたくない)方の販売も対応しています。

購入方法(まぐまぐと直接販売)やメルマガ本文の一部内容など、詳しい御案内は「◎shibakawaの楽天イーグルス応援マガ ジン、読者募集のお知らせとバックナンバー一覧」をクリックして御参照下さい。皆様の読者登録をお待ちしておりま す。




Amazon、楽天市場でのお買いものはこちらからどうぞ。ブログ継続安定運営のモチベーションになります




《当ブログのコメントルール》御感想のある方は下記コメント欄でどうぞ。ただし、感情に流された御意見・誹謗・中傷・悪意の類、プロ野球や楽天と関係のないもの、名無しや通りすがりなどハンドルネームがいい加減と私が判断したものは、内容に関わらず、御遠慮申し上げております。頂いても削除の対象となります。なお、管理人の都合により、返信が遅れる場合、またはできない場合がございます。

ブログパーツ
レンタルCGI



このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサーサイト



テーマ : 東北楽天ゴールデンイーグルス
ジャンル : スポーツ

プロフィール

shibakawa

Author:shibakawa
真田幸村の赤備えがクリムゾンレッドにみえるそんな信州人による、東北楽天ゴールデンイーグルス応援ブログ。

鷲ブロガーの中で楽天の記録やデータを最も見ている管理人が、各種データや記録、セイバーメトリクス等を用いながらイーグルスの魅力を紹介していきます。

御訪問&閲覧有難うございます。初めての方、当方と連絡希望の方は「はじめに」をお読み頂いた上で、楽しんで頂けたら幸いです。

Twitter
プロ野球、楽天イーグルス、ブログ更新情報を専門的にツイートするアカウントを作成しました。
カレンダー
08 | 2015/09 | 10
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 - - -
月別アーカイブ
最新記事
カテゴリ
スポンサーリンク
feedlyへのRSS登録はこちらから
follow us in feedly
検索フォーム
投票御協力のお願い
各種ブログランキングに参加中です。日々の更新の励みになりますので、ポチっと押して頂けたら幸いです。SHIFTキーを押しながらマウスで次々にクリックして頂けるとスピーディーです。お忙しい時はブログ村!でm(_ _)m
このブログのはてなブックマーク数
この日記のはてなブックマーク数
ブログ村PVランキング
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
スポーツ
139位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
野球
25位
アクセスランキングを見る>>
RSSリンクの表示
最新コメント
このページのトップへ
try{ var pageTracker = _gat._getTracker("UA-20192910-1"); pageTracker._trackPageview(); } catch(err) {}