【試合評】 銀次一閃借金完済サヨナラ劇の伏線を担ったギャビー・サンチェス槍働き~2015年4月12日○楽天イーグルス4x-3オリックス
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◎2年ぶりに楽天に復帰 40歳のベテラン助っ人・レイが先発の救世主に
ここにその一打を取っておいたのか!!
思わず膝を打つシーンになった。
久々に興奮して声を上げてしまうほどのサヨナラ劇。
家族が「何か呼んだ?」と声をかけてくる。私、「いやいや、独り言!(笑)」。
3-3の同点で迎えた9回2死満塁のサヨナラ機である。
直前、この日2四球1安打の働きをみせた6番・サンチェスが佐藤達の前に空三振に倒れていた。2年連続リーグ最優秀中継ぎ右腕は今季精彩を欠いている。しかし、あの場面は良い時の速球を連発。時速は146キロをマークした。速球に強い元メジャーリーガーのバットがボール先行から2度も差し込まれてしまうほど。追い込まれてからアウトハイに投じられた146キロに振り遅れ、タジタジの三振を喫していた。
2死満塁になって、打席には7番・銀次が向かう。
銀次は6回に押し出し四球を選んだものの、他3打席では凡退を繰り返していた。岩手から銀次33号の新幹線に乗り、約300名の岩手県民の銀次ファンが現地応援する「銀次デー」。試合前には良く似ているボブルヘッドも配布されていた。
場内の大声援をバックに打席に入った銀次は、3時間31分に及んだ激闘の終止符を初球で決めてみせた。
佐藤達が投げ込んだ外角狙いの142キロ速球。これが失投に。真中高めに甘く浮いて入る逆球を一閃。捉えたライナー打球が、ライト・糸井の前方で軽く弾み、場内騒然。中継映像を見守った私が大声と共に思わず膝を叩いたのも、この瞬間だった。
実は銀次、前日の試合でサヨナラ機を逸していた。最終12回裏、この日と同じ3-3の同点、2死3,2塁でまわった打席。銀次が打てばサヨナラ、打たなければドローに終わるというシーン、左腕・海田の外角スライダーを打って出たが、当たり損ねの遊ゴに倒れていたのだった。あの場面で打てなかったのは、2日越しとなるこの場面で打つためだったのかもしれない。銀次自身初のサヨナラ打は、球団通算55本目のサヨナラ打になっている。
これでチームは引分を挟んで4連勝。先の日曜から本日曜まで負けがなく白星街道で借金完済。12試合5勝5敗2分で勝率.500に戻し、チーム順位はソフトバンクと並ぶ4位タイへ。ゲーム差は1位・日本ハムと3.5、週明け敵地で激突する2位・西武とは1.0。3位・ロッテとは0.5、6位・オリックスとは5.0としている。
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両軍のスタメン
オリックス=1番・坂口(中)、2番・平野恵(二)、3番・糸井(右)、4番・カラバイヨ(指)、5番・T-岡田(左)、6番・中島(一)、7番・原拓(遊)、8番・西野(三)、9番・伊藤(捕)、先発・山崎福(左投)
楽天=1番・岡島(左)、2番・牧田(中)、3番・松井稼(右)、4番・ペーニャ(指)、5番・藤田(二)、6番・サンチェス(一)、7番・銀次(三)、8番・嶋(捕)、9番・後藤(遊)、先発・戸村(右投)
1軍復帰したサンチェスが前日に続き、本戦でも良い槍働きをした。9回1死満塁のサヨナラ機では佐藤達との力勝負に屈するかたちにはなったが、2四球1安打の活躍はおみごと。集中力を切らさず3度出塁した所に、この人の闘志が衰えていないのを垣間見る思いがした。
先頭打者として入った4回は、左腕・山崎福のアウトコースの速球を初球打ち。1,2塁間を突破するライトヒッティングで出塁に成功する。榊原との対決になった2点ビハインド5回2死満塁では初球空振りしたものの、2球目以降は誘いに応じず、球をしっかり見定め、押し出し四球を獲得した。1軍登録抹消前、投げ込まれた変化球17球に対し8球で空振りを喫していたサンチェスが、この日は8球投げ込まれて空振りは僅かに1球。恐らく本人も変化球の対応に自信を深める2四球になったのでは?と思う。
今日の槍働きは素晴らしかったが、ここで取り上げたいのは今日の活躍ではない。
実は本戦サヨナラ勝利の伏線を担ったのは前日9回に打った同点2ランだったと思うのだ。
というのは、あの2ランがあったおかげで昨日オリックスベンチは延長戦3イニング、海田を使わざるをえなかったからだ。前日3回33球を海田が投げたため、本戦オリックスの救援左腕は事実上ゼロを余儀なくされていた。もしサンチェスの2ランがなく、あのまま楽天が負けていたとしたら、本戦で海田が登板していたはず。その登板ポイントは9回裏2死満塁、銀次の打席だった可能性もある。
今季の銀次はサウスポーを打てていない。
銀次の対左投手打率は本戦試合前データで15打数2安打、2三振、2四球の打率.133。本戦でも左腕・山崎から2凡退。開幕前のNPB球団との対外戦(オープン戦+練習試合)でも14打数2安打、1犠打の打率.143と振っていなかった。
もしあの場面、海田が出てきたら、今季早くも4度目の延長戦突入を余儀なくされ、その分だけ救援陣の負担も増えるところだった。その意味で、前日のサンチェス1号2ランは、本戦で海田登板の可能性を限りなくゼロに近づける「海田隠しの一撃」と言えそうで、銀次サヨナラ打をアシストした「伏線の一閃」だったと言えるのだ。則本やチームの負けを消す一撃だけでなく、翌日サヨナラ劇の布石をも担っていたのだった。
(下記へ続く)


6回1/3、打者27人、球数99、被安打8、被本塁打0、奪三振6、与四球1、失点3、自責点3。
3回に3連打含む5安打を集中されて3点を失った所は今後の課題である。しかし、3回以降は良く立ち直って、トータルでは見事なクオリティスタートである。特に相手先発はここまでの2試合内容が悪い新人左腕。それに故障者続出の敵軍投手陣の台所事情を考えれば、QS内に抑えるゲームメイクができれば、3回に3点を奪われ1-3と2点を追いかける立場になったとはいえ、4点目を相手に手渡さなければイーグルスが勝つ可能性は大きいと思われた。事実、そのとおりの展開になった。
3回は不運も重なった。糸井、T-岡田、中島に浴びた適時打3本はいずれも制球が甘く入る失投の部類だったが、1死後、3連打の口火を切った坂口の左翼線二塁打と、平野恵の左安は様相が異なるのだ。
前者は打った瞬間は切れてファウルだろうと思われた飛球だったが、左翼から右翼への風速5mの風に押されたかたちになり、左翼線僅かに着弾する二塁打に。後者はアウトコースいっぱいの投球をベテラン好打者の巧みなバットコントロールで三遊間突破されてしまったもの。打たせて取る戸村の場合、どうしても運や周囲の環境に左右されてしまう要因が強いので、こういうこともありえるだろうなあと思いながら、観戦していた。
今季初登板は無四死球、本戦でも僅かに1個。本戦ではゴロ率も70.0%と高い値を記録し、3回を除けば、自身の投球ができていたと言えそうだ。戸村の好投で始まったチームの連勝記録を戸村自らの手で止めることなく、さらに加速化・勢いをつけることができそうなゲームメイクの好投になった。
これで楽天先発陣は4/4土曜日から数えて7試合連続クオリティスタート。安定感が際立っている。

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直前、この日2四球1安打の働きをみせた6番・サンチェスが佐藤達の前に空三振に倒れていた。2年連続リーグ最優秀中継ぎ右腕は今季精彩を欠いている。しかし、あの場面は良い時の速球を連発。時速は146キロをマークした。速球に強い元メジャーリーガーのバットがボール先行から2度も差し込まれてしまうほど。追い込まれてからアウトハイに投じられた146キロに振り遅れ、タジタジの三振を喫していた。
2死満塁になって、打席には7番・銀次が向かう。
銀次は6回に押し出し四球を選んだものの、他3打席では凡退を繰り返していた。岩手から銀次33号の新幹線に乗り、約300名の岩手県民の銀次ファンが現地応援する「銀次デー」。試合前には良く似ているボブルヘッドも配布されていた。
場内の大声援をバックに打席に入った銀次は、3時間31分に及んだ激闘の終止符を初球で決めてみせた。
佐藤達が投げ込んだ外角狙いの142キロ速球。これが失投に。真中高めに甘く浮いて入る逆球を一閃。捉えたライナー打球が、ライト・糸井の前方で軽く弾み、場内騒然。中継映像を見守った私が大声と共に思わず膝を叩いたのも、この瞬間だった。
実は銀次、前日の試合でサヨナラ機を逸していた。最終12回裏、この日と同じ3-3の同点、2死3,2塁でまわった打席。銀次が打てばサヨナラ、打たなければドローに終わるというシーン、左腕・海田の外角スライダーを打って出たが、当たり損ねの遊ゴに倒れていたのだった。あの場面で打てなかったのは、2日越しとなるこの場面で打つためだったのかもしれない。銀次自身初のサヨナラ打は、球団通算55本目のサヨナラ打になっている。
これでチームは引分を挟んで4連勝。先の日曜から本日曜まで負けがなく白星街道で借金完済。12試合5勝5敗2分で勝率.500に戻し、チーム順位はソフトバンクと並ぶ4位タイへ。ゲーム差は1位・日本ハムと3.5、週明け敵地で激突する2位・西武とは1.0。3位・ロッテとは0.5、6位・オリックスとは5.0としている。
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オリックス=1番・坂口(中)、2番・平野恵(二)、3番・糸井(右)、4番・カラバイヨ(指)、5番・T-岡田(左)、6番・中島(一)、7番・原拓(遊)、8番・西野(三)、9番・伊藤(捕)、先発・山崎福(左投)
楽天=1番・岡島(左)、2番・牧田(中)、3番・松井稼(右)、4番・ペーニャ(指)、5番・藤田(二)、6番・サンチェス(一)、7番・銀次(三)、8番・嶋(捕)、9番・後藤(遊)、先発・戸村(右投)
サヨナラ勝利の伏線を担ったサンチェスの前日1号2ラン
1軍復帰したサンチェスが前日に続き、本戦でも良い槍働きをした。9回1死満塁のサヨナラ機では佐藤達との力勝負に屈するかたちにはなったが、2四球1安打の活躍はおみごと。集中力を切らさず3度出塁した所に、この人の闘志が衰えていないのを垣間見る思いがした。
先頭打者として入った4回は、左腕・山崎福のアウトコースの速球を初球打ち。1,2塁間を突破するライトヒッティングで出塁に成功する。榊原との対決になった2点ビハインド5回2死満塁では初球空振りしたものの、2球目以降は誘いに応じず、球をしっかり見定め、押し出し四球を獲得した。1軍登録抹消前、投げ込まれた変化球17球に対し8球で空振りを喫していたサンチェスが、この日は8球投げ込まれて空振りは僅かに1球。恐らく本人も変化球の対応に自信を深める2四球になったのでは?と思う。
今日の槍働きは素晴らしかったが、ここで取り上げたいのは今日の活躍ではない。
実は本戦サヨナラ勝利の伏線を担ったのは前日9回に打った同点2ランだったと思うのだ。
というのは、あの2ランがあったおかげで昨日オリックスベンチは延長戦3イニング、海田を使わざるをえなかったからだ。前日3回33球を海田が投げたため、本戦オリックスの救援左腕は事実上ゼロを余儀なくされていた。もしサンチェスの2ランがなく、あのまま楽天が負けていたとしたら、本戦で海田が登板していたはず。その登板ポイントは9回裏2死満塁、銀次の打席だった可能性もある。
今季の銀次はサウスポーを打てていない。
銀次の対左投手打率は本戦試合前データで15打数2安打、2三振、2四球の打率.133。本戦でも左腕・山崎から2凡退。開幕前のNPB球団との対外戦(オープン戦+練習試合)でも14打数2安打、1犠打の打率.143と振っていなかった。
もしあの場面、海田が出てきたら、今季早くも4度目の延長戦突入を余儀なくされ、その分だけ救援陣の負担も増えるところだった。その意味で、前日のサンチェス1号2ランは、本戦で海田登板の可能性を限りなくゼロに近づける「海田隠しの一撃」と言えそうで、銀次サヨナラ打をアシストした「伏線の一閃」だったと言えるのだ。則本やチームの負けを消す一撃だけでなく、翌日サヨナラ劇の布石をも担っていたのだった。
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チーム勝利の可能性を残した、戸村健次のクオリティスタート
6回1/3、打者27人、球数99、被安打8、被本塁打0、奪三振6、与四球1、失点3、自責点3。
3回に3連打含む5安打を集中されて3点を失った所は今後の課題である。しかし、3回以降は良く立ち直って、トータルでは見事なクオリティスタートである。特に相手先発はここまでの2試合内容が悪い新人左腕。それに故障者続出の敵軍投手陣の台所事情を考えれば、QS内に抑えるゲームメイクができれば、3回に3点を奪われ1-3と2点を追いかける立場になったとはいえ、4点目を相手に手渡さなければイーグルスが勝つ可能性は大きいと思われた。事実、そのとおりの展開になった。
3回は不運も重なった。糸井、T-岡田、中島に浴びた適時打3本はいずれも制球が甘く入る失投の部類だったが、1死後、3連打の口火を切った坂口の左翼線二塁打と、平野恵の左安は様相が異なるのだ。
前者は打った瞬間は切れてファウルだろうと思われた飛球だったが、左翼から右翼への風速5mの風に押されたかたちになり、左翼線僅かに着弾する二塁打に。後者はアウトコースいっぱいの投球をベテラン好打者の巧みなバットコントロールで三遊間突破されてしまったもの。打たせて取る戸村の場合、どうしても運や周囲の環境に左右されてしまう要因が強いので、こういうこともありえるだろうなあと思いながら、観戦していた。
今季初登板は無四死球、本戦でも僅かに1個。本戦ではゴロ率も70.0%と高い値を記録し、3回を除けば、自身の投球ができていたと言えそうだ。戸村の好投で始まったチームの連勝記録を戸村自らの手で止めることなく、さらに加速化・勢いをつけることができそうなゲームメイクの好投になった。
これで楽天先発陣は4/4土曜日から数えて7試合連続クオリティスタート。安定感が際立っている。

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