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デーブ監督が明言した楽天・松井裕樹の救援起用報道を補足・解説する

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楽天・松井裕樹の救援起用報道を補足・解説する



昨日の紅白戦で2イニング零封の投球をみせた松井裕樹に対し、試合終了後、大久保監督が今季は先発ではなく救援起用することを示唆している。

日刊スポーツの報道によると、以下の発言をしたという。

「松井が、勝つには必要な投手になってきている。(紅白戦の)8回、あの場所で投げてもらったのは意思表示。先発して中6日いないことよりも『お前が毎日いてくれないと困る』という気持ちも込めた」。

「JFKの時代の阪神と戦ったことがあるけど、(印象として)6回しか野球がない。セだと投手が3回打席に立つから、そのうちの3回は点が入らない。3イニングしか点を入れられないような野球をしたい」。

※余談ですが、楽天は1度だけJFKを攻略したことがある。コチラをクリック

 「松井の散り球から、青山のフォークが効くかもしれない。俺が打撃コーチだったら嫌だなという組み合わせを考える」。

 「中6日で松井が行くのはもったいない。それだけの投手に1年でなった」。


これを受けて、ファンの間では早くも賛否両論、、、いや、反対意見のほうが多いように感じる。

大久保監督のコメントにもあるように、現代野球は6回終了時までに負けているチームは、その試合ほぼそのまま負けている。

昨年6回終了時で負けているチームの勝率はパリーグで.136、セリーグで.138という低さだった。

逆に言えば、6回終了時にリードしているチームは8割6分以上の確率で勝利を収めているのだ。6回終了時にリードしながら、以降のイニングで逆転されて負けてしまうことこそ、ダメージの大きい敗戦はない。

しかし、昨年の楽天は同状況の勝率がリーグ5位の.862と低かった。(ちなみに2013年も同程度の勝率だった) (下記参照)

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■2014年パリーグ 6回終了時リードしている試合の成績


勝てる試合を取りこぼした結果が最下位



もし同状況であと2勝プラスしていれば、全体の成績は66勝78敗の勝率.458となり、西武を上回り5位で終えていたはずだった。あと3勝上澄みし同状況勝率が9割を超えていれば、トータルでも勝率.4652となり、ロッテの.4647を上回り4位で終えることができていたはずだった。

その意味で、昨年の楽天は勝てる試合を何個か落としてしまったことが、最下位に沈んだ原因とも言える。

次に掲げる表は6回終了時リードしながらも落とした8敗を一覧表にまとめたものになる。

■2014年 楽天イーグルス 6回終了時リードした試合での敗戦結果
※敗戦投手の太字は先発投手
20150213DATA03.jpg

6回終了時リードした試合で落とした8敗は、あまりにも痛すぎた



御覧のように、昨年の8敗は痛すぎる、イメージの悪い敗戦が多かった。

8敗の中の2敗は松井裕樹の先発初勝利の権利を消したもの。8/14ソフトバンク戦では延長10回に菊池が代打・松中に押し出し四球を与え、逆転負け。楽天の自力CSが消える痛い黒星だった。9/29オリックス戦ではCS進出の可能性が完全消滅し、10/7の最終戦は最下位が決定した敗戦になった。

6回終了時リードした試合の勝率がリーグ5位だとすれば、6回終了時に同点だったときの戦績も6勝9敗とかんばしくなかった。

このことで、大久保監督が前(先発)からではなく、後ろ(救援)から固めていって、逆算して勝利を狙おうと考えたとしても、不思議ではない。

■2014年パリーグ 7回以降のイニング失点
20150213DATA02.jpg

7回以降の失点が多かった楽天



上表はチーム別の7回以降のイニング失点を表にまとめたものになる。

昨年の楽天が7回以降に失った点は185点。これは西武と同じくリーグでワースト2位タイの多さだった。最少失点だったホークスと比べると実に46点もの乖離が7回以降に発生していた。

暖色=最少、水色=最多を示している。御覧のとおり、楽天は7回と9回でそれぞれ最多失点を喫していた。

7回以降の失点を減らし、6回終了時にリードしたときの勝率、同点時の勝率をアップさせ、取りこぼしを少なくする。このことを最優先に投手陣の編成を考えているのだろう。

また、今季は既に報道されているように、先発5回3失点の楽天流QSが導入される。先発をむやみに引っ張ることせず、6回からリリーフ陣を継ぎ込んでいく場面が増える。当然、強力なリリーフ陣を形成する必要性が出てくる。その一環として、松井裕樹に白羽の矢が立ったのだろう。

昨年、27試合に投げて防御率3.80、WHIP1.36、奪三振率9.78、与四球率5.20、被本塁打率0.16、被打率.220だった松井裕の成績は、17試合に投げた先発と10試合で登板した救援では明暗分かれるかたちになっている。

■松井裕樹 2014年 起用方法別 投手成績
20150213DATA04.jpg

救援と先発で明暗分かれた投手成績



先発で101回、救援で15回という分母の開きはあるものの、上表のとおり、救援登板したときのほうが、あらゆる指標で成績が良い。

表には掲載しなかったが、ストライク率を見ても、先発60.5%(7/23以降62.0%)、救援67.1%。リリーフ登板のときのほうが良い。

空振り率を見てみよう。

分母が球数のとき・・・先発13.0%、救援18.8%
分母が振数のとき・・・先発29.2%、救援37.6%

リリーフ登板のときの松井裕は相手打者のスイングのうち37.6%で空振りを奪取していた。これはファルケンボーグの25.9%を遥かに上回る。

救援時に浴びた被安打10本は全てシングルヒット。長打を打たれなかった。先発時には256本の打球をフィールド内に打ち返され、そのうち7本がウォーニングゾーン以遠の外野大飛球になったが、救援時では打球34本中、同外野大飛球はゼロだった。

一方、先発時に13.3%を記録した打球に占める内野フライ率はリリーフ登板時17.6%まで跳ね上がっている。

つまり、リリーフピッチャーのときの松井裕は、かなり安全な投手であることが確認できる。バットが空を切る頻度も高ければ、当たったとしても内野フライになる確率が高く、さらにホームランを含む長打コースの外野大飛球を打たれる心配がない。

以上のデータを見る限りでは、松井裕樹にリリーフ適性はないとは言えない。先発適性もリリーフ適性もあるポテンシャルの大きい投手なのだ。



救援起用なら相手の足攻めを封じることが可能



先発時の松井裕は盗塁など足で揺さぶられて崩される場面が多かった。しかし、勝ちパターンの終盤に登板となれば、負けている展開で相手もリスクを背負って盗塁を仕掛けることはそうそうできなくなってくる。

昨年パリーグの試合では975企図の盗塁が仕掛けられたが、そのうち7回以降、攻撃側が負けている展開での盗塁企図数は僅かに87、全体の10%もいかず8.9%だった。リリーフ起用することで、松井裕の弱点を消し、相手の足を封じることができる点は、メリットの1つと言えそうだ。

大久保監督がどういう起用をするか分からないものの、もし8回松井裕、9回ミコライオなら、セパ12球団でも有数の勝ちパターンと言える。この牙城はなかなか崩すことはできないはずだ。

ただ、救援投手・松井裕が十分に機能するには、サンチェスが打って打線も噛み合い、5回3失点の楽天流QSが機能し、6回7回を任せる救援陣もメドがつき、既報されているようにリリーフ陣のローテーションも円滑にいくこと等、あらゆる要素が噛み合わないといけない。

もしサンチェス、ウィーラーがハズレくじで今年も打線がお寒い場合、昨年に続いて6回終了時に負けている展開が多くなりそうで、そうなった場合は松井裕の出番は少なくなってしまう。だとしたら先発で使うべきである。

もし快進撃が続き、優勝戦線を争う時にも、過度な連投は避けるべきだし、シーズン70登板以上はどうやら故障リスクが大きく跳ね上がるらしいので絶対にNGである。

◎ちょうどよいリリーフの登板試合数はどれくらいか? (野球いじり)

65登板を記録した昨年の福山は全体の約30%が負けている展開での登板だった。こうなってしまうと、肩を作るシチュエーションが膨大に増えてしまい、登板がなかった試合でもブルペンでは2度3度肩を作っていることになってしまう。登板する基準を明確にすべく、抑え並みの分かりやすい基準を設けるべきかもしれない。

いずれにせよ、先発にせよ、救援で使うにせよ、首脳陣には松井裕の選手生命にプラスになる起用を心がけて欲しい。

本音は先発で見たかったが・・・



最後に、できるなら今年も先発で見たかったというのが本音である。

私の基本は良い投手はイニングを食うことができる前で使うべきという思想で、それは今なお変わっていない。

ただ、意外にもリリーフでも良いかなと受け入れている自分もいる。

昔あったマー君抑え説には断固反対していた私なのだけれど、それなりに年を取って丸くなったということなのだろうか、自分でも不思議なほど、理解ができてしまう自分がいる。

もっとも大久保政権は短命だと信じていることも大きいかもしれない。今年1年だけだと思っている。もしこれが今後しばらく続くようなことだと、どうなのかなあ~と首をひねり、遂にはちゃぶ台をひっくり返すかもしれない。デーブは恐らく秋にはクビがすっ飛んでいるだろうと思っているので、今回の件、楽観視しているのかもしれない。

それに、リリーフにまわったときのマウンドを支配する背番号1の無双投球を、もっと見てみたいという純粋な欲求も大きい。プロの打者に対し、それもほとんどがキャリアが松井裕より上のバッターに対し、スイングの37.6%で空を切らせるだなんて、かなりありえない稀有なことだと思うからだ。【終】

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