FC2ブログ

楽天が獲得を検討しているアンドリュー・ブラウン Andrew Brownのメジャー成績を確認する

スポンサーリンク




楽天の最終選考に残ったアンドリュー・ブラウンとは何者か?!



追記:アンドリュー・ブラウンは韓国のSKワイバーンズと契約しました。

昨日、日刊スポーツが報じた楽天のアンドリュー・ブラウン獲得調査報道について、取り上げてみたい。未読の方は下記リンクよりどうぞ。


◎楽天の新外国人に3A21発ブラウン浮上 (日刊スポーツ 2015年1月7日7時5分)


アンドリュー・ブラウン(Andruw Brown)は米テキサス1984年生まれの今年31歳。右投右打、183cm91キロの外野手だ。

2007年にドラフト18巡目でセントルイス・カージナルスから指名を受けてプロキャリアがスタート。メジャーデビューは2011年。翌2012年にはコロラドロッキーズでプレーし、2013年から2年間はニューヨークメッツに在籍。2013年はザック・ラッツ、ゼラス・ウィーラーらと同じ釜の飯を食べている。

ブログ村投票のお願い
2015謹賀新年。今年もどうぞ宜しくお願い申し上げます
皆さんの1票が継続運営のエネルギーになります

にほんブログ村 野球ブログ 東北楽天ゴールデンイーグルスへ
にほんブログ村

■メジャー 年度別 打撃成績


■マイナー3A 年度別 打撃成績
20150108DATA02.jpg

メジャーでは寂しい成績も、マイナー3Aでは無双の打棒



メジャーでの通算成績はOPS.671、打率.220、328打数45安打45打点、14本塁打だった。

OPSは2012年の.730が最高値。そこを頂点に2年連続下落傾向だ。打率は.182~.232の範囲内での低空飛行。メジャーでは長打力と確実性に欠けることで定着できずにいるというイメージになりそうだ。

ただし、マイナーでは強打者然の好成績を残してきた。上に挙げたマイナー成績は3Aでの4年間だが、3A通算OPS.935、同打率.298。悪くてもOPSは.883、打率は.283以上であること。さらに本塁打は3年20発越えで二塁打も数多く期待できること。NPBのレベルがMLBの下位で3Aレベルと評されることも多い中、この好戦果は希望が持てそうなのだ。

一定レベルの選球眼を持つブラウン



選球眼も良さそうだ。3Aでの通算出塁率は.380と高い。同IsoDも.082と好値を記録し、昨年は.089だった。打席に占める三振の比率は通算21.8%と多めだが、ここ2年は20%を切っており、逆に四球率は2年連続で1つの目安とされる10%を超えてきている。

メジャーでもIsoDは年度別のブレがない。2012年の.069を皮切りに2013年.062、2014年.063、.063~.069の範囲内で安定推移を見せており、一定の選球眼を所持することを裏付けている。

ボール球に手を出す頻度は少なめと言えそうだ。米セイバー系記録サイトfangraphsのPITCHf/x Plate Disciplineに目を落とすと、2014年は26.7%。この値は新外国人サンチェスの28.3%、MLB平均28.9%より低く、サンチェスよりボール球に釣られるケースは少ないと言える。(ただし、青木宣親の21.6%、メジャー復帰したマギーの24.2%と比べると、やや高めになる)

ここ2年間のメジャーでの初球スイング率は37.4%。今年のMLB平均が27.4%なので、初球から積極的にバットを振りにいくタイプになる。ただし、決して早打ちという訳でもなく、メジャーでの1打席当たりの平均球数は2013年3.88、2014年4.24で多め。積極的に打ちにいくケースも多いものの、相手投手に球数を多く投げさせる場面も多いと言えそうだ。

ブラウンが楽天にもたらす選手起用・采配の流動性



守備位置はメジャーでは右翼60試合、左翼34試合、DH5試合、一塁1試合。外野手登録のため両翼での出場機会が目立つが、マイナーでは一塁でも247試合の出場記録があり、もし楽天に入団した場合、左翼、一塁、DHでの出場が予想される。

左翼と一塁を守ることができる点は、近年、左翼手がチームのお荷物と化している楽天の補強ポイントと合致しており、朗報だ。ブラウンが懸案の左翼の大穴を手当てしてくれる姿をついつい想像してしまう。(詳細は下記エントリー参照)


◎楽天の大型左翼手トレード獲得はあるか?! 攻守でアキレス腱と化すレフトその惨状 (2014.12.9)


ただ守れるだけでなく一定程度の守備力も有している。メジャーでの左翼通算UZRは1.1、UZR/150では7.8を記録。+を記録しており、名手とは言えないものの、そつなく守ることのできる程度の守備力はありそうだ。

ブラウンと同じくリストアップされている元オリックスのペーニャの場合、その魅力はNPBでの実績がある点だが、こと左翼守備はお粗末レベルでDH専用になることが予想される。ペーニャ獲得の場合に生じる、DHでしか使えないという起用の硬直化を考えると、一定程度の守備力を有するブラウンが左翼、一塁、DHの3ポジションで出場できる点は、チーム編成や選手起用、采配に流動性を与えることができ、現場も楽になりそうだ。例えば、左翼+DHを松井稼とブラウンの2人でまわし、疲労の色が見えるどちらかをDHにまわし、元気なほうを左翼で使うという起用法も可能になる。

さて、ここからは、2013年と2014年のメジャー2年間214打席848球のデータを用い、球種別の打撃成績をチェックしてみたい。


■メジャー2013年&2014年 球種別 打撃成績

20150108DATA06.jpg

メジャーのスピードボールに対応できず・・・



データは例のごとくMLB Gamedayから採取した。球種が色々あって煩雑になるため、速球、曲がる系、落ちる系、カーブの4つに大きくまとめてみたのが上記の下表だ。

これを見ると、速球に弱いことが分かる。速球の各種数値を今年のメジャー平均値と比較してみる。カッコ内が平均値。

OPS .635 (.763)
打率 .211 (.271)
空振り率 30.4% (16.2%) ※空振り数÷スイング数

MLB平均と比べて速球の空振り率が異様に高く、コンタクト能力に難があることからOPS、打率も低値になっている。直前球+結果球が速球+速球の連投時の打率も.197と低く、対応に課題を残す姿が浮き彫りになっている。この点がメジャーで好成績を収めることができなかった最大要因なのだろう。

ただし、NPBの速球で最も多く投げられている90マイル(144.8キロ)以下の速球という条件設定にすると、OPS.785、打率.308になる。活躍の場をMLBからNPBに移すことで、成績上昇が見込まれる好材料の1つと言える。(逆に91マイル以上速球は83打数15安打の.181だった)

私が考えるサンチェスよりブラウンが成功する可能性



NPBで成功を収めるには、速球打率3割が大前提に加えて、速球の次に多く投げ込まれるスライダーやカッター等の曲がる系の球種に対しても、それなりの数字を残さなければ、トータルでの好成績は見えてこない。

その点、ブラウンの曲がる系の成績は、まずまず上々と言えそうだ。打率は.244ながらもOPSはMLB平均を上まわる8割超え。曲がる系でホームランを4発放っている点が心強い。調べてみると、左投手が投げる曲がる系では打球の多くがゴロになっているのに対し、右投手が投げる曲がる系では30打数8安打3本塁打、10三振、1四球、1犠打の.267とまずまず。右投手の失投スライダーをスタンドに放り込んでいる姿が目に浮かんできそうなのだ。

新外国人のサンチェスは、ブラウンとは好対照で速球に滅法強く、曲がる系にほとほとカラッキシだった。このことを考えると、速球で成績上昇が見込め、曲がる系でもそれなりの対応が期待できそうなブラウンのほうが、NPBで好成績を残す可能性は高いとも言えるかもしれない。

下記に掲載したとおり、サンチェスと違い、対戦投手の左右別で成績が乱高下することがない点も良い。もちろん、ブラウンの場合、左右どちらも低い成績なのだが、NPBに来れば、どちらでも成績上昇しそうな雰囲気がある。

チェンジアップには上手く対応



落ちる系ではチェンジアップとスプリッター(フォーク)で明暗分かれてくる。MLBではほとんど使用されないスプリッターとはこの2年間4球しか対峙しなかったブラウンだが、そのうち3球で空振り、1球で一ゴに倒れているので、恐らくNPBでもフォークには苦戦しそうだ。一方、チェンジアップではOPS.800、打率.300をマーク。特に2014年は16球投げ込まれ、10球でバットを振りにいき、1度も空振りをしなかった(3打数1安打)。

直前球+結果球の組み合わせをチェックしても、速球+チェンジアップでも.364、変化球+チェンジアップでも.333と、どちらでも3割を打っており、チェンジアップに上手く対応できている姿が浮かび上がってくる。

カーブ。苦手球種と言えそうだ。OPSはMLB平均579に対し.517、打率は同平均.219に対し.150。いずれもかなり下で推移した。空振り数÷スイング数の空振り率も同平均30.6%に対し、ブラウンは41.9%と高く、ブレーキングボールに空振りするケースが多かった。

直前球と結果球の緩急差が15マイル(24.1キロ)以上の打撃成績は、15打数1安打、6三振、1四球、1本塁打。緩急攻めにも脆さを見せている。

以上まとめると、メジャーでは速球に対応できなかったが、球速が落ちるNPBでは成績上昇も見込まれ、曲がる系やチェンジアップには一定程度の対応力を備えている。緩急攻めやカーブには弱点が見受けられる。

一昨年から昨年にかけてメジャーでもマイナーでも純粋な長打力を診るIsoPが下がっている点が気がかりではあるものの、3Aでは3年20発超えの長打力、高いOPSもみせている。

もちろん、フタを開けてみないと何とも言えないものの、楽天が獲得してみても、十分に面白いのでは?と私は考えている。【終】

■メジャー vs右投手 打撃成績
20150108DATA03.jpg

■メジャー vs左投手 打撃成績
20150108DATA04.jpg

◎◎◎関連記事◎◎◎
【検証】 楽天がヤンキースから獲得したゼラス・ウィーラー Zelous Wheeler 今季成績を徹底解剖する
東北楽天初の外国人捕手誕生、アレジャンドロ・セゴビア Alejandro Segovia と育成契約
楽天の2015年4番候補、ギャビー・サンチェス Gaby Sanchez のメジャー成績を確認する


Amazon、楽天市場でのお買いものはこちらからどうぞ。ブログ継続安定運営のモチベー ションになります




《当ブログのコメントルール》御感想のある方は下記コメント欄でどうぞ。ただし、感情に流された御意見・誹謗・中傷・悪意の類、プロ野球や楽天と関係のないもの、名無しや通りすがりなどハンドルネームがいい加減と私が判断したものは、内容に関わらず、御遠慮申し上げております。頂いても削除の対象となります。なお、管理人の都合により、返信が遅れる場合、またはできない場合がございます。

《Twitterやっています》アカウントは@eagleshibakawaです。ブログ更新のお知らせ、プロ野球、スポーツの話題、時々実況しながら記録などをつぶやきます。フォロワー数1400人突破。

《facebookページを作りました》当ブログのページをfacebookに作成しました。ブログ更新情報やブログに載せない、Twitterでつぶやかない軽い話題などもアップ中。現在いいね!300人到達。
http://www.facebook.com/eagleshibakawa

ブログパーツ
レンタルCGI





このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサーサイト



テーマ : 東北楽天ゴールデンイーグルス
ジャンル : スポーツ

プロフィール

shibakawa

Author:shibakawa
真田幸村の赤備えがクリムゾンレッドにみえるそんな信州人による、東北楽天ゴールデンイーグルス応援ブログ。

鷲ブロガーの中で楽天の記録やデータを最も見ている管理人が、各種データや記録、セイバーメトリクス等を用いながらイーグルスの魅力を紹介していきます。

御訪問&閲覧有難うございます。初めての方、当方と連絡希望の方は「はじめに」をお読み頂いた上で、楽しんで頂けたら幸いです。

Twitter
プロ野球、楽天イーグルス、ブログ更新情報を専門的にツイートするアカウントを作成しました。
カレンダー
12 | 2015/01 | 02
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
月別アーカイブ
最新記事
カテゴリ
スポンサーリンク
feedlyへのRSS登録はこちらから
follow us in feedly
検索フォーム
投票御協力のお願い
各種ブログランキングに参加中です。日々の更新の励みになりますので、ポチっと押して頂けたら幸いです。SHIFTキーを押しながらマウスで次々にクリックして頂けるとスピーディーです。お忙しい時はブログ村!でm(_ _)m
このブログのはてなブックマーク数
この日記のはてなブックマーク数
ブログ村PVランキング
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
スポーツ
172位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
野球
30位
アクセスランキングを見る>>
RSSリンクの表示
最新コメント
このページのトップへ
try{ var pageTracker = _gat._getTracker("UA-20192910-1"); pageTracker._trackPageview(); } catch(err) {}