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楽天・星野政権4年間その功と罪を検証する(1)繰り返されたコンディションに考慮しない選手起用法。多かった投手の手術数

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星野政権その罪:選手の状態を考慮しない起用法



これから年末にかけて星野政権4年間その功と罪をまとめていければと思っている。

※ここで丁寧に書いておきたいが、星野監督の、ではなく、星野政権の功と罪を検証したいと考えている。

最大の「功」は昨年の初Vである。一方、最大の「罪」は、選手のコンディションを考慮しない起用法が目立った点ではないだろうか? 

特に前年のブラウン政権はレギュラー陣にも定期的に“休養日”を設けたり、ブルペン陣にはベンチから指示があるまで肩を作らせなかったりとその対極にあったために、星野政権下のそれが凄く目立つかたちになった。

パッと思い出されるのは、1軍打撃コーチに現監督・大久保氏を招聘した就任2年目の2012年8月だ。

この年、楽天の1試合平均得点は3.41を記録。しかし、8月は2.65に落ち込み、10勝13敗3分と失速したことが、3位・ソフトバンクとゲーム差1.0の4位に甘んじた原因の1つになっていた。夏を制する者はペナントを制す。これができなかった訳なのだ。

なぜ得点力が落ち込んだか?

開幕来の疲労が蓄積されて厳しい夏場を迎えても、試合前にアーリーワークを課し、その打撃練習で疲労困憊した選手達はゲームでフラフラだったからに尽きない。試合のための練習ではなく、練習のための練習になっていたのだ。

主力選手の同月月間打率は、聖澤諒 .222、フェルナンデス .222、銀次 .231、松井稼頭央 .174、牧田明久 .210、鉄平 .164、嶋基宏 .273、ガルシア .167、枡田慎太郎 .287、藤田一也 .273、岡島豪郎 .294と軒並み低かった。嶋と岡島が健闘しているように見えるが、当時は捕手併用。そのため、他選手と比べて上手く疲労が逃がすことができたのだと思う。

2番目の思いつくのは、「野球は9回まで」と繰り返し、先発投手陣に基本、完投を求めたことである。

特にプロ入りして間もない釜田や松井裕など1年間プロとして戦うスタミナがついていない高卒1年目投手にも厳しい注文が多かった。釜田も松井裕も中盤になると速球の球速が目に見えて下落していたのに、なかなか継投に動かないシーンが目立ち、打ちこまれると「野球は9回まで」と耳タコな小言を繰り返した。

ホップ、ステップ、ジャンプの3段階があるとする。

大きく羽ばたくには、ジャンプするにはステップが必要で、その前段階にホップが必要になる。しかし、指揮官の起用法は、例えばホップのステージにいる選手に、ステップを通り越してジャンプを要求するような、人を見ずコンディションに配慮しない起用法が多かったように思う。この点は、明治大学では厳しい島岡御大の下でプレーし、先発完投当たり前という昭和の時代でプロ生活を送った指揮官の思想も、起用法に強く影響しているだろう。

コンディションに配慮しない起用法で選手のパフォーマンスが落ちたと思われる例は他にもある。

背番号23もそうかもしれない。

夏場のガス欠を起こすことなくキャリアハイの打率とUZRを残すことができたのは、ブラウン監督の下、定期的に休養が与えられたレギュラー元年の2010年だったことを考えると、そういう見方をすることもできる。2011年以降に盗塁王を取ったとはいえ、いまひとつセイバー系の守備指標で優位に立てず、夏場に必ずスタミナ切れを起こすようになった原因は、ガス欠直前になるまで聖澤をフル出場させる指揮官の起用法にも原因の一端があるのではないか。

2011年に涙の退団劇になった山崎武司もそうかもしれない。

骨折明けの後半戦、首脳陣は試合直前までその日山崎がスタメンなのかベンチなのか起用を伝えなかったことが山崎の自著に書かれている。スタメンで出る場合は事前に痛み止め(?だったかな?)を飲む関係上、前もって知らせて欲しいと再三願い出たものの、聞き入れて貰えなかったというくだりがあったのを覚えている。選手に少しでもベストに近い状態でプレーして欲しいと願う指揮官なら、球団の功労者に対して、こんな対応は取らないはずだ。

きわめつけは、投手陣の怪我人の多さだ。

これを雄弁に物語っているのが、次に紹介する楽天投手陣の手術数の多さになる。

さっそく見ていこう。

(下記に続く)

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2011年以降のパリーグ投手手術歴を調査した



星野政権下の投手怪我人の多さはつねづね感じていた。しかし、実際、他球団と比べたわけでない。どれだけ多いのか?あるいは少ない可能性だってある。その辺り、分からずにいたので、この間、ずっとモヤモヤしてきた。そこで、ここ数日で一気に一念発起して調べたのが、下記表になる。

2011年以降、パリーグ球団別の投手手術数を調査した。

投手人数は2011年~2014年の間に在籍した投手数。被手術者数は2011年以降に身体にメスを入れた投手数(レーシック手術や例えば盲腸などは含まず)、手術数は文字通りである。例えば、楽天・釜田の場合、2013年に右肘骨棘クリーニング手術を、2014年には右肘内側側副靱帯再建手術を受けているので、カウントは2になる。

被手術者率は、被手術者数÷投手人数。手術率は手術数÷投手人数。

調査方法は各年度の選手名鑑をひっくり返し、ネットでwikipediaや「選手名 手術」等で検索をかけて調査した。贔屓の楽天のデータは自信がある一方、他球団は漏れがあるかもしれない。例えば、シーズン途中に入団、オフに解雇された投手は漏れている可能性があり、投手人数に差異が発生している可能性もあるかもしれない。

それら漏れている情報をもし「発見」した方がいましたら、情報ソースと共に御一報下さい。また、手術の情報は直後は情報統制が敷かれて公開されず、後になって判明するケースもしばしばある。その場合、2014年データで差異が生じてくる可能性はあると思う。この点をお断りして、御覧頂きたい。


■2011年以降パリーグ 球団別 投手手術数 


楽天の手術数は、ソフトバンク、ロッテと並んで多い



御覧頂いたように、楽天は多くなっている。手術を受けた投手はソフトバンクに次ぐ多さ。手術数もソフトバンク、ロッテに次ぐ3位。ロッテの場合、内竜也という5年連続メスを入れている特殊事情の投手がいるため、多くなってしまっている。この内のケースを除外すると、楽天はホークスに次ぐ2番目に多い手術数になる。

手術数を投手人数で割った手術率では、ロッテの19.0%に次ぐ15.2%の高さだった。

一方、少ないのが、オリックス、日本ハム、西武の3球団である。オリックスのチーム防御率が例年良かったり、日本ハムが育成等の選手管理に長けている点は、こういった手術数の少なさでも確認できるかと思う。他方、例年投手陣に苦労しているというイメージの西武の場合は、遊離軟骨除去手術に踏み切らなかった涌井のようなケースも多いのでは?と想像できる。他球団なら手術させるはずのところを球団が許可しない・選手が自重してしまうのでは?という仮説も成り立ちそうだ。

いずれにせよ、オリックス、日本ハム、西武の3球団と比べた場合、この4年間、イーグルス投手陣が身体にメスを入れるケースは大変多かったことが確認できるかと思う。

ソフトバンクも同じように多い。多いのだが、例年育成選手を多く取るなどするため、分母となる投手人数が75人と多く、戦力層に厚みがあるため、代替が出てくるということなのだろう。

楽天も66人と多いのだが、そのうち13人は2014年(とその前年のドラフト)に入団した新戦力になる。事実上は53人と捉えるべきで、53人中9人がメスを入れ、事実上の被手術者率は17.0%になる。

ざっくり言えば、この4年間、楽天投手陣の2割が手術をしていたことになってくるのだ。

楽天投手の手術一覧



楽天投手陣の手術歴は下記になる。TJはトミージョン手術

藤原紘通・・・左肘後方骨棘除去手術(2011年)
長谷部康平・・・左膝軟骨移植手術(2012年)
木村謙吾・・・左肘靭帯移植手術(2012年) TJ
井坂亮平・・・右肘手術(2013年)
ラズナー・・・右肘靱帯修復手術(2013年) TJ
高堀和也・・・右肘遊離軟骨除去手術(2013年)
釜田佳直・・・右肘骨棘クリーニング手術(2013年)、右肘内側側副靱帯再建手術(2014年) TJ
福山博之・・・右肘遊離軟骨除去手術(2014年)
宮川将・・・右肘手術(2014年)

この中で、藤原や長谷部、木村、井坂などはアマ時代の故障歴や前政権の起用法なども影響してくるだろう。しかし、そういった事例は他球団でもそれなりにあるものである。また、それを考慮に入れても、メスは入れなかったものの、塩見や美馬、辛島が怪我でシーズンを棒に振ったり、何度か戦線離脱するケースが多かったこと等を考えれば、星野政権下の責任を決して見逃すわけにはいかない。指揮官の起用法、コーチ陣の指導、トレーナー等コンディショニングチームのケア等に何かしらの問題があったのでは?と考えるべきだと思うのだ。

この中で特に痛かったのは釜田だろう。もし釜田が今年則本と同じ右の双頭エースとしてプレーしていたなら、楽天の最下位失速はありえず、優勝戦線を争っていた可能性も捨てきれない。ラズナーの離脱は昨年終盤戦~日本シリーズにかけて痛感することになった。もし青い目の守護神が元気なら、ラズナーに信頼感を置いていた田中将大の160球連投、その後に発生した右肘靭帯部分断裂はあっただろうか?(なければMLB1年目で新人賞&サイヤング賞のたらればも)。今年フル回転した福山の手術は来年に響かなければいいが・・・と本当に願っている。

佐藤義則投手コーチも自覚していた怪我人の多さ



私自身はまだ未確認なのだが(今Amazonでポチッた)、聞くところによると、星野政権下で投手陣を預かった佐藤義則コーチも、その自著『絶対エース育成論』で、楽天投手陣の怪我人の多さについてペンを走らせている個所があるという。他球団と比べて投手陣に怪我人が多いことは現場も認識していたのだ。(届いて確認次第、該当箇所を引用します)

大久保政権下で投手陣を預かる高村祐1軍投手コーチ、吉田 修司1軍投手コーチ(ブルペン担当)、森山良二、杉山賢人の両2軍投手コーチには、くれぐれも同じ轍を踏まぬよう、要求したいものである。また、指揮権を預かる大久保新監督にも投手陣の起用法にはくれぐれも考えて頂きたい。現に日本ハムなど他球団は怪我人少なく育成できているのだから、楽天も良い所は積極的に取り入れていくべきである。

他球団投手の手術一覧



さて、最後に、他球団投手の具体的な手術歴を掲載しておきたい。

繰り返しますが、漏れ、誤りがあるかもしれません。その際は情報ソースを添えて御連絡くださると助かります。また、この記録をもとに、もっと突っ込んだ調査をしてくださる方も歓迎です。その際は、事前連絡頂けると嬉しいです。

なお、本エントリー、この後も加筆・修正していく予定である。


■福岡ソフトバンクホークス
小椋真介・・・左肘関節肘頭骨棘と滑膜の切除(2011年)
馬原孝浩・・・右肩クリーニング手術(2012年)
大隣憲司・・・黄色靱帯骨化症(2013年)
坂田将人・・・左肩上方関節唇の手術(2012年)
星野大地・・・右肘内側側副靱帯再建手術(2011年) TJ
バリオス・・・右肘関節内側側副靱帯再建手術(2012年) TJ
三浦翔太・・・右肘関節内側側副靱帯再建手術(2012年) TJ
寺原隼人・・・右膝軟骨損傷による内視鏡下デブリードマン手術(2013年)
山本省吾・・・左肘関節の鏡視下骨棘・滑膜切除術(2013年)
ウルフ・・・右肘内側側副靱帯損傷による再建術(2014年) TJ
東方伸友・・・右肘関節の内側側副靱帯再建手術および尺骨神経移行手術(2014年) TJ


■西武ライオンズ
坂元弥太郎・・・右肘手術(2012年)
松永浩典・・・左肩手術(2013年)
武隈祥太・・・左肘尺骨神経脱臼障害修復手術(2012年)
シコースキー・・・右肘遊離軟骨除去手術(2011年)、右膝半月板クリーニング手術(2013年)
松下建太・・・右肩手術(2012年)


■千葉ロッテマリーンズ
荻野忠寛・・・右肩関節鏡視下ガングリオン切除手術(2013年)
マクローリー・・・右肩クリーニング手術(2011年)
内竜也・・・右肘関節鏡視下手術(2011年)、右足関節鏡視下手術(2012年)、右足関節鏡視下手術(2013年)、右肘&右足(2014年)
ペン・・・右肘クリーニング手術(2011年)
植松優友・・・右股間接鏡視下手術(2014年)
林彦峰・・・部位不明(2011年)
小林敦・・・右肩関節鏡下腱板修復手術(2012年)


■北海道日本ハムファイターズ
糸数敬作・・・右肘関節遊離骨除去手術(2011年)
ケッペル・・・右肩関節唇クリーニング手術(2012年)
金森敬之・・・右肘内側側副靭帯再腱手術(2012年) TJ
森内壽春・・・右肘内側側副靱帯再建手術(2014年) TJ
屋宜照悟・・・左肩鎖関節靱帯断裂形成手術(2014年)


■オリックスバファローズ
近藤一樹・・・右肘遊離軟骨除去手術(2011年)、右肘骨棘切除手術(2012年)、右肘(2014年)
金子千尋・・・右肘遊離軟骨除去手術(2011年)
山崎正貴・・・右肘内側側副靱帯再腱手術(2011年) TJ
塚原頌平・・・右肘の一部と右尺骨の骨折のため手術 (2012年)
井川慶・・・左肘遊離軟骨及び骨棘の内視鏡による除去手術(2012年)
馬原孝浩・・・右鎖骨下の腕神経叢の炎症手術(2013年)


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