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楽天・則本昂大がプロ2年目で200個越えドクターK、最多奪三振のタイトルを取ることができた3つの理由

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則本昂大、204三振で初の奪三振王に



火曜日のオリックス24回戦、10個の奪三振を記録した則本昂大が金子千尋の199個を抜いてその数を204とし、見事にパリーグ最多奪三振のタイトルを初受賞。楽天では2012年の田中将大(169個)以来、2人目の快挙になった。

シーズン10度目の二桁奪三振もイーグルスでは2011年・田中将大(241個)に並ぶ快記録。打線の援護に恵まれず、自己タイ記録の15勝には手が届かなかったものの、岩隈久志や田中ですら成し遂げられなかった「2年連続14勝以上」を確定させた則本。2年目の今季は紆余曲折ありながらも終わってみれば名実共にエースの扉を開け、一歩を踏み出した貴重なシーズンになったと言えそうだ。

(下記に続く)



最多奪三振のカギはどこにある?!



ところで、1年目は134奪三振、9イニング当たりの個数を診る奪三振率は7.09(規定投球回5位)だった則本が、2年目の今季、リーグ唯一の200越えの三振数を記録、奪三振率9.06(同3位)の好成績を残すことができた秘訣、カギはどこにあるのだろう?

対戦打者に占める三振の割合、三振%でも1年目19.3%から2年目の今季は24.8%上昇。約4人に1人を三振に仕留めていた計算になる。このドクターKっぷりは何処から来ているのだろう?

その疑問を紐解いていこうというのが本稿の趣旨である。

それではさっそく、下記で見ていきたい。

(下記に続く)

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3つの理由その1:軸球となるストレートで空振りを奪うことができた



下記表は則本のストレートの数値の推移をまとめたものになる。

平均球速、被OPS、被打率、空振り率、被本塁打の5項目の数字を昨年と今年、調べてみた。



実は被OPS、被打率といった部分の数値は1年目より悪化をしているのだが、これは後述するようにストライクゾーン内で勝負をした“副作用”の影響も大きい。決して真っすぐの質が劣化しての数値悪化ではないと考えている。実際、ストレートのストライク率は前年の61.5%から今年は65.8%へと上昇しておりストライクゾーンで勝負している裏付けも数字から確認できるわけだし、一方、最速は昨年の153キロを上まわる154キロを8/23敵地オリックス戦の7回、T-岡田の4球目に投じており申し分ないスピードも出ているからだ。

個人的に注目しているのは、それらの数値より、空振り率だ。これこそ2年目則本の証である。空振り率は昨年の5.5%から8.2%へ上昇。一般に空振りを取ることができる一流ストレートはこの数値が10%台ということなので、2年目則本の真っすぐは球界屈指に近づきつつあると言って良い。特に高め。昨年は6.4%に止まっていた空振り率が今年は10.4%と10%を超えてきた。威力ある高め真っすぐで空振りを奪うことができている。

このことは次に挙げる新球種と絶妙なシナジー効果を発揮していたのだった。

3つの理由その2:新球種フォークを本格的に実戦使用



下記に掲げた棒グラフは則本の球種割合の年度別推移を表したものになる。

御覧頂いたように、フォークの球種割合が1年目の0.8%から2年目の今年は13.5%まで急増した。この点が2年目則本、最大の進化と言って良い。



良く御存じの読者には既に知っていることになるが、実はフォーク、1年目の終盤、9月から投げ始めていた。昨年則本が出演していた某テレビ番組で斎藤隆に投げ方を師事したことを明かしている。プレーオフを見据えて、ストレートとスライダーだけでは厳しいと感じ、新球種の習得に踏み切ったのだと言う。また、田中将大が決め球スプリッターで快投を演じていたのも、則本に落ちる球の必要性を痛感させたことだろう。

ただし、シーズン通してフォークを実戦配備し、有効利用できたという意味では2年目の今シーズンが初だった。全体では13.5%を使用したフォークは右打者には13.5%、左打者にも13.5%と全く割合。打者の左右の区別なく、しっかり使うことできた点が、則本に最多奪三振を取らせた大きな源泉になっている。

次に掲げた棒グラフに目を移してもらいたい。

こちらは三振を奪った時の結果球の球種が何であったか?その割合を確認しているグラフになる。

20141008DATA02.jpg

フォークで奪取したストライクアウトは全体の約3分の1



1年目の則本は三振の77.6%、約3個に2個を速球とスライダーで獲得していた。フォークで奪った三振は僅かに1個、0.7%に止まっていた。チェンジアップと合わせて“落ちる球”という括りで見ても8.9%止まりだった。

ところが、フォークを本格実戦配備した今年は、フォークで奪った三振が全体の32.4%と急増。204個のうち実に66個をフォークで奪取。チェンジアップを入れた“落ちる球”では全体の38.8%を占めるまでに至った。

球種割合にして13.5%で使用したフォークで、奪三振の約3分の1を創出。新球種がしっかり決め球として機能したことが最多奪三振へのカギになった。また、前述したように高めで10%超えの空振り率を記録できた真っすぐとのコンビネーションで、さらにフォークが映えたという点も無死できない。高め真っすぐと低めの落ちる球。打者に高低差を強く意識させたことが、204個のドクターKにつながった。

フォークの空振り率は24.1%。田中将大スプリッターのひな形になったとされるファルケンボーグの今季スプリッター空振り率が20.1%だったから、それを超過する傑出数字になった。さすがに初V田中将大のそれ(27.7%)には届かなかったが、そこに近づく数字を記録することができた。

もう少し細かくみていこう。



効果大のフォークで右打者は追い込まれたらほぼ成す術なし



右打者の場合。1年目はストレート52.4%、スライダー39.4%、カーブ6.9%の順に多かった球種割合が、2年目はストレート46.9%、スライダー33.8%、フォークが三番手につけて13.5%を記録している。

右打者被打率、全体で.250を記録した今季。しかし、ストレートは.292から.313へ、スライダーは.176から.266へ。いずれも1年目から悪化していた。この辺りは打者の巻き返しや対応・対策が進んだということなのだろう。しかし、全体で.246から.250へ踏み止まることができ、被OPSでは.677から.646へ若干改善に成功できたのは、新球種フォークの存在が大きい。

その数値は被打率.073、被OPS.195。フォークでほとんど打たれることがなかったのだ。投げ込んだ球数は229球。そのうち低めゾーンに到達したのは79.5%に当たる182球。63球で打者のバットに空を切らせた。空振り率27.5%だ。右打者から奪った109個の三振のうち40個をフォークで獲得した。

2ストライク以降の使用率。1年目はストレート46.6%、スライダー42.2%。この2球種で大半を占めたのが、2年目の今季はストレート40.3%、スライダー30.0%、フォーク25.2%。決め球としてフォークが入ってきたことで、打者は3つの球種に対応しなければならなくなり、結果、右打者2ストライク以降の被打率は.205から.170へと改善に成功している。

20141008DATA06.jpg

左打者の“落ちる球”使用率が倍増。約3球に1球が“落ちる球”に



左打者の場合。1年目の球種割合はストレート48.9%、スライダー23.0%、チェンジアップ12.5%の順に多かった。2年目は49.9%、スライダー15.9%、チェンジアップ14.7%だが、その後ろに四番手としてピタリつけているのが13.5%のフォークである。

チェンジアップ込みでは、左打者の“落ちる球”割合は13.5%から28.2%まで上昇した。今季は左打者対戦時では約3球に1球が“落ちる球”だった。

左打者の全体被打率は1年目の.206から今年.245と約4分数字を落としていた。被OPSでも.572から.664に悪化していた。これ、フォークがなければもっと悲惨な数字になっていたはずだ。フォークのそれは被打率.234、被OPS.648だった。左打者に投じたフォークの68.0%を低めに制球、20.4%で空振りを奪い、左打者から獲得した三振95個のうち32.1%に当たる26個をフォークで奪取した。

(フォークの被OPS・被打率、右打者と比べて左打者のほうが悪いのは、低め到達率が右打者79.5%に対し、左打者は68.0%と低かったことが大きい。左打者に投げる時の制球に今後の課題を残していると言えそうだ)

フォーク導入で追い込んでからの球種割合も変化を見せている。1年目はストレート54.9%、チェンジアップ15.5%、スライダー13.4%、カーブ12.0%...だったそれが、2年目はストレート52.1%、フォーク26.7%、チェンジアップ11.1%、スライダー7.8%、カーブ1.7%...へ。
1年目それなりに使用されていたカーブやスライダーが激減、フォークがその2球種に取って代わるように台頭を見せている。

左打者の2ストライク以降被打率、1年目の.151に続いて2年目の.191。2割を切る数字を残すことができたのも、フォークあってこそと言えそうだ。

3つの理由その3:ストライク超先行投球の実現



下に掲げた表は昨年と今年、0-2経由以降の打者数とその割合などを比較した表になる。

1年目の昨年は695人の打者と対戦し、打者3球目以降に決着がついた場合でその2球目に0-2と追い込むことができた打者数は121人を数えた。その割合は695人の17.4%に当たった。

2年目はその割合が上昇しているのである。821人と対戦した今季は、2球目で0-2と追い込むことができたのは191人。全体の23.3%を記録した。対戦したバッターのうち約4人に1人を2球目で早々に追い込むことができたストライク超先行投球ができていたのである。この23.3%という割合は、昨年の田中将大が残した19.3%を上まわるパーセンテージである。

20141008DATA03.jpg

204奪三振の約半数を0-2経由後に獲得



0-2と無駄球なく追い込んだ後、今季の則本はそこから96個の三振を奪うことに成功していた。204個の奪三振のうち約半数、47.1%に当たる三振を0-2経由以降で創出。昨年はこのパーセンテージが41.0%だったから、フォークの出現でこの割合を上げることにも成功し、ストライク超先行投球が則本を奪三振王に押し上げていったと言えそうだ。

無駄球なしの3球三振も目に見えて増えている。昨年の16個から今年は倍増の39個に増えた。三振の中に占める3球三振の割合も昨年の11.9%から19.1%に上昇している。

則本の最多奪三振に貢献した打者五傑



(カッコ)内は今季対戦打率

8三振・・・西川遥輝(.158)
5三振・・・今江敏晃(.333)、加藤翔平(.385)、中島卓也(.267)、ブランコ(.000)

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