【試合評】 これが過酷な現実だ。快投則本は奪三振王も、チームは球団創設2年目以来の80敗~2014年10月7日(火) ●楽天イーグルス2-3オリックス
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26,236人。コボスタに史上最多の観客を集めて行われた星野監督最終戦。しかし、白星で飾ることができずチームは7連敗。、楽天は今季全日程を64勝80敗の勝率.444で終え、4年ぶり4度目の最下位で終了した。聞くところによると、前年リーグ優勝&日本一で翌年最下位は1979年のヤクルト以来、NPBでは35年ぶりの屈辱だったと言う。
相手は糸井、ペーニャ、ヘルマン等が休場。飛車角落ちでベンチ入りメンバー21人というCSを見据えた調整試合という位置付けで楽天との24回戦に臨んできた。こちらもAJ、嶋がスタメンから外れたものの、初Vを演出した顔ぶれが多数ラインアップに名を連ね、先発は最多奪三振を狙って中5日スライド登板した則本。楽天に分があるように思われた。
しかしだ。結果は楽天の敗戦。これが過酷な現実、今このチームが置かれた現在地だ。4/4ソフトバンク戦以来となる無死満塁のチャンスを2度作りながら(ここでのカウント方法は得点期待値に基づく)、挙げた得点は僅かに1。1回裏に4番・西田の先制中犠飛の最少得点に止まったのだから、延長戦の末、2-3で敗れ去るという結末も、納得できてしまう。チーム内で来季監督は大久保2軍監督昇格が内定したという噂が広まり、ナインが闘志を削がれたがための7連敗。そう見る見立てもあるようだ。私もその説は決して否定はしないものの、残念ながら、これが厳しいリアルな現実なのだと思う。
先手は楽天が取った。
1回裏、1番・松井稼がセンター返しで戦端を切り開くと、2番・藤田がバント失敗ファウル2度の末にバスターで左翼線へ打ち返すクリーンヒットで無死2,1塁。3番・岡島のバント処理をした相手先発・中山1塁送球が逸れてセーフ。無死満塁で2度目の4番に座った西田がセンターへ打ち返し、これが先制犠飛になった。しかし、なおも続く1死2,1塁で5番・銀次が高めボール球を力んで打ちにいき4-6-3の併殺打に倒れてしまう。(楽1-0オ)
楽天先発・則本は4回まで毎回走者の出塁を許したが、順調にアウトを重ねた。立ち上がりの1回は2本のヒットを集められ2死2塁~3,1塁のピンチ。ここで5番・竹原に対し、真っすぐで押して追い込むと、ラストは147キロの速球で浅い右飛に仕留め、危機を切り抜けた。初回はフォークが高めに上ずる傾向があったものの、ストレートは球威があった。
2回以降はそのフォークも低めに決まり出し、今季10度目の二桁奪三振ショーが開演していく。
6番・原拓から始まり下位打線を相手にした2回は13球を投げて奪った空振りは実に6球。原拓にはフォークの連投で、縞田にはストレートの連投でいずれも空振り三振を奪取している。
3回は先頭・伊藤をスライダーで三振に取った後、駿太に左翼線へ二塁打を打たれてしまうが、スライディングで取りにいったレフト松井稼が後逸。その間、3塁を狙った駿太を松井稼の後処理が巧みで3塁送球完全タッチアウトにし、難を切り抜けた。2死後、川端には0-2と追い込んでからファウルで粘られたが、最後は当てただけの二ゴ。
4回にも原拓から2個目の三振を高め真っすぐで奪うと、先行していたオリ金子を追い着き、追い越したのが5回のことだった。
まずは先頭・岩崎を高低攻めで三振に仕留め金子の199個に並ぶと、9番・伊藤との対決でその時がやってきた。ファウルを打たせて僅か2球で0-2と追い込んでからファウルで粘られること6度。合計11球を費やしたが、最後は2-2から真中149キロ速球で空を切らせ、200個の大台に乗せる。伊藤も金子のために必死の粘りを見せたものの、則本の気迫が上まわった瞬間でもあった。
則本はこの後、4個の三振を奪い、その数を204まで伸ばすことに成功。今季10度目の二桁奪三振は2011年に241個を奪った田中将大と並ぶ快挙になっている。
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依然1-0で迎えた試合は5回裏、イヌワシ打線が二番手・比嘉相手に無死満塁の好機を演出。先頭・枡田のヒット、小関のバント(失敗)を比嘉が2塁悪送球でセーフ。続く島内が三塁線に絶妙なバントヒットを決めて作った本戦2度目の絶好機を迎えていた。しかし、松井稼が逆球で三振に倒れると、藤田の初球打ちは三邪飛に。岡島は追い込まれた後、左中間に打ち上げる左飛に倒れて2点目が入らない。
2点目が取れずもたもたしている間に、オリックスに同点にされてしまう。5回、6回と2イニング連続三者凡退で尻上がりに調子を上げた則本だったが、翌7回表、T-岡田に外角低め、ストライクゾーンに止まったチェンジアップをバットのヘッドを効かせて右中間スタンドEウィングに運ばれ、同点。試合は振り出しに戻ってしまう。(楽1-1オ)
決着がついたのは延長10回表のこと。楽天はこの回から三番手ファンミル。先頭の7番・岩崎にサード方向へバントヒットを決められ、バントで1死2塁、伊藤に粘られフルカウント9球勝負が四球になって2,1塁。1番・駿太に内角投球をライトオーバーのタイムリーツーベースにされると、その後2死3,2塁で安達に1,2塁間突破の適時打を打たれ、この回2失点。(楽3-1オ)
その裏、楽天は1死から島内、松井稼の長短連打攻勢で1点を返すが、後続が凡退。2-3の1点差負けとなった。
改めて今季成績を過去の成績と比べてみよう。勝率.444は10シーズン中で7番目の低さ。80敗は2006年以来。初のCS進出翌年に最下位に転落した2010年と同じくらい酷い戦績、あるいはそれより酷過ぎる戦績とも言える。あの時は首位とのゲーム差は15.0。今回は17.0引き離されてしまったからだ。
本戦を終えて楽天は2015年へ向けて始動を開始する。借金16で終えたイーグルスはセイバーメトリクス的に言えば13勝ぶんが田中&マギーの穴になるので、残り3勝ぶんが残存戦力+新戦力の不発・低迷になってくる。
近々に新監督の就任、コーチ陣の陣容も発表されるだろうし、今朝のニュースではDeNAブランコの調査を進めているという報道も。第2、第3の戦力外や引退も出てくるだろう。ストーブリーグに突入するが、当ブログは定期的に更新していきます。
試合後は、指揮官の引退セレモニー。U2の名曲「Where the Streets Have No Name」や盟友・小田和正さんの「たしかなこと」に乗せて、思い出の映像がコボビジョンに映し出される。「1000勝した監督は12人いるが、東北にチャンピオンフラッグを持ってきたのは星野仙一だけだ」のメッセージ。「夢、ありがとう」で締めくくられた一連の映像の後、闘将最後のメッセージがあった。球団公式や各種報道よりも速かった全文書き起こしはコチラ。
楽天を初Vに導いた星野監督の功は大きいが、この4年間、罪も色々あった。この件は改めて振り返る予定でいるのだが、本戦の引退セレモニーで映し出された日本一の瞬間を改めて振り返っても、田中将大160球連投の采配は今なお「汚点」だと思っている。
■楽天イーグルス年度別成績

両軍のスタメン
オリックス=1番・駿太(右)、2番・川端(中)、3番・安達(遊)、4番・T-岡田(一)、5番・竹原(左)、6番・原拓(指)、7番・岩崎(二)、8番・縞田(三)、9番・伊藤(捕)、先発・中山(左投)
楽天=1番・松井稼(左)、2番・藤田(二)、3番・岡島(右)、4番・西田(遊)、5番・銀次(三)、6番・中島(指)、7番・枡田(一)、8番・小関(捕)、9番・島内(中)、先発・則本(右投)

則本昂大の投手成績
8回、打者29人、117球(1回当たり14.63)、被安打6、被本塁打1、奪三振1、与死球1、失点1、自責点1
初球29球・・・ストレート19、スライダー7、チェンジアップ2、カーブ1
2ストライク以降44球・・・ストレート20、スライダー8、フォーク12、チェンジアップ4
ボール先行16球・・・ストレート9、スライダー5、チェンジアップ2
則本「監督には『3年結果を残してこそエース』と言われている。来年も結果を出すことが恩返しになると思う」
オリックス森脇監督「(則本を仮想大谷にしたが)1つの狙いとしていった中で、ベンチとしても手応えを感じるところがあったし、もう少しこういうことが必要ではというところも、我々も感じたし個々で感じたところがあったと思う。残りの練習でそういうところを組み入れて、CSの初戦からやっていきたい」
本戦、見逃しストライク率が7.7%しかなく、オリ打線の初球スイング率が44.8%ときわめて高かったことから、CSへ向けて対大谷翔平の仮想的として臨んだオリ打線は、金子の最多奪三振をサポートするという側面もあいまって、追い込まれるまでに打席結果を出そうと躍起になっていたように思われる。
則本はそれを逆手に取り、ファウルでストライクカウントを稼ぐストライク先行投球に成功した。捕手・小関が高めにミットを構え、高めを意識させた配球も良かったと感じた。
これで今季成績を30試合(先発28救援2)、防御率3.02、FIP2.63、14勝10敗、WHIP1.12、QS率71.4%とした。
則本の今季成績はまた改めて振り返るとしたいが、自己最多タイ15勝到達はならなかったものの、2年連続14勝以上は岩隈久志や田中将大ですら成し遂げることのできなかった快挙となった。
昨年はシーズンで170回、CSで10回、日本シリーズで15回、合計195イニングを投げた則本だったが、今年は202回2/3と200イニングの大台を突破。無双の交流戦と直後にやってきた夏場の勝てない時期など波があったり、田中退団後の苦しみもあっただろうが、素晴らしい活躍だったかと思っている。
奪三振を取ることができたのは今季から本格的に投げ始めたフォークの存在が大きかった。この件もまた別の機会に触れることにしたい。

◎◎◎関連記事◎◎◎
《則本昂大の前回先発試合》
・【試合評】則本昂大、最多勝、最多奪三振いずれも厳しくなる~2014年10月1日(水)●楽天イーグルス1-8日本ハム
《直近の試合評》
・【試合評】勝負しろー! 悲痛な大合唱がリフレインするオリックス23回戦。楽天の今季5位以下が確定~2014年10月4日(土) ●楽天イーグルス0-6オリックス
・【試合評】今季最短2時間26分の中、銀次の挑戦、潰える~2014年10月5日(日) ●楽天イーグルス0-1日本ハム
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闘将ラストゲームを白星で飾れず、今季の最下位が決定
26,236人。コボスタに史上最多の観客を集めて行われた星野監督最終戦。しかし、白星で飾ることができずチームは7連敗。、楽天は今季全日程を64勝80敗の勝率.444で終え、4年ぶり4度目の最下位で終了した。聞くところによると、前年リーグ優勝&日本一で翌年最下位は1979年のヤクルト以来、NPBでは35年ぶりの屈辱だったと言う。
相手は糸井、ペーニャ、ヘルマン等が休場。飛車角落ちでベンチ入りメンバー21人というCSを見据えた調整試合という位置付けで楽天との24回戦に臨んできた。こちらもAJ、嶋がスタメンから外れたものの、初Vを演出した顔ぶれが多数ラインアップに名を連ね、先発は最多奪三振を狙って中5日スライド登板した則本。楽天に分があるように思われた。
しかしだ。結果は楽天の敗戦。これが過酷な現実、今このチームが置かれた現在地だ。4/4ソフトバンク戦以来となる無死満塁のチャンスを2度作りながら(ここでのカウント方法は得点期待値に基づく)、挙げた得点は僅かに1。1回裏に4番・西田の先制中犠飛の最少得点に止まったのだから、延長戦の末、2-3で敗れ去るという結末も、納得できてしまう。チーム内で来季監督は大久保2軍監督昇格が内定したという噂が広まり、ナインが闘志を削がれたがための7連敗。そう見る見立てもあるようだ。私もその説は決して否定はしないものの、残念ながら、これが厳しいリアルな現実なのだと思う。
先手は楽天が取った。
1回裏、1番・松井稼がセンター返しで戦端を切り開くと、2番・藤田がバント失敗ファウル2度の末にバスターで左翼線へ打ち返すクリーンヒットで無死2,1塁。3番・岡島のバント処理をした相手先発・中山1塁送球が逸れてセーフ。無死満塁で2度目の4番に座った西田がセンターへ打ち返し、これが先制犠飛になった。しかし、なおも続く1死2,1塁で5番・銀次が高めボール球を力んで打ちにいき4-6-3の併殺打に倒れてしまう。(楽1-0オ)
則本昂大、最多奪三振への二桁奪三振ショー
楽天先発・則本は4回まで毎回走者の出塁を許したが、順調にアウトを重ねた。立ち上がりの1回は2本のヒットを集められ2死2塁~3,1塁のピンチ。ここで5番・竹原に対し、真っすぐで押して追い込むと、ラストは147キロの速球で浅い右飛に仕留め、危機を切り抜けた。初回はフォークが高めに上ずる傾向があったものの、ストレートは球威があった。
2回以降はそのフォークも低めに決まり出し、今季10度目の二桁奪三振ショーが開演していく。
6番・原拓から始まり下位打線を相手にした2回は13球を投げて奪った空振りは実に6球。原拓にはフォークの連投で、縞田にはストレートの連投でいずれも空振り三振を奪取している。
3回は先頭・伊藤をスライダーで三振に取った後、駿太に左翼線へ二塁打を打たれてしまうが、スライディングで取りにいったレフト松井稼が後逸。その間、3塁を狙った駿太を松井稼の後処理が巧みで3塁送球完全タッチアウトにし、難を切り抜けた。2死後、川端には0-2と追い込んでからファウルで粘られたが、最後は当てただけの二ゴ。
4回にも原拓から2個目の三振を高め真っすぐで奪うと、先行していたオリ金子を追い着き、追い越したのが5回のことだった。
まずは先頭・岩崎を高低攻めで三振に仕留め金子の199個に並ぶと、9番・伊藤との対決でその時がやってきた。ファウルを打たせて僅か2球で0-2と追い込んでからファウルで粘られること6度。合計11球を費やしたが、最後は2-2から真中149キロ速球で空を切らせ、200個の大台に乗せる。伊藤も金子のために必死の粘りを見せたものの、則本の気迫が上まわった瞬間でもあった。
則本はこの後、4個の三振を奪い、その数を204まで伸ばすことに成功。今季10度目の二桁奪三振は2011年に241個を奪った田中将大と並ぶ快挙になっている。
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球団創設2シーズン目以来の80敗
依然1-0で迎えた試合は5回裏、イヌワシ打線が二番手・比嘉相手に無死満塁の好機を演出。先頭・枡田のヒット、小関のバント(失敗)を比嘉が2塁悪送球でセーフ。続く島内が三塁線に絶妙なバントヒットを決めて作った本戦2度目の絶好機を迎えていた。しかし、松井稼が逆球で三振に倒れると、藤田の初球打ちは三邪飛に。岡島は追い込まれた後、左中間に打ち上げる左飛に倒れて2点目が入らない。
2点目が取れずもたもたしている間に、オリックスに同点にされてしまう。5回、6回と2イニング連続三者凡退で尻上がりに調子を上げた則本だったが、翌7回表、T-岡田に外角低め、ストライクゾーンに止まったチェンジアップをバットのヘッドを効かせて右中間スタンドEウィングに運ばれ、同点。試合は振り出しに戻ってしまう。(楽1-1オ)
決着がついたのは延長10回表のこと。楽天はこの回から三番手ファンミル。先頭の7番・岩崎にサード方向へバントヒットを決められ、バントで1死2塁、伊藤に粘られフルカウント9球勝負が四球になって2,1塁。1番・駿太に内角投球をライトオーバーのタイムリーツーベースにされると、その後2死3,2塁で安達に1,2塁間突破の適時打を打たれ、この回2失点。(楽3-1オ)
その裏、楽天は1死から島内、松井稼の長短連打攻勢で1点を返すが、後続が凡退。2-3の1点差負けとなった。
改めて今季成績を過去の成績と比べてみよう。勝率.444は10シーズン中で7番目の低さ。80敗は2006年以来。初のCS進出翌年に最下位に転落した2010年と同じくらい酷い戦績、あるいはそれより酷過ぎる戦績とも言える。あの時は首位とのゲーム差は15.0。今回は17.0引き離されてしまったからだ。
本戦を終えて楽天は2015年へ向けて始動を開始する。借金16で終えたイーグルスはセイバーメトリクス的に言えば13勝ぶんが田中&マギーの穴になるので、残り3勝ぶんが残存戦力+新戦力の不発・低迷になってくる。
近々に新監督の就任、コーチ陣の陣容も発表されるだろうし、今朝のニュースではDeNAブランコの調査を進めているという報道も。第2、第3の戦力外や引退も出てくるだろう。ストーブリーグに突入するが、当ブログは定期的に更新していきます。
試合後は、指揮官の引退セレモニー。U2の名曲「Where the Streets Have No Name」や盟友・小田和正さんの「たしかなこと」に乗せて、思い出の映像がコボビジョンに映し出される。「1000勝した監督は12人いるが、東北にチャンピオンフラッグを持ってきたのは星野仙一だけだ」のメッセージ。「夢、ありがとう」で締めくくられた一連の映像の後、闘将最後のメッセージがあった。球団公式や各種報道よりも速かった全文書き起こしはコチラ。
楽天を初Vに導いた星野監督の功は大きいが、この4年間、罪も色々あった。この件は改めて振り返る予定でいるのだが、本戦の引退セレモニーで映し出された日本一の瞬間を改めて振り返っても、田中将大160球連投の采配は今なお「汚点」だと思っている。
■楽天イーグルス年度別成績

両軍のスタメン
オリックス=1番・駿太(右)、2番・川端(中)、3番・安達(遊)、4番・T-岡田(一)、5番・竹原(左)、6番・原拓(指)、7番・岩崎(二)、8番・縞田(三)、9番・伊藤(捕)、先発・中山(左投)
楽天=1番・松井稼(左)、2番・藤田(二)、3番・岡島(右)、4番・西田(遊)、5番・銀次(三)、6番・中島(指)、7番・枡田(一)、8番・小関(捕)、9番・島内(中)、先発・則本(右投)

則本昂大の投手成績
8回、打者29人、117球(1回当たり14.63)、被安打6、被本塁打1、奪三振1、与死球1、失点1、自責点1
初球29球・・・ストレート19、スライダー7、チェンジアップ2、カーブ1
2ストライク以降44球・・・ストレート20、スライダー8、フォーク12、チェンジアップ4
ボール先行16球・・・ストレート9、スライダー5、チェンジアップ2
則本「監督には『3年結果を残してこそエース』と言われている。来年も結果を出すことが恩返しになると思う」
オリックス森脇監督「(則本を仮想大谷にしたが)1つの狙いとしていった中で、ベンチとしても手応えを感じるところがあったし、もう少しこういうことが必要ではというところも、我々も感じたし個々で感じたところがあったと思う。残りの練習でそういうところを組み入れて、CSの初戦からやっていきたい」
楽天の奪三振王は2012年の田中将大以来2人目
本戦、見逃しストライク率が7.7%しかなく、オリ打線の初球スイング率が44.8%ときわめて高かったことから、CSへ向けて対大谷翔平の仮想的として臨んだオリ打線は、金子の最多奪三振をサポートするという側面もあいまって、追い込まれるまでに打席結果を出そうと躍起になっていたように思われる。
則本はそれを逆手に取り、ファウルでストライクカウントを稼ぐストライク先行投球に成功した。捕手・小関が高めにミットを構え、高めを意識させた配球も良かったと感じた。
これで今季成績を30試合(先発28救援2)、防御率3.02、FIP2.63、14勝10敗、WHIP1.12、QS率71.4%とした。
則本の今季成績はまた改めて振り返るとしたいが、自己最多タイ15勝到達はならなかったものの、2年連続14勝以上は岩隈久志や田中将大ですら成し遂げることのできなかった快挙となった。
昨年はシーズンで170回、CSで10回、日本シリーズで15回、合計195イニングを投げた則本だったが、今年は202回2/3と200イニングの大台を突破。無双の交流戦と直後にやってきた夏場の勝てない時期など波があったり、田中退団後の苦しみもあっただろうが、素晴らしい活躍だったかと思っている。
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