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【試合評】大敗劇の西武ドームで古川侑利プロ初登板、ベールを脱いだファンミル三者凡退発進~2014年9月14日(日)●楽天イーグルス2-11西武

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見るべき所に乏しい戦意喪失の20回戦



一夜にして単独最下位の逆戻り。もし今日ロッテが負けて楽天が勝てば単独4位浮上のチャンスもあった一戦だが、三連休の中日、満員の西武ドームの中には多くのイーグルスファンも詰めかけたと思われる中、見るべき所に乏しいゲームなった。

先発・菊池が崩れた。序盤2回までに大量7失点。その後も小刻みに失点を重ねて4回10失点で降板。終盤にも失点したイーグルスは今季7度目の二桁失点となる11失点を喫した。

一方のイヌワシ打線。速球が走っていたライオンズ先発の野上にテンポ良い投球を許し、2回2死から安打出塁した西田が盗塁で二進したのが、野上から作った唯一の得点圏になっている。

5回までその西田の1安打のみ、8回まで散発3安打に封じられてしまう。9回も途中出場の後藤、阿部が凡退して2死走者なし。野上のプロ初完封勝利まであと1アウトというところで、3番・岡島が右前に弾き返し4番・AJに打席をまわすと、ジョーンズがかん野上の高め失投を左翼席へ運ぶ22号2ラン。辛くも零敗を免れるのに精いっぱいという敗戦劇になっている。

唯一の見どころはプロ初登板となった古川とファンミルの投球ぐらいか。古川は三番手として7回1イニングを投げて押し出し四球の1失点。ファンミルは8回1イニングを三者凡退零封に抑えている。

これでチーム成績は124試合54勝70敗の最下位転落。借金は16へ。ゲーム差は1位・ソフトバンクと20.5、2位・オリックスと17.0、3位・日本ハムと9.5、4位・ロッテと1.5、5位・西武と0.5になった。

各種戦績は、後半戦19勝22敗、闘将復帰18勝19敗、9月7勝3敗、西武戦10勝10敗、先制された試合は11勝45敗としている。

両軍のスタメン

楽天=1番・松井稼(左)、2番・藤田(二)、3番・岡島(右)、4番・ジョーンズ(指)、5番・銀次(三)、6番・枡田(一)、7番・西田(遊)、8番・嶋(捕)、9番・島内(中)、先発・菊池(右投)

西武=1番・栗山(左)、2番・渡辺(遊)、3番・浅村(二)、4番・中村(指)、5番・メヒア(一)、6番・森(捕)、7番・秋山(中)、8番・脇谷(三)、9番・金子侑(右)、先発・野上(右投)


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プロ初登板古川侑利、闘将流新人教育が裏目に



期待の2人がベールを脱いだ。NPB史上最身長になったファンミルと古川、明暗分かれる結果になっている。

古川は10点ビハインドの7回裏アタマから三番手で登板した。佐賀・有田工高からドラフト4位で入団した古川は2軍で14試合に登板、2勝1敗2セーブ、防御率3.26。与四球率も2.67と上々を記録。被打率は.281ながらも直近30打席では.231と2軍打者を抑えていた。

「思い切り腕を振りたいです」。昇格時、記者陣にそのような抱負を語った古川だったが、中村、メヒアにぶつけるという闘将流の疑問符がつく新人教育が裏目に出て、押し出し四球を与えた。

さすがに腕は振れないだろう。先頭は4番・中村。格が違いすぎた。降板後「緊張しました」と語った古川。気持ちは決して逃げていなかったと思うが、身体を言うことを効かなかったという要素はあったのだろう。

中村との対決は、外角低めを狙いにいった投球が2球はずれて2-0。その後、フルカウントに持ち直したが、ラスト、アウトローを狙ったピッチングが力んで完全に外れての四球。直後、5番・メヒアに三遊間を破られた。

無死2,1塁で森。ルーキー対決は森に軍配が上がっている。落ち切らないフォークを右前へ痛烈に打ち返されてノーアウト満塁。7番・秋山に0-2から押し出しのフォアボールを与えた。0-2から低めに誘ったフォークを看破されると、今度は外狙いのストレートが2球大きくはずれている。

楽天は5回から伊志嶺がマスクを被ったが、伊志嶺が強気のリードで新人を鼓舞しなければならなかったと感じた。嶋なら中村の初球か早い段階でインコースを要求し、マウンド上の古川に強いメッセージを送ったはずだ。古川は決して逃げていたとは思えないが、外角一辺倒も無難なリードが古川の立ち位置をさらに苦しくさせた。そんな一面もあったはずだ。

なおも続いた無死満塁では6/12軍戦で一発を浴びた山川を2-2から143キロ速球で空振り三振。金子侑、栗山も凡退させて抑えた点は結果オーライ。いずれも失投を相手が空振りした・打ち損じたもので、まさに僥倖。一歩間違えれば丸焼きになっていてもおかしくないもの。古川も「もっている」のかもしれない。

古川のストレート平均球速は140.8キロ、最速は144キロをマーク。変化球はスライダー、フォーク、カーブを投げている。

ベールを脱いだ蘭産右腕、三者凡退の上々デビュー



8回はファンミルがプロ初登板した。ファームで26試合に投げ、1勝2敗4セーブ、防御率4.68の成績。被打率は.307とかんばしくない。直近30打席でも.321。しかし、2軍首脳陣が好調と判断。1軍に推薦を挙げたことで、1軍のチーム状況も終戦を迎えているため、今回のお披露目になったのだろう。

2軍では3割打たれていた蘭産右腕だが、2番・鬼崎以下を三者凡退に退ける上々のデビューを飾っている。鬼崎は一ゴ、3番・浅村には右飛、4番・中村は遊ゴ、いずれもストレートを打たせてアウトに取った。そのストレートは最速152キロ、平均148.7キロを計測。長身からオーバースローで投げおろされるファストボールには角度があり、右打者のアウトロー、左打者の膝元に良い球が決まっていた。

変化球はスライダー、フォーク、そして2軍調整中に覚えたというカッターを投げている。カッターは浅村に投じた2球目140キロが恐らくそうだろう。空振りを奪取した。スライダーは127~130キロで3球、フォークは133~134球で2球を投じている。

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菊池保則の投手成績

4回、打者24人、76球(1回当たり19.00)、被安打9、被本塁打2、奪三振2、与四死球3(四2死1)、失点10、自責点10。

初球24球・・・ストレート14、シュート2、スライダー6、カーブ2
2ストライク以降14球・・・ストレート6、スライダー2、フォーク4、カーブ2
ボール先行20球・・・ストレート12、シュート2、スライダー5、カーブ1

菊池のコメント「チームにも、ファンにも、申し訳ないです」

星野監督の菊池評「(菊池は)どうしようもない」

二桁失点の楽天先発投手は2011年片山以来、3年3ヵ月ぶり



これで今季成績を9試合(先発5救援4)、3勝1敗としている。防御率は本戦で1.63から4.26まで一気に悪化した。

楽天先発投手が二桁失点・二桁自責点を喫したのは、2011年6/5ヤクルト戦で星野監督のムチャぶり起用で先発して炎上した片山(4回12安打11失点)以来、3年3ヵ月ぶりの屈辱になった。

先発転向して約1ヵ月が経過。ちょうどこの時期に疲労が表れてもおかしくはない。菊池のストレートは良い時でも高めに集まる傾向が高い。先発転向後ここまでストレートの37.0%が高めに記録されていた。調子が良い時には高めでも球威勝ちに持ち込むことができるものの、本戦では蓄積疲労でストレートのかかりがイマイチだったのだろう。高め速球で長打含む4本のヒットを浴びている。

前日イーグルスに敗れて最下位転落を味わったライオンズナインの執念、集中力も菊池の前に立ちはだかったと言えそうだ。

先制点を許した1回表は1番・栗山の巧打に遭った。1-2と追い込んでから外角低めのスライダー。決して失投ではないその投球を上手く合わされて逆方向、レフトの前に運ばれてしまう。これが序章になった。

その後バントで1死2塁、打席は3番・浅村。前日則本に全く合っていなかったようにみえた浅村が、解説・土肥義弘氏が「ベストピッチ」と評した菊池の外角低め絶妙な誘い球を見きわめた。ボール先行で打者有利の2-1からの投球ということもあったが、あの誘い球がボールになって3-1になったことで、徐々に菊池のピッチングが狂い始めていったのだと思う。

直後の投球、外角低め狙いが完全に外れるワイルドピッチになり、打者走者は四球で1塁へ、二走は三進。3,1塁で4番・中村に高めを一閃され、あっさり左犠飛で先制失点を許した。(楽0-1西)

翌2回裏は1死後、4本の長短打に自らのミス(死球にタイムリー暴投)も重なって6点を失った。

1死後、下位の7番・秋山、8番・脇谷の左打者に高め速球を痛打された。内角狙いの投球が真中高めに抜けて入ったコマンド不足の速球を右左に打ち返されての1死3,1塁。こうなってしまうと、腕の振りも鈍くなってしまう。直後、金子侑に与えたデッドボールや、栗山に浴びた2点左前適時打のシーンがそれを如実に証明していたかと思う。金子には変化球が完全にすっぽ抜けたもの、栗山の結果球は低めに落としたいフォークが落ち切らずにストライクゾーンに止まったものを、巧く運ばれた。

その後、2死3,1塁でフルカウント勝負の浅村への四球が本戦2度目のワイルドピッチ。三走の生還を許すと、直後4番・中村に高めに甘く抜けたホームランボールのスライダーを一閃され、左翼席に消えていく31号3ラン。(楽0-7西)

悪い時の菊池が噴出し、立ち直る糸口すらつかめず、ズルズルと序盤2イニングで7失点は、試合の趨勢が99%決まってしまったようなものだった。その後、3回にも2失点、4回にも1点を失った。

全く機能せずのフォークを立て続けに要求した嶋の疑問符リード



自慢のストレートは本戦被打率.625。通算では.254。被OPSは.766まで悪化している。

本戦では特に変化球の制球が芳しくなく、そのストライク率は51.6%の低値だった。菊池のカーブに合っていなかった森を除く左打者には変化球がキレていないように見えたし、右打者には完全なボール球になるケースが目立っていた。

変化球というと、嶋の配球にも首をかしげざるをえないシーンがあった。

3点を失ってなおも2回2死3,1塁で浅村の場面、フォークが完全にはずれてフルカウントにもつれた後の結果球、嶋が再びフォークを要求したリードにも首をかしげざるを得なかった。

走者3塁でまさかフォークはないという相手打者の裏をかく配球だったのかもしれない。しかし、この直前まで5球投げて、完全ボール球2球、死球1球、2点適時打1球、落ち切らない甘いフォークをファウルにされたのが1球といずれも満足のいくフォークを投げることができていなかった。あの場面は交わすのではなく、持ち味のストレートによる力勝負を挑むべきだったのでは?と思う。

試合状況を考えれば、フォークがはずれて四球になっても2死満塁で中村さえ討ち取ればよいという嶋の思惑は、十分に理解できるところなのだ。しかし、現在の菊池は、まだまだ自分との勝負、自分に打ち克つレベルで投げている投手である。試合状況を考えてはその先さらに先の話である。あの場面でリスクの少ないと思える、かわす投球を選択するより、菊池のためを思うなら、真っすぐで勝負させるべきだったと思う。

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野上亮磨の投手成績

9回、打者32人、133球(1回当たり14.78)、被安打5、被本塁打1、奪三振6、与四球1、失点2、自責点2。

もったいない銀次4-0、バットマンレース5位後退



1回表、今季6度目の3球三振に倒れた松井稼は直後の守備回、守備に就かず、ベンチに退いた。報道にようると腰に違和感を覚え、無理をさせずに大事を取ったとされている。腰痛は1年に必ず1度はやってくると本人もこぼす持病のため、今後に響かなければよいが・・・と思っている。

2回終了時で7点を追いかける展開になってしまっては、戦意喪失も止む無しだろう。4回終了時には0-10に広がっていた。10点差を逆転したゲームは長いNPBの歴史を紐解いても僅かに3例。最も最近では1997年8/24ロッテ対近鉄(10-11x)。飛ぶボールの時代の話である。この時点でイーグルスに100%勝利の目はないと言えた。

しかし、打率十傑に乗っている銀次、松井稼、岡島には大敗濃厚の展開でも残り1打席1打席を大切にしてもらいたい。

岡島は最終打席でヒットを1本記録して打率をキープできた。松井稼は腰に違和感のため止む無しとしても、銀次の4-0はいただけない。9回の投直は野上の好フィールディングに阻まれたが、前3打席はいずれも左飛。走っていた野上の速球の下っ面にバットを入れるかたちになったのか、アウトコースの結果球に対してバットのヘッドが下がってしまったのか、そのいずれかなのだろう。いずれもレフトの左側に打ち上げたイージーなフライアウトに倒れている。その全てが追い込まれる前のバッティングカウントだっただけに、もったいない。

これで前日3位まで打率を上げた銀次は2歩後退。本日終了時で5位につけている。

1位:糸井.324
2位:柳田.317
3位:内川.315
4位:中村.312
5位:銀次.311

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