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今オフ粛清の大嵐?! 楽天イーグルス2014年人員整理リスト・コーチ編。鈴木康友1軍内野守備走塁コーチその去就

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今オフ粛清の大嵐?! 楽天イーグルス2014年人員整理リスト・コーチ編



昨夜、当ブログ開設の2009年以来、毎年続けている恒例企画、戦力外予想エントリーをアップした。

◎今オフ戦々恐々?! 楽天・星野仙一監督が考える粛清人員整理リスト2014。来季構想戦力外候補を予想してみた

このエントリーをお読み頂いた読者の方から「コーチ陣の粛清予想も是非」というリクエストがあったので、今年の前半戦からオフの去就に関心を払っている1人のコーチについて、書いていきたい。

ああ、もったいぶった言い方は止めよう。そのコーチの名前は、鈴木康友1軍内野守備走塁コーチである。

私は今、コーチ陣の中では鈴木コーチの去就、人事に強い関心を払っている。

なぜ鈴木コーチか?を下記で説明したい。

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散々だった初V楽天の走塁力



当ブログでは何度か触れてきたように思うが、初Vの昨年、楽天の走塁力は散々だった。

走塁力には大きく二つに分けて「盗塁作戦」と「ベースランニング」があると思う。

盗塁作戦は読んで字のとおり。ベースランニングは、

◎走者1塁で単打、一走の3塁到達
◎走者2塁で単打、二走の本塁生還
◎走者1塁で二塁打、一走の本塁生還
◎走者3塁で外野フライ、三走のタッチアップ本塁生還


の4項目で評価される走塁力の総称を指している。

初Vの昨年、セイバーメトリクス導入によるチーム作りの一環で、盗塁はリーグ最低の62。62.0%を記録した盗塁成功率もワーストの数字に終わった。このことは皆さん、広く御存じのはずだ。

一方、ベースランニングも「楽天の走塁は12球団でもワーストレベル」。特に「二塁から単打のケースで進塁がままならない」状況だった。

「カッコ」内の文言は、何も私が勝手に断定しているわけではなく、立花社長主導で設立されたイーグルスの心臓部、チーム戦略室による判断だ。今年3/13放送NHK Eテレ「東北発☆未来塾」で戦略室が紹介されていた時、モニターに映し出されていた文言になる。


◎NHK Eテレ「東北発☆未来塾」。勝つチカラ。楽天イーグルス球団社長・立花陽三さん。3/13放送分の全文書き起こし


初Vイーグルスのベースランニングが最悪レベルだったことは、今春上梓されている『プロ野球を統計学と客観分析で考えるセイバーメトリクス・リポート3』でも明らかにされている。

同書122頁をめくると、上記で紹介した4項目の走塁得点詳細がセパ12球団分掲載されており、ベースランニングで稼いだ得点価値が表としてまとめられているのだ。

その表から、得点価値の合計値と、走者2塁で単打での二走本塁生還時の得点価値を抜き出したものが、下記表になる。



■2013年セパ12球団ベースランニング評価
※『プロ野球を統計学と客観分析で考えるセイバーメトリクス・リポート3』より引用


走塁で3勝分を失っていた可能性あり



初V楽天のベースランニング全体の得点価値は-23.8点。下に-24.5点のヤクルトがいるだけだから、ワーストレベルという判断は妥当の話になる。一般に貯金1を稼ぐには得失点差で+10点必要という話があるので、楽天はベースランニング全体の得点価値で最低でも2勝分を損していると言って良い。盗塁の得点価値を合わせたら恐らく3勝分、足で試合を落としているのではないか。セイバーメトリクスではそのような判断になる。

ベースランニングで、中でも大きな比重を占めるのが、走者2塁で単打での二走本塁生還時の得点価値だ。これだけでもイーグルスは-20.0点だった。

年々下落する二走の本塁生還率



実際にどれだけの得点価値だったのか?は分からなかったものの、このこと、私はうすうす気づいていた。

というのは、走者2塁(または2,1塁)、外野単打での二走本塁生還率、初Vの昨年、前年の2012年より大きく数字を落としていたからだ。下記を御覧頂きたい。

■走者2塁(または2,1塁)、楽天の年度別二走本塁生還率
※2014年は8/1終了時データ
2012年・・・64.8% (108機会/70生還)
2013年・・・51.3% (119機会/61生還)
2014年・・・48.1% (77機会/37生還)

2012年の64.8%から13.5%も下落していた。

NPBの平均値がだいたい60%前後のはずなので、その平均を大きく下まわっていたのだ。

(2塁に走者を進めることを得点圏という。シングルヒット1本出れば二走がホームインできると信じて疑わないファンが多いけど、現在野球はそう容易いものではない。4割で3塁ストップ、もしくは本塁憤死のどちらかになるのだ)

確かにAJやマギーといった足が速くない外国人選手が足を引っ張った可能性も否定できない。しかし、2012年にもフェルナンデスやガルシアといった外国人がいたことを考えると、ひとえにMJ砲のせいばかりにするわけにはいかない。(選手別のデータはメルマガで紹介済みである。詳しいことは本文末尾)

問題は、さらに今年である。

チーム戦略室で「走塁に難あり」と改善が検討されて迎えた2014年シーズン。しかし、その数字はさらに下げ、8/1終了時で50%を切る48.1%にまで下落してしまっている。これは本当に異常事態だと思う。

走者2塁または2,1塁で外野単打が発生する回数が年間100回だと仮定する。すると、2012年と比べた時に、二走のベースランニングで17点もの差がついてしまうことになるのだ。これは本当にゆゆしき問題である。

鈴木康友コーチは壊れた信号機、遮断機なのか



その責任を担っているのが、信号機と呼ばれる三塁ベースコーチだ。一走の三進、二走の本塁突入、三走のタッチアップなど、走者にゴー!かストップ!か指示を与え、適切な走塁を促す役目を担っている。

楽天では2013年から、鈴木康友1軍内野守備走塁コーチが担当してきた。(2012年は本西厚博氏。2014年7/15オリックス戦で鈴木コーチを1塁へ、磯部コーチを3塁へ配置転換させた例あり)

昨年と今年、鈴木コーチの三塁ベースコーチとしての任務は、果たして妥当だったのか?

下げ止まらない二走本塁生還率、12球団ワーストのベースランニングの数値をみると、首をかしげざるをえないのだ。

鈴木コーチの3塁ベースコーチとしての能力に疑問符がつくシーンは、つい先日もあったばかりである。

7/31ソフトバンク戦(○E5-1H)、5点リードの4回裏2死2塁、二走は島内である。3番・岡島の当たりはピッチャー返し。ショート右の二遊間を破って中前に達するヒットコースか?と思われた。

しかし、遊撃・今宮がダイビングキャッチ。打球は内野に止まったが、球をお手玉して少し弾くかたちになった。

このとき、鈴木コーチの腕はまわっていて、それを見た二走・島内が3塁を蹴ってオーバーラン。打球を再処理した今宮の3塁転送に遭い、帰塁できずの憤死を被った。

この場面、また島内か・・・と思ったファンも多いだろうが、実は鈴木コーチの失態だった。

外野に抜けたとはやとちりしたのか、横っ飛びした今宮が打球を弾いている隙にホームを狙えると思ったのか、そのどちらかだったのかは中継映像越しでは分からない。しかし、本戦の解説・高橋雅裕氏が指摘したように、鈴木コーチが腕をまわしたことが、島内の暴走の引き金となっていたことは確かである。

そう言えば、書いていて、もう1つ思い出した。7/14敵地オリックス戦(○E2-1Bs)である。

1-0と1点リードで迎えた7回表、1死満塁で西田犠牲フライで2点目をもぎとったイーグルスは、なおも2死2,1塁のチャンスでバッターボックスに2番・藤田を迎えていた。

代わったばかりの相手二番手・榊原を捉えた藤田の一撃はライナーヒットとなって右前を襲っていた。このとき、ライト糸井の守備位置はなぜか深め。

藤田の打席時、あの守備位置では打球が右前へ抜けた場合、2塁の嶋は悠々ホームに返ってこれるのでは?と指摘していた解説・村上隆行氏。その予言どおり、糸井の前に打球は弾んだものの、二走・嶋は3塁ストップ。このときも鈴木コーチが嶋を止めていた。

今季も盗塁作戦が少なかったイーグルスは、2軍から礒部コーチが1塁ベースコーチに就任するやいなや、活発化をみせた。その一方、ベースランニングの根幹を成す二走のホーム突入可否の部分では依然として結果が出ていない。

今、パッと思い出すだけでもこの2つがあった。ということは、シーズン中には見えない所でもっと多くの拙い判断があったのだろうと推測することができる。上記2件はほんの氷山の一角と捉えたほうが妥当のように思うのだ。

3塁ベースコーチの拙い判断を揶揄して、良く言われるのは「壊れた信号機」「遮断機」という表現である。

イーグルスの3塁ベースコーチは、本当に、壊れた信号機で遮断機なのか?

鈴木コーチは人柄も良く、久米島キャンプでは地元民にも慕われ、カラオケも達者だという。内野守備コーチとしての能力も定評あるように感じる。しかし、それと三塁ベースコーチの能力は別モノだ。

私は今、鈴木コーチの三塁ベースコーチとしての能力に、首をかしげている最中なのである。

星野監督就任時に楽天に来たコーチのため、闘将自ら判断することはないと思うのだが、オフのコーチ人事にも注目したい。

最後にベースランニングについての詳細は、当メルマガ6月配信分で2度にわたり、大きく取り上げてみた。過去3シーズンの選手別のデータなど満載。お申込みはこちら、まぐまぐの登録フォームからどうぞ。【終】

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