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【犬鷲通信簿2013】聖澤諒74点。順風満帆だった右肩上がりの成長曲線、遂に止まる...

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今回は守備特集。各ポジションのUZR記事は記載されている図や表を眺めているだけでも、わくわくします。セパ各選手のWARも公開されているのも、ポイント高い。読み応えあり!!

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犬鷲通信簿2013、今回はレギュラー4年目の聖澤諒特集



先月末から1軍選手の成績まとめを手掛けている。12月も気づけば早くも3分の1が過ぎようとしており、ピッチを上げないと主要選手を年内に終わらせることができないと焦りを感じている@eagleshibakawaです。

ここまで、島内宏明戸村健次宮川将を取り上げてきた。週明け12/9のメルマガでは中島俊哉を取り上げる予定でいる。

今回は、開幕前に行われた草野アンバサダーの取材で、手渡された色紙に、チームの中心選手として活躍したいという思いを込めて『柱』の一字を書きこんだ背番号23、聖澤諒についてクローズアップしてみたい。(ちなみに今年5月、長野市駅前にオープンした聖澤ゆかりの居酒屋hashiraは『柱』からきている)


■楽天 聖澤諒 年度別 打撃成績楽天聖澤諒年度別打撃成績

開幕前『柱』を目指して臨んだ2013年、終わってみれば『止』だったか



週が明けると、年の瀬恒例、京都・清水寺で今年の漢字が発表される。聖澤の2013年を漢字一字で表すとするなら、何になるだろう? 私の脳裏を浮かんできたのは『止』だった。開幕前、思いを込めて本人が書き記した『柱』は浮かんでこなかったのだ。

御存じのように、聖澤はルーキーイヤーから右肩上がりのプロキャリアを歩んできた(このことは2011年暮れ、当ブログのインタビューで本人が語ってくれた)。2年目には代走要員として1軍戦力に定着すると、3年目にはセンターの定位置を奪取。4年目は年間52盗塁をマークしタイトル争いを演じると、5年目の昨年は54盗塁で悲願の盗塁王に輝いた。比例曲線を描くことができたのは、歴代監督にその都度、評価され、積極起用されたことも大きかった。

しかし、レギュラー4年目を迎えた6年目の今年は一転、試練の季節になった。

後半戦直後に腰痛に見舞われて14試合スタメンをはずれる事態が発生。8月下旬にようやく復帰したと思ったら、今度は左足かかとに水ぶくれが出来てしまう怪我に襲われてレギュラー獲得後では初の登録抹消を経験するなど、右肩上がりの成功物語が遂にストップしたかのように見えた1年だった。止まったといえば自慢の韋駄天も止まっていた。2年連続50個以上を記録した盗塁は、まさかの21個で終えている。

その意味で『止』が相応しいのでは?と思うのだ。

キャリアハイの出塁率の理由は環境の変化が大きい



上記に掲げた年度別成績表で、気になる個所について触れておきたい。

前年の.338から今年.357を残した出塁率はキャリアハイの数字を記録している。しかし、リーグ平均出塁率もちょうど.020上昇しているため、聖澤の頑張りというより、リーグ全体の環境下の変化によって上昇したと見たほうが妥当だ。

同様に、聖澤の四球%の上昇もリーグ変化による所が大きい。前年の8.2%から今年は9.0%を占めるに至ったが、リーグ平均も6.9%から8.3%へと上昇したからだ。

一方、前年17.5%から2.9%増の今年20.4%へと上昇した三振%は、聖澤自身の要因が大きい。というのは、リーグ平均では0.7%増に止まっているからだ。やはり、何度も指摘されることだが、三桁の三振数を削減していきたい。今年は追い込まれても.245(リーグ平均.195)の率を残すなど、粘りが見受けられた聖澤だった。その点は評価できるものの、改善の余地はまだまだ残されている。

さて、下記で今シーズンのプレーぶりをもう少し細かく振り返ってみたい。


■楽天 聖澤諒 2013年 月別 打撃成績
楽天聖澤諒2013年月間打率

■楽天 聖澤諒 2013年 左右打者別 打撃成績
楽天聖澤諒2013年左右投手打率

WBCの影響か、開幕直後はスロースタート



今年はWBC日本代表最終候補に選出されていたこともあって例年以上に早い始動となった。2月1日にはさっそくWBC打撃コーチ・立浪氏の始動を受けて打撃フォーム修正へ着手。久米島で精力的に汗を流して合流した侍ジャパン代表合宿では、紅白戦で2安打とアピール。しかし、惜しくも最終28人の選から漏れるかたちになった。WBC内野守備・走塁コーチ・高代延博氏はその理由を著書『WBC 侍ジャパンの死角』で「(かつて楽天のヘッドコーチだった)橋上コーチが最後まで聖澤を推したが、ピンチランナーだけを念頭に野手を1人残すことはできなかった」と綴っている。

1番・センターでスタートしたペナントレースは、開幕直後はスロースタート。WBCで早めに身体を仕上げたその反動や疲労が表出したのだろう。打撃ではかかとに体重が残るかたちで、踏み込むことができていないように思われた。4/5ロッテ戦(○E17-5M)では走者一掃二塁打を放ったこともあったが、開幕10試合で打率.209と低迷した。今季初盗塁も開幕9試合目と出足は鈍かった。

チームの苦境を3番・聖澤が救った



しかし、その後、9番にまわって復調(開幕11試合目から4/20までの期間内は.300)。4/21ロッテ戦(●E5-9M)から、聖澤本人が近い将来に打ちたいという3番に抜擢されるようになる。当時、チームは3番を打つべき人材難に直面していた。開幕3番を任された枡田は調子が上がらずファーム落ち。その後79試合で3番を担当した銀次も死球の影響で当時は戦列を離れて利府で調整を続けていた。チームの苦境を背番号23が救ったのだった。

以降42試合連続で3番スタメンで起用されている。

9月の4試合を入れると合計46試合に及んだ。3番では199打席に立ち.305/.372/.407の好成績を残した。3番での得点圏打率も.319と上々。6/23ソフトバンク戦から銀次に3番をバトンタッチするまで、クリーンアップの一角で良く働いた。ちなみに、3番OPSで言えば、聖澤は銀次の数字を上まわっているのだ。(聖澤.779、銀次.769)

ここはファンの中でもスルーされがちだが、正しく評価したい。

後半戦チームが快進撃を続けてた中、戦線離脱したイメージが強く、前半戦の好活躍がすっかり打ち消されてしまった感があるが、3番に座った46試合は、しっかり評価できる好材料だと思う。

特に4/29西武戦(●E4-8L)から5/10ロッテ戦(○E5-3M)、4度のマルチ安打含む10試合連続安打を記録するなど、奮闘した。

以下、3番に座った試合での戦果を列挙したい。

4/23オリックス戦(○E9-3Bs)、1回1死3塁、背走セカンドを越えて着弾する先制打
4/25オリックス戦(○E9-3Bs)、2点リードの6回、糸井の頭上を悠々越えていくフェンス直撃のタイムリー二塁打
4/28西武戦(●E1-15L)、1点を追いかけた3回1死3,1塁、しぶといセカンドゴロが同点の三走をホームに迎え入れた
5/4オリックス戦(○E4-1Bs)、7回2死、苦手・金子との信州人対決。対戦19打席ぶりにヒット
5/5オリックス戦(○E3-2Bs)、3回、西の速球を右翼席へ運ぶ先制2ラン。今季初のヒーローインタビュー
5/6オリックス戦(○E10-3Bs)、1回3点劇、8回7点劇、いずれもその戦端を切り開く2本のヒット
5/8日本ハム戦(○E5-2F)、3回無死満塁、0-2ながら木佐貫の難しいフォークをライトオーバーの2点先制二塁打
5/18中日戦(●E2-7D)、地元後援会ツアーの試合、先制打含む今季初の猛打賞
5/22巨人戦(○E2-1G)、1-1の同点5回、その後マギー決勝犠飛につなげていく流し打ち左前安打
5/23巨人戦(●E4-10G)、外野手の658連続守備機会無失策のパリーグタイ記録を樹立
5/25広島戦(○E2-1G)、外野手連続守備機会無失策のパリーグ新記録を樹立
6/2中日戦(○E1-0D)、1回先制打がスミイチ勝利の決勝打に。好守有。今季2度目のヒーローインタビュー
6/8巨人戦(●E3-5G)、遊撃後方にしぶとく落とす走者一掃ツーベース

交流戦明けのカード、6/23ソフトバンク戦(○E5-2H)からは1番復帰。以降も要所で活躍をみせた。

6/27西武戦(○E10-1L)、3点リードの3回2死満塁では三塁線へ絶妙なセーフティバントを決め、これが今季チーム初のスクイズになった。7/6ソフトバンク戦(○E8-4H)では1試合4安打3得点の活躍。7/12西武戦(●E3-4L)では3安打猛打賞をマークするなどした。

球宴を前後してスランプに。レギュラー獲得後初の2軍落ち



しかし、オールスターを前後に調子を大きく落とした。前半戦最後のオリックス3連戦から腰痛で休場する前日7/30西武戦(○E9-4L)は実に41打数4安打、打率.098というスランプぶり。この間、17打席連続ノーヒットもあった。

後で分かったことだが、このとき既に腰痛を発症していて苦しんでいたのだろう。遂に開幕89試合目の7/31西武戦(△2-2)では今季初めてスタメンをはずれて完全休養。結局、14試合でスタメンをはずれることを余儀なくされている。

ベンチで休んでいる間、「定位置」はいずれも2年目コンビに奪われていた。リードオフの役目は岡島豪郎が、センターは島内宏明がそれぞれ受け持ち、ベンチを温める聖澤の視線の先で、素晴らしい戦果を次々に上げていくことになる。正直、背番号23も焦ったに違いない。

ようやく聖澤がスタメン復帰したのは8/18西武戦(●E11-12L)でのこと。それまでのうっぷんを晴らすかのように復帰即マルチ安打、翌日には一時勝ち越しとなるタイムリーを打つ活躍も、翌8/21に1軍登録抹消されてしまう。理由はプレー中の走塁が下で左足に水ぶくれができてしまい、歩くこともままならず、回復までに4、5日かかる怪我に見舞われてしまったのだった。指揮官は「でもそれまで待てない」として聖澤の抹消を決断。レギュラー獲得後、初の2軍落ちになっている。

ファームでの養生に励んで再び優勝戦線に合流したのは2週間以上経過した9/6日本ハム戦(○E3-2F)でのことだった。翌戦途中出場で試合に出ると、マジックを15に減らした9/11ロッテ戦(E7-0M)からスタメン出場。初V翌日の試合を除く22試合でセンター先発起用され、復帰後の打撃成績は73打数25安打の打率.342を残している。


■楽天 聖澤諒 2013年 ポストシーズン 打撃成績
楽天聖澤諒2013年ポストシーズン成績

日本シリーズではチームトップの打率.471



ポストシーズンではクライマックス、日本シリーズ、アジアシリーズと全試合に出場した。

クライマックスこそ打率.231と精彩を欠くかたちにはなったものの、日本シリーズでは17打数8安打をマーク。8本のヒットは松井の9本に次ぐチーム2位の多さで、打率.471はチームトップ。自身の28歳誕生日に当たる第7戦では途中出場ながらマルチ安打を放ち、初の日本一と自らのバースデーを祝っている。

MJ砲や松井ら主力が外れたアジアシリーズではようやくチームの『柱』として活躍。7打数4安打3打点の槍働きをみせ、気を吐いている。

(下記へ続く)

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聖澤諒をダメにする星野監督の起用法



さて、話を少し戻して、後半戦の相次ぐ離脱劇について触れてみたい。

聖澤が(恐らく疲労からくる)腰痛で14試合スタメンからはずれ、その後、左足に溜まった水ぶくれの影響で2週間以上1軍を離れたことの原因は、全て聖澤にあるのだろうか?

もちろん、例年夏場にガス欠を起こしてしまう聖澤の体力不足は指摘されてしかるべきであり、来季こそは改善を強く求めたいところである。このことについての私の意見も多くのファンと全く同様である。

しかし、原因は100%全て聖澤だけにあるのだろうか?

この点、多くのファンは見逃しがちだけど、私は違うと思っている。

もちろん、聖澤にも原因はあるものの、一方でかなりの部分、星野監督の頑固で譲らない起用方法に問題があるとも考えている。

この件に関しては、11/11発行済みのメルマガ11号の中で「聖澤諒をダメにする星野監督の起用法」というタイトルで、思いのたけを存分に書き綴ったので、興味のある方はぜひ御購入下さい。

本来ならバックナンバーは1カ月単位での御購入になりますが、今回に限り、11号を単体で100円で直接販売します。御希望の方は連絡先を添えて、tan_5277アットマークyahoo.co.jpまで御連絡下さい。

以下、6つの小見出しを掲げながら、書いています。

◎攻守両面で他球団に「遅れ」をとった楽天のセンター
◎聖澤の守備力低下。星野監督就任と共に始まった?!
◎夏バテは、聖澤「だけの」問題か
◎ブラウン前監督の手法を一部取り入れるべきでは?
◎過酷な連続出場で、本来の能力を発揮できず・・・
◎夏バテは聖澤と首脳陣が共に解決すべき課題である


攻守両面で他球団に「遅れ」を取った楽天のセンターとは、どういうことか?というと、攻撃をOPSで、守備をレンジファクターやUZRで判断したとき、聖澤のそれはリーグ平均を下まわっているという意味だ。

11/12付エントリー「日本一の楽天イーグルス。その攻撃力をポジション別OPSで振り返る (シーズン終了時データ)」で確認したように、.703を記録した楽天のセンターOPSはリーグ平均.739を下まわる値だったことが確認されている。(うち聖澤は.713だった)。今シーズンはソフトバンク長谷川、日本ハム・陽が覚醒して、リーグ平均値を押し上げた影響も大きいのだが.713はあまりにも平凡。もう少し上積みしたかったところだ。

一方、守備だ。こちらは2010年を頂点に右肩下がりを記録している。聖澤の中堅UZRはレギュラー元年の2010年は+11.0という高い数値を記録していた。しかし、以降、マイナスに転じた。2011年のデータが確認できていないものの、2011年は-17.1、2012年は-14.5だった(いずれもデルタ社調べ)。データスタジアム社算出のUZRでも2011年はさすがに-17まではいかないものの一桁台のマイナスを計上し、2012年はデルタ社と同様のまとまった赤を出している。レンジファクターで追っても、2010年の2.31を頂点に2011年は2.14へ減少、2012年はさらに2.06まで落ち込んでしまっている。

UZRはリーグ平均と比較する守備指標だ。そのためリーグ平均値が上昇すれば、前年と全く同じパフォーマンスをしていても地盤沈下を起こす可能性がある。近年パリーグの中堅手はロッテ岡田を筆頭に、日本ハム・陽岱鋼、西武・秋山翔吾など名手揃いだ。聖澤のUZRが大幅に落ち込んでいる一因は、そういった周囲の変化も考えられるのだが、聖澤のポテンシャルを考えれば、大幅マイナスは信じられないという思いがする。

他球団中堅手に走攻守で遅れを取った2013年



つまり、今シーズンの聖澤は、他球団中堅手と比べて、攻撃面でも守備面でも劣っていたということになる。さらにだ。誰にも譲ることができない走塁面でも今季は劣っていた。

47個で盗塁王を獲得した陽岱鋼と比べれば、21個に止まった聖澤のそれは昨季盗塁王の名が泣いてしまう数である。盗塁減になった背景には11/14付エントリー「昨季盗塁王・楽天聖澤。その盗塁が半減した理由を考える」でみたように、夏場以降の休場とチーム戦略の大幅転換が大きく影響を及ぼしている。しかし、そのことを考慮に入れても21個は少なすぎると言わざるを得ない。

◎〔記録〕楽天イーグルス 聖澤諒 聖沢諒 選手 通算盗塁履歴 (2013年シーズン終了時データ)

控え選手と比べた場合、何個分の勝利を生み出す貢献をしたか?を診る選手総合指標WARでも、減少に転じている。昨年は1.0だったそれが、今年は0.8に減少したことも付記しておきたい。(デルタ社調べ)

以上のように、今季の聖澤は他球団中堅手に「遅れ」を取ってしまう平凡なセンターに成り下がっていた。

しかしだ。繰り返すようだけど、その原因の全責任は聖澤だけにあるのだろうか? 私にはかなりの部分、采配を振るう指揮官・星野監督にもあるのだと思うのだ。例年の反省点を踏まえて上手く使っていたなら、聖澤の能力をもっともっと引き出すことができたに違いないのだ。ひいては腰痛での休場もなかったかもしれないとも考えているのだ。(詳しくはメルマガ11号にて)

さて、ここからは聖澤の打撃成績の年度別推移を、リーグ平均値と比較することで眺めてみよう。


■リーグ平均値と比較する聖澤の打率年度別推移20131207DATA7.jpg

4年連続規定打席クリア+リーグ平均超過打率は球団初の快挙



レギュラー元年の2010年を起点に比べている。4年連続でリーグ平均打率を上まわることに成功している。

実は4年連続で規制打席に到達しながらリーグ平均打率を上まわるアベレージを残しているのは、楽天球団史上、聖澤ただ1人なのだ。

4年連続規定打席は他に鉄平、山崎の2人がいるが、その両人とも4年連続でリーグ平均打率を上まわることはできなかった。こう考えると、今年は厳しいアゲインストの風に晒された聖澤だが、なんとか規定打席に到達し、さらにリーグ平均以上の率を残すことができた点は、本当に凄いことだと思う。

話は前後するけど、腰痛や左足水ぶくれでの休場は、結果的に聖澤の身体をリフレッシュさせる役目を果たしたのだろうと思っている。というのは、復帰後の打率が.342とV字回復をみせたこと。スランプに直面した7月8月には長打が1本も出ていなかったこと考えると、パフォーマンスに与える疲労の要因の大きさを、我々は改めて確認することができるのだ。


■リーグ平均値と比較する聖澤のOPS年度別推移
20131207DATA8.jpg

かろうじてリーグ平均を上まわった



レギュラー元年の2010年はリーグ平均をまだ下まわっていた。それが統一球導入以上、リーグ平均を超過することに。極端な投高打低で長距離打者・中距離打者の火力が減り、足で内野安打を多数稼ぐことができる聖澤の市場価値が相対的に上昇するかたちになった。3年目となる今季は反発係数が修正されて、前述打者の復権が始まり、苦境に立たされた。どうにかぎりぎりリーグ平均をまだ上まわることに成功したが、来季は正念場だ。


■リーグ平均値と比較する聖澤のIsoP年度別推移
20131207DATA9.jpg

今後の長打力劇的改善は難しい?!



最後に純粋な長打力を診るIsoPの推移だ。御覧のとおり、レギュラー奪取後、1度もリーグ平均を越えることができていない。それどころか平均値に肉迫するシーズンもなく、かといって大きく引き離されてしまう年もなく、ほぼ同じ差異、等間隔を維持したままの年度推移をみせている。

ということは、今後、いきなり長打力がついて、この数字が劇的改善をみせることは難しいのでは?という判断になりそうだ。

聖澤は今年28歳を迎えている。一般に野手としてキャリアハイの数年間に突入している。にも関わらず、IsoPの年度別推移で大きな改善を確認することができなかったことになる。その意味で、長打力という点だけで言えば、恐らくこの状態が聖澤の最終的な成長到達点なのだろうと考えることができる。

聖澤は最終的には3番打者像を志向していると言われている。一般の3番打者はアベレージが残せて、それなりの長打を打つこともできる中距離ヒッターだ。しかし、聖澤にはその長打を求めることが難しいため、他の選手が長打で稼ぐ部分をどこか他で補わなければならない。それは四球増だったり、盗塁数だったり、ということになるのだろう。

三十路を手前にした来シーズンは、野球人生の終着点へ向けての重大岐路に直面すると言えそうだ。このままの路線を推し進めるのか?既存の聖澤像を打破するためにモデルチェンジを狙っていくのか?という決断を迫られそうだ。

聖澤諒の犬鷲通信簿2013、合格点未達の74点としたい



さて、最後になった。 及第点60点、合格点75点の100点満点で今季を採点すると、何点になるだろう。

悩んだ末、苦心の74点としたい。

やはり、地元ファンとしては、NPB史上4人しか達成していない3年連続50盗塁以上を狙って欲しかった。その思いが大変強かったので、21という数にはただただ寂しさを覚えてしまうのだった。チーム事情によるところは大きいのだが、それを考慮しても、残念な数字だった。そのため、合格点には及ばないという判断だ。

しかし、前半戦、3番不在の中で任されたクリーンアップでチームを牽引した事実、このことを正しく評価。夏場の離脱劇は指揮官によるダメダメな選手運用の影響も大きかったことを念頭に入れて、合格点に1点届かない74点とした。守備でのリーグ新記録も考慮した。

見方によっては、甘いのでは?と言われるかもしれないが、そこは地元後援会員だということに免じてもらいたい。

9800万で契約更改



【12/8夕刻追記】聖澤の契約更改が終わった。9800万の現状維持でサインした聖澤は会見で「今年の個人としての成績は何も満足できない。来年にかける思いは強いですし、(走攻守)全ての部門でキャリアハイの成績を目指したいと思います」と語ったようだ。

数字だけ見れば現状維持だが、中身を見ればアップ査定だったという見方もできるかもしれない。というのは、昨年は越年して当初提示された9000万から800万上澄みを勝ち取っての9800万だった。報道によると盗塁王の査定が低く、その攻防で800万を勝ち取ったようだ。とすると、ベースは9000万だったという見方ができる。

■聖澤諒 年俸推移
入団時・・・1000万
2008年オフ・・・1000万
2009年オフ・・・1600万
10年オフ・・・3500万
11年オフ・・・6500万
12年オフ・・・9800万
13年オフ・・・9800万

【終】


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