700万ダウンの楽天・牧田明久。レギュラー奪還へ向けて克服すべき最重要課題とは?!
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昨日、仙台市内の球団事務所で契約更改を済ませた牧田明久について触れておきたい。
今シーズンは目覚ましいロケットスタートだった。開幕戦は先制劇の戦端を切り開くチャンスメイクヒット。翌3/30ソフトバンク戦からは6試合連続長打。しっかり腰を入れて打つバッティングを掴んだオープン戦(打率.333)での好調をそのまま維持し、開幕に突入した。
■牧田明久の6試合連続長打
St=ストレート、Sh=シュート、Sl=スライダー

しかし、4/6ロッテ戦での先制劇のお膳立てとなる二塁打を放って以来、翌4/8ロッテ戦から長打がピタリと止まってしまう。それまで28打数10安打の.357を記録した打率は、4/8ロッテ戦から4/24に抹消されるまでの期間内は47打数7安打の.147。まさに明暗分かれるかたちになった。
開幕から連続スタメン出場するという経験は牧田にとって初のことだったろうし、中継で解説・松本匡史氏が指摘していたように疲労もあったかもしれない。また、ピークを開幕時点にもってきてしまったというコンディション調整の失敗もあったかもしれない。契約更改の席上、牧田が口にしたようにシーズン通して戦うことのできる身体作りは必須だ。
いずれにせよ、素晴らしいロケットスタートだったのだが、尻切れトンボになってしまったのが残念だった。その後、左手首痛で戦線離脱。以降は左脇腹痛もあって、下記のとおり、登録抹消を繰り返す不本意なシーズンになってしまった。
■牧田明久の2013年登録抹消履歴
開幕1軍、4/24抹消、5/22登録、6/19抹消、7/30登録、8/19抹消
牧田が再び戦列に戻ってきたのはクライマックスシリーズでのこと。ここでも2度のバント失敗と精彩を欠いたものの、最後の最後に日本一を大きく手繰り寄せるソロショットを澤村から放ったのは、お見事。ようやくこの人に秋が到来したことを実感させる一撃だった。
■牧田明久 2013年 ポストシーズン 打撃詳細

しかし、シーズントータルでみれば、不本意だったとしか言いようがない。主要打撃指標はリーグ平均を下まわった。
打率.222 (リーグ平均.262)
OPS.650 (同.708)
減額制限(775万)に近い700万ダウンは妥当な線だろう。島内、岡島ら若手の台頭が著しい状況を鑑みれば、減額制限を超える減俸もあるかもしれないと思っていただけに、どうにか3000万台をキープできたのは、牧田にとっても、不幸中の幸いと言えそうだ。
契約更改後の記者会見でも本人も納得顔だったようだ。
「けがでシーズンを棒に振り、優勝に貢献できなかった。たくさん下げられたけど納得している。まずはけがをしない体力を付け、1年間活躍して日本一をもう一度味わってみたい」
来季の目標はレギュラー奪還だという。正直、厳しい戦いが待ち構えているが、高須退団で中島と遂に2人だけになってしまった創設期を知る貴重な野手なだけに、なんとか存在感を発揮して、1軍戦力の一角に食い込んで欲しいと願っている。
来季、牧田が1軍戦力に食い込むにはどうしたらよいのか?を下記で少し探ってみたい。(下記へ続く)
■牧田明久の年俸推移
2007年オフ・・・1700万
2008年オフ・・・1300万
2009年オフ・・・1300万
2010年オフ・・・2000万
2011年オフ・・・2500万
2012年オフ・・・3800万
2013年オフ・・・3100万
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牧田が1軍戦力として生き残るには、世代交代に舵を切ったチーム方針の中、聖澤、岡島、島内、森山、鉄平といった左打ちの外野手とのサバイバルで存在感を発揮しなければならない。
今季は相手先発が左投手であっても、島内、聖澤、岡島といった左打ちの面々がスタメンから外されるケースは少なかった。恐らく来季もそのような起用が続くと見たほうが良いかもしれない。そんな中、牧田が存在感を発揮するためには、数少ない相手先発左投手試合でのスタメン出場時に、首脳陣の心に訴える槍働きをしなければならない。
その意味において、下記表のとおり、2年連続で対左投手打撃成績がかんばしくない点が、心配材料で、来季へ向けての最重要課題と言えそうだ。
■楽天 牧田明久 対左投手 打撃成績
※2006年以降

牧田は例年サウスポーが苦手なのか?というと、そうではない。対右.226しか打てなかった2010年には左腕から.347のハイアベレージを残したことで、全体の数字を維持していた。2007年、2011年も2割後半を打っているし、カラッキシダメというわけではないのだ。
しかし、この2シーズンは1割台と低迷している。
下記に今季、左投手と対戦した全30打席の履歴を出してみた。4/13西武戦の5回遊安を最後に実に16打席ノーヒットでシーズンを終えている。ようやく左投手から快音残すことはできたのは、ポストシーズンに入ってから。10/26巨人戦で、18打席目に当たる打席で山口から右前安打を放った。
■楽天 牧田明久 2013年 対左投手 打席詳細

今季、左投手と対峙した全30打席を、もう少し細かく確認してみた。低めゾーン、下記配球図で言う水色網掛けゾーンの球を打ったときの結果が特にかんばしくなかった。
その結果は12打数1安打の打率.083。その1安打も4/13西武戦で菊池雄星の内角低め152キロ速球に完全に詰まって、バットが折れた打ち取られた当たりだった。それが飛んだコースが良くて三遊間深くに飛んだこと、さらにショート金子の送球が逸れたことも手伝って内野安打になったものだった。もし送球が逸れていなければアウトというタイミングだった。
この低めゾーンを打った全12打席の打球内訳をチェックすると、
ゴロ10本、フライ2本
内野11本、外野1本
という内容になっていた。サウスポーが投げた低めゾーン到達の球はゴロを打たされることが多く、内野止まりが多く、良い結果が出なかったのだ。

一方、水色網掛けから上のゾーン、真中から高めゾーンの結果は、18打数4安打、2三振、1三塁打、1本塁打だった。打率こそ.222だったものの、ウォーニングゾーン内、フェンスぎりぎりまで飛ばした快飛球が3本含まれているなど、相手の好守に阻まれたシーンもあった。
打球内訳を確認しても全16本中、
ゴロ4本、フライ・ライナー12本
内野4本、外野12本
と低めゾーンとまるで正反対の結果になっていた。
以上のことから、サウスポー対策としては、追い込まれる前の低めの球は捨てていくこと。追い込まれる前に低めを打って出て凡退するケースも半数近くあったのだ。もったいないかたちになった。低めより真中から高めに入ってきた球に狙いを絞って打っていくことが基本のように感じるのだ。
来季、牧田の巻き返しに期待したい。
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・松本匡史氏の解説と当ブログのデータが証明する、楽天・牧田明久が打撃の調子を落としたその理由
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牧田淡々700万ダウン。来季は生き残りをかけた正念場
昨日、仙台市内の球団事務所で契約更改を済ませた牧田明久について触れておきたい。
今シーズンは目覚ましいロケットスタートだった。開幕戦は先制劇の戦端を切り開くチャンスメイクヒット。翌3/30ソフトバンク戦からは6試合連続長打。しっかり腰を入れて打つバッティングを掴んだオープン戦(打率.333)での好調をそのまま維持し、開幕に突入した。
■牧田明久の6試合連続長打
St=ストレート、Sh=シュート、Sl=スライダー

ロケットスタートも尻切れトンボに・・・
しかし、4/6ロッテ戦での先制劇のお膳立てとなる二塁打を放って以来、翌4/8ロッテ戦から長打がピタリと止まってしまう。それまで28打数10安打の.357を記録した打率は、4/8ロッテ戦から4/24に抹消されるまでの期間内は47打数7安打の.147。まさに明暗分かれるかたちになった。
開幕から連続スタメン出場するという経験は牧田にとって初のことだったろうし、中継で解説・松本匡史氏が指摘していたように疲労もあったかもしれない。また、ピークを開幕時点にもってきてしまったというコンディション調整の失敗もあったかもしれない。契約更改の席上、牧田が口にしたようにシーズン通して戦うことのできる身体作りは必須だ。
いずれにせよ、素晴らしいロケットスタートだったのだが、尻切れトンボになってしまったのが残念だった。その後、左手首痛で戦線離脱。以降は左脇腹痛もあって、下記のとおり、登録抹消を繰り返す不本意なシーズンになってしまった。
■牧田明久の2013年登録抹消履歴
開幕1軍、4/24抹消、5/22登録、6/19抹消、7/30登録、8/19抹消
牧田が再び戦列に戻ってきたのはクライマックスシリーズでのこと。ここでも2度のバント失敗と精彩を欠いたものの、最後の最後に日本一を大きく手繰り寄せるソロショットを澤村から放ったのは、お見事。ようやくこの人に秋が到来したことを実感させる一撃だった。
■牧田明久 2013年 ポストシーズン 打撃詳細

リーグ平均を下回ったOPS
しかし、シーズントータルでみれば、不本意だったとしか言いようがない。主要打撃指標はリーグ平均を下まわった。
打率.222 (リーグ平均.262)
OPS.650 (同.708)
減額制限(775万)に近い700万ダウンは妥当な線だろう。島内、岡島ら若手の台頭が著しい状況を鑑みれば、減額制限を超える減俸もあるかもしれないと思っていただけに、どうにか3000万台をキープできたのは、牧田にとっても、不幸中の幸いと言えそうだ。
契約更改後の記者会見でも本人も納得顔だったようだ。
「けがでシーズンを棒に振り、優勝に貢献できなかった。たくさん下げられたけど納得している。まずはけがをしない体力を付け、1年間活躍して日本一をもう一度味わってみたい」
来季の目標はレギュラー奪還だという。正直、厳しい戦いが待ち構えているが、高須退団で中島と遂に2人だけになってしまった創設期を知る貴重な野手なだけに、なんとか存在感を発揮して、1軍戦力の一角に食い込んで欲しいと願っている。
来季、牧田が1軍戦力に食い込むにはどうしたらよいのか?を下記で少し探ってみたい。(下記へ続く)
■牧田明久の年俸推移
2007年オフ・・・1700万
2008年オフ・・・1300万
2009年オフ・・・1300万
2010年オフ・・・2000万
2011年オフ・・・2500万
2012年オフ・・・3800万
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最重要課題は2年連続低迷の対左投手打率の改善か
牧田が1軍戦力として生き残るには、世代交代に舵を切ったチーム方針の中、聖澤、岡島、島内、森山、鉄平といった左打ちの外野手とのサバイバルで存在感を発揮しなければならない。
今季は相手先発が左投手であっても、島内、聖澤、岡島といった左打ちの面々がスタメンから外されるケースは少なかった。恐らく来季もそのような起用が続くと見たほうが良いかもしれない。そんな中、牧田が存在感を発揮するためには、数少ない相手先発左投手試合でのスタメン出場時に、首脳陣の心に訴える槍働きをしなければならない。
その意味において、下記表のとおり、2年連続で対左投手打撃成績がかんばしくない点が、心配材料で、来季へ向けての最重要課題と言えそうだ。
■楽天 牧田明久 対左投手 打撃成績
※2006年以降

牧田は例年サウスポーが苦手なのか?というと、そうではない。対右.226しか打てなかった2010年には左腕から.347のハイアベレージを残したことで、全体の数字を維持していた。2007年、2011年も2割後半を打っているし、カラッキシダメというわけではないのだ。
しかし、この2シーズンは1割台と低迷している。
下記に今季、左投手と対戦した全30打席の履歴を出してみた。4/13西武戦の5回遊安を最後に実に16打席ノーヒットでシーズンを終えている。ようやく左投手から快音残すことはできたのは、ポストシーズンに入ってから。10/26巨人戦で、18打席目に当たる打席で山口から右前安打を放った。
■楽天 牧田明久 2013年 対左投手 打席詳細

サウスポーが投げる低めゾーン到達球は手出し厳禁
今季、左投手と対峙した全30打席を、もう少し細かく確認してみた。低めゾーン、下記配球図で言う水色網掛けゾーンの球を打ったときの結果が特にかんばしくなかった。
その結果は12打数1安打の打率.083。その1安打も4/13西武戦で菊池雄星の内角低め152キロ速球に完全に詰まって、バットが折れた打ち取られた当たりだった。それが飛んだコースが良くて三遊間深くに飛んだこと、さらにショート金子の送球が逸れたことも手伝って内野安打になったものだった。もし送球が逸れていなければアウトというタイミングだった。
この低めゾーンを打った全12打席の打球内訳をチェックすると、
ゴロ10本、フライ2本
内野11本、外野1本
という内容になっていた。サウスポーが投げた低めゾーン到達の球はゴロを打たされることが多く、内野止まりが多く、良い結果が出なかったのだ。

一方、水色網掛けから上のゾーン、真中から高めゾーンの結果は、18打数4安打、2三振、1三塁打、1本塁打だった。打率こそ.222だったものの、ウォーニングゾーン内、フェンスぎりぎりまで飛ばした快飛球が3本含まれているなど、相手の好守に阻まれたシーンもあった。
打球内訳を確認しても全16本中、
ゴロ4本、フライ・ライナー12本
内野4本、外野12本
と低めゾーンとまるで正反対の結果になっていた。
以上のことから、サウスポー対策としては、追い込まれる前の低めの球は捨てていくこと。追い込まれる前に低めを打って出て凡退するケースも半数近くあったのだ。もったいないかたちになった。低めより真中から高めに入ってきた球に狙いを絞って打っていくことが基本のように感じるのだ。
来季、牧田の巻き返しに期待したい。
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・【記録】 左手首痛の楽天・牧田明久 ファームで打率.306と好調も、気がかりなデータとは?(6/24終了時データより)
・優勝戦線への再合流が待望される牧田明久と鉄平。2軍での現在地を確認。(試合別、左右投手別の打撃成績、打球方向など)
《当ブログのコメントルール》御感想のある方は下記コメント欄でどうぞ。ただし、感情に流された御意見・誹謗・中傷・悪意の類、プロ野球や楽天と関係のないもの、名無しや通りすがりなどハンドルネームがいい加減と私が判断したものは、内容に関わらず、御遠慮申し上げております。頂いても削除の対象となります。なお、管理人の都合により、返信が遅れる場合、またはできない場合がございます。
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