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【日本シリーズ前評2】楽天の左打者に立ちはだかる巨人のサウスポーたち。実は左投手を苦手とするイヌワシ打線

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実は左投手に弱い今季のイヌワシ打線



日本シリーズ開幕前に、その戦いのカギを握りそうなデータを確認してみる「日本シリーズ前評」。第1弾は「6イニング制の巨人戦。攻略のカギは先取点攻防にあり。イヌワシ打線に告ぐ!! 6回終了時までリードせよ!!」として昨日ブログに上げた。山口、マシスン、西村が出てくる前にリードした展開を作りたいという趣旨でお送りした。

第2弾となる今回は、楽天の左打者に奮起を求めたい。

巨人の先発は、内海、菅野、杉内の3人は確実だ。どういう順番かは不透明なものの、この3人は必ず投げてくることになる。そのうち2人は優れたサウスポーである。楽天打線には内海、杉内の攻略が要求されている。

今シーズン、星野監督は相手先発が左腕のときでも、岡島、藤田、銀次、枡田、聖澤、島内といった左打者を重用してきた。

このことは幾つか事情があって、右打ちの外野手が不振だった点も大きい。開幕直後こそ元気だった牧田はその後左手首痛で戦線離脱した。左キラーの中島は打棒が冴えず左腕に対し.231の率で登録抹消。左投手には右打者を!という起用をしたくでもできなかったという側面もあった。もちろん、起用した若手左打者が期待に応える戦果を上げて、チームが勝つことができたのが一番大きかったのは、言うまでもない。

これだけをみると、今季の楽天打線はサウスポーが来ても大丈夫!というイメージになるのだが、厳密に言えば、それは正しくない表現になってくる。

下記を見て頂きたい。


■相手先発の左右別でみるチーム成績
vs右投手=96試合52勝41敗3分、勝率.559、1試合平均得点4.46、同失点3.96
vs左投手=48試合30勝18敗、勝率.625、1試合平均得点4.17、同失点3.27


こちらは相手先発の左右別でチームの成績と、1試合平均得点・同失点をまとめたものになる。

確かに勝敗だけみれば、右投手.559より左投手.625のほうが高い。しかし、中身を見てみると、打線が打っているわけではなく、味方投手陣の頑張りが大きいから、相手先発左投手試合で好成績を上げることができたのだった。

打線は右投手時に4.46点取っているが、左投手時は4.17と落ち込んでいる。一方、投手陣は右投手試合で3.96の失点を重ねたものの、左投手試合になると3.27に止める好投ができていた。よって、打線が頑張った、というより、投手陣・守備陣が頑張ったという表現が相応しくなってくる。

このことは、左右投手別打撃成績でもチェックすることができる。

現在のスタメンのそれを確認してみよう。

まずは、右投手時の成績だ。


■楽天スタメン打者 2013年 対右投手 打撃成績
20131023DATA6.jpg


下記に左投手時の成績を掲げた。

トータルの数字から眺めてみよう。対右投手.773を記録したOPSは対左投手になると.706へ減少。打率も対右は.282だったのが、対左になると.266に落ち込んでしまっている。

対右投手時にはOPS8割越えが、岡島(.912)、ジョーンズ(.847)、マギー(.855)、枡田(.809)と4人いたのが、対左になるとジョーンズ(.837)、マギー(.991)のMJ砲だけになってしまう。

OPS5割6割台は、対右が嶋(.619)1人だったのが、対左では岡島(.563)、藤田(.514)、枡田(.669)、松井(.655)、嶋(.671)、聖澤(.659)と6人にも増えてしまっているのだ。


■楽天スタメン打者 2013年 対左投手 打撃成績
20131023DATA7.jpg


御覧のとおり、左打者が左投手時に力を発揮しきれていないのが、一目瞭然の結果となっている。

アベレージも低ければ、長打もなかなか打つことができていない。今季、97本のホームランを放ったが、左打者が左投手から打ったのは、下記のとおり僅かに3本に止まっていた。


■楽天の左打者が左投手から記録した本塁打
◎5/28阪神戦(甲子園)、9回1死1塁、聖澤が筒井から右本
◎7/9日本ハム戦(東京ドーム)、2回2死走者なし、島内が武田勝から右中本
◎7/30西武戦(岩手)、4回1死2,1塁、島内が菊池から右本

※この他、CSファイナル初戦で銀次が成瀬から打った右本が1本ある。


左打者による対左投手成績の不振は、CSファイナルでも明らかになっている。イーグルスの得点が第3戦まで1試合2点止まりだったのは、楽天の左打者が、成瀬や古谷らロッテのサウスポーに対戦打率.214と抑え込まれてしまったことが大きかった。(右打者vs右投手対戦打率は.278だった)

よって、日本シリーズでは、左打者の奮起が望まれるのだ。

さて、下記では、岡島、藤田、銀次、枡田、聖澤、主要左打者5人の対左投手ゾーン・コース打率を眺めながら、いくつか気になった点をメモしていきたい。

(下記に続く)

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■楽天 岡島豪郎 2013年 対左投手 ゾーン・コース打率
OPS.563、打率.228、79打数18安打、15三振、0本塁打
楽天岡島豪郎2013年対左投手ゾーン打率


◎速球=OPS.624、打率.234。打球39本中71.8%の28本がゴロ。空振り率6.5%
◎スライダー=OPS.435、打率.217。打球16本中93.8%の15本がゴロ。空振り率10.8%


狙うのは高め失投。ゴロではなくライナー・フライを



どんな打者にも言えることだが、追い込まれるまで自分が得意とするホットゾーンに来た球に絞って狙っていくべきのように感じる。

岡島の場合で言えば、ヒットが飛び出している「高めの球」「ストライクゾーン真中の球」になる。追い込まれる前に、結果がかんばしくない低めの誘い球に手を出し、ファウルでストライクを稼がれたり、あっさり凡退に倒れてしまうことは、避けなければならない。

ゾーンを上げて打てる球を待って、できればゴロではなくライナーやフライ性の当たりを打つ意識で打席に入ってもらいたい。

もちろん、岡島の特徴の1つに、故意に叩きつけていく打撃で相手内野守備陣にプレッシャーを与えるハイバウンド攻撃がある。少しでも相手の守備に綻びがあれば、俊足の岡島だ。1塁を駆け抜けてセーフにしてしまう特技を持っている。これはこれで素晴らしい美技なのだが、どうやら調べてみると、左投手時より右投手時のほうが成功率が高いようである。

基本は打球に地を這わせるのではなく、打球を空中に弾き返していくことになる。

というのは、下記リンクの画像が示すとおり、一般にゴロはライナー・フライと比べてアウトになる確率が高い。


◎各打球の結果割合(データで比較すると、フライ・ライナーと比べ、ゴロの方がアウトになる割合が高い。データ提供:データスタジアム)


岡島も御多分に漏れず、サウスポーからゴロを多く打った・打たされたことがアベレージの低迷、二塁打1本しか長打を打てていない点等につながっていて、.228と低迷した対左投手時の打球は実に79.7%がゴロだったのに対し、.374というハイアベレージを残した対右投手時でのゴロ率は59.2%と少なかった。

上記に示したように、左投手のスライダーを打っていった場合、16本中15本がゴロになっている。狙うなら左投手の速球が良いだろう。


■楽天 藤田一也 2013年 対左投手 ゾーン・コース打率
OPS.514、打率.212、156打数33安打、16三振、0本塁打
楽天藤田一也2013年対左投手ゾーン打率


◎速球=OPS.624、打率.241。打球76本中64.5%が49本がゴロ。空振り率1.3%
◎スライダー=OPS.373、打率.172。打球50本中58.0%の29本がゴロ。空振り率10.4%


ストライクゾーン真中近辺に甘く入った速球を狙え



岡島同様、藤田も対左投手成績がかんばしくない。しかし、岡島のあまりにも高すぎるゴロ率と比べれば、藤田のそれはまだ高くはない。イニング先頭打者として1番・岡島が凡退した後には、2番・藤田の出塁に期待したい。

上記図が示すように、ストライクゾーン真中の甘い球は逃さずにスイングしていって欲しい。

いくらコントロールが優れた投手であっても、甘い球は必ずやってくる。今季の田中であっても100球全てが狙った所に投げ切っているわけではない。そのことは杉内や内海も同様だと思う。左投手による左打者の攻めは基本はアウトコースの出し入れになるはずで、外を狙った球がストライクゾーンの真中寄りに甘く入ったのを、しっかり仕留めてもらいたい。

特に真中速球は絶好球と言える。その打率はここまで.345を記録している。

一方、アウトコースは全般で苦手となっている。速球でも変化球でもその打率は1割後半に低迷している。ただ、その中で、左投手から放った33本のヒットのうち9本をアウトコース低めで記録している。この点はなかなか空振りすることがない藤田のバットコントロールの良さと言える。


■楽天 銀次 2013年 対左投手 ゾーン・コース打率
OPS.740、打率.317、161打数51安打、18三振、0本塁打
楽天銀次2013年対左投手ゾーン打率


◎速球=OPS.733、打率0314。打球94本中58.5%の55本がゴロ。(※1本ゴロかフライか未確認有) 空振り率2.4%
◎スライダー=OPS.801、打率.359。打球31本中38.7%の12本がゴロ。空振り率5.9%


一番頼りになる左打者は、やっぱり、みちのく岩手のバットマン



今回取り上げた左打者の中で、サウスポーに最も強い打者が、銀次である。

「高め全般」と「ストライクゾーン真中低めから外角低め」にかけて強さを発揮した。

特に高めの球は絶好球になっている。銀次は左投手から二塁打7本、三塁打2本、合計9本の長打を放ったが、そのうち6本が高めの球から誕生していた。

高め速球では打率.391を記録。141球高めに投げ込まれて、79球でバットをスイングしにいき、空振りは僅かに1球とコンタクト率も高い。高め変化球でも打率は.385と4割近い。70球高めに変化球を投げ込まれて、25球でバットを振りにいき、空振りは僅かに2球。こちらもコンタクト率は高くなっている。

視線を低めに転じてみよう。ストライクゾーン真中低めから外角低めにかけてホットゾーンになっている。しかし、そのほとんどのヒットがイケイケだった8月までのもの。調子を落とした9月以降は1本しかヒットが出ていない。逆にいえば、日本シリーズ、巨人の左腕相手にこのゾーンからヒットを打つことができれば、銀次の状態は良好とみることができそうだ。


■楽天 枡田慎太郎 2013年 対左投手 ゾーン・コース打率
OPS.669、打率.254、63打数16安打、19三振、0本塁打
楽天枡田慎太郎2013年対左投手ゾーン打率20131023DATA4.jpg


◎速球=OPS.516、打率.182。打球25本中48.0%の12本がゴロ。空振り率8.6%
◎スライダー=OPS.579、打率.263。打球11本中54.5%の6本がゴロ。空振り率15.8%


アウトコース変化球の見きわめに注意



今回対象とした左打者5人の中で、枡田の速球のOPS、打率は最下位。バットに当たった時には、その半数がフライまたはライナーになっており、うち1本はフェンス直撃のツーベースになっていることからも分かるとおり、当たれば飛んでいく。しかし、空振り率8.6%が示すように、空振りすることも多く、コースいっぱいの球を見逃してしまうことも多々あり、そのため三振が増えることで、率が大幅に下がっている。

アウトコース低めボールゾーンで3本のヒットを記録しているが、いずれも帆足和幸のパームボールを打ったもの。7/25中安、8/9左中二、8/30左中二。今年の枡田は帆足のパームボールに合っていたのだろう。

ということで、この3本は今回は対象外にして考える必要がありそうだ。

19個の三振のうち13個を、35個の空振りのうち21個をアウトコースで喫しているように、外の変化球の見きわめが大切になってくると言えそうだ。


■楽天 聖澤諒 2013年 対左投手 ゾーン・コース打率
OPS.659、打率.279、165打数46安打、31三振、1本塁打
楽天聖澤諒2013年対左投手ゾーン打率


◎速球=OPS.789、打率.338。打球67本中62.7%の42本がゴロ。空振り率7.3%
◎スライダー=OPS.537、打率.203。打球45本中62.2%の28本がゴロ。空振り率12.7%


絶好球は真中高めからアウトハイにかけて



今回の左打者5人のうち、左腕の速球を最も打っているのは、聖澤という結果が出ている。OPS.789、打率.338は銀次(同.733、同.314)を抑えて最高値である。

一方、スライダーは打率.203とかんばしくない。外の出し入れに対し、スライダーをカットして、速球を弾き返していくことができるか?がカギとなってきそうだ。

絶好球は高めの球。真中高めから外角高めにかけての一帯になる。左打者から打った長打7本のうち4本(3二塁打、1本塁打)もこのゾーンで生まれているので、ここへきた失投は逃さず捉えていきたいところだ。

枡田同様、アウトコース中段からアウトコース低めにかけての変化球は、見きわめに要注意だ。ここに投げ込まれた誘い球に対し、及び腰でバットを空振りするケースが多くなっている聖澤。出かかるバットを我慢、辛抱してもらいたい。

どの左打者にも言えることだけど、明らかなボール球に手を出さないように気を付けてもらいたい。特に岡島や藤田はバットコントロールが優れている分、ボール球であっても手を出しにいくケースが目立つ。2ストライク以降ならファウルで粘って球数を多く放らせるのも作戦だけれど、内海や杉内クラスの投手にとってみれば、見逃せば明らかにボールになる球に手を出してもらえるのは、かえってピッチングが楽になるはずだ。



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