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【試合評】田中将大、シーズン防御率0点台に黄信号──2013年8月30日(金) ○楽天イーグルス11-6ソフトバンク

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田中将大、夢の防御率0点台に黄信号



私が1日3回朝昼晩欠かさず見にいく愛読ブログ「野球の記録で話したい」さんの本日付エントリーは、田中将大の防御率0点台の可能性について取り上げている。

◎田中将大、ERA0点台の可能性|2013NPBペナントレース (野球の記録で話したい)

このエントリーをみると、戦前にはシーズン防御率0点台の投手が多くいたことが分かるのだ。逆に言えば、上記エントリー掲載の表で言えば、戦後は1970年に阪神・村山実が156回を投げて自責点17、防御率0.98で終えた一例だけがランクインしている。それだけに、もし達成されれば本当に希少で不世出の記録になるのだ。

今の田中なら、それさえも成し遂げるのでは?という期待感があった。

しかし、今夜の結果は7回3失点2自責点。味方が上げた序盤の大量援護もあり、田中は初回マウンドに向かった時から、悠々のピッチング。ホークス打線を5回まで僅か57球で料理してみせ、打たれた安打は僅かに2本。2塁を踏ませない内容で、相手の戦意を削いでいく。

しかし、落とし穴が待ち受けていたのは6回以降だった。

6回、相手打線が3巡目に突入するタイミングで、1番・中村、2番・今宮に連打を浴び、初のピンチを背負う。バッターボックスは3番・内川。球界を代表する好打者を辛くもお得意縦のスライダーで空振り三振に取ったものの、その直後、鷹の新4番打者・柳田悠岐に一撃を浴びるかたちになってしまった。その初球。真中に入る失投スライダーを打ち返され、レフトオーバーのタイムリーツーベース。走者2人がホームへ帰ってくる。7回にも先頭・松田に左中間を割られるツーベースを打たれると、自らのワイルドピッチ、この日2個の四球で無死3,1塁と傷口を広げ、本多併殺ゴロの間に三走にホームを踏まれ、今日は7回3失点の内容だった。

ということで、昨年からの連勝を23へと伸ばし、開幕連勝記録を19まで積み重ねるNPB記録更新の大仕事はできたものの、防御率は1.15から1.20へと悪化するかたちになっている。

これで、田中将大の防御率0点台は、限りなく赤に近い黄信号になったと言えそうだ。

残り5試合に投げそうだ。9/6日本ハム戦、9/16オリックス戦、ここまでは金曜日。中5日で9/19ソフトバンク戦に登板し、9/26西武戦、10/3ロッテ戦で最終登板を迎えると仮定する。

残り5試合それぞれ8イニングずつ、合計40イニング投げて自責点ゼロ。これでようやく212回23自責点で防御率は1点を切り0.98になる。しかし、40イニング自責点1とすると防御率は1.02になってしまう。

それでは残り5試合全て9回を投げ切って、合計45イニング自責点1ではどうだろうか? これだと四捨五入しなければ0.9954・・・になるものの、四捨五入すると1.00になってしまう。

いずれにせよ、残り5試合で自責点2点以上取られてしまうと(1.04になる)もはや0点台はないということになる。う~~~む、厳しい、、、

初回先制3点劇。2回途中、帆足完全攻略の序盤7得点



簡潔に試合を振り返っておきたい。楽天は序盤2回まで7得点。帆足を早々に引きずり降ろし、圧倒的優位に立つことに成功した。

1回は1死後から先制3点劇が幕を開けていく。藤田、銀次の短長打で3,2塁のかたちを作ると、4番・ジョーンズが2夜連続の先制打。マギーも犠飛で続くと、枡田のバットにも4試合ぶりの快音が響き、左中間フェンス直撃の当たりがタイムリーになる。エースの快記録を力強く後押しする貴重な先手3点劇になった。

2回、制球定まらない帆足は修正できず、4四球1死球で自滅。2死満塁からマギー、枡田が2者連続押し出し四球で1塁に歩くと、なおも満塁で代わったばかりの二番手・金無英から松井が2点タイムリー。4点追加、リードを7点差とした。(楽7-0ソ)

田中は初回、1番・中村にやや制球を乱し3-1からフォアボール。無死1塁でバッターボックスは2番・今宮という場面。ホークスとしては1点でも返しておきたいシチュエーションだった。今宮がバントの構えをする。

ここで初球スプリットを要求した嶋の好リードとその後の強肩がエースの立ち上がりをアシストした。バントの構えからバスターしにきた今宮のバットを、落ちる球で空振りさせると、嶋はバスターエンドランで2塁へ向かってスタートを切っていた一走・中村を刺すべく2塁好送球。完全アウトのタイミングで中村の二盗を阻止。一気に2死走者無しとする。3番・内川はファーストファウルフライ。田中はこれで4試合連続初回先頭打者の出塁を許したものの、今日も立ち上がりゼロでスタートすることに成功している。

2回以降は5回までまさに上々。2回から3回にかけて打者5人連続ゴロアウト斬り。セカンド藤田の美技がまたまた飛び出すなど、バックの堅守も光る。

おかげさまで、中継映像越しに観戦を楽しむ昭和生まれのshibakawaさんは、余裕のよっちゃんいかを肴に、缶ビールをグイグイ空けていく、素敵な金曜夜を過ごしていた。

勝った気がしない終盤失点劇



・・・のだが、田中が退いた後、8回以降の2イニングが、余計だった。8回はアタマから戻ってきた小山。しかし、ホークス勢の長打攻勢の前に沈んでしまう。内川に左翼ポール際にソロショットをぶっ放されると、柳田、松田の両名にレフトオーバーのツーベースを2本打たれ、2失点。火消しに出てきた片山もピリッとせず、明石に右中間を破られるタイムリースリーベースをくらって1失点。その後、フォアボールを出し、なおも2死3,1塁のピンチを背負うなど、依然点差はあったものの、一気に苦しさ増す8回になってしまった。(楽11-6ソ)

5点リードで9回は左打の中村から始まるる攻撃だったということもあるのだろう、金刃が登板。しかし、中村、今宮に右左と打ち分けられ無死2,1塁のピンチ。バッターボックスにクリーンアップを迎えるという場面を演出してしまう。結局は内川、柳田のミスショットにも助けられるかっこうとなり、ゼロで終止符を打ったものの、つながれていたら・・・と考えると悪寒が走ってしまう、いただけない終盤2イニングになってしまった。

ゲームセット後、ナインを出迎える星野監督の渋い表情が全てを物語っていた。

終盤の内容があまりにも悪過ぎて5点差の大勝にも関わらず、中盤までの余裕のよっちゃんイカはどこへやら、すっかりほろ酔いも醒めてしまう、勝ったんだけど負けたようなスッキリしないゲームになってしまった。

シーズンまたずして帰国、緊急手術するというラズナーが今季絶望の中、救援陣はさらにこれから一丸となって戦わなければならないという時に、リーダーのタフマン小山が率先してこのていたらくなのだから、困ったものである。

松井がNPB史上180人目の1500試合出場記録を達成。

というわけで、本エントリーも本当に気乗りがしない中で書くこととなった。下記、データだけ掲載して終わりにしたい。

これでチーム成績は、113試合66勝46敗1分の1位。貯金を再び大台の20に乗せると、マジックは1減らして25へ。ゲーム差は2位・ロッテと5.5、3位・ソフトバンクと8.5、4位・西武と10.0としている。なお各種戦績は下記のとおり。

◎直近10試合=6勝4敗
◎リーグ戦=89試合51勝37敗1分
◎後半戦=31試合19勝11敗1分
◎8月=24試合14勝10敗
◎ソフトバンク戦=18試合10勝8敗 (ヤフオクドーム5勝3敗)
◎ビジターゲーム=57試合33勝24敗
◎カードの初戦=45試合30勝15敗
◎相手先発左投手=40試合24勝16敗

両軍のスターティングラインアップ

楽天=1番・岡島(右)、2番・藤田(二)、3番・銀次(一)、4番・ジョーンズ(指)、5番・マギー(三)、6番・枡田(左)、7番・松井(遊)、8番・嶋(捕)、9番・島内(中)、先発・田中(右投)

ソフトバンク=1番・中村(右)、2番・今宮(遊)、3番・内川(左)、4番・柳田(指)、5番・長谷川(中)、6番・松田(三)、7番・明石(一)、8番・本多(二)、9番・山崎(捕)、先発・帆足(左投)


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◎8/5発行Vol.001:相手打者との対戦結果から探る、田中将大その進化の理由
◎8/12発行Vol.002:データから探る楽天・銀次覚醒3つの理由とは?
◎8/19発行Vol.003:絶好調の枡田慎太郎、好活躍確信の中にも気になる懸念材料とは?
◎8/26発行Vol.004:カウント構築から診断する主な楽天投手のスカウティングレポート
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■楽天 田中将大 球種別 投球詳細
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7回、打者28人、102球(1回当たり14.57、1人当たり3.64)、被安打7、被本塁打0、奪三振6、与四球2、失点3、自責点2。

《初球28球》
右打者10球=ストレート1、ツーシーム2、スライダー5、スプリット2
左打者18球=ストレート5、ツーシーム3、スライダー3、カットボール2、スプリット2、チェンジアップ1、カーブ2

《2ストライク以降28球》
右打者10球=ストレート2、ツーシーム1、スライダー4、カットボール1、スプリット2
左打者18球=ストレート11、ツーシーム2、スライダー1、スプリット4


■田中将大 23連勝の軌跡
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■ソフトバンク 帆足和幸 球種別 投球詳細
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1回2/3、打者15人、63球(1回当たり37.82、1人当たり4.20)、被安打5、被本塁打0、奪三振0、与四死球6(四5死1)、失点7、自責点7。



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