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マリナーズ岩隈6勝目。好打者マウアー3球三振。要所を低め制球・ゴロ凡打で締めて8回途中零封──5/31○SEA3-0MIN

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昨年5四死球と苦しんだ敵地マウンドにアジャストできたのか?

岩隈の好投を伝える夜のニュースを見ていて思った。

黒田、ダル、岩隈と日本人先発投手の登板日が重ならない今のスケジュールは理想だ。岩隈がメディアに露出する機会を自然と増やしてくれている。例えばダルと重なってしまうと、どうしても報道はダル中心になってしまうからだ。

ミネソタツインズ戦の先発というと、昨年は2度あった。本拠地にツインズを迎えた8/17には7回4安打6奪三振1四球1失点で先発3勝目を飾り、敵地で投げた8/28には6回1安打4奪三振4四球1失点。いずれも自責点つかずの試合になったため、13イニング自責ゼロ、防御率0.00の好成績を残していた。

数字だけみれば傑出しており、お得意様といえるツインズだ。しかし、敵地ターゲットフィールドで投げた8/28は1安打に抑えながらも、与四球4、与死球1、合計5個の四死球を出すなど、制球にとても苦労するマウンドとなった。

原因は?というと、岩隈いわく「ブルペンとマウンドの傾斜が違っていた、その事に最後まで対応出来なかった」 とのこと。私はこの試合、中継観戦はできていないのだが、記録上を見る限りでは、ここまでコントロールに苦しんだ岩隈も珍しい、そういう試合だった。

そのことが懸念される試合になったが、今回はアジャストできたのだろうか?ということは、下記で触れていきたい。

スコア0-0の均衡を破る4番・モラレスの先制決勝2ラン!!

その前に試合をざっくり振り返ってみたい。

相手先発はペルフリー。メッツ時代の2008年から3年連続で二桁勝利をマークした右腕で、今季はトミージョン手術から復帰を新天地ツインズで目指す。この試合は、中盤5回までペルフリーとのスコア0-0の投手戦となった。

岩隈がスコアボードにゼロを並べていく中、味方打線はチャンスがなかったか?と言えばそうではない。何度か好機を作ったものの要所を抑えられる、そんな展開だった。

1回は2番ベイがストレートの四球で出塁したが、後続が4-6-3のゲッツー。2回は2死からソーンダースが両サイドの攻めをしっかり見定めて四球出塁。その後、二盗を成功させると、後続も四球。2,1塁のチャンスをつかんだが、女房役スクレが凡退した。

3回は右前安打で出塁した先頭ライアンをバントで送って1死2塁。その後2死2,1塁で4番・モラレスの流し打ちは左翼ウォーニングゾーン内まで飛ばす当たりになったものの、相手守備範囲内。

4回こそ三者凡退に倒れたマリナーズ打線だったが、5回はスクレとライアンの下位打線連打でチャンスを作り無死2,1塁。しかし、後続が1-6-3の併殺打。2死3塁からベイが放った飛球は右翼フェンス直撃コースか?にみえたものの、相手好守備に阻まれてしまった。

岩隈も要所を締めていただけに、チャンス作れどホームが遠い状況に悶々とさせられたが、6回だった。待望の3点先制劇がマリナーズに訪れている。

岩隈が一目置いている先頭の3番シーガーが一二塁間を破る右前安打で戦端を切り開くと、4番・モラレスの一撃はセンターバックスクリーン左へ飛び込んでいく、この試合を決める決勝の2ラン・ショット!

それにしてもモラレスは岩隈登板試合に良く打つ!! 読者の方に教えて頂いた情報によると前回終了時で岩隈が投げている間のモラレスの打率はちょうど5割を記録していたという。それもホームラン3本を含んでいる。ということでこれで4本目の援護弾になった。

なおも後続のイバニエスが1塁線を破って出塁に成功すると、四球も絡んで1死2,1塁。ここで相手先発ペルフリーは降板。ツインズは継投策に入ったが、この隙を上手く突いたのが、女房役スクレの技ありの一打だった。低めに決まる縦割れの難しいカーブを体勢泳がされながらも上手くひろう右前タイムリー! この回、一気に3点をもぎとっている。(SEA3-0MIN)

ゴロアウトが冴え渡る!!

8回まで投げた岩隈は、三者凡退劇は1回と4回の2イニングのみ。残り6イニングは走者の出塁を許し、4イニングはスコアリングポジションへの進出を許したものの、相手にホームを踏ませない、そんな粘り強い投球をみせてくれた。

2回は先頭打者に低めスプリッターを看破され無死1塁となる四球。しかし、後続を5-4-3の併殺網にかけることに成功。

3回も先頭打者に左翼フェンス直撃二塁打を浴び、その後、単打も許し1死3,1塁のピンチ。打順は1番に返って1打席目は詰まった投ゴロのベテラン打者キャロルを迎えていた。打たせた緩いバウンドゴロが今度は岩隈の頭上を越えていく。嫌らしい当たりになったものの、2塁前方にいらっしゃーい!と待ちかまえていたのは、ショートの名手ライアン。彼の素晴らしい本塁返球で突っ込んできた三走を完全なタイミングでアウトにしてみせた。

なおも2死2,1塁、2番打者ドージャーに対して、ボール先行3-0。どうじゃ?と思われた場面だったが、低め4シーム攻めでカウントを持ち直し、最後はセカンドゴロに。3-1から続けた4シームはここまで最速の93マイル(149.7キロ)で空振りを奪うと、結果球の4シームはさらに94マイル(この試合最速で151.3キロ)! ドージャーのセカンドゴロは岩隈の球威に押されたかたちのイージーなゴロとなった。

5回も2死3,2塁のピンチを迎えていた。1死から2個目の四球を与えると、2死1塁、9番打者フロリモン(結局、この打者に今季初の3安打猛打賞を献上することに)に左翼ライン際へのエンタイトルツーベースを打たれ3,2塁、バッターボックスは1打席目は投ゴ、2打席目は名手ライアンが手ぐすねひいて待ちかまえていた遊ゴに倒れていた1番・キャロルだったが、ここも低め4シームで完全に詰まらせた投ゴに討ち取っている。

6回、先頭打者に意表を突かれるバントヒットで出塁を許したが、後続を凡退。2塁を踏ませなかった。7回は2本の安打で2死3,1塁とされたが、ここも後続をゴロアウトに。

8回、1打席目にスプリッターを見破られたウィリングハムにお返しとばかりにスプリッターで空振り三振を取って2死1塁。球数98、バッターボックスに左打者を迎えたところで、お仕事終了。後続はファーブッシュがしっかり料理し、この回もゼロとなった。

岩隈は走者を出しながらもゴロアウト投球で要所を締め8回途中まで零封。9回は抑えウィルヘルムセンが相手打線を三者凡退させ、マリナーズが3-0の今季6度目の零封勝利。岩隈の約2週間ぶりの白星は今季6勝目となっている。

両軍のスターティングラインアップ

マリナーズ=1番・チャベス(右)、2番・ベイ(左)、3番・シーガー(三)、4番・モラレス(一)、5番・イバニエス(指)、6番・ソーンダース(中)、7番・フランクリン(二)、8番・スクレ(捕)、9番・ライアン(遊)、先発・岩隈(右投)

ツインズ=1番・キャロル(三)、2番・ドージャー(二)、3番・マウアー(捕)、4番・ウィリングハム(左)、5番・モアノー(一)、6番・ドーミット(指)、7番・パーメリー(右)、8番・ヒックス(中)、9番・フロリモン(遊)、先発・ペルフリー(右投)


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■試合別 投手成績


■球種別 投球詳細
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7回2/3、打者31人、98球(1回当たり12.78、1人当たり3.16)、被安打7、被本塁打0、奪三振5、与四球2、失点0、自責点0。

《初球31球》4Seam16、Sinker1、Slider5、Curveball9

《2ストライク以降19球》4Seam8、Sinker1、Splitter10

見事にアジャストできた2回目のターゲットフィールド

マウンドとの相性はどうだったのか? 結論から言えば見事に修正してきたと言えそうだ。昨年は5四死球だったが、今回は2個の四球のみ。ストライク率は昨年53.3%とかなり低かったが、今回は66.3%と上昇。微妙な制球にボールが続いたというシーンは確かに何度かあったものの、トータルで見れば昨年の経験を踏まえた組み立てができたと言えるのだ。

ここで、昨年と今回、ボール球が何球続いたか?を確認してみたい。

5連続・・・昨年1、今回0
4連続・・・昨年1、今回1
3連続・・・昨年2、今回2
2連続・・・昨年6、今回4

この記録で確認するだけでも、ボール球が続くケースを減らすことに成功したと言えそうだ。

初球ストライク率や3球目2ストライク率も上々の数字を残している。特に追い込んでからは岩隈の独擅場で10打数1安打5三振、3本の内野ゴロと1本の外野フライ、1四球という結果だった。

試合前まで岩隈の左打者被打率は137打数23安打の.168を示していたが、この試合では左打者(というか3安打のフロリモンと2安打のドーメリーか)に良く打たれ、18打数6安打の.333とかんばしくなかった。一方、右打者は圧倒。11打数1安打1三振、1本許したヒットもバントヒットだった。

今季も打率3割を軽々超える好打者マウアーとの対決は、一ゴ、空三振、見三振、右安。最後に1本許したものの4-1と岩隈に軍配が上がり、これで通算での対戦成績を10打数2安打、3三振、1内野安打の.200としている。

昨年は外野への快飛球も目立ち、味方の好守備に助けられた部分はあったが、今回は圧倒した。一ゴは完全にひっかけさせたゴロ、空三振はスプリッターを低め絶妙にコントロールしてみせた。見三振は3球三振だ。

岩隈の3球三振って、今季何回あるのだろう?と調べてみたら、このマウアーを入れて16個もあって改めて驚いているのだが、その中でも見逃し三振の3球三振は4/23アストロズ戦の2回マックスウェルから奪って以来、今季2個目となっている。

2回以降、初球にカーブを用いていくなど、緩急を織り交ぜた組み立ても光ったのでは?と感じる。(14マイル=約22キロの緩急差では3打数ノーヒット1四球の結果)


■配球図
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高めを封印、低めへの制球を徹底

配球図で確認してみよう。高めに球がほとんど記録されていないのが分かる。右打者では高めは41球中僅かに4球。左打者は57球中9球。全体で98球中11.2%に当たる9球が高めだった。

今季、岩隈は打者に低めスプリッターを意識させた場面で、高め速球で勝負を挑みフライアウトを稼ぐという新たなスタイルを構築してみせた。

しかし、今回は従来どおり速球も変化球も低め低めに球を集める投球を披歴、23個の獲得アウト中、12個をゴロアウト(併殺含む)で奪ってみせていた。

対戦回数が少ないとはいえ、当然ツインズも岩隈の変化に気づいていたであろうから、それを悟った岩隈は裏をかいてみせた、ということになるのかもしれない。あるいは、走者を出すケースが多かったので、低め低めに丁寧に投げたという結果なのかもしれない。

それにしても、素晴らしい投球だった。ピンチを抱えながらも地元シアトルのメディアが「催眠術のような配球」と評したのも、うなづける。これで防御率は2.13。アメリカンリーグの2位に浮上したという。

岩隈のコメント「自分のピッチングができている。これからも続けていきたい。走者を出した時に、思ったところに投げられてアウトに取れた。ピンチで粘り強く投げ、抑えられたのが大きかった。野手にも助けてもらった。打者に対して同じタイミングにならないように。ピンチになればなるほど、少し時間を空けて考えながら、慌てずに投げていこうと思っていた」

相手ツインズの監督もお手上げ「岩隈はフォロースルー時に右足がはね上がる。その足が近づいてくるスプリットを見極めようと、ボールに集中している打者の視界に入り、目障りになるらしい」

マリナーズ、岩隈を放出?!

最後に。少しググってみたけどそんな情報を報じた日本のメディアを見つけることはできなかったのだが、気になる情報がある。与太話だとは思うのだが、岩隈に移籍の可能性があるというのだ。

私がよく閲覧する「野球の記録で話したい」さんのこちらのエントリーのコメント欄3番の方がそのようなことを書いている。

◎岩隈、打てそうで打てない投法で6勝目|2013MLBペナントレース (野球の記録で話したい)

もちろん、MLBではこの時期、よくある話の1つだとわきまえている。低迷するチームの主力を優勝争いを演じるチームが引き抜くことは日常の光景だ。

ただ、どうだろう?

昨年オフに2年契約を結んだばかり。それも1年目の僅か2ヶ月が経過した段階でのことなのだ。新著『感情をコントロールする技術』を見る限りでは、岩隈のほうからシアトルを離れることは、少なくとも現段階ではないはずだ。球団側もこの2年間の構想を描いた上で、複数年のオファーを出したのだろうし、翻意がないかぎり、この話はないのでは?と思う。

そういった話が出るほど、この2カ月間のクマは本当に素晴らしいということなのだ。そのことを証明するような話なのでは?と感じている。

最後に。アクリーさん、早くメジャーに戻ってきて下さい。m(_ _)m

■5/31ツインズ戦の98球詳細
※訂正:3回キャロルは二ゴではなく遊ゴです。
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◎◎◎関連記事◎◎◎
【書評】 岩隈久志 著『感情をコントロールする技術~未来を切り拓く50の視点』(ワニブックス)
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