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【試合評】 2013年5月18日(土) ●楽天イーグルス2-7中日。序盤の拙攻が終盤の大きなツケに。楽天、ナゴヤドーム7連敗

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序盤の拙攻が、終盤大きなツケとなってやってきた

楽天の先発は則本。ここまで3勝の新人右腕にとって、名古屋は準地元と報じられていた。母校・三重中京大はナゴヤドームから車で1時間ほどの距離だと言う。今日は地元・滋賀や母校から関係者も数多く観戦に訪れていたはずで、そんな中でのプロ8度目の先発は、序盤から相当飛ばしていることを伺わせるのには十分の快投だった。

立ち上がりの初回、大島、荒木の1、2番コンビを高め速球で粉砕。球威勝ちとなる内野ポップフライに討ち取った。3番・クラークには147キロ速球を打ち返され、左翼フェンスぎりぎりまで飛ばされたが失速。あわや・・・というより、クラークのパワーを則本の球威が勝っていたことを証明するシーンとなった。

先頭打者をエラー出塁(マギー)させた2回には、ヒット2本を集められ1点を失っていた(小田の右前適時打で楽1-1中)。しかし、1点は与えたものの恐竜打線を6回2安打1失点に抑え込む好内容。

新人の好投に報いたい楽天打線は初回、立ち上がりのブラッドリーを攻めて1点を先制する。

2番・銀次が右前安打で出塁に成功すると、3番・聖澤がレフトオーバーの先制二塁打。1塁から銀次が悠々ホームインし、楽天のスコアボードに1点が点灯する。

幸先良く1点を奪取、なおも1死2塁のチャンスで打席は4番・ジョーンズ、5番・マギーにまわってくる。胸熱の場面になったが、いずれも内野ゴロに倒れ2点目が入らない。

2回、則本が小田に同点打を許して1-1の同点。その直後の3回表だった楽天は絶好の得点機を迎えていた。

中日サイドからすれば、味方が同点に追いついた直後のイニングだ。しっかりゼロで締めていきたい場面だった。しかも、この回は投手の則本から始まる楽天の攻撃なのだ。ところが、竜先発ブラッドリーが追い込んでからストライクが入らず、則本は四球。

この降って湧いたようなチャンスを活かすべく、銀次、聖澤の2、3番コンビが連打で攻め立てていく。

塁上は全て埋まって1死満塁、バッターボックスにはジョーンズという絶好のシチュエーションを迎えていた。ところが、AJ砲は不発。4-6-3のセカンド併殺打に倒れ、一気に好機消滅させてしまう。

翌4回にも連打で無死2,1塁を作ったが、島内から始まる下位打線が凡退。ちょうど投手の打席もまわってくるという巡り合わせの悪さもあって、ホームが遠い。(2回も最初に出塁した走者が則本ということで、他選手ならホーム突入を狙うところを3塁止まりになってしまった。ここにも巡り合わせの悪さを感じてしまう)

スコア1-1の均衡をようやく破ることができたのは、5回のこと。

1死3,1塁で打席は得点圏で三度AJ。ここは左翼へ飛距離十分の犠牲フライを放ち、楽天が勝ち越しに成功する。(楽2-1中)

だが、結局はこの2点しか取れなかったのだ。

1点勝ち越した後も、得点機は何度か巡ってくる。7回は1死2塁から銀次がセンター返し。2塁から松井が果敢に本塁突入を狙ったが、センター・大島の好返球に捕手・小田の好ブロックもあり、あえなく憤死。8回は1安打1四球1暴投で作った1死3,2塁で、島内が前進守備のショート正面ゴロ、鉄平は左翼ライン際のフライアウト。5試合連続安打中の鉄平と、交流戦開幕5/14DeNA戦では4安打を放ってみせた島内、最近調子を上げてきた両人が今日は得点圏で合計4の0とブレーキ役になってしまった。

防戦一方におわれた恐竜投手陣を最後に押し切ることができなかったイヌワシ打線の拙攻が、7回裏以降の「悲劇」の序章を、知らずの間に演じていたという皮肉な展開となった。

7回裏、中日の攻撃。先頭はルナ。「(マークするのは)ルナ。打撃がハンパないんで、抑えたいです」。前日このようにルナ封じを誓っていた則本だったが、センターへ弾き返され19試合連続安打を許してしまう。

すると、その直後に「悲劇」は起きてしまう。

5番・和田を追い込んで、1-2からの勝負球が高めに甘く入った。この失投をバット一閃され、左翼席へライナーが突き刺さる逆転2ラン。(楽2-3中)

8回にもルナに4失点目の適時打を浴びると、再び和田に左翼席へ打球を運ばれるダメ押しの3ランを被弾。(楽2-7中)

もし序盤に打線がまとまった得点ができていたら、和田に一発を浴びても、なんともなかったに違いない。点が取れない中で7回和田に2ランを浴びた。則本を8回も続投させたのは、1点勝ち越されたとはいえ和田の一振り以外は素晴らしい投球をみせていたからだった。

首脳陣は8回も則本でゼロに抑え、9回先頭でまわる則本の打席時に代打を送るという青写真を描いていたはずだ。ここまでの好投と9回の打順のことも相まって続投判断に至ったわけだが、もしまとまった得点でリードしていたら、ベンチはまた違った青写真を用意することができたかもしれない。

今日の敗戦はひとえに序盤の好機にたたみかけることができなかった、この1点に尽きてしまう。

これでチーム成績は39試合20勝19敗の貯金1。順位は3位変わらず。ゲーム差は1位・ロッテと2.5、2位・西武と2.0、4位・ソフトバンクと2.0、最下位・日本ハムと5.5。交流戦成績は4試合2勝2敗(6位)、5月月間成績は14試合9勝5敗、ビジター戦績は22試合11勝11敗、デーゲーム戦績は17試合7勝10敗となっている。

中日戦の通算成績は38試合16勝21敗1分。ナゴヤドームでは2010年5/24の敗戦を起点にこれで7連敗となってしまった。6月にはKスタで高木竜を迎え討つ星野楽天だが、もし2試合のうち1試合でも敗れてしまうと、星野監督就任以降3年連続ドラゴンズ戦の負け越しが決定してしまう。それだけはなんとかして阻止してもらいたい。


両軍のスターティングラインアップ

楽天=1番・松井(遊)、2番・銀次(二)、3番・聖澤(中)、4番・ジョーンズ(一)、5番・マギー(三)、6番・嶋(捕)、7番・島内(左)、8番・鉄平(右)、9番・則本(右投)

中日=1番・大島(中)、2番・荒木(二)、3番・クラーク(一)、4番・ルナ(三)、5番・和田(左)、6番・井端(遊)、7番・平田(右)、8番・小田(捕)、9番・ブラッドリー(右投)



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アンドリュー・ジョーンズ、今季初の併殺打

1-1の同点で迎えた5回、レフト犠牲フライという最低限の仕事でようやく4番の働きをしたAJだったが、悔やまれるのは3回1死満塁でまわってきた第2打席だった。内角を攻められた直後のアウトコースのスライダーを打って、4-6-3の併殺網にかかってしまう。胸熱の場面が一気に萎んでしまう残念なシーンとなった。

実はこの併殺打、ジョーンズの来日初の併殺打になっている。

既にお気づきの読者の皆さんもいらっしゃるかもしれないが、今季ここまでイーグルスが西武に次ぐリーグ2位の得点を叩き出している背景の1つには、チーム併殺打の少なさもあるはずだ。その数は昨日終了時点で20本。最少がソフトバンクの19本で、それに続く少なさとなっていた。4/21の時点ではリーグ最少本数だった。

なぜ楽天の併殺打が少ないのか?と言えば、AJとマギー、両外国人の併殺打が少ないからだと言える。ここまでAJはゼロ、マギーは僅かに1本なのだ。

アンドリュー・ジョーンズは164打席目にして初の併殺打を記録したことになる。今日は残念なバッティングになったが、別の見方をすれば、ここまで1本もゲッツーを打っていなかったことに、新鮮な驚きを感じてしまう。これもAJの意識の高さ、打撃技術の成せる業なのではないだろうか。 (ちなみにメジャーでは8664打席で192併殺打、45.13打席に1本の併殺打を記録している)

併殺打が記録されるシーンは、無死または1死で、走者1塁、2,1塁、3,1塁、満塁のときである。この他の状況でも生まれることはあるのかもしれないが、それは物凄く稀なケースで、大半がこの状況で生まれている。

試合前時点で、上記状況のAJの打撃成績を調べてみた。20打席あった。(無死または1死満塁の打席はなし)

実は同状況での打率は17打数4安打の.235とかんばしくない。AJお得意の1塁へのお散歩も4/9日本ハム戦の1つのみで三振や凡退が多いのだ。しかし凡打に倒れた7本の当たりはいずれもフライアウトで、そのうち6本が外野飛球という点が興味深い。凡打に倒れたとはいえ、一気にアウトを2つ失う可能性が高いゴロではなく、失うアウトは1個で済み、後続のマギーに打席をまわすことができるフライアウトを打っているのだ。


■無死または1死で、走者1塁、2,1塁、3,1塁、満塁のときのジョーンズ打撃成績
※2013年5/17終了時



銀次、今季チーム2人目の1試合4安打

スタメン出場は5/10ロッテ戦以来。2番スタメンは4/28西武戦以来、かなりのお久しぶりである。打撃で遅れを取った今季は、交流戦に入りAJが一塁を守ることでスタメンをはずれるケースが多かった。

今日の先発起用は昨夜の代打の代打2ランでつかんだチャンスなのだろう。そのチャンスを鷲づかみにする1試合4安打。本来ならこんなところで足踏みをしているはずではない天性の好打者が、ようやく昇り龍への足がかりをつかんだ。そう評したくなる見事な槍働きだった。1試合4安打は5/14日本ハム戦で島内が記録して以来、チーム2人目の快挙である。

2番打者の大きな役割に、1番打者が凡退に倒れた後リードオフの代役を務めるという仕事がある。この仕事を2度みせ、得点に絡むパフォーマンスをみせてくれた。

まずは1回だ。先頭の松井が凡退した後、セカンドオーバーの当たりで出塁に成功。続く聖澤の二塁打で一気に先制のホームを駆け抜けている。

2打席目は3回無死1塁。1塁は四球で歩いた則本だ。前述したように中日サイドからすれば、出してはいけない打者を出してしまった場面だった。銀次の三遊間を破る左前安打が、さらに敵軍を追い詰めていくことになる。結局、AJのゲッツーで得点は入らなかったものの、その後の満塁の好機につなげる一打は、中日サイドを大いに苦しめたはずだ。

第3打席は5回。この回も先頭・松井が凡退に倒れていた。一二塁間を割る一撃で出塁に成功すると、聖澤の右前安打で一気に3進。直後のAJ犠牲フライで勝ち越しのホームを踏んでいる。4打席目は7回1死2塁で2塁から松井をホームへ呼び込むセンター返し(ここは相手の好守で松井が本塁憤死)

3番・聖澤、後援会の皆さんが見守る中、今季初の猛打賞

2番・銀次も元気なら、3番・聖澤も元気を見せた。ここ2試合ノーヒットできていた聖澤が、銀次の勢いに乗っかったと評する方もいるのかもしれない。残念ながら、私はその意見は、あまり正しくないように考えている。

この試合は聖澤にとって何が何でも奮起しなければならないゲームだったからだ。

というのは、この試合、聖澤の後援会主催による今季初の応援ツアーが組まれていたのだ。地元長野の後援会30名の皆さんが早朝8時に千曲市をバスで発ち、長野インターチェンジ、小牧ジャンクションを経て春日井インターチェンジで高速道を降り、12時50分頃にナゴヤドームに到着されていた。当然このことは聖澤本人も知っていたはずだ。

後援会の皆さんは、初回から聖澤の美味しい場面を堪能することができた。試合は楽天が敗れたものの、今季初の3安打猛打賞の好活躍に大いに舌鼓を打ったはずで、後援会の末席を汚す私も、ホッと胸をなでおろしている。


■楽天 則本昴大 球種別 投球詳細
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ストレートの平均球速は今季最速

8回、打者33人、113球(1回当たり、1人当たり)、被安打7、被本塁打2、奪三振6、与四球2、失点7、自責点6。

みごとなストレートだった。この試合のストレートの平均球速は146.5キロを計測。この数字はここまでの中で最多となった。それほどストレートが序盤から走っていた。もちろん、意識的に序盤から飛ばしていたということも影響しているのだろう。

当ブログ調査では則本のここまでのプロ最速は4/19ロッテ戦の4回井口の4球目に計測した151キロだったが、この試合は150キロ越えを8球、最速タイの151キロを3球出している。

最速151キロの対にあった最遅球は104キロのスローカーブ。8回2死3,1塁でルナの初球、空振りを奪ったカーブで記録していた。このカーブは8球。あまり投げなかったが、アクセントとしては上々の機能をみせていた。特に追い込んでからのカーブが決まった。5球投げたが、そのうち4球で空振り三振、1球で内野ゴロに。

毎年イーグルス戦で打率3割を打つ和田一浩

惜しむらくは和田に浴びた2本のホームランか。それにしても、和田は楽天戦で良く打つイメージがある。楽天の中日戦サヨナラ負け3試合のうち2試合は和田の一振りによるものだったし、それに今日の2発だ。

気になったので、楽天戦での和田の年度別打撃成績を調べてみた。2006年以降の数字だ。通算では.333。11本のホームランを楽天投手陣から記録している。年度別で眺めてみても、全てのシーズンで3割越え、毎シーズンで長打を放っている。

6/2、6/3と今度は仙台にドラゴンズを迎え討つが、和田には要警戒していきたいところだ。


■和田一浩 楽天戦で年度別打撃成績



■中日 ブラッドリー 球種別 投球詳細
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5回、打者23人、83球(1回当たり16.6、1人当たり3.61)、被安打8、奪三振2、与四球1、失点2、自責点2。

打ち崩せる雰囲気が充満していた相手先発ブラッドリーだったが、終わってみれば5回2失点。クオリティスタートには届かなかったものの、責任投球回数を投げての2失点は、中日サイドからすれば及第点と言えそうだ。

5回2失点の仕事ができた理由は、楽天打線の拙攻に尽きるわけだが、もう1つ、四球で崩れなかったことも大きい。球数の約2/3が目安とされるストライク率は、63.9%。まずまずの数字と言えそうだ。

ストライクゾーンの中で、ストライク先行で、ということは意識していたのかもしれない。極端なボール先行という場面は見当たらなかった。例えば、2球でボールボールとして2-0となってしまう打席は23人の打者と対峙し、5回1死1塁の聖澤の打席時、僅か1人だけだった。

決して制球が安定していた訳ではなかったが、イヌワシ打線がそれなりのカウント構築をさせてしまった点も大きいのかな?と感じる。平石1軍打撃コーチ補佐の指示はファーストストライクから打ちにいくようにということだったようだが、もっと球を見ていく場面も必要だったのかもしれない。

【終】



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《則本の前回登板試合》
【試合評】 2013年5月10日(金) ○楽天イーグルス5-3ロッテ。9回2死から幕を開けた奇跡の逆転劇。連勝街道は6へ
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