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【試合評】 2013年5月14日(火) ○楽天イーグルス7-3横浜DeNA AJ、ハマの番長が投じた唯一の失投を仕留める!!

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貯金1で交流戦へ

楽天は貯金1を持って交流戦に突入している。横浜でDeNA2連戦後、予備日を挟んで場所をナゴヤに移し中日2連戦、週末はKスタでヤクルトを迎え討つ日程だ。

交流戦というと、楽天はあまり良い思い出がない。過去8シーズン、勝ち越しているのは2008年と2010年の2シーズンだけ。この2シーズンも作った貯金は目立ったものではなく、勝ち越したとはいえ2010年はパリーグ内で5位だった。交流戦を白星のボーナスステージにする球団が多いパリーグの中にあって、楽天は起爆剤にすることができていないのだ。


■楽天イーグルスの年度別交流戦成績



星野監督就任後もその成績はかんばしくない。上記表のとおり、2011年は9勝13敗、昨年も10勝14敗と負け越し。昨年は交流戦前の成績は35試合17勝16敗2分で、今年と同じ貯金1で交流戦に臨んだものの、リーグ戦再開時には59試合27勝30敗2分、借金3に沈むかたちとなった。

昨年の轍を踏むことがないよう、初優勝をマジ狙う今季は、ぜひこの季節をステップアップの時期にしてもらいたい。そう願っているのだ。

セパ3位対決、AJ&マギー3度目のアベック弾などで楽天が制す!!

そのイーグルスは、交流戦の開幕、横浜でDeNAと激突。セパ3位対決は、両軍のエースナンバーどうしの投げ合いとなった。

2回、田中がブランコに特大の先制ソロをくらったものの、4回に島内が同点二塁打で追いつくと、5回にはAJが三浦のスライダーを捉え、右翼ポール際ぎりぎりの3ラン。6回は松井のセンター返しタイムリー、7回にはマギーが二番手・井納から左翼線へ2ラン。

AJ、マギー今季3度目のアベックホームラン等で7得点を上げた楽天が逆転勝利。8回3失点の田中は両リーグトップの6勝目を挙げている。

これで、チーム成績は36試合19勝17敗。ゲーム差はロッテ、西武も勝ったため、1位・ロッテと3.5、2位・西武と2.0のまま。4位・ソフトバンクとは差が開いて2.0、最下位・日本ハムとは5.5となった。

5月月間成績11試合8勝3敗、ビジター戦績19試合10勝9敗、ナイター戦績20試合12勝8敗、カードの初戦14試合11勝3敗、先制されたゲーム19試合6勝13敗となっている。

両軍のスターティングラインアップ

楽天=1番・松井(遊)、2番・藤田(二)、3番・聖澤(中)、4番・ジョーンズ(一)、5番・マギー(三)、6番・嶋(捕)、7番・島内(左)、8番・鉄平(右)、9番・田中(右投)

DeNAA=1番・モーガン(右)、2番・内村(二)、3番・荒波(中)、4番・ブランコ(一)、5番・中村(三)、6番・多村(左)、7番・石川(遊)、8番・高城(捕)、9番・三浦(右投)



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島内宏明、4打数4安打

7番・左翼でスタメン出場となった島内。今季6度目の先発起用には、ようやくバットが振れるようになってきたという指揮官の判断もあったようだ。その島内が闘将の起用に応える素晴らしい槍働きをみせた。中安、右翼二、左安、右安の4打席4安打。いずれもバットの芯で捉えた強い当たりで、打たされた当たりが飛んだコースが良くHのランプがついたというケースは1度もなかった。

特にブランコに先制弾を打たれ、1点を追う展開だった4回1死2塁の同点打はお見事。安打出塁した先頭・マギーを嶋が送ってつかんだ得点圏だった。相手バッテリーにアウトコースを攻められ1-2と追い込まれてからの第5球、一転インコース攻めとなった三浦の140キロ速球をひっぱった。痛烈な打球が1塁線を破って転がっていき、右翼線最深部まで到達。2塁のマギーを悠々ホームに迎え入れる同点打となった。

島内の猛打賞は今季初。1試合4安打はチーム初の快挙。鮮やかな固め打ちで打率を.190から.320へ一気に上げている。

ジョーンズ、三度目の正直

4回、島内の右翼線二塁打で試合を振り出しに戻した楽天は、5回、AJの6号3ランで一気に好調DeNAを突き離してみせた。先頭・松井がローボールヒッターよろしく、三浦の低めの投球を右前に弾き返して出塁。藤田が送って得点圏、聖澤が3-1から1塁に歩き、1死2,1塁の状況で迎えたAJの第3打席だった。

実は前の2打席も得点圏でまわってきていた。1打席目は初回2死2塁、2打席目は聖澤二盗でつかんだ2死2塁。しかし、いずれもアウトコースのスライダーに空振り、三浦の前に2三振を喫していた。

三浦もAJに厳しい投球をみせていた。外いっぱいの素晴らしい所へスライダーをしっかり制球し、AJから空振りを奪うこと3球、見逃しストライクを獲得すること2球。右打者への生命線として上々の機能を見せていたのが外のスライダーだった。また、2打席ともインコースいっぱいの絶妙な所を突いた後、外のスライダーでバットに空を切らせていたのだった。

三度目の正直となった5回1死2,1塁、初球アウトコース低めへの縦スライダーにハーフスイングで空振りしていたAJは、試合後のヒーローインタビューでこのスライダーを虎視眈々と狙っていたと明かしている。1-1からの第3球だった。外角低めに投げ込むはずだった三浦のスライダーが高めに甘く入ってきたところを、一撃で仕留めてみせた。振り払ったような打撃は、右翼ポール際の最前列ぎりぎりに飛び込む100m弾に。。田中にとっては力強い3ラン・ショットとなった。

調べてみると、AJの結果球は、三浦が右打者に投じた26球のスライダーで、唯一の失投といえる球になっている。

26球中21球が中段から低めに実に良く制球されていた。高めを記録した5球でも、そのうち4球はボールゾーンかコースいっぱい。高めストライクゾーンに甘く入ってきたのは、AJの結果球の1球だけだったのだ。この1球を一撃必殺で逆方向のスタンドに運んでみせたのだ。AJの右翼へのホームランは今季初となっている。

DeNAサイドからしてみれば、悔やまれる1球だ。伏線は2球目だ。

初球をアウトローのスライダーでチェックスイングを取ることに成功した三浦─高城のバッテリーは、2球目インコース攻めを実施。しかし、投球はアウトコース低めに完全にはずれる逆球に。ここで1、2打席で見せた厳しい内角攻めができなかったことが、3球目の命取りにつながった。もし、内角を突いていたら、3球目のスライダーが外角高めに甘く入ったとしても、インコースの残像が残ったAJの打撃は、また違った結果になっていた可能性は高いといえたのだ。

AJの一塁守備

そのAJだが、DH制がないセリーグ主催試合ということで、今季初の守備に就いている。ここでいう初とは、久米島での紅白戦、沖縄本島での練習試合、WBCオランダ代表としてユニフォームを来ての実戦など全てを含めて初という意味だ。もちろん、久米島でのシートノックでは何度か球を追うシーンも見受けられたものの、実戦での守備は初だった。

昨年暮れAJを獲得した直後、指揮官はゴールデングラブ10度を獲得した外野守備力を評価し、問題なく動けるなら右翼起用の考えもあり得ることを示唆していたが、初の守備はファースト起用となった。

数日前にファーストプランをスポーツ紙に報道されていたが、どうなのかな?と思っていた。

というのは、一塁守備実績はメジャーでも僅か8試合、2009年レンジャーズ在籍時に記録した8試合39.2イニングに止まっていたからだ。それよりも、外野の中では負担が少ないとされる左翼守備(は112試合770.2イニングの実績有)で送り出す選択肢もあるのでは?とみていた。なによりも、メジャーで鳴らしたAJの外野守備が見たかったのだ。ところが、一塁での起用となった。

これは守備で無理をさせたくないという指揮官の判断があるのだろう。また、先日Kスタでのオリックス3連戦で、解説・高橋雅裕氏が、心配するようなことではないけど若干足に張りがあるらしいということもコメントしていた。もちろん、AJに求められるのは1にも2にも3にも4にも打撃である。守備で万一のことがあって故障離脱となるようなことは、絶対に避けなくてはならない。AJファーストプランは頷けるところである。

打者・田中将大、プロ通算3本目の安打はおあずけに

交流戦の楽しみと言えば、普段バッターボックスに入ることのない投手のバッティングを見ることができるのもその1つだろう。2回2死2,1塁のチャンスで初打席がまわってきた打者・田中将大に、外野席のファンから「ホームラン!ホームラン!田中!」の声援が飛んだ。

話は横道に逸れるが、この声援を訊いて、正直、げんなり・・・してしまったのだ。






試合展開や打者の能力を全く考慮せず、誰彼構わず、のべつまくなしにホームラン!ホームラン!と連呼する風潮は、別に一部のイーグルスファンに限ったことではなく、プロ野球でよくみかける光景である。そういった応援はお約束であり、ある種の予定調和として機能していることは、認める。

しかし、どうしても、あのような予定調和に満ちた声援は好きになれない。

もちろん、そんな私も、田中のホームランを期待していた。

というのは、球団創設以来930本のホームランを放ってきた楽天球団史において、投手のホームランはまだ生まれていないこと。5/5Kスタでのオリックス戦の試合前練習で、打撃投手を務めた森山コーチから打者・田中将大がバスターの構えから柵越えを2本放っていたことを知っていたからだ。

そういった背景を踏まえた上で、ホームラン!と連呼するなら、話は分かる。しかし、あの場面で叫んでいたファンの中に、このことを念頭に入れていた人がいったい何人いたのだろう?

話が脱線してしまった。

試合前時点で、田中のプロ通算打撃成績は31打数2安打3打点、14三振、1犠打、1犠飛の打率.065だった。田中のヒットは2010年5/16甲子園での阪神戦で中前にタイムリーヒットを放って以来、3年出ていない。期待された第1打席だったが、外のスライダーに身体が泳ぎ、ファーストへのファウルフライに倒れる。2打席目も得点圏。同点で迎えた4回2死2塁だったが、ここも外のスライダー攻めで見逃し三振となった。

しかし、6回の第3打席だった。得点につながるプロ2本目の送りバントを成功させている。1死1塁、3バント失敗の可能性もあった0-2からの3球目を1塁線へ上手く転がす絶妙な送りバント。その後、スコアリングポジションに進んだ走者は松井のセンター前タイムリーでホームを踏んでいる。

5点の大量リードがついた8回はバッターボックスの一番遠い位置に立って見逃し三振。送りバントという仕事をこなした田中だったが、3本目のヒットと、楽天投手陣初のホームランはおあずけになっている。(ちなみに、昨年はあわやいったか!と思われたフェンス直撃のツーベースを塩見がナゴヤドームで打っている)


■楽天 田中将大 球種別 投球詳細
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最速155キロ、平均150.7キロの速球も、ボールが走っていなかった

8回、打者33人、128球(1回当たり16.00、1人当たり3.88)、被安打7、被本塁打1、奪三振7、与四球2、失点3、自責点3。

この試合の田中のストレートは150キロ越えをバンバン連発してきた。最速は155キロ。4回2死3塁、多村に投じた第6球で計測していた。ところが、試合後の本人談では、ボールが走っていなかったと不満顔。「点を取られたことが納得いかない。それに、この球場のスピードガンは掲示が速く出る。前回の方が内容はよかった」 というコメントを残していた。

なるほど、ハマスタはスピードガンの球速が他球場より出やすいのかと合点がいった。

それにしても、2回にブランコにくらった左翼への飛距離120m先制ソロショットは強烈だった。これで早くも19号だという。田中がブランコにホームランを打たれたのは、2010年5/23ナゴヤドームでの6回、カウント0-1からの第2球カーブをセンターへ運ばれて以来、2本目。

分岐点は5回にAJがぶっ放した同点からの勝ち越し、そして決勝点となった3ランだ。逆に言えば、4回までは試合の趨勢がどっちに転ぶがは油断がならない状況だったように感じる。

1回13球、2回12球、3回15球。ブランコに被弾したとはいえ、それ以外は球数も少なく順調にイニングを消化してきた田中だったが、4回に31球と苦しむハメになった。

粘りをみせた先頭・荒波の内野安打出塁から始まった。1打席目、フルカウントから低めのスプリットに必死に出かかったバットを止めにいった荒波だったが、空振りを取られて三振。大変悔しい表情を残しベンチに引き下がっていった。そんな中で迎えた2打席目が4回の先頭打者打席だったのだ。

4球目、ファウルを打たされ2-2と追い込まれたが、そこから3球、田中の速球に必死くらいついてファウルで粘る。粘った末の第8球をショート内野安打で出塁に成功した。

結局、この回、田中は失点を許さなかったのだけれど、多村には低めの投球を看破され、フルカウントから四球。2死3,1塁でセカンドゴロに討ち取った石川にも、ファウルで粘られるなど、31球を費やすこととなった。

4回までのファウル内訳を確認してみよう。ストライク寄与ファウルが8本だったのに対し、2ストライク以降の粘られたファウルが10本と上まわっていたのだ。4回まで対戦した16人の打者のうち7球以上を投げたのが5人と球数がかさむかたちになった。

球数が増えてしまった要因には、緩急がない等、配球にも問題があったのかもしれないが、やはり、荒波や内村に象徴されるように、今季のDeNAのチーム状態の良さが、田中相手に粘らせたとみることができる。


■横浜DeNA 三浦大輔 球種別 投球詳細


ハマの番長の制球力に惚れ惚れ

5回、打者24人、95球(1回当たり19.00、1人当たり3.96)、被安打7、被本塁打1、奪三振7、与四球2、失点4、自責点4。

5回のAJの3ランさえなかったら、ベテランらしく、しっかり試合を作ったという評価になったはずだ。友寄コーチによるとブルペンでの三浦は調子が上がらない状況だったという。しかし、そこはベテランだ。マウンド上の三浦はそのようなそぶりを感じさせなかった。とにかく、この人の持ち味、コントロールの良さはこの試合でも光っていた。

楽天打線は3回まで零封された。毎回走者をスコアリングポジションに進めたものの、全て2死からの得点圏だ。これではホームが遠いのも頷けてしまう。

そんなハマの番長相手に得点を重ねることができたのは、やはり、イニング先頭打者の出塁が大きかったと言えそうだ。

1、3回、いずれも先頭打者として凡退していた松井が5回にしっかり出塁、6回は島内が安打出塁し、攻撃の橋頭堡を作ったのが大きかった。

最後に、相手捕手の高城について一言。この捕手のリードをしっかり見る機会はほとんどないのだけれど、この試合を見る限りでは、ストライクゾーンの両サイドを活かしたリードが印象的だったように感じる。その一方、高低を活かすリードはできていなかったのでは?と感じた。

【終】


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