【試合評】 2013年5月12日(日)2軍戦 ○楽天イーグルス8-3日本ハム。難航するハウザー先発転向プラン。正念場の川口隼人
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昨日、利府で行われた楽天イーグルスvs日本ハムの2軍公式戦をニコニコ動画で観戦した。
両軍のスターティングラインアップ
日本ハム=1番・谷口(中)、2番・飯山(二)、3番・赤田(左)、4番・鵜久森(一)、5番・岩舘(三)、6番・石川(右)、7番・宇佐美(指)、8番・森本(遊)、9番・荒張(捕)、先発・屋宜(右投)
楽天=1番・神保(二)、2番・榎本(中)、3番・小斉(左)、4番・中川(一)、5番・河田(指)、6番・定岡(三)、7番・川口(右)、8番・伊志嶺(捕)、9番・ポロ(遊)、先発・ハウザー(左投)
楽天の先発はハウザー。昨年1軍で見事な救援ぶりをみせたその姿はどこへやら。今季は1軍で精彩を欠き4/14に登録抹消。以来2軍での調整が続いていた。
日本ハムの先発はドラフト6位・新人右腕、屋宜。楽天戦の先発登板はこれで3試合目。4/16は5回7安打4失点で敗戦投手、4/13は6回1/3で7安打3失点、クオリティスタートの範囲内も敗戦投手となっている。
楽天の打線、1番は育成の神保が担う。1軍のリードオフは聖澤、松井で賄っている今季の楽天だが、2軍はここまで10人の選手が起用を起用。5/6からは6試合連続で神保が使われている。
日本ハムは楽天の先発が左腕のハウザーだということを読んでいたのか、9人中8人が右打者という左対策の布陣。
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序盤2失点も中盤以降に反撃開始。16安打8得点の逆転勝利
先手を取ったのは日本ハムだった。
ハウザーの立ち上がり、球がばらつく所をファイターズの打者達に粘り強いアプローチをされ、1回に1点、2回にも1点と序盤で2点を失った。
1回、1、2番をゴロアウトで凡退させたハウザーは、2死後に赤田に粘られた。フルカウントからの第8球が高めにはずれてフォアボール。2死1塁、4番・鵜久森にファウルを打たせ、2-2と追い込むことに成功したハウザーだったが、そこから右前安打を浴びてしまう。この打球処理をライト・川口がもたついてしまい、一走の長駆先制のホームインを許している。(記録上は1ヒット1エラー) (楽0-1日)
2回は石川、宇佐美というプロ1、2年コンビに切りこまれてしまった。石川には右中間を真っ二つにされる二塁打を許すと、ルーキーの宇佐美には右前へ運ばれて無死3,1塁。続く打者に制球定まらず、ストレートのフォアボール。
あれよあれよという間に無死満塁、絶対絶命の危機を迎えていた。
バッターボックスは4年目の荒張。まだ1軍出場がない24歳右打者の当たりは、ちょうどハウザーの向かって右側へピッチャー返し。このバウンドを素手で取りにいったハウザーだが、打球に弾かれてしまい、この間、三走の生還を許した。(楽0-2日)
マウンドにトレーナーやナインが駆け寄ったが、大事なかったようで、ハウザーは続投。この後、1死満塁のピンチを、2者連続空振り三振に抑えてみせた所が、この試合の大きな分岐点になった。
若鷲打線は1回、3回、屋宜から連打でチャンスをつかむ。しかし、得点圏で4番・中川、5番・河田がいずれの回でも凡退。得点が入らない。
反撃を開始したのは、打順が2まわり目に突入しようかという4回からだった。
この回の先頭・定岡が相手のクサイ投球をみきわめ、フルカウント四球出塁。1死後、伊志嶺が空いた一二塁間を狙う右前安打でつなぐと、ポロも横っ飛びサードの先、三遊間を破る左前安打で続いた。塁上は埋まって1死満塁。打順が1番に返り神保の2打席目。その2球だった。屋宜の投球が神保に直撃し、押し出しのデッドボール。(楽1-2日)
逆転劇は5回に生まれた。
日本ハムはこの回から二番手・榎下。1死後、ここまでの2打席いずれもチャンスで凡退していた河田が、チャンスメイクのお仕事。ショートオーバーの当たりは左中間深くを襲う悠々の二塁打となった。1死2塁の得点圏で打席は定岡。その初球前、随分と長い間、榎下が投げにくそうにしている。案の定、完全なボール球によるストレートの四球。その後、2死3,2塁、伊志嶺のバットから右翼線フェンス到達の2点逆転二塁打が生まれている。(楽3-2日)
6回3点劇は若鷲打線の長打が爆発した。
三番手・齊藤勝から右翼へのどでかい当たりが連発した。まずは榎本による右翼席への2号ソロショット。小斉もライトオーバーの二塁打を放つと、その直後だった。
将来の生え抜き大砲候補、4番・中川大志のバットから8号2ランが生まれた。この当たりも、逆方向の右翼席へと運ぶホームラン。ちょうどこの試合、風が左翼から右翼方向へ吹いていたこともあって、いずれも風を味方につけた部分はあったのかもしれないが、それにしても逆方向へなんなく運んでしまう一撃は、まさに白眉である。中川の逆方向へのホームランは今季3本目となっている。
7回にはハウザーが1死満塁から内野ゴロの間に1点を失ったものの、直後の裏、榎本がタイムリーを打ち、8回には代走・島内の二盗に暴投やタイムリーエラーなど相手拙守も絡んで1点を追加。
8回、9回は加藤大、高堀のリレーで締め、楽天が8-3で日本ハムを下している。
これで楽天2軍の成績は37試合20勝16敗1分のイースタン3位。日本ハム戦は6勝1敗、利府での試合は6勝5敗としている。
5月のゴールデンウィーク中、1軍は連勝街道の快進撃をみせたが、2軍は6連敗と苦しんでいた。土曜日ようやく釜田の148球完投(←過度な球数、ありえない・・・)で連敗をストップさせると、この試合でしっかり連勝となっている。
■楽天2軍のホームラン・ログ
1イニング2ホーマーは今季3度目。

■楽天 ハウザー 投球詳細

難航しそうなハウザー先発転向プラン
7回、打者29人、147球(1回当たり21.00、1人当たり5.07)、被安打4、奪三振7、与四球4(四3死1)、失点3、自責点1。
1軍抹消以降のハウザーは、皆さん御存じのとおり、先発の人になっている。
2試合救援で投げた後、4/28西武戦から先発にまわり、5/6DeNA戦、そしてこの試合が3度目の先発マウンドとなった。
4/28西武戦・・・勝利投手:5回、打者19人、90球(1回当たり18.00球)、被安打1、奪三振7、与四球3、失点0。
5/6DeNA戦・・・勝敗つかず:6回、打者26人、105球(1回当たり17.50球)、被安打8、奪三振4、与四球1、失点2、自責点1。
皆さんもそうかもしれないが、ハウザーが先発で投げていると知ったとき、私も驚かされた。
ハウザー先発転向は、塩見、辛島の長期故障離脱等で1軍の先発ローテに左が1枚もいないというチーム事情が大きい。開幕直前、辛島離脱をうけて急遽先発調整に当たらせていた片山を、救援陣投壊(特に左)を受けて慌てて再び1軍のブルペンに呼び戻したこともあって、ハウザーを先発にまわしたということなのだろう。
しかしだ。ハウザー先発転向プランは、どうやら難航しそうな気配である。
球数が多すぎなのだ。
15球以内が目安とされている1イニング当たりの球数。4/28西武戦では18.00、5/6DeNA戦では17.50を記録。この試合ではさらに多く21.00になっていた。対戦打者29人中、13人に球数6球以上を費やし、8人が3ボールカウントまで。大変球数かさむ結果になった。
特に序盤が酷かった。1回は31球、2回27球、3回も18球。3回までで76球も費やしたことがアダとなり、7回147球も投げるハメになってしまったのだ。
球自体の球威やキレは少なくとも2軍打者相手には通用しているように思う。11.6%という二桁超えの空振り率や、バットに球が当たっても打球が上がらず、11個のゴロアウトを重ねた点などがそれを物語る。
一方、ストライクとボールの差がはっきりすることが多く(特に高めにはずれるケースが目立った)、そのため、追い込まれてからファウルで異様に粘られるケースが大変多かったのも、この試合のハウザーの特徴だ。(2ストライク以降のファウルは実に25個を数えている)
現在、1軍にいる4人の外国人は仕事をしているため、当面、ハウザーが呼ばれることはなさそうというのが、実情となっている。
正念場を迎えている、3年目の川口隼人
この試合、7番・右翼で先発出場した川口のバットから快音が飛び出していれば「先発全員安打」となっていた。ところが、1人蚊帳の外となった。振り遅れが目立ち、全くタイミングが合わないのだ。泳がされての空振り三振2個にファーストへのイージーゴロ。3の0で、初回にはタイムリーエラーもあったこともあり、6回の第4打席では代打を送られている。
川口のポテンシャルの高さを評価する声は大きい。事実、昨年3月には育成枠から支配下登録を勝ち取った。しかし、打率.247、OPS.688と結果を残すことができずにシーズンを終えた。
プロ3年目を迎える今シーズンは、正念場の1年になりそうだ。今年の8月で28歳という「あとがない年齢」もある。目に見えた成績を下で残し、1軍への足がかりを、来季への橋頭堡を作りたいところだが、ここまで32打数8安打の打率.250と平凡な数字だ。
あの打撃フォームはどうなのだろう?
右足を高く上げてタイミングを取る独特のスタイル。長距離打者には多く見受けられるフォームだが、パンチ力のある小斉と比べても、その右足の上げ方は大きすぎるように感じたのだ。
タイミングが合った時はそれこそ力強い打球を飛ばすことができるのかもしれない。しかし、タイミングが少しでもズレてしまうと、凡打になる確率もきわめて高く、この試合のように泳がされての三振も増えてしまうはずだ。
残された時は多くはないだけに、とにかく悔いのないトライ&エラーを繰り返してほしいと思っている。【終】
■楽天打撃陣の打席結果、カウント推移、ファウル・空振り有無


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・「目標は星野監督の146勝を超えることです」。2軍で好投続く宮川将。2013年 2軍 投手成績 (試合別、左右打者別、対戦打者ランク別) ※5/6データ
・youtubeに楽天イーグルス新人選手6名のインタビューが公開されているぞ!~~森雄大、大塚尚仁、下妻貴寛、島井寛仁、柿澤貴裕、宮川将
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日本ハム=1番・谷口(中)、2番・飯山(二)、3番・赤田(左)、4番・鵜久森(一)、5番・岩舘(三)、6番・石川(右)、7番・宇佐美(指)、8番・森本(遊)、9番・荒張(捕)、先発・屋宜(右投)
楽天=1番・神保(二)、2番・榎本(中)、3番・小斉(左)、4番・中川(一)、5番・河田(指)、6番・定岡(三)、7番・川口(右)、8番・伊志嶺(捕)、9番・ポロ(遊)、先発・ハウザー(左投)
楽天の先発はハウザー。昨年1軍で見事な救援ぶりをみせたその姿はどこへやら。今季は1軍で精彩を欠き4/14に登録抹消。以来2軍での調整が続いていた。
日本ハムの先発はドラフト6位・新人右腕、屋宜。楽天戦の先発登板はこれで3試合目。4/16は5回7安打4失点で敗戦投手、4/13は6回1/3で7安打3失点、クオリティスタートの範囲内も敗戦投手となっている。
楽天の打線、1番は育成の神保が担う。1軍のリードオフは聖澤、松井で賄っている今季の楽天だが、2軍はここまで10人の選手が起用を起用。5/6からは6試合連続で神保が使われている。
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序盤2失点も中盤以降に反撃開始。16安打8得点の逆転勝利
先手を取ったのは日本ハムだった。
ハウザーの立ち上がり、球がばらつく所をファイターズの打者達に粘り強いアプローチをされ、1回に1点、2回にも1点と序盤で2点を失った。
1回、1、2番をゴロアウトで凡退させたハウザーは、2死後に赤田に粘られた。フルカウントからの第8球が高めにはずれてフォアボール。2死1塁、4番・鵜久森にファウルを打たせ、2-2と追い込むことに成功したハウザーだったが、そこから右前安打を浴びてしまう。この打球処理をライト・川口がもたついてしまい、一走の長駆先制のホームインを許している。(記録上は1ヒット1エラー) (楽0-1日)
2回は石川、宇佐美というプロ1、2年コンビに切りこまれてしまった。石川には右中間を真っ二つにされる二塁打を許すと、ルーキーの宇佐美には右前へ運ばれて無死3,1塁。続く打者に制球定まらず、ストレートのフォアボール。
あれよあれよという間に無死満塁、絶対絶命の危機を迎えていた。
バッターボックスは4年目の荒張。まだ1軍出場がない24歳右打者の当たりは、ちょうどハウザーの向かって右側へピッチャー返し。このバウンドを素手で取りにいったハウザーだが、打球に弾かれてしまい、この間、三走の生還を許した。(楽0-2日)
マウンドにトレーナーやナインが駆け寄ったが、大事なかったようで、ハウザーは続投。この後、1死満塁のピンチを、2者連続空振り三振に抑えてみせた所が、この試合の大きな分岐点になった。
若鷲打線は1回、3回、屋宜から連打でチャンスをつかむ。しかし、得点圏で4番・中川、5番・河田がいずれの回でも凡退。得点が入らない。
反撃を開始したのは、打順が2まわり目に突入しようかという4回からだった。
この回の先頭・定岡が相手のクサイ投球をみきわめ、フルカウント四球出塁。1死後、伊志嶺が空いた一二塁間を狙う右前安打でつなぐと、ポロも横っ飛びサードの先、三遊間を破る左前安打で続いた。塁上は埋まって1死満塁。打順が1番に返り神保の2打席目。その2球だった。屋宜の投球が神保に直撃し、押し出しのデッドボール。(楽1-2日)
逆転劇は5回に生まれた。
日本ハムはこの回から二番手・榎下。1死後、ここまでの2打席いずれもチャンスで凡退していた河田が、チャンスメイクのお仕事。ショートオーバーの当たりは左中間深くを襲う悠々の二塁打となった。1死2塁の得点圏で打席は定岡。その初球前、随分と長い間、榎下が投げにくそうにしている。案の定、完全なボール球によるストレートの四球。その後、2死3,2塁、伊志嶺のバットから右翼線フェンス到達の2点逆転二塁打が生まれている。(楽3-2日)
6回3点劇は若鷲打線の長打が爆発した。
三番手・齊藤勝から右翼へのどでかい当たりが連発した。まずは榎本による右翼席への2号ソロショット。小斉もライトオーバーの二塁打を放つと、その直後だった。
将来の生え抜き大砲候補、4番・中川大志のバットから8号2ランが生まれた。この当たりも、逆方向の右翼席へと運ぶホームラン。ちょうどこの試合、風が左翼から右翼方向へ吹いていたこともあって、いずれも風を味方につけた部分はあったのかもしれないが、それにしても逆方向へなんなく運んでしまう一撃は、まさに白眉である。中川の逆方向へのホームランは今季3本目となっている。
7回にはハウザーが1死満塁から内野ゴロの間に1点を失ったものの、直後の裏、榎本がタイムリーを打ち、8回には代走・島内の二盗に暴投やタイムリーエラーなど相手拙守も絡んで1点を追加。
8回、9回は加藤大、高堀のリレーで締め、楽天が8-3で日本ハムを下している。
これで楽天2軍の成績は37試合20勝16敗1分のイースタン3位。日本ハム戦は6勝1敗、利府での試合は6勝5敗としている。
5月のゴールデンウィーク中、1軍は連勝街道の快進撃をみせたが、2軍は6連敗と苦しんでいた。土曜日ようやく釜田の148球完投(←過度な球数、ありえない・・・)で連敗をストップさせると、この試合でしっかり連勝となっている。
■楽天2軍のホームラン・ログ
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■楽天 ハウザー 投球詳細

難航しそうなハウザー先発転向プラン
7回、打者29人、147球(1回当たり21.00、1人当たり5.07)、被安打4、奪三振7、与四球4(四3死1)、失点3、自責点1。
1軍抹消以降のハウザーは、皆さん御存じのとおり、先発の人になっている。
2試合救援で投げた後、4/28西武戦から先発にまわり、5/6DeNA戦、そしてこの試合が3度目の先発マウンドとなった。
4/28西武戦・・・勝利投手:5回、打者19人、90球(1回当たり18.00球)、被安打1、奪三振7、与四球3、失点0。
5/6DeNA戦・・・勝敗つかず:6回、打者26人、105球(1回当たり17.50球)、被安打8、奪三振4、与四球1、失点2、自責点1。
皆さんもそうかもしれないが、ハウザーが先発で投げていると知ったとき、私も驚かされた。
ハウザー先発転向は、塩見、辛島の長期故障離脱等で1軍の先発ローテに左が1枚もいないというチーム事情が大きい。開幕直前、辛島離脱をうけて急遽先発調整に当たらせていた片山を、救援陣投壊(特に左)を受けて慌てて再び1軍のブルペンに呼び戻したこともあって、ハウザーを先発にまわしたということなのだろう。
しかしだ。ハウザー先発転向プランは、どうやら難航しそうな気配である。
球数が多すぎなのだ。
15球以内が目安とされている1イニング当たりの球数。4/28西武戦では18.00、5/6DeNA戦では17.50を記録。この試合ではさらに多く21.00になっていた。対戦打者29人中、13人に球数6球以上を費やし、8人が3ボールカウントまで。大変球数かさむ結果になった。
特に序盤が酷かった。1回は31球、2回27球、3回も18球。3回までで76球も費やしたことがアダとなり、7回147球も投げるハメになってしまったのだ。
球自体の球威やキレは少なくとも2軍打者相手には通用しているように思う。11.6%という二桁超えの空振り率や、バットに球が当たっても打球が上がらず、11個のゴロアウトを重ねた点などがそれを物語る。
一方、ストライクとボールの差がはっきりすることが多く(特に高めにはずれるケースが目立った)、そのため、追い込まれてからファウルで異様に粘られるケースが大変多かったのも、この試合のハウザーの特徴だ。(2ストライク以降のファウルは実に25個を数えている)
現在、1軍にいる4人の外国人は仕事をしているため、当面、ハウザーが呼ばれることはなさそうというのが、実情となっている。
正念場を迎えている、3年目の川口隼人
この試合、7番・右翼で先発出場した川口のバットから快音が飛び出していれば「先発全員安打」となっていた。ところが、1人蚊帳の外となった。振り遅れが目立ち、全くタイミングが合わないのだ。泳がされての空振り三振2個にファーストへのイージーゴロ。3の0で、初回にはタイムリーエラーもあったこともあり、6回の第4打席では代打を送られている。
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タイミングが合った時はそれこそ力強い打球を飛ばすことができるのかもしれない。しかし、タイミングが少しでもズレてしまうと、凡打になる確率もきわめて高く、この試合のように泳がされての三振も増えてしまうはずだ。
残された時は多くはないだけに、とにかく悔いのないトライ&エラーを繰り返してほしいと思っている。【終】
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