【試合評】 2013年5月6日(月・祝) ○楽天イーグルス10-3オリックス。GWホーム最終戦、白星は斎藤隆の手に。ジョーンズ&マギー砲に松井の球団17本目の満塁弾
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まずはじめに。ブログ記事に適した文字量は2000字。約3分で読める分量が適切というエントリーが話題を呼んでいる。当ブログのエントリーは基本、長い。それは当ブログ第一の読者である自分が後から読み返しても大丈夫なように「備忘録」としてつけているためなのだけれど、自分以外の読者の皆さんはどう感じているのだろう? ふと、このことが気になっている。
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ホーム6連戦を4勝2敗で終える!!
5/1から始まったゴールデンウィークのホーム6連戦。2戦目、3戦目、日本ハムに大敗を喫し、チーム防御率が5点台に突入した時は暗澹たる思いに襲われたファンも多かったはずだ。しかし、後半盛り返した。オリックス3連戦で今季初の同一カード3連勝。合計4勝2敗の貯金2で終えることができている。
楽天は前の千葉・関西・所沢のビジター遠征で3勝5敗と借金2をこさえていた。それだけに地の利を活かしての貯金2で、ビジターでの借金を相殺できた点は大きい。全体の借金はまだ1個残っているものの、勝率五割へ向けて道筋が見えてきた。
特に6連戦の最終戦となったオリックス7回戦は、終わってみれば万々歳のナイスゲーム! 私、まだ興奮が収まりません。
5月に入りAJ1本、マギー0本。快音が止まっていた両外国人が初回からアベックホームランを放つと、今季初先発の永井が及第点と言えるゲームメイクをみせる。8回には日本球界復帰の斎藤隆が初お目見え。ピンチを抱えながらも見事に1イニング零封すると、その直後に打線が応えて一挙7得点、今季初勝利の権利も手中にした。8回7得点劇では松井がこの試合のメインディッシュ、満塁弾を左中間席に叩き込入れ、今季2度目の二桁得点。星野監督もホクホクの単独10位となる監督通算1,067勝。
オリックスの適度な追い上げも、終盤の降雨や強風も、終わってみればゴールデンウィーク最終戦に相応しい、なくてはならないドラマティックな舞台装置にも見えてきて、とにかく気分が良い。これを書いている私、もちろんまだ飲んではいませんが、なんだか既にほろ酔い気分であります。
これでチーム成績は31試合15勝16敗。ゲーム差は1位・西武と5.0、3位・ソフトバンクとゲーム差なしの0.0(勝率で僅かに上をいかれた)、6位・オリックスとは5.0。
直近10試合は6勝4敗、5月月間成績は4勝2敗、オリックス戦は6勝1敗、Kスタ戦績9勝8敗、デーゲーム戦績7勝8敗としている。
両軍のスターティングラインアップ
オリックス=1番・平野(二)、2番・川端(右)、3番・高橋(指)、4番・李大浩(一)、5番・バルディリス(三)、6番・ロッティーノ(左)、7番・坂口(中)、8番・伊藤(捕)、9番・安達(遊)、先発・ディクソン(右投)
楽天=1番・松井(遊)、2番・藤田(二)、3番・聖澤(中)、4番・ジョーンズ(指)、5番・マギー(三)、6番・銀次(一)、7番・鉄平(右)、8番・岡島(捕)、9番・森山(左)、先発・永井(右投)
嶋が今季初の休養日。岡島は初のスタメンマスク。永井とのバッテリーは今季2軍で3/30DeNA戦(7回4失点)、4/24ロッテ戦(7回無失点)の2試合で組んでいる。
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オリックスと書いて「白星の草刈り場」と読む
これでオリックスとの対戦成績は早くも6勝1敗とした。前の試合評でも書いたけど、この相性は末永く大切にしていきたい。優勝を狙うには苦手な対戦カードを作らないことに加え、お得意様を作ることも大切になってくるからだ。
初のプレーオフ進出となった2009年では、このカード19勝4敗1分(うち2敗の相手先発は金子)。実にオリックス相手に貯金15個の荒稼ぎに成功したことが、奏功したからだ。2009年の再来となれば、少なくともイーグルスのCS進出は硬いはずだ。
初回に魅せた。AJ、マギーの2者連続本塁打
このカードの前、西武、日本ハム戦で負け越してきたイーグルスは、とにかく先制点が取れていなかった。しかし、このオリックス3連戦はいずれも楽天が先手を取ることに成功。改めて先取点の重要性を再確認する格好のゲームとなった。
その意味で、初回に心地よくぶっ放したAJ、マギーの2者連続ホームランの競演は、みごとだった。2本とも打った瞬間の当たり。両者のアベックホームランは4/21敵地ロッテ戦以来2度目となったものの、前回はまさかの空砲に終わっただけに、今日は格別だ。両人とも5月に入って初の打点を記録している。
ただ、どうだろう? この競演で両外国人の打撃が復調気配と見るのは、時期尚早だ。次の敵地・日本ハム2連戦まで保留としたい。
というのは、解説・高橋雅裕氏が指摘していたように、相手投手は昨年までカージナルスに在籍していたディクソンだった。もちろん、この投手、メジャーでの登板は僅か8試合しかなく、AJとマギーが在籍していたヤンキースとはリーグが違うため、直接対決はなかったはずだ。しかし、日本投手と比べたときに、同じメジャーの野球文化でプレーしたディクソンとはタイミングが合うのは、自明の理と言えた。
その後、日本人投手からも快音轟かすことができれば良かったのだが、AJ、マギー共にヒットはなかった。特にAJは比嘉の外角低めの巧妙なアプローチの前に身体が泳いで空振り三振。そのため、本当に重要なのは次戦の札幌でのファイターズ2連戦になってくる。相手投手はローテが同じなら、吉川、木佐貫のはずだ。この両人を打ち崩せれば、打撃復調気配とみたい。
■楽天 斎藤隆 球種別 投球詳細

斎藤隆、初登場。力投を魅せ、復帰後初勝利
6回に先発・永井が作ったピンチを見事な火消し役をしてみせた小山だったが、イニングまたぎの7回(←私はこの継投はアリだと考えている)、オリックスに同点に追いつかれる1点を失った。打撃好調の先頭・伊藤に外角低めボール球を巧くひろわれてセンター前。さらに、自らのワイルドピッチに送りバント処理3塁送球セーフでピンチを広げ、無死3,1塁。平野の4-6-3併殺打の間に三走の生還を許していた。
オリックスに小刻みに追い上げられ、3-3の同点で迎えた8回のできごとだった。
場内アナウンスを待たずにKスタが突如どっと湧く。続いて温かい拍手がKスタを包んだ。マウンドに向かったのは背番号44。日本球界復帰の行き先を故郷・仙台にフランチャイズを置く楽天に決めた斎藤隆が今季初のマウンドに登った。
バッターボックスは高橋信二。日本球界復帰の第1球は143キロ速球。力強い投球が投手の原点、アウトコース低めいっぱいにビシッ!と決まる。2球目外にスライダーを投じ、ひっかけさせたファウルでカウントを稼いだ斎藤は、ボールを挟んだ後のラスト4球目スライダーで高橋をサード後方ファウルフライに討ち取っている。
最速146キロが計測されたのは、続く李大浩の打席時だった。、0-1からの2球目だった。146キロ高め速球を李大浩は一塁側にフライファウルを打つのが精いっぱい。この後の結果球も目を見張るものに。李大浩を及び腰の空振り三振に泳がせたウイニングショットは、メジャーでも生命線になっていた落差のある縦のスライダー。外角低めに決まった。
あっさり2死まで漕ぎつけた斎藤だったが、2死後、ピンチを招いてしまう。バルディリスに3-1から四球。後藤のピッチャー返しのバウンドをジャンプして捕りにいったもののグラブが弾かれ打球方向変わっての内野安打。さらに坂口にも四球。2死満塁を迎えていた。
だが、終わってみればだ。これも舞台装置の1つとなった。
恐らく登板する前に1イニング限定での起用と伝えられていたはず。マウンドに向かう際、本人も驚く大歓声と大拍手を場内から頂戴していた。あっさり3人で片づけてしまうのも、淡泊すぎてかえってお客さんに悪い。もう少しお見せしたい。そう考えたかどうかは分からないけど、そのような「余裕の見方」もできてしまうシーンとなった。
2死満塁で迎えた打者は伊藤。打率3割を維持するオリ版・嶋基宏は、前の打席、小山の難しい球を巧打していた。普通なら嫌な場面だ。しかし、心配御無用。勝負は145キロ速球。伊藤は右打ちをみせるも、球威負け。右翼に飛んだイージーな飛球は鉄平のグラブになんなく収まっている。
この日のストレートは平均球速143.7キロを計時した。これは昨年メジャーで計測した平均球速146.9キロと比べると約3キロ遅い。しかし、右ふくらはぎ痛明けの投球であること、シーズン序盤であること、復帰後初登板だったことなど諸要件を勘案すれば、問題ないと期待したい。また、球速以上の伸びも感じられ、この球速で今日のような投球なら、MLBでは苦しいかもしれないが、NPBでは十分に通用するはずだ。
不甲斐ない結果続きの救援陣の中で、斎藤が機能するとなると、大変心強くなってくる。どうか指揮官には背番号44を上手く使いこなしてもらいたいと思っている。
戦端切り開く聖澤、2戦連続マルチ安打で連続安打は7試合に
昨日、先制2ランを右翼席に運んで今季初のお立ち台に登った背番号23が、今日も良い所で仕事をしてみせた。
まずは初回だ。1番・松井、2番・藤田がいずれもゴロで凡退に倒れた後、2死から出塁した。追い込まれてからも2球ファウルで粘るなどしたラスト8球目を三遊間へ流し打ち。サード・バルディリスの好守に遭ったものの、全力疾走で1塁セーフをもぎ取る内野安打で出塁し、打席をAJにまわす。この後、AJの2ラン・ショットが生まれている。
きわめつけは同点で迎えた8回だった。1死後、背番号23のバットが「魔法」をかけた。
岸田の甘いチェンジアップを右翼線に弾き返し、完全に割る二塁打で出塁。1点を追う状況で1死2塁、打席はAJ、マギーと続いていくシチュエーションを演出する。さしもの岸田も、聖澤の足と打席の強打者両方に集中力を取られ、ままならない投球となる。
聖澤の足、両外国人の威圧感に加え、天の助けも楽天に味方した。
ジョーンズの打席時、雨がぽつりぽつりと振り出し、グラウンド上に砂塵が舞う強風がKスタを襲う。このことも岸田の制球力を狂わせる要因にはなったはずで、AJ、マギーは2者連続四球。
1死満塁、打席に向かう直前に指揮官が直接銀次に訓示を施すと、バッターボックス上の銀次は思惑通りの叩きつける高いバウンドゴロ。これがファースト・李大浩のタイムリーエラーを誘う。その後、鉄平はセンターオーバーの2点適時エンタイトルツーベース、さらに満塁となって、メインディッシュは松井の左中間Eウィングに飛びこむ満塁本塁打。楽天球団史上17本目。ロペス、山崎、フェルナンデス、リック、憲史、鉄平、聖澤、草野、牧田に続く10人目の快挙となった。(楽10-3オ)
これで、聖澤は直近10試合.300、3番に座って以来.327と好調。
しかし、個人的には1番に戻すべきだと思っている。戦端を切り拓いた今日の2本のヒットでさらにそのことを確信している。やっぱり、聖澤の定位置は1番だ。早くリードオフに戻すべきだ。
■楽天 永井怜 球種別 投球詳細

今季初先発の永井怜、復活の階段を登る6回途中2失点の好投
5回1/3、打者23人、80球(1回当たり15.00、1人当たり3.48)、被安打、被本塁打1(バルディリス)、奪三振2、与四球1、失点2、自責点2。
先発投手の最低限の仕事、クオリティスタート内の投球にあと一歩及ばず。6回はオリの中軸による長短打の3連打ピンチで1点を失い、火消しに小山の力を借りたことで合格点は、やっぱり、与えられない。だが、及第点以上のピッチングとなった。
味方打線が初回から3点先制して楽に投げることができたという側面もあったのかもしれないが、とにかく、この人の持ち味、丁寧な投球が印象的に残った。(永井が悪い場合も、丁寧が原因のことが多く。えてして丁寧にいきすぎるあまり・・・という部分もあるのだが)。
また、5回まで60球と球数も少ない投球が実現できた。2球目で2-0とボール先行になったのは3例に止め、逆に2球目で0-2と追いこんでみせたのが7例と多く、カウント構築にもまずまず成功した。
ところで、永井は2軍では合計4試合を投げて2勝1敗、防御率3.43、被打率.244、WHIP1.10という成績。決して傑出した数字を残したわけではなかった。
しかし、羽村亜美さんのリポートによると、数字ではなかなか見てとることのできないということのようで、只今好調ということのようだ。
前回ファームで投げた試合、4月24日の試合は、すごく手応えが良かったと言っていましたね。カーブは比較的ボールなしでストライクが取れて凡打になったし、スライダーも詰まらせることができた。まっすぐもファウルが取りたい時に取ることができて、さらにフォークも緩みがちだったのがバッター振ってくれて、腕が振れるようになったと感じたそうですね。
そのリポートどおり、この試合でも変化球ではスライダー、カーブが機能していた。
特にこの人の看板球、縦に大きく割れるカーブは上々。高低別でみると18球中14球は中段から低めに集めることに成功した。球種データでは空振り三振含む空振り2個、見逃しストライク6個、ストライク寄与ファウル2個、凡打3本。追い込んでからも勝負球として4球カーブを投げることができており、また、球速差20キロ以上の緩急グルーヴを生み出すことにも成功。少なくとも5回までは、初登板ということを考慮しなくても、上々の内容だった。
解説・高橋雅裕氏は「本来の投げ方に戻ってきたんじゃないですかね」と語る。
「去年見たときには、永井もう少し上からきていたんじゃなかったけな?という印象だったんですね。ですからそれを考えると元に戻ったかな?そういうイメージを持ちますよね」
永井を担当する塚田ブルペン捕手も、現在の永井に太鼓判を押す。その声を羽村亜美さんが届けてくれた。
去年そして今年と永井投手のボールを受ける塚田ブルペンキャッチャーがですね、同じことを言っていますね。やはり怪我のこともあって去年は身体が横振りだったのが、今はしっかり前にいっている。身体の軸のブレがないので、それがしっかりしたことによって、縦割りのカーブが戻ってきたと言っていました。それからフォークもまっすぐストンと落ちるようになって、あとはスピードが戻ってくれば言うことないでしょうと言っていましたね。
課題のストレートの球速はこの試合最速140キロ、平均137.9キロになっている。この137.9キロという平均は、昨年1軍で投げた5試合と比べても最速の数字となった。右肩痛に見舞われる前、2011年の初登板試合4/16オリックス戦での平均が138.9キロだったことを考えると、あともう一歩のところまでスピードも戻りつつあると判断できそうだ。
ところで、投手のコンディションには大きく分けて4つあるという。
1、身体的、精神的にも好調。このような絶好の状態は年間でも数試合しかないとされる。
2、身体的には今ひとつなものの、頭脳で補っている状況
3、身体的的には好調なものの、集中力を欠いてしまい精神面で精彩を欠く場合
4、身体的、精神的両方とも精彩を欠いた状態
現在の永井は恐らく1の状況なのだろう。私などは永井よりも2軍の数字が良い藤原を1軍に呼ぶべきだと思っていたのだが、首脳陣が藤原を上げなかった理由には、藤原の状況が2の可能性が高いからかもしれない。それよりもここへきて1の状態に突入し、1軍での経験も豊富な永井を!というチョイスになったのかもしれない。
今回の投球は、永井が復活へむけて1つずつ階段を上がっていることを確認でき、今後に期待が持てるマウンドとなった。
■オリックス ディクソン 球種別 投球詳細

AJ、マギーの外国人の打棒が、ディクソンを震え上がらせた
4回2/3、打者21人、100球(1回当たり21.43、1人当たり4.76)、被安打6、被本塁打2、奪三振4、与四球2、失点3、自責点3。
逆に言えば、AJとマギーの両人が不在なら、この試合はどうなっていたか分からないと言える。
どういうことか?というと、ストレート、ツーシーム、スライダー、カットボール、チェンジアップと多彩な球種を使い分け、相手打者のバットの芯をはずし、ゴロを打たせて取っていくタイプのディクソンにとって、今日はそれなりに目指すべきピッチングができていたはずだった。
AJとマギーを除く楽天打者がフィールド内に放った全11本の打球。そのうちゴロになったのが実に9本だったのだ。11本のうち4本がヒットを記録したが、そのうち3本は内野安打。少しでもコースが変わっていれば相手守備網にひっかかりゴロアウトになっていた可能性は否定できない。ディクソンは少なくとも打球管理には成功していたのだ。
ただ、メジャーでの実績がディクソンの遥か上をいくAJとマギーには通用しなかった、ということなのだ。
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◎◎◎関連記事◎◎◎
《永井が投げた昨年唯一の勝利試合》
・〔試合評〕ラズナー無双の大仕事。武田勝の失投を確実に仕留めたイヌワシ打線──2012年8月14日(日)○楽天イーグルス2-1日本ハム
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・【試合】2013年5月5日(日) ○楽天イーグルス3-2オリックス。楽天の白星安定供給源になりつつあるオリックス戦。これで対戦成績は5勝1敗
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5/1から始まったゴールデンウィークのホーム6連戦。2戦目、3戦目、日本ハムに大敗を喫し、チーム防御率が5点台に突入した時は暗澹たる思いに襲われたファンも多かったはずだ。しかし、後半盛り返した。オリックス3連戦で今季初の同一カード3連勝。合計4勝2敗の貯金2で終えることができている。
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特に6連戦の最終戦となったオリックス7回戦は、終わってみれば万々歳のナイスゲーム! 私、まだ興奮が収まりません。
5月に入りAJ1本、マギー0本。快音が止まっていた両外国人が初回からアベックホームランを放つと、今季初先発の永井が及第点と言えるゲームメイクをみせる。8回には日本球界復帰の斎藤隆が初お目見え。ピンチを抱えながらも見事に1イニング零封すると、その直後に打線が応えて一挙7得点、今季初勝利の権利も手中にした。8回7得点劇では松井がこの試合のメインディッシュ、満塁弾を左中間席に叩き込入れ、今季2度目の二桁得点。星野監督もホクホクの単独10位となる監督通算1,067勝。
オリックスの適度な追い上げも、終盤の降雨や強風も、終わってみればゴールデンウィーク最終戦に相応しい、なくてはならないドラマティックな舞台装置にも見えてきて、とにかく気分が良い。これを書いている私、もちろんまだ飲んではいませんが、なんだか既にほろ酔い気分であります。
これでチーム成績は31試合15勝16敗。ゲーム差は1位・西武と5.0、3位・ソフトバンクとゲーム差なしの0.0(勝率で僅かに上をいかれた)、6位・オリックスとは5.0。
直近10試合は6勝4敗、5月月間成績は4勝2敗、オリックス戦は6勝1敗、Kスタ戦績9勝8敗、デーゲーム戦績7勝8敗としている。
両軍のスターティングラインアップ
オリックス=1番・平野(二)、2番・川端(右)、3番・高橋(指)、4番・李大浩(一)、5番・バルディリス(三)、6番・ロッティーノ(左)、7番・坂口(中)、8番・伊藤(捕)、9番・安達(遊)、先発・ディクソン(右投)
楽天=1番・松井(遊)、2番・藤田(二)、3番・聖澤(中)、4番・ジョーンズ(指)、5番・マギー(三)、6番・銀次(一)、7番・鉄平(右)、8番・岡島(捕)、9番・森山(左)、先発・永井(右投)
嶋が今季初の休養日。岡島は初のスタメンマスク。永井とのバッテリーは今季2軍で3/30DeNA戦(7回4失点)、4/24ロッテ戦(7回無失点)の2試合で組んでいる。
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これでオリックスとの対戦成績は早くも6勝1敗とした。前の試合評でも書いたけど、この相性は末永く大切にしていきたい。優勝を狙うには苦手な対戦カードを作らないことに加え、お得意様を作ることも大切になってくるからだ。
初のプレーオフ進出となった2009年では、このカード19勝4敗1分(うち2敗の相手先発は金子)。実にオリックス相手に貯金15個の荒稼ぎに成功したことが、奏功したからだ。2009年の再来となれば、少なくともイーグルスのCS進出は硬いはずだ。
初回に魅せた。AJ、マギーの2者連続本塁打
このカードの前、西武、日本ハム戦で負け越してきたイーグルスは、とにかく先制点が取れていなかった。しかし、このオリックス3連戦はいずれも楽天が先手を取ることに成功。改めて先取点の重要性を再確認する格好のゲームとなった。
その意味で、初回に心地よくぶっ放したAJ、マギーの2者連続ホームランの競演は、みごとだった。2本とも打った瞬間の当たり。両者のアベックホームランは4/21敵地ロッテ戦以来2度目となったものの、前回はまさかの空砲に終わっただけに、今日は格別だ。両人とも5月に入って初の打点を記録している。
ただ、どうだろう? この競演で両外国人の打撃が復調気配と見るのは、時期尚早だ。次の敵地・日本ハム2連戦まで保留としたい。
というのは、解説・高橋雅裕氏が指摘していたように、相手投手は昨年までカージナルスに在籍していたディクソンだった。もちろん、この投手、メジャーでの登板は僅か8試合しかなく、AJとマギーが在籍していたヤンキースとはリーグが違うため、直接対決はなかったはずだ。しかし、日本投手と比べたときに、同じメジャーの野球文化でプレーしたディクソンとはタイミングが合うのは、自明の理と言えた。
その後、日本人投手からも快音轟かすことができれば良かったのだが、AJ、マギー共にヒットはなかった。特にAJは比嘉の外角低めの巧妙なアプローチの前に身体が泳いで空振り三振。そのため、本当に重要なのは次戦の札幌でのファイターズ2連戦になってくる。相手投手はローテが同じなら、吉川、木佐貫のはずだ。この両人を打ち崩せれば、打撃復調気配とみたい。
■楽天 斎藤隆 球種別 投球詳細

斎藤隆、初登場。力投を魅せ、復帰後初勝利
6回に先発・永井が作ったピンチを見事な火消し役をしてみせた小山だったが、イニングまたぎの7回(←私はこの継投はアリだと考えている)、オリックスに同点に追いつかれる1点を失った。打撃好調の先頭・伊藤に外角低めボール球を巧くひろわれてセンター前。さらに、自らのワイルドピッチに送りバント処理3塁送球セーフでピンチを広げ、無死3,1塁。平野の4-6-3併殺打の間に三走の生還を許していた。
オリックスに小刻みに追い上げられ、3-3の同点で迎えた8回のできごとだった。
場内アナウンスを待たずにKスタが突如どっと湧く。続いて温かい拍手がKスタを包んだ。マウンドに向かったのは背番号44。日本球界復帰の行き先を故郷・仙台にフランチャイズを置く楽天に決めた斎藤隆が今季初のマウンドに登った。
バッターボックスは高橋信二。日本球界復帰の第1球は143キロ速球。力強い投球が投手の原点、アウトコース低めいっぱいにビシッ!と決まる。2球目外にスライダーを投じ、ひっかけさせたファウルでカウントを稼いだ斎藤は、ボールを挟んだ後のラスト4球目スライダーで高橋をサード後方ファウルフライに討ち取っている。
最速146キロが計測されたのは、続く李大浩の打席時だった。、0-1からの2球目だった。146キロ高め速球を李大浩は一塁側にフライファウルを打つのが精いっぱい。この後の結果球も目を見張るものに。李大浩を及び腰の空振り三振に泳がせたウイニングショットは、メジャーでも生命線になっていた落差のある縦のスライダー。外角低めに決まった。
あっさり2死まで漕ぎつけた斎藤だったが、2死後、ピンチを招いてしまう。バルディリスに3-1から四球。後藤のピッチャー返しのバウンドをジャンプして捕りにいったもののグラブが弾かれ打球方向変わっての内野安打。さらに坂口にも四球。2死満塁を迎えていた。
だが、終わってみればだ。これも舞台装置の1つとなった。
恐らく登板する前に1イニング限定での起用と伝えられていたはず。マウンドに向かう際、本人も驚く大歓声と大拍手を場内から頂戴していた。あっさり3人で片づけてしまうのも、淡泊すぎてかえってお客さんに悪い。もう少しお見せしたい。そう考えたかどうかは分からないけど、そのような「余裕の見方」もできてしまうシーンとなった。
2死満塁で迎えた打者は伊藤。打率3割を維持するオリ版・嶋基宏は、前の打席、小山の難しい球を巧打していた。普通なら嫌な場面だ。しかし、心配御無用。勝負は145キロ速球。伊藤は右打ちをみせるも、球威負け。右翼に飛んだイージーな飛球は鉄平のグラブになんなく収まっている。
この日のストレートは平均球速143.7キロを計時した。これは昨年メジャーで計測した平均球速146.9キロと比べると約3キロ遅い。しかし、右ふくらはぎ痛明けの投球であること、シーズン序盤であること、復帰後初登板だったことなど諸要件を勘案すれば、問題ないと期待したい。また、球速以上の伸びも感じられ、この球速で今日のような投球なら、MLBでは苦しいかもしれないが、NPBでは十分に通用するはずだ。
不甲斐ない結果続きの救援陣の中で、斎藤が機能するとなると、大変心強くなってくる。どうか指揮官には背番号44を上手く使いこなしてもらいたいと思っている。
戦端切り開く聖澤、2戦連続マルチ安打で連続安打は7試合に
昨日、先制2ランを右翼席に運んで今季初のお立ち台に登った背番号23が、今日も良い所で仕事をしてみせた。
まずは初回だ。1番・松井、2番・藤田がいずれもゴロで凡退に倒れた後、2死から出塁した。追い込まれてからも2球ファウルで粘るなどしたラスト8球目を三遊間へ流し打ち。サード・バルディリスの好守に遭ったものの、全力疾走で1塁セーフをもぎ取る内野安打で出塁し、打席をAJにまわす。この後、AJの2ラン・ショットが生まれている。
きわめつけは同点で迎えた8回だった。1死後、背番号23のバットが「魔法」をかけた。
岸田の甘いチェンジアップを右翼線に弾き返し、完全に割る二塁打で出塁。1点を追う状況で1死2塁、打席はAJ、マギーと続いていくシチュエーションを演出する。さしもの岸田も、聖澤の足と打席の強打者両方に集中力を取られ、ままならない投球となる。
聖澤の足、両外国人の威圧感に加え、天の助けも楽天に味方した。
ジョーンズの打席時、雨がぽつりぽつりと振り出し、グラウンド上に砂塵が舞う強風がKスタを襲う。このことも岸田の制球力を狂わせる要因にはなったはずで、AJ、マギーは2者連続四球。
1死満塁、打席に向かう直前に指揮官が直接銀次に訓示を施すと、バッターボックス上の銀次は思惑通りの叩きつける高いバウンドゴロ。これがファースト・李大浩のタイムリーエラーを誘う。その後、鉄平はセンターオーバーの2点適時エンタイトルツーベース、さらに満塁となって、メインディッシュは松井の左中間Eウィングに飛びこむ満塁本塁打。楽天球団史上17本目。ロペス、山崎、フェルナンデス、リック、憲史、鉄平、聖澤、草野、牧田に続く10人目の快挙となった。(楽10-3オ)
これで、聖澤は直近10試合.300、3番に座って以来.327と好調。
しかし、個人的には1番に戻すべきだと思っている。戦端を切り拓いた今日の2本のヒットでさらにそのことを確信している。やっぱり、聖澤の定位置は1番だ。早くリードオフに戻すべきだ。
■楽天 永井怜 球種別 投球詳細

明日一軍で投げます!必ず連勝で次の先発に繋ぐ!気合い入れて頑張ります(^_^)応援よろしくお願いします!
— 永井怜さん (@nagaisatoshi30) 2013年5月5日
今季初先発の永井怜、復活の階段を登る6回途中2失点の好投
5回1/3、打者23人、80球(1回当たり15.00、1人当たり3.48)、被安打、被本塁打1(バルディリス)、奪三振2、与四球1、失点2、自責点2。
先発投手の最低限の仕事、クオリティスタート内の投球にあと一歩及ばず。6回はオリの中軸による長短打の3連打ピンチで1点を失い、火消しに小山の力を借りたことで合格点は、やっぱり、与えられない。だが、及第点以上のピッチングとなった。
味方打線が初回から3点先制して楽に投げることができたという側面もあったのかもしれないが、とにかく、この人の持ち味、丁寧な投球が印象的に残った。(永井が悪い場合も、丁寧が原因のことが多く。えてして丁寧にいきすぎるあまり・・・という部分もあるのだが)。
また、5回まで60球と球数も少ない投球が実現できた。2球目で2-0とボール先行になったのは3例に止め、逆に2球目で0-2と追いこんでみせたのが7例と多く、カウント構築にもまずまず成功した。
ところで、永井は2軍では合計4試合を投げて2勝1敗、防御率3.43、被打率.244、WHIP1.10という成績。決して傑出した数字を残したわけではなかった。
しかし、羽村亜美さんのリポートによると、数字ではなかなか見てとることのできないということのようで、只今好調ということのようだ。
前回ファームで投げた試合、4月24日の試合は、すごく手応えが良かったと言っていましたね。カーブは比較的ボールなしでストライクが取れて凡打になったし、スライダーも詰まらせることができた。まっすぐもファウルが取りたい時に取ることができて、さらにフォークも緩みがちだったのがバッター振ってくれて、腕が振れるようになったと感じたそうですね。
そのリポートどおり、この試合でも変化球ではスライダー、カーブが機能していた。
特にこの人の看板球、縦に大きく割れるカーブは上々。高低別でみると18球中14球は中段から低めに集めることに成功した。球種データでは空振り三振含む空振り2個、見逃しストライク6個、ストライク寄与ファウル2個、凡打3本。追い込んでからも勝負球として4球カーブを投げることができており、また、球速差20キロ以上の緩急グルーヴを生み出すことにも成功。少なくとも5回までは、初登板ということを考慮しなくても、上々の内容だった。
解説・高橋雅裕氏は「本来の投げ方に戻ってきたんじゃないですかね」と語る。
「去年見たときには、永井もう少し上からきていたんじゃなかったけな?という印象だったんですね。ですからそれを考えると元に戻ったかな?そういうイメージを持ちますよね」
永井を担当する塚田ブルペン捕手も、現在の永井に太鼓判を押す。その声を羽村亜美さんが届けてくれた。
去年そして今年と永井投手のボールを受ける塚田ブルペンキャッチャーがですね、同じことを言っていますね。やはり怪我のこともあって去年は身体が横振りだったのが、今はしっかり前にいっている。身体の軸のブレがないので、それがしっかりしたことによって、縦割りのカーブが戻ってきたと言っていました。それからフォークもまっすぐストンと落ちるようになって、あとはスピードが戻ってくれば言うことないでしょうと言っていましたね。
課題のストレートの球速はこの試合最速140キロ、平均137.9キロになっている。この137.9キロという平均は、昨年1軍で投げた5試合と比べても最速の数字となった。右肩痛に見舞われる前、2011年の初登板試合4/16オリックス戦での平均が138.9キロだったことを考えると、あともう一歩のところまでスピードも戻りつつあると判断できそうだ。
ところで、投手のコンディションには大きく分けて4つあるという。
1、身体的、精神的にも好調。このような絶好の状態は年間でも数試合しかないとされる。
2、身体的には今ひとつなものの、頭脳で補っている状況
3、身体的的には好調なものの、集中力を欠いてしまい精神面で精彩を欠く場合
4、身体的、精神的両方とも精彩を欠いた状態
現在の永井は恐らく1の状況なのだろう。私などは永井よりも2軍の数字が良い藤原を1軍に呼ぶべきだと思っていたのだが、首脳陣が藤原を上げなかった理由には、藤原の状況が2の可能性が高いからかもしれない。それよりもここへきて1の状態に突入し、1軍での経験も豊富な永井を!というチョイスになったのかもしれない。
今回の投球は、永井が復活へむけて1つずつ階段を上がっていることを確認でき、今後に期待が持てるマウンドとなった。
■オリックス ディクソン 球種別 投球詳細

AJ、マギーの外国人の打棒が、ディクソンを震え上がらせた
4回2/3、打者21人、100球(1回当たり21.43、1人当たり4.76)、被安打6、被本塁打2、奪三振4、与四球2、失点3、自責点3。
逆に言えば、AJとマギーの両人が不在なら、この試合はどうなっていたか分からないと言える。
どういうことか?というと、ストレート、ツーシーム、スライダー、カットボール、チェンジアップと多彩な球種を使い分け、相手打者のバットの芯をはずし、ゴロを打たせて取っていくタイプのディクソンにとって、今日はそれなりに目指すべきピッチングができていたはずだった。
AJとマギーを除く楽天打者がフィールド内に放った全11本の打球。そのうちゴロになったのが実に9本だったのだ。11本のうち4本がヒットを記録したが、そのうち3本は内野安打。少しでもコースが変わっていれば相手守備網にひっかかりゴロアウトになっていた可能性は否定できない。ディクソンは少なくとも打球管理には成功していたのだ。
ただ、メジャーでの実績がディクソンの遥か上をいくAJとマギーには通用しなかった、ということなのだ。
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《永井が投げた昨年唯一の勝利試合》
・〔試合評〕ラズナー無双の大仕事。武田勝の失投を確実に仕留めたイヌワシ打線──2012年8月14日(日)○楽天イーグルス2-1日本ハム
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