FC2ブログ

【記録】2ストライク以降のアプローチから探る東北楽天打者「粘り」適性検査

スポンサーリンク



Amazon、楽天イーグルスオフィシャルショップなど楽天市場でのお買いものはこちらからどうぞ。ブログ継続安定運営のモチベーションになります





当ブログのfacebookページを作成しました。130人達成!!
ブログの更新情報をメインにアップしていく予定です。余裕が出てきたら、ブログでは書かない・Twitterでつぶやかないこのページならではの話題や情報も盛り込んでいければと思います。もしよろしければ「いいね!」お願いします。


皆様のブログ村への一票が
ブログ運営の活力源に。宜しくお願いします。
現在「楽天イーグルス」部門1位

にほんブログ村 野球ブログ 東北楽天ゴールデンイーグルスへ
にほんブログ村
-------------------------------------


2012年の楽天イーグルスの主な1軍打者の中で、最も「粘り」を見せた打者は誰だったのか?

このことを確認していきたい。

「粘り」を表すであろう指標は幾つかある。良く知られている所では、安打以外の出塁率を診るIsoDや三振が少なく四球が多い打者を評価するBB/Kなどだ。共に選球眼を確認する指標で、選球眼が良ければ粘ることもできるだろうという予想が成り立つ。1打席当たりの平均球数を表すP/PAも参考になるかもしれない。

今回はそういった指標ではなく、2ストライク以降のファウルの数、見逃しボールの数で迫ってみたい。

追い込まれる前のファウルは投手にストライクカウントを稼がせてしまう側面を持つ。しかし、2ストライク以降のファウルは投手にとってさらに1球もう1球投げなければならない状況にさせるわけで、これこそ「粘り」だと思う。もちろん、甘い球にも関わらず捉えきれずに前へ飛ばない「投手を助けるファウル」も中には存在すると思うが、トータルでみれば、「粘り」と言えるのではないか。

同じ趣旨で、2ストライク以降の見逃しボールも確認してみる。同じ見逃しボールでも0ストライク、1ストライク時は打者も冷静に対応することができる。しかし、ストライクゾーンを広めに取って対応せざるをえない追い込まれた打者不利の状況で、球を見きわめるのは困難を伴うからだ。投手心理で言えば、ストライク先行で追い込んだ後は、ボールカウントに余裕がある場合はボール球で勝負したいという心理が働く。その誘い球に手を出してこない打者は嫌な存在のはずだ。

ということで、さっそく確認。

なお、データは当ブログ調査。毎試合コツコツコツマンパワーで集計していますので、実際と誤差が生じているかもしれないことを、予めお断りします。


■2012年 楽天 2ストライク以降のファウル本数



2ストライク以降のファウル本数である。表中の打席は追い込まれた打席の数。

例えば、聖澤は595打席を記録したが、2ストライク以降の打席は304打席を数えた。そのうち2ストライク以降に打ったファウル本数は212本。追い込まれた状況では1打席当たり0.70本のファウルを打っていたということになる。

上位3人を抜きだしてみよう。

岡島豪郎1.35
中島俊哉0.78
嶋基宏0.77


追い込まれた状況で最もファウルを打って相手投手を悩ませた打者は岡島になった。追い込まれた打席でチームで唯一1本越えの平均1.35本を記録している。このような極めて高い数字になったのはバットを球に当てる技術に長けていて空振りが少ない岡島が、ボール球にも多く手を出していた事実もある(当ブログ調査だとボール球スイング率29.0%)。しかし、ここは岡島の集中力の高さを評価したい。

象徴的な打席を2つあげておこう。6/30Kスタでのソフトバンク戦、4回裏、新垣渚との対決だ。2-1からの4球目をファウルにして2-2と追い込まれたものの、そこから4球ファウルで粘るなどした第10球を高めに浮いた甘いフォークを左前へ弾き返すタイムリーヒットを打っている。7/27Kスタでの西武戦、6回1死満塁で十亀との対決も追い込まれてから3度ファウルで粘り、ボール球は見きわめ、フルカウントからの10球目を左前へ流し打つタイムリーを放っている。

2位は左キラーとして存在感を示したベテランの中島が入った。しかし、細かくみると中島の場合、この数字は褒められたものではないのかもしれない。

というのも、数字を一気に落としてもったいないことをした8月以降(30打席、28打数4安打の.143)、2ストライク以降のファウルが18個と多くなっている。好調を維持した7月までの75打席では20個だったことを考えると、8月以降の30打席で18個は明らかに多い。これは8月以降は追い込まれてしまう打席が多かったことを示している。実際、7月までは打席に占める2ストライク以降の打席割合は41.3%だったが、8月以降は54.5%まで上昇していた。また、捉えたと思った当たりが前へ飛ばずファウルになったケースも多かったのだろう。

3位は予想どおりの嶋だ。0.77を記録した。粘り打ちの特性がある打者という印象があるだけに、順当な結果と言えそうだ。昨年の嶋は2ストライク以降の打率も高かった。160打数42安打の.263を記録した。追い込まれてもファウルでカットして狙い球を待っていた、そんなバッターボックスでの嶋の姿が浮かび上がってくる。

逆にワースト3人は

フェルナンデス0.35
ガルシア0.39
鉄平0.45


という顔ぶれになっている。

フェルナンデス、ガルシアは追い込まれたら好球がくるまでファウルでカットして逃げて粘るという発想がそもそもないのだろう。外国人にありがちなスタイルだ。

なんとも寂しいのは、鉄平だ。一昨年の.228から.251に打率を少し戻してきた鉄平だが、昨年も依然として淡泊なバッティングが多かったように思う。この数字の低さも、そう感じてしまう原因の1つである。


■2012年 楽天 2ストライク以降の見逃しボール数
20130113DATA2.jpg


2ストライク以降の見逃しボール獲得数である。

ベスト3は

高須洋介1.11
テレーロ0.90
中島俊哉0.88


昨年は不本意な結果になってしまった高須だが、安打以外の出塁率になるIsoDが.094、三振(15個)よりも四球(24個)が多かったことと、この数字を考えると、選球眼は安定していたと判断できるのでは?と思う。球の見きわめは良かったが、身体がついていかなかったということなのかもしれない。

2位には0.90を記録したテレーロが入った。これはテレーロの見きわめが優れていたからではない。テレーロのボール球スイング率は当ブログ調査で34.6%とあまりにも高すぎた。ボール球にも手を出してくれると判っている相手バッテリーが、テレーロにまともなストライクを投げようとせず、徹底的にボール球で勝負していたがための数字と言えそうだ。

3位は中島になっている。2ストライク以降のファウルのところでは「粘りをみせたというより捉えきれなかったのでは?」と書いたが、こちらでは「ある程度、球の見きわめができていたのでは?」と評価したい。5/30東京ドームでの巨人戦、9回2死走者なし、杉内に僅か3球で1-2と追い込まれてしまった中島はそこから2球アウトロー、インローの際どいボールを我慢して『球団史上最大価値と言える完全試合逃れのフォアボール』を勝ち取った。ボール球に手を出す頻度は多めだったものの、自信を持って見逃すことができたシーンも多かったと言えるのだ。

逆に、ワースト3は

藤田一也0.43
内村賢介0.44
岡島豪郎0.53


の3人となった。藤田と岡島は四球で出塁しようという意識が少ないように感じる。それよりも、高いバットコントロール能力を活かして打って出塁する意識が俄然強いのだろう。

元来粘ることもできる内村だが、少なくとも昨年楽天でプレーしていた限りでは、持ち味を発揮できなかったのかな?という数字になってしまった。(IsoDで比較すると楽天で.049だったが、DeNAでは0.87と好値。移籍して息を吹き返したと言えそうだ)


■2012年 楽天 2ストライク以降のファウル、見逃しボール数
20130113DATA3.jpg


2ストライク以降のファウル、見逃しボールの合計になる。

ベスト3は

岡島豪郎1.88
高須洋介1.78
中島俊哉1.65


ワースト3は

藤田一也1.00
内村賢介1.05
ガルシア1.10


という結果になった。

以上のことから、2ストライク以降、最も粘りを見せた打者は、岡島に認定したい。

実は岡島の2ストライク以降打率は49打数7安打の.143と極めて低かったのだが、タイムリーを3本打つなど、何かやってくれるのでは?という雰囲気があったのも事実だ。実際、8/26日本ハム戦では延長10回裏2死3,2塁で、フルカウントの末、モルケンからサヨナラ内野安打を放っている。

ワースト1位になってしまった藤田だが、粘ることができないというわけでは決してない。四球を視野に出塁していくという意識が少く打って出るタイプ、またバットコントロールに優れているため少々のボール球も打ちにいってヒットにしてしまう(当ブログ調査でボールゾーン打率.243)。そんなこともあって、ワーストなのだと思う。

実際、昨年1打席で最も相手投手に球数を放らせたのは藤田だった。8/12のソフトバンク戦でのこと。6回だった。先頭の藤田が実に16球粘ってショートゴロエラーで出塁。相手先発は武田翔太。このとき球数は102球。100球目安の球数制限があった武田は藤田の粘りに遭い、マウンドを後続に託している。

最後に、下記に、相手投手に球数6~9球を投げさせた打席、10球以上放らせた打席を打者別にまとめてみた。打席割合は全打席に占める球数6球以上投げさせた打席の割合だ。この割合が多い打者ほど粘りの特性が有ると言えるし、待球姿勢の打者とも判断できる。

32.9%という最高値を示したのは、嶋だった。やはり、ここ数年では内村退団後、嶋もトップクラスの粘りの適性を所持しているのは間違いない。


■2012年 楽天 打者別 6球以上の打席数
20130113DATA4.jpg
20130113DATA5.jpg


◎◎◎関連記事◎◎◎
外野縮小で迎える2013年Kスタ。ホームランの他に「もう1つ」増えてしまいかねないモノとは?!(2013.1.4)
【予想】外野縮小の新Kスタ、楽天のホームランは約20本増えます!!(2012.12.23)
【記録】ストライクゾーン真中の打撃アプローチから診る、好球必打のイヌワシ戦士たち(2012.12.15)

---------------------------------------------------------
>
『頭で走る盗塁論』『プロ野球「最強捕手」大全』読書感想文書きました
『頭で走る盗塁論』は1月11日に発売されたばかりの赤星憲広氏、初の盗塁本です。読書感想文をコチラに書きました。『プロ野球「最強捕手」大全』はA5判207頁に古今68名のキャッチャーを、インタビューやエピソード、記録を交えて紹介した1冊です。読書感想文をコチラに書きました。
---------------------------------------------------------
初めて当ブログにお越し頂いた方、何度か当ブログに閲覧頂いている皆様。もしブログの内容を気に入って頂けましたらRSSリーダーの登録よろしくお願いします
---------------------------------------------------------
ご感想のある方は下記コメント欄でどうぞ。ただし、感情に流された御意見・誹謗・中傷・悪意の類、プロ野球、楽天と関係のないもの、名無しや通りすがりなどハンドルネームがいい加減と私が判断したものは御遠慮申し上げております
---------------------------------------------------------
最後まで読んで頂き、有難うございました。各種ブログランキングに参加してます。皆様の応援の1票が更新の活力源です。宜しくお願いします。現在ブログ村「楽天イーグルス部門」1位

にほんブログ村 野球ブログ 東北楽天ゴールデンイーグルスへ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ

blogram投票ボタン



ブログパーツ
レンタルCGI





このエントリーをはてなブックマークに追加

テーマ : 東北楽天ゴールデンイーグルス
ジャンル : スポーツ

プロフィール

shibakawa

Author:shibakawa
真田幸村の赤備えがクリムゾンレッドにみえるそんな信州人による、東北楽天ゴールデンイーグルス応援ブログ。

鷲ブロガーの中で楽天の記録やデータを最も見ている管理人が、各種データや記録、セイバーメトリクス等を用いながらイーグルスの魅力を紹介していきます。

御訪問&閲覧有難うございます。初めての方、当方と連絡希望の方は「はじめに」をお読み頂いた上で、楽しんで頂けたら幸いです。

Twitter
プロ野球、楽天イーグルス、ブログ更新情報を専門的にツイートするアカウントを作成しました。
カレンダー
12 | 2013/01 | 02
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
月別アーカイブ
最新記事
カテゴリ
スポンサーリンク
feedlyへのRSS登録はこちらから
follow us in feedly
検索フォーム
投票御協力のお願い
各種ブログランキングに参加中です。日々の更新の励みになりますので、ポチっと押して頂けたら幸いです。SHIFTキーを押しながらマウスで次々にクリックして頂けるとスピーディーです。お忙しい時はブログ村!でm(_ _)m
このブログのはてなブックマーク数
この日記のはてなブックマーク数
ブログ村PVランキング
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
スポーツ
181位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
野球
37位
アクセスランキングを見る>>
RSSリンクの表示
最新コメント
このページのトップへ
try{ var pageTracker = _gat._getTracker("UA-20192910-1"); pageTracker._trackPageview(); } catch(err) {}