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【犬鷲通信簿2012】 牧田明久──65点。「季節労働者」の汚名返上ならずも、動物的な好守備でチームに利得をもたらす

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星野楽天2年目を支えた主な1軍選手の2012年パフォーマンスを、100点満点の採点付き(及第点65点、合格点75点設定)で振り返ってみようという「犬鷲通信簿2012」企画。

ここまで聖澤諒(87点)島内宏明(80点)枡田慎太郎(85点)中島俊哉(77点)松井稼頭央(73点)まで終わった。


今回は、新背番号5番で心機一転、プロ12年目のシーズンを戦った牧田明久にクローズアップしてみたい。

牧田明久・・・65点

「季節労働者」の汚名返上ならず・・・

「ナカジ(中島)よりいい。インコースのさばき方はおかわり(中村)より上。20本狙えるよ」。昨年秋、柵越えを連発する牧田の打撃練習を見て、大久保打撃コーチは就任早々、興奮気味に評したという。年が明けて春季キャンプ、闘将の口からは4番起用も飛び出すなど、高い期待を背負って迎えた2012年シーズンだった。牧田自身も、秋になると活躍する「季節労働者」の汚名返上を狙うべく挑んだ1年になったはずだった。

ところがだ。季節限定の好活躍は遂に3年連続の記録更新となってしまった。

9月以降の主な打撃成績を2010年から確認してみると、2010年が打率.319、OPS.953、4本塁打、11打点。2011年が打率.364、OPS.908、2本塁打、15打点。2012年は打率.260、OPS.759、4本塁打、18打点、というぐあいなのだ。結局、開幕前に首脳陣から期待されていた4番の座には、枡田や岩村、河田といった初顔が起用されたものの、牧田は1度もすわることなく終わった。


■2006年以降の月別合計 打撃成績
20121221DATA3.jpg

明久から歳久へ、改名もマジ検討すべき?!

上記表は2006年以降の打撃成績を月別で算出した表だ。本塁打は通算18本のうち実に10本を9月以降で記録、打率.285もOPS.772も9月以降が最多である。打点も凄い。ここまでの通算110打点のうち49打点を秋に叩き出していた。

まさに“名は体を表す“、“二度あることは三度ある”結果になった。

う~ん、これでは、来季から登録名を「明久」から「歳久」に変更したほうが良いのかもしれない、いや、マジでそう思う。

最低二桁本塁打、シーズンフルでのそれなりに安定したプレーを願っていた立場として、合格点を与えることはできない。規定打席にも僅かに届かなかった。好守備など諸々の好材料もまな板に乗せ、葛藤入り混じった上での「ぎりぎり及第点」という評価なのだ。

さて、シーズンをもう少し細かく振り返ってみよう。


■期間別 状況別 打撃成績
20121221DATA2.jpg

「3番・右翼」。プロ12年目にして初の開幕スタメン

本拠地初の開幕戦となった3/30ロッテ戦(●E3-5M)、スコアボードには「3番・右翼」で牧田の名前が刻まれていた。牧田にとってプロ12年目にしてつかんだ初の開幕スタメン。4番の座こそガルシアに譲ったものの、クリーンアップの一角3番を任せられたという大役を担う。首脳陣の期待の高さを表れていたと言えそうだ。ゲームは田中の不調で敗れ去ったものの、終盤の反撃機に左中間最深部フェンス直撃適時打を含む2安打を打つなど、一定の戦果を挙げてみせた。

待望の一発は、杜の都で打ち上がった。4/5ソフトバンク戦(●E6-7H)、同点で迎えた序盤3回のこと。ボール先行3-1からピントの高め142キロ速球を振り抜いた当たりは、風にも乗って左翼席まで弧を描く第1号ソロとなる。実はこの一撃、開幕翌戦3/31ロッテ戦の3回に唐川から左前安打を打って以来、実に17打席ぶりのヒットとなった。終盤には満塁でタイムリー内野安打を放つなど2安打2打点の活躍を示した。

この試合で牧田は死球を受けてしまう。その影響で次のオリックス3連戦はお休みとなったものの、復帰した4/10甲子園での西武戦(●E0-4L)からヒットがコンスタントに出るようになっていく。4/30日本ハム戦(○E2-1F)まで14試合連続「5番・右翼」スタメン出場。この間、4度のマルチ安打、1度の猛打賞で52打数15安打の打率.288と、牧田のバットも温まってきて、そろそろ満開なのかな?と感じさせる打撃ぶりとなった。

沢村賞を獲得した攝津からホームランを打ったのも、この時期になる。4/21舞台は鹿児島(●E1-11H)。序盤に2号先制ソロを放つと、翌4/22熊本でのホークス戦(○E1-0H)では岩崎から3本のヒットを放って、今シーズン初の猛打賞をマーク。打率も.316とし、開幕直後以来の3割にのせることに成功した。しかし、3・4月得点圏打率は18打数3安打3打点の.167。3番、5番のクリーンアップでの起用が続いていただけに、中軸に求められる役割からいえば「物足りない」数字となった。

一方、この人の根っからの持ち味である守備は、シーズン序盤から頼もしさをみせた。

4/15日本ハム戦(●E3-4xF)ではバックホーム好返球でニ走を本塁で刺す活躍。1点を追う4回2死2,1塁、田中のすくいあげ右前安打で突っ込んできた二走・糸井を、牧田と嶋の強肩送球&好ブロックでホームを守ってみせた。

4/18ロッテ戦(●E3-7M)では先制点攻防の3回無死満塁、福浦のライトへの浅い当たりを前のめりに突っ込んで捕球すると、4/24オリックス戦(○E4-0Bs)では後藤のヒット性の当たり2本をスライディング、ダイビングキャッチでもぎ捕るなど、躍動感あふれる対応力と動物的な嗅覚でチームに大きな利得をもたらすことができる守備は、今年も健在だった。

攻守ともにきっかけをつかんだかにみえた4月だったが、5月に入ると暗転、数字を落としていってしまう

12-2で大勝となった5/2西武戦では左翼フェンス直撃のタイムリーなど2安打、5/4ソフトバンク戦(○E5-0H)では初回に「甘いカーブにうまく反応できた」という先制決勝二塁打を放つなど槍働きをみせたものの、トータルでは月間打率.203と結果が出ない。

6番、7番での出番も増え、遂には5/20阪神戦(○E10-6T)を最後に、クリーンアップからはずれる事態となる(以降、中軸で打ったのは10/6ソフトバンク戦の1試合のみ) 。5/27には全治約2週間の左膝捻挫で登録を抹消された。

鉄平のバットを借りてタイムリーも、とにかく率に苦しんだ前半戦

牧田が再び1軍合流したのは6/8中日戦(●E2-3xD)。以降オールスターまでの前半戦を86打数15安打11打点の打率.174(得点圏.269)で終えた。期待したような胸のすく一撃で輝きをみせることもあれば、らしくない中途半端なバッティングで凡退することもある。今振り返れば、なんともいえない悶々とした日々だったように思う。

6/11横浜戦(○E5-1De)ではリードを広げる3ランをハマスタ左翼席中段へ運び、6/27日本ハム戦(○E5-4F)7/6西武戦(○E6-2L)では鉄平のバットを借りてタイムリーを打ち、7/8西武戦(●E5-9L)では菊池雄星から一時は勝ち越しとなる2ランなど今季2度目の猛打賞をマークするなど、この間の主な活躍をあげるとすると、このようになる。

一方、ミスもあった。象徴的なものを2つ書きとめておきたい。

美馬と成瀬の投げ合いになり2-3の1点差で敗れた7/4ロッテ戦だ。下位8番で先発出場したものの、4打席全て得点圏でまわってくるという、なんという巡り合わせ。当てただけのショートゴロやこすったポップフライなど4打席4タコに終わってしまう。牧田がどこかで1本打っていたらと思わずにはいられないゲームになった。

要所でのバントミスが出たのは7/18ロッテ戦(●E3-4xM)でのことだ。3点を追う7回、1点を返してなおも無死2,1塁の好機だった。送りバントをファーストへの小飛球にさせてしまう。飛び出したニ走・島内も帰塁できずにゲッツーになり、絶好の反撃機に水を差すかたちとなった。

秋は明久となりました。立秋以降の得点圏打率.359!

チームが3年ぶりの8連敗で沈んだ7/18~8/4日本ハム戦(●1-4F)、この期間の牧田も32打数5安打の打率.156と低迷した。

今思うと、牧田のバットが徐々に輝きを取り戻し始めたのは、8/8の立秋を過ぎた頃からだったのかもしれない。

8/9オリックス戦(○E7-4Bs)8/10敵地ソフトバンク戦(○E6-3H)、2戦連続で試合を決めるタイムリーを放ち、2夜連続のヒーローインタビューに呼ばれる活躍をみせた。「秋は明久」の起点になった。

8/9は7回に1点差まで追い上げられた直後にレフトオーバーとなるエンタイトルの2ラン二塁打。迷いのない一撃は「久しぶりにマキが良いところで打ってくれたからね。これでうまく良い気持ちのままで打席に立ってくれればいいんだけどね」と指揮官も認める当たりとなり、先発・寺原をマウンドに沈めてみせた。

8/10は序盤に2安打2打点の活躍、序盤に点差を4点に広げる3塁強襲のツーベースを打っていくと、終盤には三遊間をしぶとく破るシングルヒットのタイムリー。5位・楽天がゲーム差なしで4位・ソフトバンクと並ぶ、価値ある勝利をチームにもたらしてくれた。

ここで8/8立秋を境に牧田の打撃成績を見比べてみよう。

◎~8/7まで=OPS.555、打率.210、248打数52安打27打点
5二塁打、1三塁打、4本塁打
◎8/8以降=OPS.725、打率.254、130打数33安打26打点
6ニ塁打、5本塁打


得点圏打率はこうなった。

◎~8/7まで=OPS.690、打率.239、67打数16安打23打点
4二塁打、1三塁打、1本塁打
◎~8/8以降=OPS1.038、打率.359、39打数14安打22打点
4ニ塁打、2本塁打


両方ともに明確な差が明らかとなった。

8/8の立秋以降、牧田の季節が到来したと言えるのだ。

しかし、皮肉にも、島内の台頭などもあり、下記のとおり、8/8以降スタメンをはずれる機会が増えていく。相手先発が左投手の18試合では17試合でスタメンとなったものの、右投手の35試合で先発メンバーに名を連ねたのは19試合に止まった。ここが今季の牧田が自ら招いてしまった「もったいないところ」と言えるかもしれない。

◎~8/7まで=1軍登録83試合中、スタメン66試合(79.5%)
◎8/8以降=1軍登録53試合中、スタメン36試合(67.9%)



今季相性の良かった西武戦8/17の14回戦(●E1-4L)では1試合4安打をマークしている。野上、ウイリアムス、涌井から快音連発。序盤先制打となる中前安打を皮切りに、左翼ニ塁打、左前安打、中前安打の安打量産で3度目の猛打賞を飾ると、8/19の16回戦(●E2-6L)では好投・山本のスライダーをとらえ、打った瞬間の弾丸ライナーとなる先制5号ソロを左翼席へ突き刺してみせた。

東京ドームでの9/5日本ハム戦(○E10-5F)では途中出場、1点リードの8回1死満塁で増井の高め145キロ速球を右前へ運ぶ2点適時打、チームの大勝に貢献している。

9/9西武戦(○E9-2L)には2死満塁で飛びつくショートの右を破るセンター返しや終盤に十亀の初球を打ち砕いた6号ソロなど2安打3打点の活躍をみせると、ハイライトは9/19にやってきた。


牧田が東京ドームで放った第7号グランドスラム!! 2012.09.19 E-M


最大の見せ場は「楽天デー」。グランドスラム含む2本塁打7打点の球団タイ記録!

この日は「楽天デー」。東京ドームでの主催試合でロッテを迎え討っていた。相手の先発・小野が制球難の絶不調。そこにつけ込み、初回大量7点劇で試合を決め13-2で大勝したあの試合、牧田は大きな大きな弧をスタンドまで描いてみせた。

1回、2点を先制してなおも1死満塁のビッグチャンス。小野の球は高め、高め、高めと抜けて3-1のバッティングカウントを迎えていた。第5球だった。投じられた129キロ変化球も高めへ抜け気味に。これをバチン!と一閃、「ちょっとこすり気味。外野フライかな」という手応えだったというものの、左中間スタンドへ運んでみせる7号満塁ホームラン! 終盤8回には内の高め速球をひっぱりにいって左翼席への8号3ランとなった。

1試合7打点は球団タイ記録。2008年9/23西武戦でフェルナンデス以来の快挙となった。グランドスラムは楽天球団史上9人目16本目である。


■年度別 打撃成績


OPS、打率はリーグ平均を下回るものの、本塁打、打点はチームトップ

3年間の打撃成績を並べてみた。

出場試合数、スタメン数、打席ともに激増。規定打席には僅かに届かなかったものの、ほぼ1年間1軍でプレーした初のシーズンとなった。本塁打、打点はチームトップ。得点の絡み具合を見る「得点+打点の合計」でも聖澤、松井に次ぐチーム3位を記録している。

おそらく球団はこういった所を主に評価しての1300万増の3800万での契約更改になったのだろう。

OPSはリーグ平均を下回り、打率も.225と低迷してしまったが、打点がチーム最多となったのは、どういうわけなのだろう?

牧田の得点圏打率は.283。リーグ1、2位を記録した聖澤、フェルナンデスと比べれば高くはない。調べてみたら、効率の良い打点の稼ぎ方をしていたことが判明した。

下記に掲げた表は、パリーグの打者別による満塁時の打撃成績である。10打数以上を抽出した。


■2012年 パリーグ 打者別 満塁 打撃成績
※10打数以上対象


牧田の満塁打率.467

ご覧のように、牧田の満塁打率は.467。リーグでも4番目に入る高アベレージである。満塁弾含む7安打で叩きだした打点は14。他にも走者3塁時は8打数4安打5打点の.500、走者3,2塁時は8打数3安打7打点の.375、3ラン本塁打が2本など、打点が効率よく稼げるシチュエーションでの打撃成績が良かったのだ。


「らしさ」を見せた“初球打ち“

牧田の持ち味は、初球から積極的に打ちにいくところなのだ。初球で打席結果が出たのは全425打席中17.9%に当たる76打席。69打数22安打の打率.319、4二塁打、1三塁打、1本塁打でOPSでは.778の好値を残した。ボール先行1-0カウントでも上々だった。26打数8安打の打率.308、本塁打4本が1-0から生まれ、OPSでは1.114という驚値となっている。

対左投手成績が悪化した・・・

打撃低迷の最大要因は左投手との対戦成績の悪化だろう。対右は昨年は.254、今年も.252とほぼ変わらず。OPSも.656から.668と微増の推移だった。しかし、対左では打率は.289から.184と1割下げ、OPSでも.727から.533と約2割下げてしまうかたちになった。相手左投手が投げてくる3大球種、速球、スライダー、チェンジアップ、そのいずれも率が1割台に低迷した。来季へ向けて要・改善の最優先事項の1つだろう。

相手左投手が先発の53試合(牧田1軍登録期間内)のうち、牧田のスタメンは47試合を数えた。島内などの出場でスタメンの機会が減った後半戦ですら、20試合中19試合はスタメンだった。今季、対左.184しか残せなかった牧田が相手先発が左腕のとき起用され続けたのは、ひとえに右打者だから、ということになるのだが、牧田の対左不振も、楽天が左投手に苦しむ要因の1つになった。


気になる幾つかの指標をリーグ平均と比べてみよう。

20121221DATA4.jpg

青線=牧田、赤線=リーグ平均値

懸念材料の1つ、年々目減りのOPS

OPSを見てみよう。ここ2年はリーグ平均を超えていたものの、ほぼシーズンフルで戦った今シーズンはリーグ平均を下まわってしまった。2010年の.818を起点に.684、.613と年々目減りしている点も気になるところだ。

一方、純粋な長打力を見るIsoPでは、3年連続でリーグ平均を超えた。しかし統一球以降、平均との差異は一気に小さくなってしまった。

とはいえ、牧田のパンチ力は、チームの中でもトップクラスだと思う。来年はKスタの外野が縮小される。報道によると両翼が1.4m縮小、左中間、右中間も1m縮小されるという。そこで今季、牧田がKスタで記録したフェンス直撃弾、ウォーニングゾーン内の飛球を抽出してみた。下記表参照。


■牧田のフェンス直撃弾。ウォーニングゾーン内の飛球
※備考=直撃はフェンス直撃、Wゾーンはウォーニングゾーン内の飛球


来季の牧田のホームランは15本前後か?!

上記表のとおり、6本を記録した。この当たり、来季はホームランになる可能性が高いのだ。今季、牧田はKスタで3本の本塁打を放ったから、もし来季の新Kスタだったら、Kスタで合計9本はホームランに、トータルで15本のホームランになっていたかもしれない。来季も今年と同じくらいの打席数、バッターボックスに立つことができるのなら、15本前後の本塁打、期待できそうだ。


20121221DATA5.jpg

青線=牧田、赤線=リーグ平均

明るい材料=選球眼、年々改善傾向に

主に選球眼を判断するIsoDとBB/Kをリーグ平均値と比べてみた。こちらは両方とも年々の右肩上がりの理想的な改善になっている。安打以外の出塁率IsoDはぎりぎり平均を超えることはできなかったものの、三振が少なく四球が多いBB/Kでは遂に平均を超えてきた。OPSや打率などで思うような結果が出せなかった今季ではあるが、選球眼の改善は、来季への力強い光明の1つだ。

右翼レンジファクターはゴールデングラブ受賞の糸井に匹敵する好値!

自身の持ち味を見失い、中途半端な打席も目立った牧田だが、前述したように守備ではシーズン序盤から積極的なプレーでチームに貢献した。打率が2割台前半に低迷しながらも、指揮官が牧田を使い続けた1つの理由は、ハイレベルの守備力があったからこそ、と言える。グラブで貯金を作ることができる守備は、チームの中でも数人しかいない。

奪アウト能力を見る守備指標レンジファクターを確認すると、牧田の右翼RFは2.16。今年ゴールデングラブを獲得した糸井が2.15だから、牧田の凄さが判るというものだ。

『セイバーメトリクス・マガジン1』に掲載されている各球団の右翼守備での利得収支、貯金ができたのがソフトバンク、日本ハム、楽天の3チームだった。楽天が右翼守備で利得を稼げたのも、全1278イニングの74.1%で右翼守備に就いた牧田の尽力の成せる業といってよい。

3・4月の開幕直後は.267の率を残したが、5月以降は.203、.136、.230、210と低迷が続いた。その中でも、牧田自身にとっても、指揮官にとっても、私達ファンにとっても「救い」になったのが、守備によるファインプレーだった。

5/10西武戦(○E8-7L)では片岡の放った犠牲フライになろうか?という右飛を、ワンバウンドのストライク送球で三走・原を本塁で刺す強肩ぶりを披露。すると、翌々日5/12オリックス戦(○E2-1Bs)でも本塁補殺を記録した。川端による一二塁間を破った右前安打をすかさず処理すると素晴らしいバックホームで、3塁を蹴って突入してきた後藤を完全アウトのタイミングで刺し、相手の勝ち越しを防ぐ。さらに5/13オリックス戦(○E4-1Bs)ではウォーニングゾーン内に飛んだ飛球を2つグラブに収めてみせる堅守でファンを沸かせた。

6/22郡山でのロッテ戦(○E3-2M)は、右翼ライン際にヒットを放った今江が一気に2塁を狙ったところを2塁へのワンバウンド送球で刺してみせた。1点リードの僅差の展開だっただけに、マウンド上のエースは牧田に向かって帽子をとってお辞儀、田中の4勝目に寄与した。田中といえば8/12ソフトバンク戦(△E3-3H)登板時にも初回に牧田の本塁封殺でピンチを切り抜けた例がある。

このように、補殺は全部で9個を記録した。これはパリーグ外野手部門で中田に次ぐ2位の多さである。

ボックススコアに「右ゴ」と刻まれた珍しいプレーが出たのは6/26東京ドームでの日本ハム戦(○E2-1F)でのことだった。楽天が2点リードの4回無死1塁、中田の鋭い右打ちがライナーとなって右前を襲う。ダッシュしてワンバウンドで打球をグラブに収めた牧田は一目散で2塁へ送球。2塁へ向かっていた一走をフォースアウトにしてみせる好判断でファンを魅了した。

珍しいライトゴロ!牧田の好判断で! 2012.06.26 F-E


2013年へ向けて

とにかく、来季こそ、来季こそは「季節労働者」のような波のあるプレーからは決別してもらいたい。少なくともシーズン二桁本塁打、これを再度願わずにはいられない。

アンドリュー・ジョーンズが加入してくるが、恐らく指名打者が指定席になるはずだ。外野を守るのなら左翼が有力だろう。島内の台頭もあり、レギュラー争いも白熱してくるものと思われる。

だが、主に矢表に立つのは同じ左打ちの鉄平のはず。しっかりオフに身体づくりをおこない、キャンプやオープン戦でそれなりの結果を出せば、来季も開幕スタメンは右翼・牧田のように思う。


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