【記録】 2012年 パリーグ 球団別 失点内容内訳
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前のエントリ「【記録】 2012年 パリーグ 球団別 得点内容内訳」の続き。
只今、書店の店頭に並んでいる『Baseball Times 2012プロ野球総集号』。セパ12球団の様々なデータや記録が掲載されているのだが、その中の1つ、得点内容内訳、失点内容内訳が興味深かったので、パリーグのデータを皆さんとシェアしたいと思い、紹介している。
前回は得点内容内訳を確認してみた。今回は失点内容内訳だ。
本塁打での失点は何点だったか?
二・三塁打や単打で何点失っていたのか?
四死球(押し出しですよね)での失点はどのくらいあったのか?
等々、球団ごとに失点の内容の内訳が記されているのだ。
■2012年 パリーグ 球団別 失点内容内訳


表中の赤字は各項目で最多数値を表している。パーセンテージの下記表は当ブログ作成。チーム総失点に占める各々の失点割合を表した。
被本塁打失点の最多はロッテ
効率の良い一発の被弾が多かった日本ハム
被本塁打での最多失点は、千葉ロッテとなった。ロッテの被本塁打は84本、これはリーグ最多の数字だ。今シーズンもロッテ投手陣はフライを多く打たれる傾向にあった点は一連のレンジファクター調査エントリで指摘したとおりであるし、エースの成瀬が被本塁打ワーストを記録するなど、やっぱりな、という印象だ。当然、犠牲フライでの失点もロッテが一番多くなった。
しかし、チーム総失点に占める本塁打失点の割合が最も多いのは、27.8%を記録した日本ハムとなった。ファイターズ投手陣の被本塁打は73本。上には最多のロッテ、79本の西武がいるのだ。にも関わらず、最多割合である。また、日本ハムは相手打線に効率の良いホームランを打たせてしまっていた。2ラン以上の被本塁打が多かったのだ。

上記表のとおり、日本ハムの1本当たりの被本塁打で失う点は、リーグ最多の1.71点となった。
被本塁打の傷口を最小限に止めた楽天投手陣
一方、1本当たりの被本塁打失点が最も少なかったのは、楽天。イーグルスの被本塁打は69本。ソフトバンクに次ぐ2番目に少ない数となったが、そのソフトバンクを抑えて最少を記録している。
イーグルス投手陣はホームランを打たれても傷口を最小限に止めることに成功したと言えそうだ。塁上に走者がいない場面が多かったのだろう。実際に調べてみたら、69本中59.4%に当たる41本がソロ弾だった。
投手陣の課題が明らかとなったロッテ
本塁打+二・三塁打、長打での失点を確認してみよう。最多は、想像どおり、千葉ロッテとなった。242失点も48.2%という割合もリーグ最多だ。チーム総失点の約半分が長打で点を失っていることを考えれば、ロッテの課題点は明白である。フロントはフライアウト型投手よりゴロアウト型投手を多く陣容に揃えていくべきだし、現場はフライを打たれない配球、ゴロを打たせる投球術を目指すべきだろう。
一方、長打での失点が少ないのが、ソフトバンク、楽天の2球団。奇しくもこの2球団は、投手本来の力量を示すとされるDIPSで、リーグ1、2位となっている。(シュトバンクが3.27で1位、2位が楽天で3.34)。
安打以外での「もったいない失点」ワーストはオリックス
次に、安打以外の失点に目を転じたい。
犠飛、犠打、内野ゴロ、四死球、エラーなどその他の合計を見てみよう。
最多失点はオリックス。96失点を安打以外で失っていた。オリックスは安打で失う失点も多かったのだが、一方、安打以外の「もったいない失点」も多かったことが言える。特に押し出しになる四死球での失点が11と多い。
チーム総失点に占める割合では、ソフトバンクが最多。18.9%を記録した。目立つのは、その他での失点が31と突出していること。その他とはエラーや暴投、ボーク等による失点と考えられる。
そこで、球団別の暴投、ボーク、失策の数を下記表にまとめてみた。最も多かったのは西武の152、次点で楽天の141。以降、オリックス、ロッテときて、ようやくソフトバンクなのだ。ホークスは少ないほうに当たる。にも関わらず、その他での失点がリーグ最多ということは、普段は少ないミスが要所で続出してしまった、と言えるし、不運だったと見ることもできそうだ。

一方、安打以外の失点が最も少なかったのは、日本ハムになる。
楽天、内野ゴロ失点最多は「副産物」
楽天に目を転じてみよう。内野ゴロでの失点が31、リーグ最多となっている。楽天ファンからすれば、思わず眉をひそめたくなる数字なのだ。
しかし、これは、今季の楽天投手陣の「ある特徴」が招いたものだと考えている。それはゴロアウトタイプ。今季のイヌワシ投手陣ははゴロアウトが多かった。そのため、例えば、1死3塁などで打者に内野ポップフライを打たせたい場面でも、内野ゴロを打たれて1失点、こういうケースが多かったのでは?と思うのだ。ゴロアウトタイプが増えたことは朗報だが、その副産物として内野ゴロ失点も増えたと見た方が実像に近いのかもしれない。【終】
◎◎◎関連記事◎◎◎
・【記録】 2012年 パリーグ 球団別 得点内容内訳
・【比較】 2012年パリーグ打撃成績。「年齢別」で31932打席を診断。年齢別平均OPSなど
・〔検証〕小関順二氏の「右投左打」神話崩壊説を否定する
・〔記録〕統一球で右投左打のホームランは本当に「激減」したのだろうか?
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等々、球団ごとに失点の内容の内訳が記されているのだ。
■2012年 パリーグ 球団別 失点内容内訳


表中の赤字は各項目で最多数値を表している。パーセンテージの下記表は当ブログ作成。チーム総失点に占める各々の失点割合を表した。
被本塁打失点の最多はロッテ
効率の良い一発の被弾が多かった日本ハム
被本塁打での最多失点は、千葉ロッテとなった。ロッテの被本塁打は84本、これはリーグ最多の数字だ。今シーズンもロッテ投手陣はフライを多く打たれる傾向にあった点は一連のレンジファクター調査エントリで指摘したとおりであるし、エースの成瀬が被本塁打ワーストを記録するなど、やっぱりな、という印象だ。当然、犠牲フライでの失点もロッテが一番多くなった。
しかし、チーム総失点に占める本塁打失点の割合が最も多いのは、27.8%を記録した日本ハムとなった。ファイターズ投手陣の被本塁打は73本。上には最多のロッテ、79本の西武がいるのだ。にも関わらず、最多割合である。また、日本ハムは相手打線に効率の良いホームランを打たせてしまっていた。2ラン以上の被本塁打が多かったのだ。

上記表のとおり、日本ハムの1本当たりの被本塁打で失う点は、リーグ最多の1.71点となった。
被本塁打の傷口を最小限に止めた楽天投手陣
一方、1本当たりの被本塁打失点が最も少なかったのは、楽天。イーグルスの被本塁打は69本。ソフトバンクに次ぐ2番目に少ない数となったが、そのソフトバンクを抑えて最少を記録している。
イーグルス投手陣はホームランを打たれても傷口を最小限に止めることに成功したと言えそうだ。塁上に走者がいない場面が多かったのだろう。実際に調べてみたら、69本中59.4%に当たる41本がソロ弾だった。
投手陣の課題が明らかとなったロッテ
本塁打+二・三塁打、長打での失点を確認してみよう。最多は、想像どおり、千葉ロッテとなった。242失点も48.2%という割合もリーグ最多だ。チーム総失点の約半分が長打で点を失っていることを考えれば、ロッテの課題点は明白である。フロントはフライアウト型投手よりゴロアウト型投手を多く陣容に揃えていくべきだし、現場はフライを打たれない配球、ゴロを打たせる投球術を目指すべきだろう。
一方、長打での失点が少ないのが、ソフトバンク、楽天の2球団。奇しくもこの2球団は、投手本来の力量を示すとされるDIPSで、リーグ1、2位となっている。(シュトバンクが3.27で1位、2位が楽天で3.34)。
安打以外での「もったいない失点」ワーストはオリックス
次に、安打以外の失点に目を転じたい。
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最多失点はオリックス。96失点を安打以外で失っていた。オリックスは安打で失う失点も多かったのだが、一方、安打以外の「もったいない失点」も多かったことが言える。特に押し出しになる四死球での失点が11と多い。
チーム総失点に占める割合では、ソフトバンクが最多。18.9%を記録した。目立つのは、その他での失点が31と突出していること。その他とはエラーや暴投、ボーク等による失点と考えられる。
そこで、球団別の暴投、ボーク、失策の数を下記表にまとめてみた。最も多かったのは西武の152、次点で楽天の141。以降、オリックス、ロッテときて、ようやくソフトバンクなのだ。ホークスは少ないほうに当たる。にも関わらず、その他での失点がリーグ最多ということは、普段は少ないミスが要所で続出してしまった、と言えるし、不運だったと見ることもできそうだ。

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楽天、内野ゴロ失点最多は「副産物」
楽天に目を転じてみよう。内野ゴロでの失点が31、リーグ最多となっている。楽天ファンからすれば、思わず眉をひそめたくなる数字なのだ。
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