【検証】数字で比較する田中将大の1年目と釜田佳直。どちらに軍配が上がる?!
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5/20甲子園での阪神戦(○E10-6T)でプロ初先発・初登板のデビュー。翌5/27神宮でのヤクルト戦(○E4-1S)、7回途中1失点でプロ初勝利をつかんだ釜田佳直。
試合後「田中さんは1年目で11勝。それに少しでも近づきたい」「新人王も目指したい」と高らかに宣言。以降、新背番号21番の“末恐ろしい若気の至り”といいたいプロ野球人生が始まった。
このブログで何度も書き続けてきたけど、1967年以降、高卒新人投手1年目での新人王受賞は、西武・松坂大輔(1999年)、楽天・田中将大(2007年)の2人しか出ていない。高卒新人投手1年目二桁勝利も1968年以降、松坂(16勝)、田中(11勝)の2人だけで、釜田にはこの記録に名を連ねてほしいと願いながら、シーズン中、観戦していた。
釜田がこの2つの歴史的快挙に挑んでいる時、好投を続けていた時、私の中で、
田中将大と釜田佳直
いったいどちらが凄いんだろう?
どちらが不世出の傑物なのだろう?
という素朴な疑問が大きくなっていった。
結局、釜田は終盤に失速、反比例するかのようにソフトバンク・武田翔太の快投が続き、新人王を逃し、二桁も未達に終わった。
今現在、この疑問に対する答えは、しっかり両者の成績を比較するまでもなく、明確に「田中将大」と出てしまっているのだけれども、少々間の抜けたかたちになるけれども、ここで改めてその成績を比較してみたい。
まずは、田中の1年目と釜田の今季成績を並べてみた。
■田中将大1年目と釜田佳直今季成績

両人の1年目の成績をただ単純に並べただけの上記表を見るだけでも、田中に軍配が上がりそうなのは、一目瞭然である。
主な項目で釜田が田中を上まわるのは、防御率、与四球率、被本塁打率、QS率、勝率ぐらいだ。
一方、田中に軍配が上がるのは、投手の純粋な力量を表すとされているDIPSを始め、WHIP、K/BB、奪三振率、完投、勝利数など、重要項目が多い。他に、試合数や投球回を加えてもいいかもしれない。
しかし、これだと、厳密に言えば、正しい比較とは言えない。
どういうことか?と言うと、田中がデビューした2007年は飛ぶボール。釜田の2012年は統一球なのだ。統一球の前と後では、あまりにも環境が激変しており、純粋な比較にならないのだ。
より正確性を期すなら、各年度のリーグ平均値と各々の成績を比較してみる必要があるのではないだろうか?
(本当は偏差値を求めればよいのだろうけど、そこまでの手間暇がないので、見送ることにする)
ということで、両者の1年目の成績をリーグ平均値と比べてみた。
まずは、田中から。
■田中将大 リーグ平均との比較

欄下の差異は、リーグ平均値との開きを示している。黒字はリーグ平均値より良い値の貯金、赤字はリーグ平均に対し穴を空けてしまった借金というイメージだ。
田中は、DIPS、K/BB、奪三振率でリーグ平均を超えていた。
WHIP、被本塁打率がリーグ平均付近、
防御率、与四球率がリーグ平均を下回る内容になっていた。
次に釜田。
■釜田佳直 リーグ平均との比較

釜田がリーグ平均より良い値だったのは、奪三振率、被本塁打率の2つ。
平均付近を記録したのがDIPS。
平均を下回ったのが、防御率、WHIP、K/BB、与四球率、と言えそうだ。
次に、それぞれの差異を表にまとめてみた。
これで、ただ単純に成績を並べただけの比較よりも、
「一歩突っ込んだ」「より正確な」両者の比較ができるのではないだろうか。
■田中将大と釜田佳直との比較

軍配が上がるほうにベージュの網掛けをほどこした。
田中に軍配=DIPS、WHIP、K/BB、奪三振率
釜田に軍配=与四球率、被本塁打率
田中の3.82、釜田の3.28を記録した防御率は、それぞれのリーグ平均値と比較すると両者-0.25となり、実はほとんど同じと言うことができるのだ。
防御率は同じで投手本来の力を表すDIPSは田中が上まわった。
このことから
田中将大の1年目>釜田佳直
と言うことができるのだ。
やはり、リーグ平均を大きく超過する9.47を記録した奪三振率が凄まじい。
よくノムさんや数多くの解説者が口を揃えていたように、
田中の縦のスライダーは高校時代からプロの第一線で通用する絶対球だったことが、
この数字からも見てとれる。この変化球が生命線となった。
釜田には田中の縦スライダーのような「超級の変化球」は持ち合わせていなかった。
もし所持していたら、新人王、取ることができたのかもしれない。
◎◎◎関連記事◎◎◎
・【試合評】釜田佳直がトライする2つの「歴史的快挙」への挑戦とは?──2012年7/1○E3x-2H(2012.7.1)
・【記録】楽天イーグルス 田中将大 被本塁打 明細表 (2012.1.29)
・【速報】楽天・田中将大投手、「高卒5年通算50勝」大記録達成!史上10人目!(2011.6.1)


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釜田がこの2つの歴史的快挙に挑んでいる時、好投を続けていた時、私の中で、
田中将大と釜田佳直
いったいどちらが凄いんだろう?
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という素朴な疑問が大きくなっていった。
結局、釜田は終盤に失速、反比例するかのようにソフトバンク・武田翔太の快投が続き、新人王を逃し、二桁も未達に終わった。
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まずは、田中の1年目と釜田の今季成績を並べてみた。
■田中将大1年目と釜田佳直今季成績

両人の1年目の成績をただ単純に並べただけの上記表を見るだけでも、田中に軍配が上がりそうなのは、一目瞭然である。
主な項目で釜田が田中を上まわるのは、防御率、与四球率、被本塁打率、QS率、勝率ぐらいだ。
一方、田中に軍配が上がるのは、投手の純粋な力量を表すとされているDIPSを始め、WHIP、K/BB、奪三振率、完投、勝利数など、重要項目が多い。他に、試合数や投球回を加えてもいいかもしれない。
しかし、これだと、厳密に言えば、正しい比較とは言えない。
どういうことか?と言うと、田中がデビューした2007年は飛ぶボール。釜田の2012年は統一球なのだ。統一球の前と後では、あまりにも環境が激変しており、純粋な比較にならないのだ。
より正確性を期すなら、各年度のリーグ平均値と各々の成績を比較してみる必要があるのではないだろうか?
(本当は偏差値を求めればよいのだろうけど、そこまでの手間暇がないので、見送ることにする)
ということで、両者の1年目の成績をリーグ平均値と比べてみた。
まずは、田中から。
■田中将大 リーグ平均との比較

欄下の差異は、リーグ平均値との開きを示している。黒字はリーグ平均値より良い値の貯金、赤字はリーグ平均に対し穴を空けてしまった借金というイメージだ。
田中は、DIPS、K/BB、奪三振率でリーグ平均を超えていた。
WHIP、被本塁打率がリーグ平均付近、
防御率、与四球率がリーグ平均を下回る内容になっていた。
次に釜田。
■釜田佳直 リーグ平均との比較

釜田がリーグ平均より良い値だったのは、奪三振率、被本塁打率の2つ。
平均付近を記録したのがDIPS。
平均を下回ったのが、防御率、WHIP、K/BB、与四球率、と言えそうだ。
次に、それぞれの差異を表にまとめてみた。
これで、ただ単純に成績を並べただけの比較よりも、
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■田中将大と釜田佳直との比較

軍配が上がるほうにベージュの網掛けをほどこした。
田中に軍配=DIPS、WHIP、K/BB、奪三振率
釜田に軍配=与四球率、被本塁打率
田中の3.82、釜田の3.28を記録した防御率は、それぞれのリーグ平均値と比較すると両者-0.25となり、実はほとんど同じと言うことができるのだ。
防御率は同じで投手本来の力を表すDIPSは田中が上まわった。
このことから
田中将大の1年目>釜田佳直
と言うことができるのだ。
やはり、リーグ平均を大きく超過する9.47を記録した奪三振率が凄まじい。
よくノムさんや数多くの解説者が口を揃えていたように、
田中の縦のスライダーは高校時代からプロの第一線で通用する絶対球だったことが、
この数字からも見てとれる。この変化球が生命線となった。
釜田には田中の縦スライダーのような「超級の変化球」は持ち合わせていなかった。
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