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〔総括〕犬鷲通信簿2012──島内宏明。80点。パリーグ新人野手で打率、OPSともにトップ!

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楽天の主な選手のプレーを振り返り、100点満点の採点(及第点60点、合格点75点)をつけてみようという「犬鷲通信簿2012」企画。

第1弾の聖澤に続き、第2弾は、ドラフト6位のルーキー、背番号35、島内宏明を取り上げてみたい。

島内宏明・・・80点

正直、ここまで活躍するとは思わなかった「代表格」である。


■主要打撃成績
20121021DATA2.jpg


相次ぐ走塁ミスで1軍に昇格しては2軍落ちをくりかえした前半戦。そのままのイメージで終わっていたら、「新人唯一の開幕1軍切符」は、やっぱり学閥温情采配だったのか?!そんな風評に案外すんなりうなずけてしまったのかもしれない。下位入団や指揮官と同じ明大出身という経歴も相まって、一部のファンの間にそんな穿った見方が広がっていた。

そう言えば、こんなこともあった。いつだったか曖昧だが、良く憶えているのは島内を無視した報道があったことだ。

釜田が1軍に上がってきた頃だったか、某スポーツ新聞が「楽天の新人で1軍出場初云々」という書き方をしていたのだ。開幕戦の9回ガルシアの代走で出場した島内をさしおいてである。メディアも思わず間違えてしまうほど、前半戦は目立つ選手ではなかったのだ。(もっとも出番も少なかったのだが)

しかし、後半戦。とにかく、天晴れだった。

そのパフォーマンスは前半戦の印象を吹き飛ばした。新人にしては出来すぎの、お釣りがくるほどのものとなった。

劇的すぎたのは、本拠地での8/22ロッテ戦だ。この日3度目の1軍昇格となった島内は、2軍から呼んだ選手は間髪入れずに使っていく指揮官の方針の下、体調不良の聖澤の代役で「9番・中堅」でプロ初のスタメン出場となる。

「消極的な姿勢では駄目。迷ったら前に出るということを学んだ」

2軍との行き来が続いた前半戦の苦しい時期、島内が学んだのは、前へ出ることの大切さ、だった。その決意を胸に、2安打3打点の結果を出す。

スコア0-0の2回、初打席がまわってくる。楽天は1死3,2塁の好機をつかんでいた。ところが8番・鉄平があえなく凡退。投前のボテボテで三本間で三走が挟死してしまう。怪しい雲行きでバッターボックスに入ったものの、相手先発・阿部の1-0からのファーストストライクを積極的に振り抜いてみせた。右前に痛烈な打球が弾む。

初打席が初安打・初打点の先制打!

その後、松井、銀次のバットからも適時打が飛び出し、2死から島内を起点に楽天は4点を先制した。

さらに8回。今度は試合を決める一振り! 中盤3点を返されリードは僅か2点となっていた。好機でまたしても鉄平が凡退。2死2,1塁、橋本の甘いチェンジアップを上手く打ち返した。打球は左中間ウォーニングゾーン付近に着弾する悠々のツーベース。走者2人をホームに迎え入れる一撃は、トドメのタイムリーになる。

この前のカード、西武に3タテをくらい、ロッテとの初戦を落とし、楽天は4連敗となっていた。借金は6に膨らみ、3位とのゲーム差は広がって5.0。プレーオフに進出するには、連敗をストップさせ、踏みとどまらなければならない重要局面だった。

2安打3打点の島内が、チームを救った。試合後、17,586人の聴衆の前で初のお立ち台。恐らくプロ初スタメンで即Kスタのヒーローインタビューに呼ばれた野手は球団史上初のはずだ。「入団して初めて貢献したね」。指揮官も目を細める一夜となった。

以降、シーズン最後まで左翼の準レギュラーという位置づけで起用されていく。8/22からの41試合、先発起用は30試合。相手先発が右投手の28試合では実に27試合でスタメン出場している。首脳陣の期待度の高さを垣間見ることができそうだ。

パリーグ新人野手では打率、OPSナンバーワン

結局、ルーキーイヤーを、OPS.753、打率.299、97打数29安打17打点、8三振、2四球、4犠打、1犠飛、1盗塁、6ニ塁打、1三塁打、2本塁打、猛打賞2回、マルチ安打7回の好成績で終えた。

私自身、50m5.8秒の俊足ということもあり、当面「走」で売っていく人か?と見ていた。ところがだ。後半戦は「打」での好活躍。非凡なバッティング技術での連日のアピール劇は、私の見立てを良い意味で鮮やかに裏切ってみせた。

島内の成績を他球団のルーキーと比べてみたい。分母が異なるため単純な比較はできない。それでも特筆すべきは、OPS、打率の数字だ。パリーグ新人野手の中でトップを示していたのだ。


■2012年 パリーグ新人野手 1軍成績



プロの洗礼を浴びた悔恨のタッチアップミス

さて、時間軸を戻して、開幕から振り返ってみたい。

プロ初出場は、開幕戦3/30ロッテ戦の9回。ガルシアの適時打で1点返して2点差に迫った所で、1塁ガルシアの代走でお目見えしている。

翌3/31ロッテ戦。プロの洗礼を浴びた。勝負所で致命的な走塁ミスをしてしまったのだ。3-4の1点を追う8回裏だった。雨足が強くなる悪天候の中、ヒットで出塁した先頭・銀次の代走で出場。その後、イーグルスは無死満塁のチャンスを迎えていた。

高めの甘い球を振り抜いた代打・中村の当たりは、右飛。決して飛距離は満足なものではなかった。それでも、ここは本塁を狙うべき場面である。しかし、三走の島内、スタート切れない。雨で足元を取られたか、前のめりに転ぶようなかたちになり、アウトカウントだけが増えるシーンとなった。

「(三塁手の)今江さんに隠され、打球を見ようとして足が離れてしまった」。

この後、聖澤、内村が、変則左腕の中後に屠られてしまう。今季ノーアウト満塁で1点も入らず・・・という珍しい例になる。この拙い判断ミスと先発ローテ事情もあり、4/4、戸村と入れ替わりで利府行きとなる。

再び1軍に合流したのは4/24。前日抹消となったテレーロ、中村と入れ替えで、横川と共に1軍登録され、4試合で代走出場、その後、守備にも就いている。打撃不振で2軍で調整期間を設けたテレーロが合流する運びとなり、5/7に再び抹消されている。

■1軍登録抹消履歴
3/30開幕1軍、4/4抹消、4/24登録、5/7抹消、7/16登録、7/22抹消、8/22登録


好悪分かれた7月のロッテ戦での2走塁

球宴前の前半戦終盤、再び1軍に呼ばれた。7/17、7/18、敵地でのロッテ戦で代走出場。明暗分かれる結果になった。

7/17ロッテ戦(○E6-2M)。終盤の要所で、まずは好走塁をみせた。

両軍初回に1点ずつ取り合い、その後、ゼロが並んだ投手戦。終盤8回裏にロッテが1点を勝ち越して迎えた土壇場の9回表の攻撃だった。1死後、銀次がセンター前に弾き返して出塁、この銀次の代走で島内は出場していた。1塁塁上で揺さぶりをかける島内に対し、内の牽制が悪送球に。白球が広大なファウルゾーンに転々とする隙を突いて、一気に三塁を陥れる。直後、枡田は犠飛。悠々、同点のホームを踏んでみせた。

実はこの好走塁、伏線があったのだ。全夜、ベテランの中島が拙走で指揮官の怒りを買う。先取点攻防となった3回、2死から中島の当たりはショート内野安打。打球を処理した遊撃・根元の1塁スローイングが悪送球となり、この間、ニ進していた。しかし、ファウルゾーンが広大という球場特性を理解していれば三進できたはずと闘将が指摘。一夜明けても十年選手の走塁におかんむり状態だったというわけだ。このことを島内はしっかり踏まえていた。

ところが、そんな好走塁をチャラにしてしまうミスが翌7/18(●E3-4xM)に発生。絶好期で反撃の機運を消滅させる走塁ミスをしてしまう。

3点を追う7回表、1点を返してなお無死2,1塁、ニ塁は代走出場の島内というシーンだった。ここは送って3,2塁というセオリーの場面。ところが、楽天にとって最悪のかたちになってしまったのだ。牧田のバントは浮いてしまいファーストフライに。島内は大きく飛び出していて帰塁できず、ゲッツー。「本当に野球選手か。(同じ)明大(出身)として恥ずかしいよ」。思わず指揮官も呆れてしまう痛い併殺劇になってしまった。


■2軍 打撃成績


1度の猛打賞、4度のマルチ、打ちも打ったりの鮮烈デビュー

球宴中の7/22に抹消された島内が再び1軍からお呼びがかかったのは、1カ月後の8/22Kスタでのロッテ戦。8月、ファームで.295の率をしっかり残して、昇格。即スタメンとなった。この時の活躍ぶりは前述したとおりである。

3度目の正直となった8/22以降8戦連続で先発出場した。この間、猛打賞1回、マルチ安打4回。みごとな固め打ちで打率は.462。ドラフト6位にこんな傑物がいたのか!というインパクト大のデビュー劇をとなった。

8/22から3戦連続マルチ安打をマーク。8/23ロッテ戦(○E4-3M)では5回に、岡島との新人コンビで無死2,1塁のチャンスを演出。無死1塁でバスターエンドランを成功させ、その後の得点劇に寄与した。7回は1死からニ塁打、その後、銀次の中安でニ塁から4点目のホームを踏み、終わってみればこの生還が決勝点になっていた。

8/24日本ハム戦(●E1-5F)では今季最優秀防御率の吉川から快音響かせた。チームは9回3安打1失点で吉川に完投勝利を喫し、自力優勝の可能性が消える完敗になったものの、一人気を吐いた。3安打のうち、プロ初ホームラン含む2本を放ってみせている。

初の猛打賞は8/28ロッテ戦(●E1-9M)。グライシンガー、南昌輝から右に左にセンターにと広角に打ち分けるバットさばきを披歴。翌8/29ロッテ戦(●E2-3xM)では1点を追う7回、2死3,2塁で遊撃・根元のエラーを誘う逆転のニ者生還ショート強襲打(記録上はヒット)を記録している。


■月間別 期間別 左右投手別 打撃成績
20121021DATA3.jpg

クリーンアップも経験。2本目の一発、チームを救う犠飛も放った9月

9月は、8月の.462から一転、月間打率.204と数字を落としたものの、記憶に残る一撃が多かったように思う。

出足の9/1オリックス戦(●E4-7Bs)ではバットで強烈なアピールに成功した。中盤の好機で左中間奥深くへのニ塁打。高めの速球をしっかり上から叩いた当たりは、ニ者を悠々ホームに迎え入れるタイムリーに。

すると、このカードの3戦目9/3(E●3-4Bs)には、初の5番で先発出場。Hのランプを灯す活躍はできなかったものの、凡打で1塁に生き残った6回には、小松─日高のバッテリーから初盗塁を記録している。

2本目のホームランは、9/5東京ドームでの日本ハム戦(○E10-5F)。初回、多田野の出鼻を挫く一振りが右中間席へ吸い込まれていく一発となる。0-1からの失投だった。捕手のミットはインサイドを要求。しかし、多田野の速球がアウトコース高めに不用意に入っていく。「チャンスボールを見逃さずに打てた」という一撃は、右中間席のスタンド中段へライナーで吸い込まれていった。

なお、この試合、岡島も2号ソロを記録。楽天球団史上初の新人アベックホームランという快挙も成し遂げている。

1点を争うロースコアで決勝点のお膳立てをしたのは、西武3連戦の初戦、9/7(○E1-0L)でのできごとだった。イヌワシ打線は要所を野上に抑えられ4回まで無得点。お互い決め手を欠いて0-0で迎えた5回、先頭打者として追い込まれながらも右前にひっぱって出塁(1-2からの低めの誘い球を上手くみきわめたのも良かった)。その後、得点圏から藤田の決勝打でニ塁からしっかり生還した。

半ばに10打席ヒットなしという期間があったものの、9/17ロッテ戦(●E5-11M)では、4点を追う3回に3得点劇の切込役として活躍。先頭打者としてセンター前ヒットで出塁すると、続く岡島が左翼線いっぱいにスリーベース。島内が1塁から長躯悠々生還。ルーキーコンビの1得点がこの回の3得点劇を生み出している。

大勝となった9/19東京ドームでのロッテ戦(○E13-2M)では初の三塁打。名手・岡田幸文のミスを誘うセンターオーバーの当たりは2点タイムリーとなった。

負ければ自力CS進出消滅。瀬戸際まで追い込まれていた9/24ソフトバンク戦(○E3x-1)でチームを救ったのも、この頼もしきルーキーである。田中vs攝津の投げ合いで1点を取られていたイーグルス。5回1死3,1塁で同点となる完璧な左犠飛を打ったのが、島内だった。

9/26西武戦では2度目の猛打賞。

10/4西武戦(△E5-5L)では初回4点先制劇に、その巧みなバットコントロールで寄与。1点を先制してなお2死3,2塁の初打席、内角攻めされ1-2となった直後の外角球だった。アウトコースの際どい速球に及び腰ながらもバットの芯に当て、痛烈な打球が三塁線を破っていく。クロスプレーの末、ニ者をホームに生還させる2点タイムリーとなり、島内はその後、本塁送球が逸れている間にしっかり三塁達してみせている。

終盤の2試合で1本出ていれば打率3割だったが、それでも、素晴らしい成績で1年目を終えている。



思ってもみなかった長打力

後半戦の島内にまず驚かされたのは、そのパンチ力だ。象徴となった打席は、プロ初本塁打。8/24日本ハム戦、吉川の150キロ速球を右翼席へ運んでみせた、あの一撃だ。

試合前、ベンチリポーターの羽村亜美さんの「プロに入って1番大変だなと思う所は?」という取材に対し、「やっぱり、プロのスピード、球の速さであったり・・・」と語っていたのだが、舌の根が乾かないうちに、今季一級品と言える一流左腕の150キロ速球を、完璧にスタンドに放りこんでしまうのだから、ただただ驚くばかりなのだ。

しかも、あの打席、確かにコースは真中気味の甘い所だったものの、体勢は泳ぎ気味だった。本人も「タイミングを外され(本塁打の)感触はなかった」と振り返っている。

しかし、「思い切り振ることだけを意識した」という集中力の高さが、奏功した。解説の金石昭人氏も感嘆。「いや~みごとでしたね~。なんとなく少しバッティングが崩されたような感じにみえたんですけども、非常にヘッドが強く返りましたよね。完璧でしたよ」と惚れ惚れ。

この初本塁打のような、泳ぎ気味ながらも、タイミングはずされかけながらも、外野に良い当たりを弾き返していくシーンはこの後も何度か見受けられた。リストが強い島内の特徴の1つなのだろう。

純粋な長打を診るIsoPは.144。リーグ平均.096を上まわり、チーム内では100打席以上対象でトップだった(2位は.142の松井)。楽天球団史上、新人で本塁打を打ったのは、2007年の嶋基宏(2本)、渡辺直人(2本)、そして今季の岡島豪郎(2本)、島内宏明(2本)の4人だけである。

バットコントロールが良く、空振りが滅多にない。強い当たりが多かった

全スウィング中でバットに球が当たった割合を診るコンタクト率では、88.7%をマーク。(※犠打除く。犠打ファウルは対象に入ってしまっている)。空振り率は5.1%。結果が凡打か安打かに関わらず良い当たりだったか?を調べてみたウェルヒット率は.356。いずれも優れた値だ。

空振りが少ないという点で、1つ興味深いデータがある。8/22のスタメンデビューから、島内がプロで初めて空振りをしたのは8/25日本ハム戦の9回、武田久との対戦打席、その2球目、外角高め143キロ速球を振りにいったときだった。

調べてみると、8/22の初打席から初空振りまで対戦投手は実に40球を要していたのだ。

当てにいくようなバッティングをほとんどせず、追い込まれてもしっかりバットを振っていくタイプで、これだけ空振りが少ないのは、いくら相手の研究がまだこれからとはいえ、白眉と言える。

打球性質を診ると、一般にアウトになる確率が高いゴロよりも、ヒットが多く発生するフライ・ライナーが多かった。

犠打を除く全90打球の内訳は、

◎ゴロ・・・42 (42打球中10安打、安打率.238)
◎フライまたはライナー・・・48 (48打球中19安打、安打率.396)

また、打球が飛んだ先は内野より外野が多かった。
(※ちなみに2軍では全170打球中、内野89、外野81で内野が多かった)

◎内野・・・43 (43打球中2安打、安打率.046)
◎外野・・・47 (47打球中27安打、安打率.574)

下記の打球方向図を確認してみると、左翼、中堅、右翼、満遍なく打ち返し、ほぼ均等の割合でヒットになっていることが確認できる。2軍では右翼方向が多かったようだが、島内は広角に打てる素質を持っているのかもしれない。

一方、俊足であるのに内野安打が僅か2本と少ない。

もったいないな・・・と思われるかもしれないが、これは打者タイプに起因するもののように思われる。

島内は、叩きつけてゴロを転がしたり高いバウンドゴロを狙うバッティングではなく、強い当たりのライナーやフライを打っていくタイプである。その過程で、ゴロになってしまうことがあるものの、球足が速くボテボテにならずにゴロアウトになってしまいやすい。あるいは、三遊間深くなど内野安打ゾーンの当たりは、打球が鋭いため、ショートが追いつけず、そのまま外野に抜けていくことが多いのでは?と、イメージしている。


■打球方向
※カッコ内は安打数


RFは1.56。発展途上の左翼守備

外野守備に関しては、また後日機会を改めたいと思うので簡潔に記すと、、まだまだ発展途上といえそうだ。もちろん、経験が浅く、生きた場数を踏んでいないため、こればっかりは仕方ないし、許容範囲内と言えるし、今後、開幕までに徐々に改善していってくれれば御の字だと思う。

象徴的だったのは、9/17ロッテ戦(●E5-11M)。この日、Kスタは風速10mを超す強風に襲われていた。7回2死2,1塁、根元の左翼への当たりは風に流され、島内が球際で追いつけない。解説・松本匡史氏いわく「一歩目の間違いですね」という完全なる打球判断ミスで、フェンス到達の悠々三塁打にさせてしまい、走者2人の生還を許してしまった。

実はこの前の6回2死2塁での根元の打席でも流し打ちを、目測誤って一歩目をセンター方向に切ってしまっていた。このときの当たりは正しい判断を行っていてもヒットコースだったが、その後の本塁返球は落ち着いてスローイングすることができたはずだ。

左翼守備を数字で確認しておこう。ミスはあったが記録上での失策はなかった。しかし、一般に守備範囲の広さを診るレンジファクター(9イニング=1試合当たりのアウト寄与率)では1.56と低値を記録してしまっている。参考まで日本ハムの左翼・中田翔の値は1.98である。ちなみに、2009年のリンデンは1.89だった。


■左翼守備成績
20121021DATA5.jpg


最後に、ゾーン・コース打率を掲載。真中から外角高めにかけてのゾーン・コースが得意として表れている。特に高い球を好むようで、ボール気味のクサイ球でも積極的に打ちにいき、結果を出していた。一方、弱点は御多分に漏れず、インコースとアウトコース低めとなっている。


■ゾーン・コース打率
20121021DATA4.jpg

前半戦の走塁ミス、8/30のサインミスによるスクイズファウル、風を計算に入れず目測を誤ってしまった左翼守備など、課題点は色々出てきた。しかし、これらのほとんどは、実戦での場数が少ないことによるものだと言える。一方、後半戦は前述のように良い所も多数みせた。

記憶に残る若武者ぶりが多かった。得点圏打率は25打数8安打の.320。とりわけ、2アウトでのチャンスで打席がまわってくることが多く、自身が凡退したら好機消滅というプレッシャーがかかる場面にも関わらず、しっかり結果を出してみせた。(2アウト時得点圏打率は18打数7安打の.389)

四球が少なく打率の割に出塁率が.310しかない点は、とにかく打つことでアピールしたいという意欲の表れだとみたい。

それよりも、意外とパンチ力もある点は、しっかり評価したい。180cm、76kg。決してスラッガータイプの体躯ではないが、近い将来、「意外と」「パンチ力も」という付け加えた表現ではなく、「長打力がある」というしっかりとしたフレーズに相応しい、一発が打てる中距離打者に、そんな夢を見てみたいところなのだ。

俊足を活かして、盗塁の数もなるべく増やしていってほしい。

来季、外野のレギュラーは中堅・聖澤のみほぼ確定。左右両翼は、牧田や鉄平が「帯に短したすきに長し」だったため、島内にも十分にチャンスは、ある。

強肩ではなく経験に乏しいため、起用されるとしたら左翼が主になるか。外国人の動向にもよるが、ファーストとDHで外国人を使うとなると、枡田が内野から弾き出されて、左翼レギュラー争いに加わってくるかもしれない。あるいは、外野手で外国人が入ってくるかもしれない。状況は予断を許さないが、ぜひ1年目の果実を2年目につなげていってほしいと思う。

※ボヤキ・・・それにしても、採点するのってムズかしいですね・・・ 2回目にして早くも心が折れかけそうな感じ。σ(^_^;)


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