〔雑感〕2012年パリーグ新人王争いのゆくえ──ロッテ・益田、楽天・釜田、オリックス・川端の三つどもえか?!
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2012年ペナントレースも残すところあと30数試合。8/30終了時現在、1位・西武から4位・ソフトバンクまでゲーム差が僅か2.5。例年以上の混戦をみせているパリーグは、最後の最後までもつれそうな展開が続いている。
さて、そんな中で気になるのが、タイトル争いだ。中でも個人的に注目しているのがパリーグの新人王レースである。
『週刊ベースボール誌』9/3号の20~21頁に新人王争いを占う記事(「今シーズンNo.1ルーキーは誰だ!? 2012年新人王ダービー パリーグ編」)が掲載されているので、これを叩き台にして、予想してみたい。
■新人王候補〔投手〕
※2012年8/30終了時データ

■新人王候補〔野手〕
※2012年8/30終了時データ

まず、週ベは上記表にあげた投手8人野手4人の合計12人を主な新人王候補として挙げている。
その中で、週ベは
◎本命=ロッテ・益田直也
◎対抗=楽天・釜田佳直
◎単穴=ロッテ・藤岡貴裕
◎複穴=楽天・美馬学
◎大穴=ソフトバンク・武田翔太
と予想している。
個人的には、ロッテ・益田直也、楽天・釜田佳直、オリックス・川端崇義の三つどもえの印象を抱いている。
パリーグの新人王はここ10年以上投手の独擅場となっている。最後に野手が受賞したのは実に1998年までにさかのぼらなければならない。この年、西武で4年目の小関竜也が受賞。104試合出場、322打数91安打24打点、3本塁打、打率.283、出塁率.358、長打率.370、OPS.728の成績を残した。
JR東日本からドラフト8位でオリックス入りした川端は、14年ぶりの野手受賞を目指す。坂口の故障等もあり4月下旬から外野のレギュラーに定着。ここまで95試合に出場、スタメンが88試合、規定打席に到達し打率.290は現在ランキングの9位なのだ。
もしこのまま何事もなければ、新人100安打は確実に達成するだろう。近年ルーキーで100安打を記録したのは、私の記憶の限りですぐに名前が出てくるのは巨人の長野ぐらいなのだ(他にいましたら教えて下さいm(_ _)m)。打率もトップ10入りということになれば、新人王の可能性もグッと高まるはずだ。
理想は打率を3割に乗せていきたいところだが、叶わなくても問題ないとみる。投高打低の統一球の環境下での.290である。統一球前夜2010年のパリーグ平均打率が.270だったことを考えると、今季平均打率.251の中での.290は、従来の3割を超えるアベレージと言えるからだ。
ただ、川端にとってマイナスに働きそうなのが、最下位を独走するチーム状況である。この点、投票資格を有する記者がどう判断するかだ。
次に益田と釜田である。
昨日の楽天対ロッテ19回戦は、新人王争いへ大きな影響を与える1戦になったかもしれない。2回途中、楽天の先発・釜田が里崎の投手強襲安打で負傷降板した。翌8/31河北新報によると、
病院には行かずアイシングで様子をみた。試合後はバスまで歩きながら、「痛みはそんなに感じない。少し腫れたくらいなので、大丈夫です」と気丈に話した。
とあるので、先発ローテを1回飛ばす等するほどの負傷ではなくホッと一安心となったが、8月3戦3勝で来ていただけに、昨日のアクシデントは8月月間MVPも微妙となり、さらには1967年以降松坂大輔と田中将大しか成し遂げていない高卒新人二桁勝利へ向けて黄色信号が灯るゲームになったといえそうだ。
ローテの組み換えがなければ釜田の残り登板は5試合か。二桁挙げるには5試合で4勝しなければならず、現在のチーム状況を考えると、まさに茨の道と言える。
しかし、逆のことを言えば、なんとか二桁勝利さえ達成できれば、釜田の新人王は確実のように思えてくる。前述したとおり、1966年に巨人の堀内恒夫が16勝(2敗、防御率1.39)を挙げて以降、高卒新人二桁勝利は1999年松坂大輔の16勝(5敗、2.60)、2011年の田中将大の11勝(7敗、3.82)の2人しかいない。それほど難しい記録なのだ。
◎参照URL:〔試合評〕釜田佳直がトライする2つの「歴史的快挙」への挑戦とは?──2012年7月1日(日)○楽天イーグルス3X-2ソフトバンク
6/17には巨人を相手にプロ初完投勝利。杉内と投げ合って9回1失点の好投をみせ、原監督も脱帽した。8/16日本ハム戦では118球を投げてプロ初完封勝利。とかく「物語」が重視される傾向にある球界において、釜田の2012年は格好のストーリーになりつつある。
できれば、残り登板でもう1試合完封したい。高卒新人の2試合以上の完封勝利は1999年の松坂大輔以来ということになってくるため、大きなアドバンテージになるからだ。
現状、その釜田の先をゆくのが、ロッテの益田とみられている。
ここまで57試合に登板。昨日の楽天戦では8回に二番手として登場。3本の安打を浴びながらも満塁のピンチを乗り越え、プロ初勝利を手にした。
現在、34ホールドはパリーグ最多である。益田の凄いところは、3/30開幕戦からここまでフル回転していることだ。球宴前の一時期、他球団ファンの目からみても、明らかにフラフラな状態だったものの、そこで離脱していくことなく、再び盛り返してきている。
戦前1942年朝日軍の林安夫と昨年の横浜・大原慎司の2人だけが持つ新人最多登板記録(71試合)。この記録を塗り替えていくためには、残り31試合で14登板が必要で、少々難しくなってきたかな?という印象はある。しかし、71に近づけば近づくほど、益田の新人王の可能性も上昇してくる。4連勝とチーム状況も再び上向きだ。自身がフル回転好投し、チームが優勝、Aクラス入りし、釜田が二桁ならずなら、多くの記者は益田の名前を挙げるにちがいない。
もし、新人最多登板記録を塗り替えることになれば、チーム状況も良いロッテのこと、Aクラス入りなれば、かなりの確率で益田になってきそうだ。
7/7日本ハム戦で戦列デビューを果たしたソフトバンクの武田翔太の可能性はほぼないのでは?とみている。というのも、ソフトバンク首脳陣が武田を大切に育てていこうという方針があるため、釜田のような完封・完投劇は期待できないだろうし、余裕をもたせた登板間隔にもなっているからだ。現在4勝。残り5登板としても二桁には届かず、釜田と比べると「物語」に乏しい。残り登板、圧倒的な内容をみせ、防御率を大幅改善。例えば8勝、防御率0点台ということになれば、可能性が生まれてくるかな?と思う。
いずれにせよ、益田と釜田のつばぜり合いに、オリックスの川端が切り込んでいく三つどもえの状況は、シーズン最後の最後まで続いていきそうだ。パリーグの新人王争いから目が離せない!
◎◎◎最近の記事◎◎◎
・〔試合評〕星野楽天、試合そっちのけ、ベンチで首脳陣の内紛勃発?!──2012年8月30日(木)●楽天イーグルス1-3千葉ロッテ
・〔試合評〕相手バッターを併殺網にかける術に長ける、楽天の美馬学──2012年8月29日(水)●楽天イーグルス2-3x千葉ロッテ
・マリナーズ岩隈、5勝目。制球に苦しみながらも被安打僅か1本、6回1失点──2012年8/28MIN戦〔記録で診る岩隈メジャー挑戦録〕
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〔読書感想文を書いてみました〕 赤坂英一『2番打者論』
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『週刊ベースボール誌』9/3号の20~21頁に新人王争いを占う記事(「今シーズンNo.1ルーキーは誰だ!? 2012年新人王ダービー パリーグ編」)が掲載されているので、これを叩き台にして、予想してみたい。
■新人王候補〔投手〕
※2012年8/30終了時データ

■新人王候補〔野手〕
※2012年8/30終了時データ

まず、週ベは上記表にあげた投手8人野手4人の合計12人を主な新人王候補として挙げている。
その中で、週ベは
◎本命=ロッテ・益田直也
◎対抗=楽天・釜田佳直
◎単穴=ロッテ・藤岡貴裕
◎複穴=楽天・美馬学
◎大穴=ソフトバンク・武田翔太
と予想している。
個人的には、ロッテ・益田直也、楽天・釜田佳直、オリックス・川端崇義の三つどもえの印象を抱いている。
パリーグの新人王はここ10年以上投手の独擅場となっている。最後に野手が受賞したのは実に1998年までにさかのぼらなければならない。この年、西武で4年目の小関竜也が受賞。104試合出場、322打数91安打24打点、3本塁打、打率.283、出塁率.358、長打率.370、OPS.728の成績を残した。
JR東日本からドラフト8位でオリックス入りした川端は、14年ぶりの野手受賞を目指す。坂口の故障等もあり4月下旬から外野のレギュラーに定着。ここまで95試合に出場、スタメンが88試合、規定打席に到達し打率.290は現在ランキングの9位なのだ。
もしこのまま何事もなければ、新人100安打は確実に達成するだろう。近年ルーキーで100安打を記録したのは、私の記憶の限りですぐに名前が出てくるのは巨人の長野ぐらいなのだ(他にいましたら教えて下さいm(_ _)m)。打率もトップ10入りということになれば、新人王の可能性もグッと高まるはずだ。
理想は打率を3割に乗せていきたいところだが、叶わなくても問題ないとみる。投高打低の統一球の環境下での.290である。統一球前夜2010年のパリーグ平均打率が.270だったことを考えると、今季平均打率.251の中での.290は、従来の3割を超えるアベレージと言えるからだ。
ただ、川端にとってマイナスに働きそうなのが、最下位を独走するチーム状況である。この点、投票資格を有する記者がどう判断するかだ。
次に益田と釜田である。
昨日の楽天対ロッテ19回戦は、新人王争いへ大きな影響を与える1戦になったかもしれない。2回途中、楽天の先発・釜田が里崎の投手強襲安打で負傷降板した。翌8/31河北新報によると、
病院には行かずアイシングで様子をみた。試合後はバスまで歩きながら、「痛みはそんなに感じない。少し腫れたくらいなので、大丈夫です」と気丈に話した。
とあるので、先発ローテを1回飛ばす等するほどの負傷ではなくホッと一安心となったが、8月3戦3勝で来ていただけに、昨日のアクシデントは8月月間MVPも微妙となり、さらには1967年以降松坂大輔と田中将大しか成し遂げていない高卒新人二桁勝利へ向けて黄色信号が灯るゲームになったといえそうだ。
ローテの組み換えがなければ釜田の残り登板は5試合か。二桁挙げるには5試合で4勝しなければならず、現在のチーム状況を考えると、まさに茨の道と言える。
しかし、逆のことを言えば、なんとか二桁勝利さえ達成できれば、釜田の新人王は確実のように思えてくる。前述したとおり、1966年に巨人の堀内恒夫が16勝(2敗、防御率1.39)を挙げて以降、高卒新人二桁勝利は1999年松坂大輔の16勝(5敗、2.60)、2011年の田中将大の11勝(7敗、3.82)の2人しかいない。それほど難しい記録なのだ。
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6/17には巨人を相手にプロ初完投勝利。杉内と投げ合って9回1失点の好投をみせ、原監督も脱帽した。8/16日本ハム戦では118球を投げてプロ初完封勝利。とかく「物語」が重視される傾向にある球界において、釜田の2012年は格好のストーリーになりつつある。
できれば、残り登板でもう1試合完封したい。高卒新人の2試合以上の完封勝利は1999年の松坂大輔以来ということになってくるため、大きなアドバンテージになるからだ。
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ここまで57試合に登板。昨日の楽天戦では8回に二番手として登場。3本の安打を浴びながらも満塁のピンチを乗り越え、プロ初勝利を手にした。
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戦前1942年朝日軍の林安夫と昨年の横浜・大原慎司の2人だけが持つ新人最多登板記録(71試合)。この記録を塗り替えていくためには、残り31試合で14登板が必要で、少々難しくなってきたかな?という印象はある。しかし、71に近づけば近づくほど、益田の新人王の可能性も上昇してくる。4連勝とチーム状況も再び上向きだ。自身がフル回転好投し、チームが優勝、Aクラス入りし、釜田が二桁ならずなら、多くの記者は益田の名前を挙げるにちがいない。
もし、新人最多登板記録を塗り替えることになれば、チーム状況も良いロッテのこと、Aクラス入りなれば、かなりの確率で益田になってきそうだ。
7/7日本ハム戦で戦列デビューを果たしたソフトバンクの武田翔太の可能性はほぼないのでは?とみている。というのも、ソフトバンク首脳陣が武田を大切に育てていこうという方針があるため、釜田のような完封・完投劇は期待できないだろうし、余裕をもたせた登板間隔にもなっているからだ。現在4勝。残り5登板としても二桁には届かず、釜田と比べると「物語」に乏しい。残り登板、圧倒的な内容をみせ、防御率を大幅改善。例えば8勝、防御率0点台ということになれば、可能性が生まれてくるかな?と思う。
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・〔試合評〕星野楽天、試合そっちのけ、ベンチで首脳陣の内紛勃発?!──2012年8月30日(木)●楽天イーグルス1-3千葉ロッテ
・〔試合評〕相手バッターを併殺網にかける術に長ける、楽天の美馬学──2012年8月29日(水)●楽天イーグルス2-3x千葉ロッテ
・マリナーズ岩隈、5勝目。制球に苦しみながらも被安打僅か1本、6回1失点──2012年8/28MIN戦〔記録で診る岩隈メジャー挑戦録〕
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〔読書感想文を書いてみました〕 赤坂英一『2番打者論』
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