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〔試合評〕その時、あまりにも凄すぎて、パリーグTVの中継音声が乱れた──2012年7月27日(金)△楽天イーグルス7-7西武ライオンズ

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アンケート募集!(7/31まで)
「星野楽天2012年。CS出場へ後半戦カギを握る打者、投手は?」

怪我人続出のシーズンとなりましたが、若手の台頭などもあり、7/6現在、35勝33敗3分で3位と望みを持つことができる好位置につけるイーグルス。後半戦を制して2009年以来3年ぶりのプレーオフ進出を強く願っています。そのためには、後半戦、象徴的な好活躍をみせる、キーマンというべき投手、打者の出現は、不可欠だと思います。そこで、あなたが考える「後半戦カギを握る投手、打者」を教えて下さい。

打者:現在140票⇒ http://baseball.blogmura.com/board/vot/voting15_55936_0.html
投手:現在116票⇒ http://baseball.blogmura.com/board/vot/voting15_55937_0.html
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△楽天イーグルス7-7埼玉西武ライオンズ


■ハイライト映像


先攻・西武のスタメン・・・1番・栗山(左)、2番・秋山(中)、3番・中島(遊)、4番・中村(指)、5番・ヘルマン(三)、6番・浅村(一)、7番・星秀(右)、8番・炭谷(捕)、9番・永江(ニ)、先発・野上(右投)。

後攻・楽天のスタメン・・・1番・聖澤(中)、2番・銀次(ニ)、3番・松井稼(遊)、4番・枡田(一)、5番・岩村(三)、6番・河田(指)、7番・鉄平(左)、8番・牧田(右)、9番・岡島(捕)、先発・釜田(右投)


その時、あまりにも凄すぎて、パリーグTVの中継音声が乱れた

イーグルスターのユニフォームに身を包んだ今季最多の20,892人。

これだけの人々があまりにも信じられない光景を目の当たりにするとき、それが幸福感の絶頂であっても、アンビリーバブルすぎるサプライズで、歓声は阿鼻叫喚になるのかもしれない。

釜田が打たれ救援陣が崩れた試合だった。スコア楽2-7西。5点を追う6回裏・楽天の攻撃だった。先頭・枡田のニ塁打から始まった猛攻は、その後1死満塁のビッグチャンス! 星に願いが通じたという牧田のタイムリーから点差を返していった4点劇は、岡島、聖澤の連続適時打も生み、3点を返して2点差に迫っていた。

バッターボックスは2番・銀次。カウント1-2からの4球目だった。松永の投げたスライダーが銀次の肩口からストライクゾーン真中に入っていく。今季のイーグルスを象徴する若きバットマンの一振りが、この絶好球を逃すはずがなかった。

捉えた打球がセカンド左、ニ遊間を襲う。

割れんばかりの大歓声が中継映像を切り裂いたのは、横っ飛びする永江の先を打球が中前へ抜けていったその瞬間だった

楽天は遂に1点差まで迫った!(楽6-7西)

涌井相手に1得点。5点差を追いつく価値ある引分け!

白星に相応しい引分を手にしたのは9回裏である。既に時計の針は3時間30分を超え、延長はないという状況で迎えたイーグルス最後の攻撃だった。

先頭は岩村。打たされたかたちとなった。しかしバウンドが涌井の頭上を越えていく。中島が二塁ベース付近で素晴らしいランニングスローをみせるも、全力疾走の岩村が1塁を一足先に駆け抜け、泥臭くも猛打賞を決める内野安打で出塁した。

その後、1死2塁、鉄平がピッチャー返し。これがショート内野安打。中前に抜けていこうか?という打球を涌井が咄嗟の判断で出した右足に打球が当たり、僅かにショート方向へ変化したゴロを中島がダイビングキャッチ。2塁走者は惜しくも3塁ストップ。

1死3,1塁で2打点を叩き出していた牧田。ショート左の三遊間の深いゾーン。左前コースの当たりを、中島に追いつかれショートゴロとなってしまうものの、この間、3塁走者がホームに帰り、遂に同点に追いつく。(楽7-7西)

2死1塁で今度はサヨナラ劇という状況だ。前の打席10球粘ってタイムリーを決めてみせた岡島が打席に入った。涌井の2球目、145キロ速球を振り抜いていく。鋭い打球が左翼フェンスに直撃。

サヨナラの1塁走者・牧田が2塁をまわり3塁を蹴って、ホームへ突っ込んでいく。フェンス直撃のクッションボールを好処理したレフト・栗山から内野中継を経てバックホーム好返球。本塁上クロスプレーになるものの、炭谷の動じないブロックにも阻まれ、球審・原の判定は惜しくもタッチアウト!

両軍29本のヒットが飛び交う3時間56分の乱打戦は、7/10オリックス戦以来のサヨナラとはいかなかったが、勝ちに相応しい引分けで終わった。

解説の杉山賢人氏は勝てる試合だったとコメントした。4点を返して1点差に迫った6回裏、1死満塁で松井稼の中飛で3塁からタッチアップできなかった岡島の走塁に疑問符をつけるかっこうになったのだ。Twitter上でも勝てたのに・・・という意見を目にした。

しかしだ。勝てなかったのは岡島の責任ではない。元はといえば釜田や救援陣が失点を重ねてゲームを壊してしまった試合である。あと1点取れなかったのは(あと1点抑えられなかったのは)試合トータルで判断すべきなのだ。全選手のプレーの積み重ねがこの結果であり、タッチアップできなかった岡島はワン・オブ・ゼムにすぎない。もちろん、課題にしなければならないだろう。しかし、卑下にこだわり士気を萎えさせることはあってはならない。

涌井まで注ぎ込んで逃げ切りを測るものの5点差を追いつかれた西武のほうがダメージは甚大だ。楽天はこの引分で下を向く必要など一切なく、次戦への弾みとして、しっかり前を見据えていきたい素晴らしい引分けになった。

ここでおさらいをしておこう。統一球で得点が入りずらくなっている状況、3時間30分ルールの環境下で、引分は従来よりも価値を帯びているのだ。

ロッテがいまだ長いこと1位にいられるのは引分が10と突出しているからだ。勝利数ではロッテの41を上まわり日本ハムが43と最多。楽天は40、ソフトバンク、西武が39、最下位のオリックスもロッテとの差は僅か5の35である。にもかかわらずロッテが1位なのは、勝率計算で引分が大変重要な意味を帯びているからなのだ。

これでチーム成績は84試合40勝40敗4分の4位。ゲーム差は1位・ロッテと4.0、2位・日本ハムと3.0、3位・西武と0.5、5位・ソフトバンクと2.0、6位・オリックスと5.0となっている。なお、各種成績は下記のように推移している。

◎西武戦・・・11試合6勝4敗1分 (Kスタ4試合2勝1敗1分)
◎パリーグ内成績・・・60試合30勝26敗4分
◎7月月間成績・・・17試合7勝9敗1分
◎直近10試合成績・・・・10試合3勝6敗1分

◎Kスタ成績・・・38試合18勝17敗3分
◎ナイトゲーム成績・・・55試合26勝27敗2分
◎カードの初戦・・・33試合16勝14敗3分
◎先制された試合・・・41試合10勝28敗3分


20120727DATA2.jpg


それにしても、語らなければならない話題が豊富の熱戦だった。この1戦、今季がどのような結果に終わろうとも、枡田のサヨナラホームランが飛び出した7/10オリックス戦等と並んで今季のベストゲーム候補かもしれない。


牧田明久「星に願いをしたら叶いました」

まずは牧田だ。今季打率.212、7月月間打率も.208と苦しんでいる背番号5のバットから久々に快音連発となった。

初打席は2回裏2死3塁でまわってきた。直前の表、楽天は星秀に先制打を浴び1点を失ったばかりだった。外寄り低めの球をさかわらずに右へ運んだクリーンヒットが同点打となった(楽1-1西)。

3打席目は6回裏だった。1死満塁で三遊間を真っ二つに割った左前タイムリー(楽3-7西)がその後の岡島、聖澤、銀次の4者連続適時打劇の口火となった。

第5打席の9回裏、1死3,1塁、涌井から放った左前コースの三遊間深い当たりもみごとだった。ここは・中島の好守備にショートゴロとなるものの、この間に同点の走者がホームを踏んでいる(楽7-7西)。

facebookの鷲ファンさん情報によると、牧田は金曜日に打つという。そこで調べてみた。下記表参照。この試合入れて39打数12安打3ニ塁打、8三振、1犠打の打率.308。得点圏にいたっては14打数7安打3ニ塁打、4三振の打率.500。分母が少ないのでなんともいえない部分はあるものの、ここまでは凄い戦歴を残している。FRIDAY牧田の誕生か?!(あ、でも、嫌な響きだな(笑))

■牧田明久 金曜日の打撃成績履歴
※網掛け行=得点圏打席



岩村明憲。楽天で初の猛打賞! 5打席全出塁!

5番サードで7/16ロッテ戦以来5試合ぶりの先発出場となった岩村も好活躍が光った。打撃成績は、中越ニ、四球、四球、三安、遊安の5打席全出塁。打率はいまだ.207なもののIsoD1割越えで出塁率を.309まで上げてきている。

チャンスメイク、つなぎの大仕事となった。2回の中越ニは先頭打者でのもの。その後、牧田の同点打を生むチャンスメイクを担った。6回は無死2塁、しっかり球を見定めフルカウントから四球でつなぎ、その後の4点劇に貢献した。1点を追う9回は先頭打者として泥臭い内野安打で出塁。同点のお膳立て。2本の内野安打が示すように、岩村座右の銘でもある何苦楚魂が表れた素晴らしい活躍だったかと思う。


岡島豪郎、10球粘っての左前タイムリー!

後半戦初のスタメンとなった岡島の打での活躍も決して忘れることはできない。この試合終わって打率は.208、OPSは.538と数字的に言えば物足らないものになっているが、この日の活躍は今季の岡島を代表する槍働きになるはずだ。

9回裏、サヨナラ走者・牧田を迎え入れようか?というフェンス直撃二塁打も素晴らしかったし、5回のニ遊間への強い当たりも良かったが、なんといっても6回裏1死満塁で牧田の適時打に続いた粘りの左前タイムリーだ。

十亀に僅か2球で追い込まれるものの、2ストライク以降4度ファウルするなど粘ってみせ、10球目を左前へ流し運んでみせた。下記に1打席10球以上粘った打席を出してみた。ここまでのべ19人の打者が記録しているが、岡島は聖澤と並んで最多の4打席。10球以上粘って2度タイムリーを打っているのは、岡島ただ1人だけなのだ。


■楽天イーグルス 1打席10球以上粘った打席履歴



他にも見どころは満載だった。例えば、6回1死2,1塁の鉄平の打席。インローの難しいスライダーをバットを振りきらず故意に止めて面を作り、右翼線内に運んでみせた右前安打は、巧みなバットコントロールを持つ鉄平ならではの技ありヒットとなった。

■楽天・釜田佳直 球種別投球詳細
St=ストレート、Sl=スライダー、Sh=シュート、Fo=フォーク、Cur=カーブ
vs右打者48球=St20、Sl22、Fo3、Cur3
vs左打者37球=St17、Sl6、Sh1、Fo11、Cur2
20120727DATA5.jpg

試練の時を迎えたルーキー釜田

5回、打者24人に85球(1イニング当たり17.00、1人当たり3.54)、被安打8、奪三振1、与四球1、与死球1、失点4、自責点4。

6/17巨人戦で世間をあっと言わせた完投勝利を演じて以来、5試合連続で白星から遠ざかる結果になってしまった。ここまでの3勝は全て交流戦でのもの。パリーグ相手にまだ勝利がないのだ。

後半戦試合を作ると意気込みを語っていた釜田。自身も「先に点を与えると向こうの展開になる。粘り強く。先に点を取られず、試合をつくること」という点を課題にあげていたものの、この試合でも2回に早々に先制点を与えてしまった。

左右打者別の成績をみてみよう。左打者に分が悪いのはデビュー時から変わらないものの、右打者はしっかり抑えてきたのだ。しかし、ここ3試合、その右打者に対しても打たれるかっこうとなっている。

やはり、疲労が蓄積しているといってよいだろう。制球が甘くなり、コマンド力に安定さを欠いた釜田に対し、解説・杉山賢人氏は身体の開きを指摘していた。

釜田にとってここが正念場だ。そのように思う。


■釜田佳直 登板日別 左右打者成績
20120727DATA3.jpg


■楽天・釜田佳直 配球図
※各コースの上段は直球、下段は変化球、速球はストレートとシュートの合計
20120727DATA4.jpg


■西武・野上亮磨 球種別投球詳細
vs右打者5球=St4、Sl1
vs左打者93球=St42、Sl14、Fo3、Cur14、Ch20
20120727DATA7.jpg

5回1/3、打者25人に98球(1イニング当たり、1人当たり)、被安打6、被本塁打1(銀次3号ソロ)、奪三振3、与四球3、失点5、自責点5。

野上は途中まで好投だった。3回はカーブで楽天打線を手玉にとった。


■西武・野上亮磨 配球図
※各コースの上段は直球、下段は変化球、速球はストレートとシュートの合計
20120727DATA6.jpg



◎◎◎関連記事◎◎◎
前回の西武3連戦
〔試合評〕ベテラン右腕を打ち砕く怒涛の2回4点先制決勝劇。塩見の粘投に先発全員出塁で勝利を手繰り寄せた西武8回戦──2012年7月6日(金)○楽天イーグルス6-2西武ライオンズ>
〔試合評〕打率、安打、打点のボーナスステージとなった西武9回戦──2012年7月7日(土)○楽天イーグルス12-1西武ライオンズ
〔試合評〕救援陣投壊で釜田の勝ちを消す・・・・・・2012年7月8日(日)●楽天イーグルス5-9西武ライオンズ

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