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ダルビッシュと岩隈が抱える共通の改善点。岩隈、強打のレンジャーズ打線相手に5回4失点2敗目──2012年7/15(日)TEX戦〔記録で診る岩隈メジャー挑戦録〕

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「星野楽天2012年。CS出場へ後半戦カギを握る打者、投手は?」

怪我人続出のシーズンとなりましたが、若手の台頭などもあり、7/6現在、35勝33敗3分で3位と望みを持つことができる好位置につけるイーグルス。後半戦を制して2009年以来3年ぶりのプレーオフ進出を強く願っています。そのためには、後半戦、象徴的な好活躍をみせる、キーマンというべき投手、打者の出現は、不可欠だと思います。そこで、あなたが考える「後半戦カギを握る投手、打者」を教えて下さい。

打者:現在106票⇒ http://baseball.blogmura.com/board/vot/voting15_55936_0.html
投手:現在86票⇒ http://baseball.blogmura.com/board/vot/voting15_55937_0.html


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いたたまれない3連戦

オールスター明け後半戦の開幕3連戦、シアトルマリナーズ(37勝52敗。勝率.416)は本拠地セーフコフィールドにテキサスレンジャーズ(53勝35敗。勝率.602)を迎え討っている。

このカード、日本のMLBファン、野球好きにとっては「いたたまれない」3連戦となってしまった。

2戦目、ダルビッシュが先発。マリナーズのエース、フェリックス・ヘルナンデスと手に汗握る投手戦を展開してくれるか?と思われたものの、初回いきなり無死満塁のピンチを背負い4失点。その後1発も浴びるなど、結局6回1/3を投げて自己ワースト7失点で敗戦投手となってしまった。

日本時間本日早朝、現地時間7/15の13時にプレイボールとなった3戦目には、岩隈久志がメジャー先発2試合目のマウンドにあがっている。結果は5回4失点で2敗目。打線は11勝のハリソンに5安打に抑えられ、114球の完封勝利を許している。


●シアトルマリナーズ0-4テキサスレンジャーズ
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ピンチの連続、苦しいマウンド、不本意のピッチング

となってしまった。

5イニングのうち先頭打者の出塁を許したのが合計4度、唯一抑えた4回も2死から安打を打たれ、毎回塁上に走者を置く防戦に追われる内容となった。

「全体的にリズムが悪かった」。登板後、岩隈本人はこのように総括したという。

リズムが悪くなってしまったのも、負のスパイラルに陥ってしまったのも、厳しい言葉を使えば、自業自得の要素が強いのだ。

象徴するのが、1回表、1番・キンズラーへの投球。

7球全てアウトコースの際どい所を狙おうとした。初球142キロ速球で外いっぱいのストライクで入るものの、以降は外のクサい球をじっくり見きわめられ、誘いをかける変化球にも乗ってこず、1度もバットを振らせることなく、フルカウントのすえ、1塁に歩かせてしまう。

この日の岩隈に足りなかったのは(もちろんど真ん中は厳禁だが)ストライクゾーンに果敢に投げ込んで打たせて取る気概だったのでは?と思う。キンズラーはメジャー屈指の選球眼で知られている。安打以外の出塁率を診るIsoDは2年連続できわめて高い。10年.096、11年.100。そのような相手に、外角の出し入れだけで勝負するという選択肢は、どうだったのか?疑問が残る対決になってしまった。

このキンズラーの四球はその後ヒットなしでレンジャーズに先制点を許す結果を導いた。無死1塁、2番・アンドリュースの打席時に岩隈の球が外角高めへ大きくすっぽ抜け。捕手オリボが捕りきれず後逸(記録上はパスボール)、キンズラーは2塁へ。その後アンドリュースをセカンドゴロに討ち取るも、これが進塁打となって1死3塁、3番・ハミルトンのファーストゴロの間にキンズラーに先制のホームを踏まれてしまった。(SEA0-1TEX)

2回の始まりは1回のデジャヴを見ているかのような感覚に襲われた。

先頭打者クルーズに3-2から四球を与えてしまったのだ。これも1回同様、アウトコース一辺倒の配球。1、2球目で空振り、ファウルを誘い0-2と追い込むものの、3球目以降外角低めを狙った投球が制球ばらつき、また相手も乗ってこず、4球連続でボールとなった。ここは後続を4-6-3のセカンド正面のゴロ併殺、ショートへのひっかけゴロで事なきをえたものの、波に乗り切れずにバタバタしたイメージは拭いきれないイニングになった。

報道によると、走者を出した場面では「いいところに投げようとし過ぎて、カウントを悪くした」(シアトル時事 2012/07/16-11:44)と本人も語っているという。

甘い所に入れば、この試合の3回のように、当然、安打、長打のリスクは高まる。よって、良い所に投げようという意図は決して間違ってはいない。しかし、その意識が強すぎるあまり、自分の首を自分でしめることにもなりかねない。状況に応じて、時には大胆に腕を振ることも必要ということなのかもしれない。

慎重を期すことと逃げのピッチングでは決してイコールではないものの、慎重と逃げは表裏一体であることを、改めて確認させられた、そんな1、2回の先頭打者四球になってしまった。

3回も先頭打者出塁を許した。

1-2と追い込んだジェントリーに4球目のシンカーが真中低めに入り、これをイチローの右に運ばれてしまうフライヒットとなる。キンズラーをポップフライに討ち取って1死1塁、アンドリュースへの初球はど真ん中の失投。これを叩かれ、1塁線を破られる二塁打。1死3,2塁で3番・ハミルトンを歩かせて敬遠策。1死満塁でバッターボックスは4番・ベルトレー。外角低めの決して簡単ではない球だったが、ひっぱられ、三遊間真っ二つの左前安打。これが2点タイムリーとなった。(SEA0-3TEX)

取られた3点は仕方がない。ここから6回までゼロで抑え、味方の援護などアテにせず、クオリティスタートは目指したい岩隈だったが、4回はゼロに抑えたものの、5回、先頭のキンズラーにガツン! 左翼席に10号ソロを運ばれ、これで4失点。

結局、岩隈は5回終了で御役御免となり、6回から二番手にマウンドを譲ることとなった。


■岩隈久志 登板日別 投手成績
※網掛け行はセーフコフィールドでの登板
20120716DATA6.jpg

5回、打者23人に対し85球(1イニング当たり17.00、1人当たり3.70)、被安打7(ニ塁打1含む)、被本塁打1(キンズラー)、与四球3(ハミルトン敬遠1含む)、失点4、自責点4。被打率.350。

獲得アウト15個の内訳=ゴロアウト10(併殺1含む)、内野フライアウト1、外野フライアウト3、盗塁刺1

獲得アウトの大半を、目指すべきピッチングのゴロアウトで取ることができた点は、次につながっていく好材料と言えるものの、ヒットを打たれすぎ、きわめつけは、一発だ。


被本塁打は岩隈の基本設定なのか・・・

08年に復活してからの岩隈は被本塁打は少ない部類の投手だった。しかし、ここはメジャーだ。5回、キンズラーに外角スライダーを左翼席へ運ばれて、上記表のとおり、これで5試合連続の被本塁打。最重要課題の1つは、依然、解決されないどころか、傷口をさらに大きく広げる結果になってしまった。

これで被本塁打は8本。9イニング当たりの発生頻度となる被本塁打率は2.04となった。メジャー全体で最多23本をくらっている同僚のバルガスの被本塁打率も1.64。岩隈のそれがいかに悪いか、確認できる。

球種内訳をみると、5本目までは全てストレートで被弾し、6本目以降はスライダーで被弾。カウントでは、初球が4本、0ストライク時が6本、1ストライク時が2本と、追い込む前に一発をくらっていることが確認できる。


■岩隈久志 球種別 投球詳細
20120716DATA2.jpg


スプリッターで空振りが取れず、奪三振もゼロに

球種割合をチェックすると、合計40.0%を占める速球系の中で、前回と比べて4シームの割合が20.0%に減り、シンカーが20.0%まで上昇したことが確認できる。立ち上がり、速球系は主に4シームを使用していったものの、表のとおり17球9球がボールで制球かんばしくなく、途中からシンカーに置き換えていったと推測できる。この配球自体はあながち間違ってはいないと思うものの、シンカーで浴びた3本のヒットのうち、2本は甘い所に入ってしまった。

上記表でもう1つ気がつく点がある。スプリッターで空振りを取れていない点だ。22球投げ、ゴロアウト4個を獲得するなど、一定の効果は発揮していたものの、欲しい時に空振りを奪うことができなかった。

スプリッターだけの配球図を作成してみた。ゾーンの中段に記録されている球もそれなりに多い。いつもと比べて、低め低めに徹底することはできなかったとも言えそうだ。

他の変化球でもそうなのだけれど、右打者の外角低めめがけて際どく投げ込まれるケースが多い。これだとどうしても制球が良ければ相手を誘える確率は高まるものの、悪ければ、悠々と見送られてボールになる可能性も高いということなのだ。

前々からの疑問だが、NPB時代にそうしていたように、なぜもっとベース盤の上で落とさないのだろう? なぜもっとストライクゾーンの真中付近から大胆に落差あるスプリッターを落としていかないのだろう? そうすれば、打者が手を出してくる確率はもっと高まってくるはずだ。

配球に関するMLBならではの流儀・考え方があるのかもしれないが、それを考慮に入れても、ほんと、不思議なのだ。


■岩隈久志 スプリッター 22球 配球図



■岩隈久志 配球図
※今回も補正を加えていますので、より実像に近いと思います。



ダルビッシュと岩隈の共通する改善点

昨日のダルビッシュが登板したレンジャーズとの2戦目をNHK BSで観戦した。ダルビッシュを何度目かの先頭打者の出塁を許すと、アナがダルビッシュは先頭打者に出塁を許す回数が多いことを実況していた。その後、幾度か繰り返し同じ課題点を指摘していた。

そこで調べてみた。7/14終了時データで、ダルビッシュのイニング先頭打者被出塁率は.358、被打率.239、被OPS.727となっていた。被打率は良い数字を残しているものの、先頭打者への四球が16個あるため、被出塁率は3割を大きく越えてしまっている。

一方、岩隈は、被打率.303、被出塁率.452、被OPS1.028という数字。ダルも悪いが、岩隈はそれ以上だ。

先発でも中継ぎでも先頭バッターを抑えていくことは、ピッチングの基本の「き」である。統計学的にいえば、2死満塁よりも無死1塁のほうが得点確率は高いのだ。

今後の改善を強く望みたい。

最後に、この2敗目は及第点も与えることはできない。点数ですれば50点そこそこかもしれない。ただ、相手が強打のレンジャーズ打線だったこと、前日こちらのエースに抑え込まれ、鬱憤が溜まっていたであろうことを考慮して、再起不能の大炎上とならず、そこはぎりぎり良かったかなとも思う。

次こそは!クオリティスタートの好投、願っている。


■岩隈久志 各種 状況別 被打率



■岩隈久志 2敗目 7/15TEX戦 85球の詳細
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