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〔考察〕星野楽天2年目のバント作戦を考える──1年目と2年目、明らかな違いは?!

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〔考察〕星野楽天2年目のバント作戦を考える──1年目と2年目、明らかな違いは?!


今日は星野楽天の戦術の変遷を確認してみたいと思います。

星野体制になって2年目、統一球導入2シーズン目の今季、バント作戦は昨年からどのように変化しているのか?をざっくり確認。

その前に、無死1塁での得点確率と得点期待値を確認。


《2011年》
得点期待値0.598 (機会数328、得点数196)
得点確率34.5% (機会数328、得点回数113)

《2012年》
得点期待値0.625 (機会数104、得点数65)
得点確率32.7% (機会数104、得点回数34)



得点確率は1.8%減となりましたが、得点期待値は0.027増となっています。
明らかな差異とは言えそうもなく、今後の推移を見守っていきたいところです。


次にバント作戦。
ここでは統一球導入前夜2010年のデータもあわせてみていきます。

1試合平均犠打数をみてみましょう。


《2010年》0.74 (144試合で犠打106) リーグ平均0.86
《2011年》1.05 (144試合で犠打151) リーグ平均1.00
《2012年》0.98 (46試合で犠打45) リーグ平均0.90



2010年はリーグ平均と比較しても少ない犠打数でしたが、ここ2年は平均を上回る多さです。昨年と比較すると若干ながらの減少傾向にはありますが、それでもリーグ平均より上の数字に。

ブラウン前政権と比べて星野政権は犠打が多いのはもっともですが、リーグ平均と比べてもどちらかといえば犠打が多めの監督であると言えそうです。

しかし、昨年と今年、犠打の中身、内容で大きな差異が生じているようです。

どういうシチュエーションでそれが顕著か?というと、試合展開が「スコア0-0または同点時」で、アウト・塁状況が「無死1塁」のときです。

スコア0-0または同点時で無死1塁でのバント作戦は下記のような割合になりました。

※下記で言うバント作戦はボックススコアの打席結果が、犠打(投犠など)、バント安打(三バ安など)、バント空振りスリーバント(バ三振)、バント凡打(捕バゴなど)を言います。


《2010年》機会数107、バント作戦49(46%)、それ以外58
《2011年》機会数103、バント作戦55(53%)、それ以外48
《2012年》機会数34、バント作戦12(35%)、それ以外



2012年は144試合のまだ32%を消化したところなので、機会数は少ないので今後の推移を追わなければなりませんが、今季ここまでは「スコア0-0または同点で無死1塁」の状況でバント作戦は少ないと言えます。

ぼくがバント作戦を考えるとき、中でも気にするのが、初回の送りバントです。初回は(表に先制失点をしている場合は別ですが)先制点につながるケースが多いのです。そして、先制点を取ったチームの勝率はきわめて高い。これは野球に限らず、将棋でも囲碁でもチェスでもそうですが、先手必勝とはよくいったもので、昨年と今年、楽天の先制点奪取試合の勝率は下記のようになっています。


《2011年》67試合48勝16敗3分、勝率.750
《2012年》17試合12勝4敗1分、勝率.750



昨年も最下位、今年もここまで最下位の横浜DeNAでも同様で、先取点を掴んだ試合は下記のように勝ち越しているのです。


《2011年》58試合34勝20敗4分、勝率.630
《2012年》17試合12勝4敗1分、勝率.750



そういう訳で、初回に無死1塁で走者が出塁したら手堅く得点圏に送りたい指揮官は多いのでは?と推測しています。


「1回、スコア0-0、無死1塁」のときの楽天の作戦を2010年から確認してみましょう。


《2010年》機会数36、バント作戦23(64%)、それ以外13
《2011年》機会数39、バント作戦25(64%)、それ以外14
《2012年》機会数8、バント作戦1(13%)、それ以外7



統一球前夜で犠打をあまり多用しなかったブラウン監督の2010年と、統一球元年でどちらかというと犠打を多く使う星野監督、この両年が64%で同じなのが興味深いところです。単なる偶然なのか?こういう状況では意見の一致するところなのか?

しかし、今年に入ってそのパーセンテージは13%まで急落しています。

もちろん、2012年は試合数が少ないため、今後どうなるか?は予測がつかない部分もありますが、ここまでバント作戦は1回だけ、5/17広島戦(相手先発=齊藤悠葵)の初回、四球で歩いた聖澤を1塁に置いて、2番・内村が三バ飛、飛び出した1塁・聖澤も戻れずに併殺となったこの例だけです。(その後、齊藤の乱調で2死から4四死球で押し出し先制点をあげたあの試合です)

なぜバントが少ないのか?は2番に銀次や高須を置いているからと言えそうです。

それ以外の7例を詳細にみてみましょう。


◎4/8Bs戦(先発=木佐貫)、2番・銀次、バントのそぶりなく1-1からウォーニングゾーンまで飛ばす左飛

◎4/14F戦(先発=武田勝)、2番・高須、1-0からの2球目バント構えも見逃しボール、2-0からニゴ併

◎4/15F戦(先発=吉川)、2番・高須、2-2からの9球目を打ってニゴ。ファウル5度、空振り1度あるがバントでのファウル・空振りはない。

◎5/2L戦(先発=岸)、2番・高須、1-1から中前フライヒットで無死3,1塁に。初球バントファウル、2球目はバント構えで見逃しボール。

◎5/6H戦(先発=岩嵜)、2番・銀次、1-2からの4球目をニゴ。進塁打で1死2塁に。初球・2球目はバント構えで1-1、3球目はバスターエンドランでファウル。

◎5/13Bs戦(先発=木佐貫)、2番・銀次、初球・2球目ともにバント構えで見逃しボール、2-0からの3球目を打ち遊ゴ併。

◎5/28S戦(先発=増渕)、2番・銀次、1-2からの6球目を打って遊ゴ。聖澤2塁封殺。初球・2球目までバント構えで1-1。3球目はエンドランでヒッティングファウル、4・5球目も打ってファウル。



このように、高須、銀次が2番に入る「1回、スコア0-0、無死1塁」のとき、素直なバント作戦はしてきません。

というか、この詳細を改めて確認すると、バントの構えをするのは、投手への揺さぶりであることが推測できるのです。本当にバントで送りたいという作戦であれば、追い込まれるまでまだストライクカウントに余裕がある4/14や5/2、5/6、5/13、5/28ではそのままバントサインを出すでしょう。しかし、実際は、追い込まれる手前でのバッティングカウントで打っていったり、エンドランやバスターを仕掛けたりしています。僅か1例のバント作戦はバントが上手い内村が2番打者だったから、という理由が大きいかと思います。

今シーズンこのような作戦になっているのは、相手バッテリー、相手投手を、1塁の聖澤と打者、両方向から揺さぶっていこうという狙いがあるものと思われます。打者がバントの構えなどでプレッシャーをかけ、1塁では聖澤がリードや偽装スタートなどで揺さぶりをかけ、カウントを打者有利に持ち込んだり、投手のリズムを崩していく。もちろん、聖澤は隙あらば積極的にニ盗を仕掛けていくのは言うまでもありません(もちろん上記8例はニ盗企図が不発に終わった例です)。最も理想的なのが、聖澤ニ盗成功で無死2塁で2番打者の打席結果を迎える、というシチュエーションでしょうね。これは大久保コーチの意向も働いているものと思われます。

あ!、1回、スコア0-0、無死1塁の状況が今季46試合終わってまだ8回しかないと思っている読者の方がいるかもしれませんが、決してリードオフマンの聖澤の出塁がかんばしくないからではありませんよ。

聖澤の初回第1打席は46打席、46打数14安打、3ニ塁打、7三振、5四球です。打率はシーズンの.312を下回る.304も、出塁率はシーズンの.365を若干上回る.373のハイアベレージを残しているのです。にも関わらず、8回しかないのは、二塁打や1ヒット1エラー、ニ盗で塁状況が無死2塁だったり、スコアがビハインドだったり、あるいはニ盗死や牽制死で1死走者なしだったりするからです。そういう諸々を除外すると「1回、スコア0-0、無死1塁」で2番打者の打席結果が出たのは8回になる、ということです。【終】


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