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〔記録〕2012年パリーグ盗塁記録。視点を変えて「投手」「捕手」「守備側チーム」「球場」に紐付してみた!

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先日のエントリ「〔記録〕併殺打を多く打たせる投手ランキング~~GDP/9(GDP allowed per 9 innings pitched)」でもボヤいたけど、ネット上で様々な記録やデータが容易に入手できるようになりつつある現在だが、それでも、まだ判らない記録は存在する。

その1つが併殺打で、打者側の記録として管理されているが、投手にひもづけされた記録を見かけることはない。他人より併殺打を多く記録してしまう打者がいるのなら、他投手より併殺打を多く打たせている投手もいるはずだ。ということで、先日調べてみたのが、上記のエントリだ。


同様のことは、盗塁についても言うことができる。

盗塁の記録は走者の記録として管理されている。いくつ盗塁企図したのか? そのうち成功した数と刺されてしまった数の内訳はどうか?という具合だ。一方、守備側の捕手にも盗塁阻止率という守備指標でひもづけされている。しかし、NPBの公式サイトで公開されている盗塁阻止率は、率は明記されているものの、分母や分子は公開されていない。ここに少々不満を持っている。


ということで、1カ月近くかかりながら、色々と記録の集計を試みてみた。


使用するデータは、今シーズンのパリーグ。交流戦前のリーグ日程を終えた5/13終了時点のものだ。

5/13現在、パリーグのチーム別の盗塁成績は、下記表のとおりである。


■パリーグ 2012年 チーム別 盗塁成績
※5/13終了時



リーグ全体で258の盗塁企図が行われ、そのうち盗塁が176、盗塁死が82、リーグ平均の盗塁成功率は68.2%となっている。

チーム別にみると、やはり、楽天の躍進が顕著だろう。盗塁企図や盗塁数において、昨年180個の盗塁を記録したあのソフトバンクを相手に激しいつばぜり合いを演じている。特に80%に迫ろうかというきわめて高い盗塁成功率は白眉である。79.4%は盗塁王を獲得したソフトバンク・本多の昨年の数字75.0%を上まわるもの。この戦果は、今季から楽天の1軍内野守備走塁コーチに就任した鈴木康友コーチの手腕によるところが大、ということらしい。

一方、もっと走っても良いのでは?と思うのがロッテだ。マリーンズの盗塁企図数はオリックスの22に次いで下から2番目の少なさである。岡田、伊志嶺ら俊足選手を擁するロッテの数が伸び悩んでいるのは、伊志嶺の不振によるところが大きいのかもしれない。

従来の視点から見た盗塁記録のあれこれは、本エントリの主眼ではないので、ここでは深入りしない。

今回は、もっぱら走者にひもづけされる盗塁記録を、走者以外にひもづけして楽しんでみる!という趣旨である。

まずは、盗塁記録を盗塁企図されてしまった守備側のチームとひもづけしてみた。


■パリーグ 2012年 チーム別 許盗塁
※5/13終了時
※許盗塁成功率は走者側の記録を便宜上使用している。捕手側の盗塁阻止率と計算方法も率も違うので、若干のズレが生じるが、あらかじめ御了承下さい。
20120518DATA2.jpg


盗塁を守備側のチームとひもづけしてまとめてみると、上記表のようになった。

この中で最も優秀なチームは日本ハムである。他と比べて許した盗塁企図数も、走られてしまった率も明らかに少ない。日本ハムの防御率はあのダルビッシュがいないにも関わらず1点台に突入しようか?という値である。もともと相手攻撃陣の出塁自体が少ないのかもしれない。しかし、それを考慮に入れても、傑出している。盗塁企図を試みた走者のうち約4割が刺されてしまう点は、日本ハム側の強みであるし、一方、相手打線からすれば攻撃時の重い足かせになっていると言えそうだ。

ソフトバンク、楽天、オリックスは、許した盗塁企図数も率もほぼ似たかよったかのチームで、攻撃側からすれば盗塁作戦を採用しやすいチームと言えそうだ。

ロッテは、企図は許しても、容易に塁を盗ませるようなことはさせないよ、というチームだ。走者の成功率は59.5%。4割が盗塁死となっている。

盗塁企図数の最多は48を許したオリックスだが、事実上の最多は西武といえる。西武はパリーグ6球団の中で最も試合数が少ない。その点からいえば、47を記録した西武がワーストと言えそうだ。多くなってしまっている要因の1つは、日本ハムとは真逆の理由、チーム防御率がリーグ最低のため、他球団より出塁を許す頻度自体が多いのでは?と言えそうだ。しかし、西武もロッテと同じで、容易に塁を盗むことを許してはいない。


次に、球場とひもづけしてみた。


■パリーグ 2012年 球場別 盗塁成績
20120518DATA5.jpg


屋外球場は、Kスタ、QVC、ほっともっと神戸、甲子園、鹿児島、熊本、皇子山、函館となる。ドーム球場は、ヤフードーム、西武ドーム、京セラドーム、札幌ドーム、東京ドームの5球場である。

両者の間には、こちらが予想していた以上の、明らかな差異が出た。盗塁成功率にしてドーム球場より屋外球場のほうが14.0%も多い。走者にとって屋外球場は、盗塁作戦がしやすい環境と言えそうだ。

風雨や冷え込み等といった悪天候がプレイヤーに与える悪影響は、走者よりも、投手や捕手のほうが大きいということだろう。思い出されるのは強風や雨が吹き荒れた中で行われたKスタでの楽天vsソフトバンク3連戦(4/3~4/5)だ。この3日間両軍合わせての盗塁企図数は実に19にものぼった(そのうち成功したのは18)。暴風雨波浪警報が出るなど、風速12m以上の環境下だった。

ならば、屋外球場をフランチャイズに持つチームは、ドーム球場のチームと比べて、その分、不利になってくるのでは?と推測できそうだ。

実際に、独特は浜風が吹くと言われるQVCを本拠地にするロッテは、どうなのだろう? ロッテといえば、里崎の盗塁阻止率は5/16現在.400と非常に高い数字を記録している。しかし、これはQVCでは不利な数字が出てくるのでは?と思い、調べてみた。


◎QVCでロッテの捕手が里崎のとき・・・《許企図》16、《許盗塁》10、《許成功率》62.5%
◎QVCでロッテの捕手が里崎以外・・・《許企図》8、《許盗塁》5、《許成功率》62.5%

◎QVCでロッテの対戦相手・・・《許企図》18、《許盗塁》14、《許成功率》77.8%

◎QVC以外でロッテの捕手が里崎のとき・・・《許企図》17、《許盗塁》9、《許成功率》52.9%



里崎が走者に与えた許成功率は、確かにQVC以外の時のほうが良い。QVCでは62.5%、他球場では52.9%だ。しかし、QVCで対戦相手がロッテに与えた許成功率は77.8%だ。これと比べるとロッテはどれだけ盗塁を防いでいるか?が判る。里崎以外の捕手(金澤、田中)も同様で、ロッテの捕手を中心としたバッテリー陣は、盗塁作戦に関しては、地の利を心得た守り方ができているというイメージになってくる。


一方、Kスタを本拠地にする楽天は明らかに分が悪い。悪天候だった4/3~4/5ソフトバンク3連戦のデータを除外しても、悪い。


◎Kスタでの楽天が相手走者に許した記録・・・《許企図》22、《盗塁》20、《許成功率》90.9%
◎上記から4/3~4/5ソフトバンク戦を除外・・・《許企図》10、《盗塁》8、《許成功率》80.0%



しかし、下記のように、対戦相手が楽天走者に許した記録をみても、似たかよったか、おたがいさまという数字になっている。この数字、これからどのような推移を辿るのか、大変興味深い。


◎Kスタで対戦相手が楽天に許した記録・・・《許企図》24、《許盗塁》22、《許成功率》91.7%


次に、今度は捕手とひもづけしてみた。


■パリーグ 2012年 捕手別 許盗塁
20120518DATA4.jpg


NPB公式サイトに掲載されている盗塁阻止率。これは率だけで、分母、分子が判らないとは前述したとおりだ。例えば、こんな例があったとする。


◎捕手A・・・《許盗塁企図》20、《許盗塁》12、《許成功率》60.0%、《盗塁阻止率》.400
◎捕手B・・・《許盗塁企図》10、《許盗塁》8、《許成功率》80.0%、《盗塁阻止率》.200



盗塁阻止率でいえば.400を記録した捕手Aのほうが優れているという判断になる。しかし、許してしまった企図数では捕手Bのほうが半分も少ないのだ。捕手Bは盗塁を刺すことは苦手としているものの、その前段階、企図で相手走者に走られにくい状況を投手と共同で作り出しているのでは?とイメージできる。

そのため、盗塁阻止率だけで捕手の優越を判断することは、できれば避けたい。しかし、分母、分子がないので、いかんともしにくい。ということで、調べてひもづけしたのが、上記表だ。走者の盗塁成功率と捕手の盗塁阻止率は、計算方法が異なってくる。そのため、若干のズレは生じるが、目安にはなるかと思う。

できれば、試合数、スタメンマスク数、守備イニングがわかれば、もっと良いと思うが、さすがにそこまで調べる気力は、なかった・・・


最後に、投手とひもづけしてみた。


■パリーグ 2012年 投手別 許盗塁
※5/13終了時
20120518DATA3.jpg


この表は、許した盗塁企図数が多い順の投手から並んでいる。

許した企図数が同じ10の木佐貫とウルフ、岩嵜。この3投手は走られやすいという印象になってくるものの、投球回を分母に用いて、9イニング当たりで許してしまった盗塁企図数を比較してみると、どうやら事情は異なってくる。


◎木佐貫洋・・・2.08
◎ウルフ・・・2.90
◎岩嵜翔・・・1.78



この3投手の中で9イニング当たり、相手走者に最も企図される頻度が高いのは、日本ハムのウルフといえそうだ。


投手の左右とひもづけしてみる。





定説でよく言われているように、左投手から盗塁することは難しいとデータ上からもそう言える。

右投手で盗塁されにくい投手は、現時点では、9イニング当たりで許企図数が1.20前後の下記投手といえるかもしれない。


◎西勇輝・・・1.15
◎牧田和久・・・1.17
◎斎藤佑樹・・・1.19



特に、牧田や斎藤は「投球術」を持っているというイメージがある。それだけに、この結果、頷く人も多いのでは?と思う。

個人的には西にはそのようなイメージはないのだが、調べてみたら、昨年、楽天の聖澤が西に対して「実際にニ盗できる1塁出塁」(塁が埋まっている等ではなく・・・)が下記の3度あったが、いずれも盗塁企図を試みていない。


◎7/7Bs戦、1点リードの8回無死1塁
◎9/8Bs戦、同点の7回1死1塁
◎10/1Bs戦、1点を追う5回無死1塁



特に、7/7Bs戦、1点リードで迎えた8回無死1塁は、ルイーズが空振り三振、岩村がサードライナーに倒れ2死2,1塁になったところで、高須に右前安打が出て2死2,1塁と聖澤はニ塁へ進んだ。この無死1塁から岩村が凡退するまで(私の調べでは)合計5度の牽制に遭っている。

同様に9/8Bs戦をみてみよう。同点で迎えた7回1死1塁、次打者・松井稼が2-2からの7球目を打って併殺ゴロに倒れ3アウトになった。この時も、松井が併殺ゴロを打つまで、聖澤は西から合計6度にのぼる執拗な牽制をされている。(10/1は次打者に早いカウントからの長打が飛び出し、聖澤は盗塁するまでもなく本塁を踏んでいる)

西はあの若さで走者に走られにくい状況を作り出すのに長けているのでは?と想像できる。

(これを偶然にも閲覧しているオリックスファンの方いましたら、どのような印象を持っているか?ぜひ教えて頂きたいです)

長くなってしまった。この記録はまだまだ他の視点から、色々と楽しむことができる。別エントリにして後日アップできればと思っている。【終】


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