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〔検証〕球数過多が及ぼす投手パフォーマンスの低下を探る。2011年68試合データ。130球以上投げた試合と次登板、その成績比較

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過度な球数が投手のパフォーマンスレベルを押し下げる一因になっている。

このことは、最近のエントリで何度か触れてきた。

1試合130球以上投げた時と、次の登板、その投手成績に明らかな差異が生まれていることは、下記の2つのエントリで確認してきた。

〔検証〕過度な球数が、1流投手を蝕んでいく・・・2010年118試合データ。130球以上投げた試合と次登板、その成績比較

2012年データを用いての比較>>〔試合評〕塩見に無理をさせるな!──2012年5月12日(土)○楽天イーグルス2-1オリックス


例えば、2010年では下記のようになった。

◎130球以上・・・《防御率》2.24 《DIPS》3.03 《被安打率》7.47 《被本塁打率》0.45
◎次の登板・・・《防御率》3.55 《DIPS》3.52 《被安打率》8.79 《被本塁打率》0.79



涌井秀章、ダルビッシュ有、前田健太、成瀬善久、金子千尋、杉内俊哉、チェンなど、各球団のエース級が多く名を連ねている中で、130球以上投げた試合の次の登板では、防御率が3.55に悪化している。同年セパ先発投手の平均防御率は4.18なので、それよりも良い値となっているが、上記の面々にしては、3.55は平凡な数字なのではないか。


2012年は5/12時点でのデータで、下記のような結果が出ている。


◎130球以上・・・《防御率》1.00 《DIPS》3.00 《被安打率》6.94 《被本塁打率》0.15
◎次の登板・・・《防御率》3.55 《DIPS》3.70 《被安打率》8.67 《被本塁打率》0.59



ちなみに、5/11時点でのNPB先発投手平均値は、防御率2.69、DIPS3.31のため、平均よりも悪い結果となっている。

僅か2年分、それも2012年はシーズン途中までの集計のため、まだ予断を許さずに注意深く見守っていかなければならない部分はあるが、それでも、全く影響がないと100%断言することはできないのでは?と思っている。

1試合130試合以上投げると、次の登板になんらかの影響が出てくるのでは?と、途中経過ながらそう考えている。


今回取り上げる統一球元年となった2011年データでも、同様のことが言えそうなフシがデータから確認できるのだ。

まずは、2011年、1試合130球以上なげた先発投手の履歴を全て掲載してみる。

あわせて、次の登板も掲載した。

表の左端に番号を振ってある行が130球以上の試合になる。


■2011年 130球以上投げた先発投手一覧

20120515DATA2.jpg
20120515DATA3.jpg


2011年、130球以上投げた先発投手はセパ合わせてのべ68人を記録した。パリーグでは53人、セリーグでは15人。

チーム別では、ソフトバンク9、西武8、ロッテ9、日本ハム9、オリックス10、楽天8、中日4、阪神5、巨人4、ヤクルト2、広島0、横浜0、となり、最多はオリックスの10となっている。

投手別で確認してみよう。最多7回を数えたダルビッシュ有と成瀬善久を筆頭に、金子千尋6回、田中将大5回、杉内俊哉4回、3回で和田毅、西口文也、吉見一起の名前が続く。

このデータを用いて、130球投げた試合の投手成績と、次の登板の投手成績を合計すると、下記表になる。

ただ、134球投げた9/9の杉内俊哉の成績は、次の登板が10/8オリックス戦になる。登板間隔が約1カ月空くため、ここでは除外としている。5/7のミンチェも次の登板から救援転向となっているため、対象外とした。あわせて、10/18の西口文也、10/11のダルビッシュはこの試合がシーズン最終登板となっているため、これも除外としている。

そのため、64試合の組み合わせで計算した。
(金子千尋のように次の登板も130球以上という例は、130球以上になった次の登板は次の登板と130球両方で計上している)


20120515DATA5.jpg


この数字を用いて、今までと同様、防御率、DIPS、QS、QS率、被安打率、被本塁打率、奪三振率、与四死球率を出してみた。

すると、下記のようになった。


20120515DATA4.jpg


防御率は1.62から2.51に、DIPSは2.64から2.74に・・・という具合で、与四死球率以外の指標で悪化している。(与四死球率が良いのは、次の登板は投げるイニングがどうしても少なくなってくるのが影響しているのでは?と思う)

130球以上の1.62という防御率も素晴らしすぎるが、2.51も素晴らしい。2.51と言えば、規定投球回の投手でパでは攝津正(2.79)より良く、武田勝(2.46)より若干悪いぐらいである。セでいえばちょうど能見篤史(2.46)にあたる。一見すると、悪いことないではないか?と思う。

しかし、2011年のNPB先発投手平均防御率が3.10(前年から1.08改善となった)という点と、ダルビッシュ有、成瀬善久、金子千尋、田中将大、杉内俊哉、和田毅、西口文也、吉見一起・・・といった球界を代表する1流投手が多く名を連ねるのを考慮すれば、決して悪くはないけど抜群に良いわけでもない。言ってしまえば、並みなのかな?という印象になってくる。

並みなのかな?というイメージになのだが、それでも2.51だ。統一球等が作り出す「投高打低」の環境が、130球以上投げた次の登板のパフォーマンスに及ぼす悪影響の顕在化を、小さくしている、露見するのを防いでいる、という見方もできそうだ。

統一球前夜の2011年、130球以上投げた先発投手はのべ118人いた。ところが、2012年は68人だ。前年の57.6%に減少した。投手別にみても減少になっている投手も目立つ。負担がかかる機会が少なくなったことが、次の登板の成績の悪化を「より小さく」していると推測することもできる。


次に、投手別に確認してみよう。


■ダルビッシュ有、成瀬善久
20120515DATA6.jpg


■杉内俊哉、和田毅
20120515DATA8.jpg


■金子千尋、田中将大
20120515DATA7.jpg


こちらは、投手によっては次の登板のほうが成績が良いケースが目立つ結果となった。

防御率、DIPSの推移は下記のとおり。


◎両方とも次の登板のほうが良い・・・ダルビッシュ有、和田毅
◎両方とも次の登板のほうが悪い・・・成瀬善久、金子千尋、杉内俊哉
◎どちらか片方が次の登板のほうが良い(または悪い)・・・田中将大



このような結果になったが、とはいえ、この6投手は1流投手である。さらに統一球の追い風を背に受けているため、悪いといっても、高いレベルでの話で、下のほうからみれば、悪くみえないところが2011年の特徴の1つとなっていると言えそうだ。


今後の課題

とりとめのないかたちで、このエントリをひとまず終えたいと思うが、

球数過多が次の登板に影響があるのか?厳密に調べるには「球数過多の試合」と「次の登板」を比較するのではなく、その投手の「普通の出来の試合」と「球数過多の次の登板」を比べてみるべきかもしれない。

前者だと、どうしても記憶にバイアスがかかる危険性を孕んでいる。球数過多のときは完投や完封など抜群の好投をしている時が多いので傑出した成績が出てくるのは当然のことになる。次の登板はそうではないことが多いので、どうしても前者と比べると数字が平凡にみえてしまう恐れがあるのだ。

そのため、より正確性を期すなら、普通のパフォーマンスと、球数過多の影響が出ると思われる次の登板のパフォーマンスを比較すべきだ、と思う。ただ、普通のパフォーマンスをどのように定義するか?が悩みどころとなってくる。その投手のシーズン成績を普通とするのが良いのか?、それとも、130球以上と次の登板を除外した成績を普通にするべきなのか?、この点はオフへの持ち越し課題と言える。

【終】

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