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〔試合評〕原点を取り戻せ!──2012年5月3日(木)●楽天イーグルス1-6西武ライオンズ

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●楽天イーグルス1-6埼玉西武ライオンズ
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■ハイライト映像






先攻・楽天のスタメン・・・1番・聖澤(中)、2番・高須(三)、3番・松井稼(遊)、4番・フェルナンデス(一)、5番・牧田(右)、6番・ガルシア(指)、7番・鉄平(左)、8番・嶋(捕)、9番・内村(ニ)、先発・美馬(右投)。

後攻・西武の先発メンバー・・・1番・栗山(左)、2番・片岡(ニ)、3番・中島(遊)、4番・中村(一)、5番・秋山(中)、6番・ヘルマン(三)、7番・嶋(指)、8番・炭谷(捕)、9番・星秀(右)、先発・小石(右投)。


負けたとはいえ、2.5勝0.5敗のイメージになる西武3連戦

西武との3ゲームシリーズの3戦目。エース級投手を攻略したその余勢を駆って連勝を4に伸ばし、借金完済といきたいところだった。しかし、願いは叶わず。西武の先発、新人変則左腕・小石の投球に、イヌワシ打線は考え込んでしまったと言えそうだ。打線が考慮時間に入っているうちに、先発・美馬が踏ん張りきれない。2回に2つの暴投で先制点を失うと、3回5回にも失点を重ね、試合を壊してしまった。

美馬は3回までに3失点。統一球下の3失点は従来の4~5失点の感覚といえそうで、1試合平均3.23の得点力しか保持していない楽天にとって、3点を追いかけるのは正直ツラい。美馬は5回にも3点を失い、結局、6回を投げて被安打10(被打率.385)、6失点の内容。先発初勝利はお預けとなった。

これでチーム成績は26試合11勝13敗2分の借金2、西武戦は4試合2勝2敗、ビジターゲーム戦績は13試合6勝6敗1分、デーゲーム戦績は13試合5勝7敗1分、先制されたゲームは16試合5勝10敗1分、5月月間成績は3試合2勝1敗、となっている。

新人投手にプロ初勝利を献上してしまった気まずさはあるものの、このカード2勝1敗は、楽天側からすれば「2.5勝0.5敗」という印象になってくる。それほど牧田、岸を攻略した戦果は大きく、この3連戦で得たモノをしっかり1週間後Kスタでの再戦に活かしてほしいと思っている。


HANREI.jpg


鉄平にスパークしてほしかった・・・

この試合の個人的なハイライトは、6点差をつけられた終盤8回にやってきた。西武はこの回から二番手の松永。楽天の打順は1番聖澤からという場面だった。小石を攻めあぐねていた楽天だったが、投手が代わったことで目を覚ましたのか、聖澤、高須、途中出場の阿部と3連打をたたみかけて、無死満塁を作る。ここで渡辺監督が動く。1個のアウトも取れない松永を降ろし、三番手に岡本篤を投入。楽天からすれば敗色濃厚ながらも、ここで一矢報いて西武に嫌な雰囲気を植え付けておきたいところ。

通常なら、無死満塁での継投は、かなりの高い確率で点が入る場面のため、あまり考えにくい采配だ。しかし、これはブルペン陣が苦しい状況で、期待されている岡本篤に、渡辺監督が発奮を促したという意味合いで「あえて」採った起用法だろう。その期待に応えるかのように、岡本篤は気合いが入っていた。5番牧田に適時打を浴びるものの(楽1-6西)、攻めの姿勢をつらぬくピッチングで、4番ホセ、6番ガルシアを見下し、空振り三振に討ち取る。

無死満塁から2死満塁、楽天は1点を返しスコア1-6。バッターボックスには鉄平を迎えていた。前日鋭いスイングで3安打猛打賞を記録していたものの、この試合はサードゴロ、ファーストゴロ、セカンドゴロ、いずれも芯をはずされたイージーゴロで3打席凡退していた中で迎えた4打席目だった。復調に向けてここは1本打ってほしい場面。適時打というかたちで明日へつなげ、1週間後の再戦を見据えて、岡本篤にミソをつけ西武首脳陣に今季何度目かの頭を抱えさせる場面にしたかったものの、岡本篤の投球は微塵も変わらず。鉄平は1-2から低めのフォークを振らされるかっこうとなり、空振り三振に倒れてしまった。


■楽天・美馬学 球種別投球詳細
vs右打者60球=St21、Sl16、Sin1、Fo2、Cut9、Cur11
vs左打者50球=St23、Sl14、Sin18、Fo23、Cut4、Cur7
20120503DATA4.jpg


原点を取り戻せ!

6回、打者31人に110球(1人当たり3.55、1イニング当たり18.33)、被安打10(1ニ塁打、1三塁打)、1奪三振、与四球、与死球、6失点、6自責点。

6イニング全てで出塁を許す苦しい投球だった。これで先発転向後の11イニングのうち、三者凡退に抑えたのは前回4/26Bs戦の5回の1イニングのみである。

下記配球図をみると、打者の左右を問わず、高めに入った球を打たれている。上背のない美馬が投じる高めの球は角度がつかないため、通常の投手以上に打者にとっては“打ちごろ”となるはずで、西武打線に美馬攻略へ向けてそのような共通認識があったのかもしれない。

昨年被打率.204を記録した美馬だが、高低別でみると、「高め」.259、「中段」.257、「低め」.097。「高め」「中段」では長打を浴びており、やはり、美馬は「低め」に集めてこそになる。

■楽天・美馬学 配球図
※各コースの上段は直球、下段は変化球
20120503DATA3.jpg

それに、どうも持ち味を忘れているのではないか?

先発へ向けてカーブを磨いてきたという美馬、コーチも緩急をつけてピッチングを組みたててほしいという意向だそうだ。そのこと自体は間違っていない。長いイニングを投げるためには、救援時のように力一辺倒で押す投球では、間がもたない。バリエーションを持たせるためにもカーブは必要になってくる球種だ。しかし、ここまでどうもそのカーブに意識が過度に集中するあまり、原点のストレートがおろそかになってしまっているのでは?と思うのだ。

この試合、速球の球種割合は40.0%という低い数字に(前回53.5%)。これは速球が走っていないという嶋の判断があったのかもしれない。確かにそのとおりで139.8キロを計測した平均球速は昨年の143.7キロ、前回の141.1キロと比べても低かった。そのため、変化球でかわさざるをえない、特にカーブが増える組み立てにならざるをえない状況だったのかもしれない。

そんな状況を生んだ下地に、やはり、原点の速球をおろそかにしてしまった部分もあるのではないだろうか? 美馬だけではない。どんな投手でもストレートはピッチングの基本である。どうかその点に気づいて修正していってほしい。

■西武・小石博孝 球種別投球詳細
St=ストレート、Sl=スライダー、Cur=カーブ、Ch=チェンジアップ
vs右打者81球=St49、Sl20、Cur7、Ch5
vs左打者25球=St10、Sl9、Cur5、Ch1
20120503DATA6.jpg

独特なフォームから繰り出される投球に、考えあぐねてしまったイヌワシ打線

7回、打者27人に106球(1人当たり3.93、1イニング当たり15.14)、被安打4、3奪三振、2与四球、2与死球、0失点のクオリティスタート。

プロ2登板目にして初勝利となった小石だが、決して好投だったわけではない。投げた106球のうちボールカウントになったのが44.3%に当たる47球、四死球合計で4つと、前回同様、制球難に苦しむかっこうとなった。

左打者に対しては低めに球を集めていたものの、右打者には球が高めにうわずる傾向があった。そんな苦しい状況でも、なんとかゼロを並べることができたのは、球の出所が見づらい独特なピッチングフォーム、さらに楽天戦初顔合わせ、というところにあるだろう。

大久保コーチは、1順目までは球をよくみてその軌道を確認し2順目から勝負、という方針を立てていたという。

楽天打線のスイング率を確認してみると、

1順目、25.7% (35球のうち9球)
2順目、37.2% (43球のうち16球)
3順目、39.3% (28球のうち11球)


となっており、序盤小石の制球難が影響していたとはいえ、打順が2順目、3順目になるにつれて、スイング率も上昇するという、大久保コーチの方針を裏付けるかのような数字が出てくる。

参考までに、5/1の牧田に対しての楽天のスイング率を掲載する。

1順目、48.3%、(29球のうち14球)
2順目、53.3%、(45球のうち24球)
3順目、50.0%、(64球のうち32球)



独特な投法のため、初顔合わせの打者にとってはタイミングを合わせづらかったのだろうと推測できる。そのため、打者が考慮時間に入っている間は、美馬になとか踏ん張ってもらいたいところだったのだ。

■西武・小石博孝 配球図
※各コースの上段は直球、下段は変化球
20120503DATA5.jpg

上記配球図をみると、特に右打者の「ストライクゾーン高め」にストレートが20球(全体の41%)集まっているのが確認できる。この20球の内訳をみてみると、

空振り2個 (4回ホセ、4回ガルシア)
見逃しストライク9個 (1回高須2、2回ガルシア、4回牧田2、ガルシア、5回内村、高須、6回松井稼)

ストライク寄与ファウル2個 (5回高須、6回松井稼)
2ストライク以降ファウル3個 (2回嶋、5回内村2)

単打1個 (中堅へのライナーヒット、1回松井稼)
外野フライアウト3個 (いずれも右飛、5回内村、7回ガルシア、内村)


となっており、ヒットになったのは僅か1球、約半分が見逃しストライクになってきた。このデータや見逃しストライク率が20%に迫る数字だったのも、楽天打線が小石の独特なフォームに、腕を組んで考えこんでいたことを、よく表しているのでは?と思う。

【終】

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