〔記録〕マリナーズ 岩隈、3回3失点もメジャー初セーブ──5/30テキサスレンジャーズ戦に登板、その41球の詳細
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クマ、メジャー初セーブ
今週の前半、シアトルマリナーズは敵地アーリントンに乗り込んでテキサスレンジャーズとの3ゲームシリーズを戦っている。その3戦目が5/30(日本時間5/31昼)おこなわれた。
試合はマリナーズの一方的なワンサイドゲームで進んだ。強力な相手打線のお株を奪うかのような一発攻勢。相手先発ホランドを1番アクリー(4号3ラン)、4番モンテロ(7号2ラン)の一発などで2回途中でマウンドからひきずりおろすと、5番スモークの8号3ランなど二番手・建山も攻略。2回に8点、3回に8点、4回にも1点を加え、スコアSEA17-0TEXという17点の大量リードとなった。スモークは8回にも上原から3ランを記録し、終わってみればマリナーズ打線は20安打21得点の大爆発となった。
マリナーズの先発はビーバン。5回まで強力打線を散発の安打2本に抑えスコアボードにゼロを並べる好投をみせるも、6回に捕まってしまう。長打絡めて6安打を集められ、このイニング5失点。6回を投げ終えて79球・5失点でマウンドを降り、7回アタマからは二番手として岩隈が5/16CLE戦以来2週間ぶりのメジャー5試合目のマウンドに登った。
■岩隈久志 登板日別 投手成績

岩隈は7回に長打含む3本の安打を浴びて2点を失うと、8回には代打・スナイダーにフルカウントから四球を与えてしまうも、ここは低めのスプリットで8番モアランドを併殺網にかけさせて、難を切り抜ける。しかし9回、無死2,1塁のピンチで2番・ヤングに左翼へタイムリーを運ばれて、1失点。3イニングで3点を失う内容となったが、味方打線の分厚い援護点もあったため、3イニング投げたことでメジャー初セーブを記録している。
なお、イチローは今季初の休養日。川崎は8回にブレンダン・ライアンの代打で出場(ニ飛)、9回にはそのまま遊撃守備に就いて、この試合最後の打者の飛球を処理した。(マーフィーの遊飛)
■岩隈久志 球種別投球詳細

3回、打者15人に41球(1人当たり2.73、1イニング当たり13.67)、被安打5(ニ塁打3本含む)、奪三振0、与四球1、与死球1、失点3、自責点3。これで防御率は試合前の5.25から6.00に、WHIPは1.25から1.40に悪化した。
この試合の映像はまだ見ていない。そのため、記録から診た印象を書き綴ることになるのだけれど、一言で言ってしまえば、制球が甘く、不安定だったということなのかもしれない。
特に右打者に対してだ。下記配球図のとおり、右打者の中段(甘めのゾーン)に4シームが集まっていて、そこで3本の被安打を記録している。(7回のAゴンザレス中安、キンズラー左ニ、9回ヤング左安)。
20打数1安打10三振の被打率.050とここまで圧倒的な強さを発揮してきた決め球のスプリッターも、要所でコントロールがばらついたのでは?と診る。9回無死1塁で2-2からキンズラーに投じたスプリッターが抜けてデッドボールになった。また7回にはハミルトンに対して初球スプリッターから入り、ニ塁打を打たれている。なお、スプリッターで打たれた初の長打となっている。この球は恐らくストライクゾーン内で変化したのではないだろうか?(映像を見ていないのでなんともいえないが) .368の打率はMLBで4位、21本のホームラン、57の打点はいずれも1位、今のハミルトンに対しては少しでも甘くなるとヤられてしまうということなのかもしれない。
なお、初球スプリッターから入る例はこれが初。9回のベルトレーにも初球スプリッターから入っていた。このチャレンジは決して間違いではなく、相手打者が手のつけられないハミルトンであったこと、制球が甘かったことが打たれた原因のように感じる。
ところで、現在、岩隈が任されているロングリリーフは心身共に調整するのが難しい持ち場であることは、皆さん御存じのとおりだ。メジャー初登板となった4/20CWS戦からニ登板目の4/28TOR戦は中7日、次の5/7DET戦は中8日、同様に5/16CLE戦では中9日、そして今回5/30TEX戦は中13日となった。登板を重ねるたびに、登板間隔が長くなってきているのだ。
マリナーズというと先日、抑えを任されていたリーグが不調のため抑えから外れる事態が起きた。では当面抑えの代役は誰が担うのか?という記者陣の問いに、ウェッジ監督は、岩隈はロングリリーフができるためはずすわけにいかないので、その他のブルペン投手で状況に応じてやりくりしていく、報道によると、こんな趣旨の発言をしたという。
指揮官のこの発言が、どうにもこうにもひっかかってしまうのだ。長いイニングを投げることができるのはクマの特徴だけれど、その特徴を表向きの理由とし、ウェッジ監督の本音は、岩隈=重要所で任せるには疑問符がつく投手、という認識なのではないか?
■5/30TEX終了時 岩隈久志 被打率 被出塁率 被OPS

試合後「久しぶりの登板で感じは良くなかった。(セーブは)考えてもいなかった。やっぱり勝ちゲームで投げるのはいいですね」と語ったという岩隈。やっぱり勝ちゲームで云々のコメントから垣間見えるように、緊迫した試合展開でこそ投げてみたいという渇望が相当溜まっているのだなと感じる。
だが、その願いは、指揮官の岩隈を無視した頑なな投手起用と自身のかんばしくない成績から、当分、かなえられそうもない。クマが防御率をそれなりの数字に整えてくるには、今後10イニング無失点で切り抜けることが要求される(10イニングをゼロで抑えると防御率は3.60に改善する)。当面、茨の道は続きそうだ。
ダイジェスト映像を見た後、追記することがあれば追記していきたい。
■岩隈久志 配球図
※各コースの上段が4Seam、下段が変化球

■MLB5登板目 岩隈久志 全41球の詳細

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4/20CWS4回1失点、4/28TOR1回4失点、5/7DET3回1失点、5/16CLE4回1失点、
〔コラム〕岩隈投手がホームランを浴びないために必要なこととは?
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試合はマリナーズの一方的なワンサイドゲームで進んだ。強力な相手打線のお株を奪うかのような一発攻勢。相手先発ホランドを1番アクリー(4号3ラン)、4番モンテロ(7号2ラン)の一発などで2回途中でマウンドからひきずりおろすと、5番スモークの8号3ランなど二番手・建山も攻略。2回に8点、3回に8点、4回にも1点を加え、スコアSEA17-0TEXという17点の大量リードとなった。スモークは8回にも上原から3ランを記録し、終わってみればマリナーズ打線は20安打21得点の大爆発となった。
マリナーズの先発はビーバン。5回まで強力打線を散発の安打2本に抑えスコアボードにゼロを並べる好投をみせるも、6回に捕まってしまう。長打絡めて6安打を集められ、このイニング5失点。6回を投げ終えて79球・5失点でマウンドを降り、7回アタマからは二番手として岩隈が5/16CLE戦以来2週間ぶりのメジャー5試合目のマウンドに登った。
■岩隈久志 登板日別 投手成績

岩隈は7回に長打含む3本の安打を浴びて2点を失うと、8回には代打・スナイダーにフルカウントから四球を与えてしまうも、ここは低めのスプリットで8番モアランドを併殺網にかけさせて、難を切り抜ける。しかし9回、無死2,1塁のピンチで2番・ヤングに左翼へタイムリーを運ばれて、1失点。3イニングで3点を失う内容となったが、味方打線の分厚い援護点もあったため、3イニング投げたことでメジャー初セーブを記録している。
なお、イチローは今季初の休養日。川崎は8回にブレンダン・ライアンの代打で出場(ニ飛)、9回にはそのまま遊撃守備に就いて、この試合最後の打者の飛球を処理した。(マーフィーの遊飛)
■岩隈久志 球種別投球詳細

3回、打者15人に41球(1人当たり2.73、1イニング当たり13.67)、被安打5(ニ塁打3本含む)、奪三振0、与四球1、与死球1、失点3、自責点3。これで防御率は試合前の5.25から6.00に、WHIPは1.25から1.40に悪化した。
この試合の映像はまだ見ていない。そのため、記録から診た印象を書き綴ることになるのだけれど、一言で言ってしまえば、制球が甘く、不安定だったということなのかもしれない。
特に右打者に対してだ。下記配球図のとおり、右打者の中段(甘めのゾーン)に4シームが集まっていて、そこで3本の被安打を記録している。(7回のAゴンザレス中安、キンズラー左ニ、9回ヤング左安)。
20打数1安打10三振の被打率.050とここまで圧倒的な強さを発揮してきた決め球のスプリッターも、要所でコントロールがばらついたのでは?と診る。9回無死1塁で2-2からキンズラーに投じたスプリッターが抜けてデッドボールになった。また7回にはハミルトンに対して初球スプリッターから入り、ニ塁打を打たれている。なお、スプリッターで打たれた初の長打となっている。この球は恐らくストライクゾーン内で変化したのではないだろうか?(映像を見ていないのでなんともいえないが) .368の打率はMLBで4位、21本のホームラン、57の打点はいずれも1位、今のハミルトンに対しては少しでも甘くなるとヤられてしまうということなのかもしれない。
なお、初球スプリッターから入る例はこれが初。9回のベルトレーにも初球スプリッターから入っていた。このチャレンジは決して間違いではなく、相手打者が手のつけられないハミルトンであったこと、制球が甘かったことが打たれた原因のように感じる。
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