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〔比較〕昨年と今年の楽天イーグルスを比較してみた!──開幕17試合消化時点での得点力、攻撃力

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開幕して17試合を終え、楽天イーグルスは6勝10敗1分で現在パリーグの5位となっている。

残塁数がリーグ最多の130余を数えていることがファンの話題を呼んでいる。出塁し塁上を賑わせるものの、決めどころでの1本がなかなか出ず、4/22終了時で得点圏打率は148打数32安打の.216と低迷している。

このような現象は何も今年に限ったことではなく、昨年は5/5~5/14まで67イニング適時打に恵まれない苦しい時期があった。一昨年は交流戦明けの約1カ月間、同じように極度に得点がとれない季節があったのを思い出す。

毎年のことで僕らファンも慣れているはずなものの、なぜぼくらは残塁数にことさら頭を悩ませるのだろうか?

推測してみるに、アーリーワークの果実を信じているからかもしれない(かくいう僕も信じている)。打率ランキングに目を移すと、4/22終了時で嶋が.358で3位に、聖澤が.333で6位と好位置につけている点も、僕らファンに期待を抱かせる要因の1つになっているだろう。

しかし、実際のところ、どうなのか?

統一球導入2年目に入った今季、東北楽天は昨年の今頃と比べて、得点力、攻撃力という面で、はたして成長できているのだろうか?

というわけで、調べてみた。

比較するのは、昨年と今年、どちらも17試合終了時点での打撃データだ。昨年は震災の影響で開幕が4/12にずれこんだことから17試合消化は5/2ソフトバンク戦となっているので、あらかじめ御了承頂きたい。なお、昨年は17試合9勝8敗だった。

17試合終了時点での昨年と今年、打撃成績の詳細をまとめてみたのが下記表になる。


■楽天イーグルス攻撃陣 2011年、2012年の比較
20120423DATA10.jpg


これをみると、まず驚かされるのが、昨年と今年、得点はほぼ同じ、という点だ。

昨年は48点(1試合平均2.82)、今年は47点(同2.76)でほぼ変わらない。

得点と最も相関関係が高いOPSでもほとんど変わらない。昨年は.590、今年は.603。昨年より1分3厘若干上昇しているもののの、決定的な違いではなく、ほとんど変化なしと言っても差し支えない。

打率も昨年から.014の微増となったが、目立った差異ではない。アーリーワークで昨年よりヒットが出て塁を賑わせているように見える印象を受けるものの、実際は、ヒットは15本増えたものの、その分、分母となる打数も31増えているため、率でみれば明らかに上昇したとは言いづらいのだ。

目立った差異を示しているのは、下記の4つである。

◎三振
◎四球
◎出塁率
◎長打率


三振は昨年から27減となり、四球は21増となった。そのため、選球眼を表すBB/Kでは.254から.560と数字上では約2倍の大幅改善となった。

「数字上では」と書いたのは、あの強風・降雨という異例の悪天候で行われた4/3~4/5ソフトバンク3連戦でホークス投手陣が合計15個の四球を出しているからだ。楽天投手陣も10個の四球を記録しており、四球増は悪天候の影響が大きかったと言えそうで、そういう「下駄を履かせられている事情」もあり、昨年と比べて選球眼は改善傾向にあるものの、劇的に改善された訳ではない、ということだ。

出塁率、長打率でも目立った差異を確認できる。前述の要因があることで出塁率は昨年から.038増となり3割を記録している。一方、長打率は昨年から.025減となった。これは特に本塁打の本数が減ったことが大きいだろう。昨年は17試合で10本を記録(山崎3、松井稼2、ルイーズ2、聖澤1、嶋1、横川1)していたが、今年はここまで牧田2、フェルナンデス1、ガルシア1の計4本にとどまっている。


昨年も開幕直後、なかなか点が取れない試合が多かった。出塁することができずに苦しんでいたイメージがある。今年は冒頭で触れたように逆に出塁できてもつないで返すことができず、得点力不足に苦しんでいる。

しかし、偶然のいたずらなのか?野球統計学では必然なのか?昨年と今年、得点はほとんど変わらないのだ。

OPSもほとんど差異がなく、残塁数にいらいらさせられるものの、.590~.603のOPSだと48、47点取って普通、合格点ということになるのかもしれない。それ以上の得点をこのOPSで望むのは、ずうずうしいことなのかもしれない。

(この点はサンプルが2つしかないので全く確かなことは言えず、オフなど時間があるときにでも、過去の膨大なNPBデータをいじくって、OPSがどのくらい上昇すれば、どのくらい得点が増えるのか?を調べてみたいと思う)

それでは、どうすれば得点が上がったのか?と考えてみるに、昨年は四球を視野に入れた出塁を増やすことだったのでは?と思う。そして、今年は、やっぱり、長打力なのでは?という印象になるのだ。

さて、下記では、昨年も今年もまとまった打席数を記録している選手にスポットを当ててみたい。どちらも17試合終了時の打撃データになる。


■聖澤諒
20120423DATA3.jpg

昨年の今頃と比較すると、打率、出塁率、長打率(.317から.375へ)、OPSでも数値を上昇させてきている。昨日のホークス5回戦で実況アナが「今年聖澤はOPSを上げていきたいと語っていました」という趣旨の発言をしていたが、ここまではそれができているといえそうだ。

昨年は統一球に各打者戸惑いをみせるなか、聖澤はヒットを足で稼ぐことができていたという事情もあった。昨年はシーズントータルで内野安打は40本、内野安打割合は28.0%。昨年17試合終了時でも16本のヒットのうち内野安打は31.3%の5本を占めていた。今季はここまで24本中3本、12.5%となっている。

(内野安打を否定するつもりは全くないのだが)足で稼ぐヒットより、バットの芯に球をしっかり当てて、強い打球を打つことでヒットを量産している部分が、今季は多いと言えそうだ。


■嶋基宏
20120423DATA7.jpg

嶋も、打率、出塁率、長打率(.375から.415へ)、OPS全てで数値を上げることができている。昨年は経験したことのない懊悩の淵を味わったこともあり、打撃成績は低迷した。まだ17試合消化時点では.271あったものの、ここからどんどん数字を下げていくことになる。今季は難しいことを考えなくても身体が反応してくれるのだという。

主な捕手別OPSで確認すると、さすがに里崎の.904にはかなわないものの、鶴岡.633、伊藤.469、炭谷.371、細川.194を抑え、.839という高い数字を残し、他球団に対して、楽天の攻撃陣が現状持てる数少ない「強み」となっている。盗塁阻止率がかんばしくない点が懸念されるものの、よっぽどのことが無い限り、今シーズン今後も嶋が正捕手で間違いない。


■高須洋介
20120423DATA6.jpg

高須も、上記2名同様、4つの打撃指標でそれぞれ上昇している。(長打率は.293から.333へ)

開幕直後、銀次ら若手に出場の機会を譲ったが、再びレギュラーで戻ってきた。やはりこのベテラン好打者の力は、まだまだ楽天に必要だ。今季もその打棒で大いに助けられる場面が多々あるに違いない。サード守備もそつがなく、安心感がある。(それにしても、高須のことを悪く言う評論家やコーチ、首脳陣は1人もいないところが、この人の凄いところだと思う)


■松井稼頭央
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腰痛で出遅れた松井稼だが、昨年の数字と比べても、現状は悪い。個人的には、まだまだこれから・・・という思いで見守っている。腰痛は痛めるとやっかいで、あの小坂も腰痛で引退したようなものだから、守備面では特に不安を覚えるものの、なんとか打撃でチームをひっぱってほしいという思い。


■鉄平
20120423DATA8.jpg

いまだ打撃スランプのトンネルを彷徨っている鉄平。昨年の今頃も悪かったが、今年はさらに数字を落としてしまっている。ぼくらファンはどうしても打率3割打者の復活を強く願ってやまないものの、ここは一度その期待を封印し、等身大の鉄平を改めて見つめ直す時期にいい加減来ている気がする。

先日コメント欄でも意見を頂いたけれど、鉄平は守備力でもチームに大きな貢献をできる選手だ。その外野守備能力はリーグ有数で、牧田や聖澤と比べても遜色はない(いや、総合力では鉄平のほうが上をいくのでは?という声もあるかもしれない)。ここのところ、鉄平の先発起用は打撃でチームの足をひっぱることになるため止めてほしいという思いは変わらないものの、守備要員として1軍戦力として使い続けるのはアリだと思うようになってきている。(ただ、この場合、鉄平の打撃復調は、前述したように、バッターボックスで場数が踏めないため、諦めなければならないかもしれない)


さて、次は、ホセと山崎を並べてみた。楽天を退団して代打要員からオープン戦で結果を残し、ブランコの不調も相まって、常勝竜の開幕4番を勝ち取ったベテランの山崎。その山崎の穴を埋めるべくして久方ぶりに杜の都に戻ってきたホセ。彼らの打撃データはどうなっているのだろうか?


■フェルナンデス
20120423DATA5.jpg


■山崎武司
20120423DATA4.jpg


例年スロースターターと言われるホセ。今年もそんな傾向が見受けられるものの、昨年と比べれば今年の数字のほうがどうにか上である。

一方、山崎もスロースターターだが、昨年は春のパン祭り状態ですこぶる好調だっため、その数字と比べると、どうしても下がってしまう。本塁打がまだ出ていない点も、気になるところだ。セリーグの主な4番打者で本塁打が出ていないのは、山崎とラミレスだけなのではないだろうか。(常時勝つことを義務づけられている常勝軍団で地元・古巣の4番という責務は、楽天の4番とはまた違った意味合いで、重圧も大きいのかもしれない)

今季の山崎とフェルナンデス。ここまでの打撃成績を比べてみると、山崎に軍配が上がりそうだ。OPS、出塁率、長打率、打率の4項目でホセが山崎を上まわっているのは、1つもない。ただ、ホセはここ5試合20打数7安打の打率.350と当たりは出てきているので、ここから調子を上げていってほしい。

【終】

BGMはイーグルスのベスト盤。特にLife In The Fast Laneのしびれるギターリフを流しながら、本エントリを書きました。



◎◎◎関連記事◎◎◎
〔記録〕意外な事実(2)──楽天、昨年と今年のチーム打撃成績比較についての備考(2010.7.23)

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