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〔記録〕東北楽天の打撃成績をリーグ平均と比較するシリーズ第3回、今回は昨年パ最下位を記録した出塁率だっ!

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楽天イーグルス年度別チームスタッツをリーグ平均値と比較することで振り返ってみるシリーズの第3回目です。第1回目はOPSを、第2回目は長打率を取り上げました。(最下記の関連記事にリンク貼ってます)

第3回目となる今回は、出塁率と、その出塁率に大きく影響してくる安打以外の出塁率を表すIsoDです。

得点と最も相関関係にあるとされている打撃指標はOPSであることは第1回目で触れました。そのOPSは出塁率+長打率のため、長打率と同様、非常に重要なデータになってくるのです。ただ、OPSは出塁率と長打率が1:1の関係です。NPBの状況に則して言えば、1.5~1.6:1が近いということです。

『日本ハムに学ぶ勝てる組織づくりの教科書』によると、1試合平均得点とOPS、出塁率、長打率、打率の相関係数は下記のように記述されています。


・OPS:0.92222・・・
・出塁率:0.9016・・・
・長打率:0.8848・・・
・打率:0.8781・・・


相関係数が1に近ければ近いほど、得点と比較対象の打撃指標には強い関係にあると言えますので、正確に言えば、優先順位は、OPS>出塁率>長打率>打率・・・の順、と言えます。

さて、まず、出塁率の推移を確認してみましょう。


■楽天イーグルスのチーム出塁率、年度別推移グラフ



楽天の出塁率のパリーグ順位は、2005年の5位を皮切りに、4位、2位と右肩上がりできて、2008年には遂にパリーグ1位を獲得。翌2009年は2位、最下位に沈んだ2010年は5位、そして昨年は球団史初のパリーグ6位になってしまいました。

リーグ平均との差異を再確認してみますと、2005年-.016、2006年-.003、2007年+.006、2008年+.012、2009年+.002、2010年-.008、2011年-.010、となっています。

上記グラフから、出塁率の数字のみでも、リーグ平均との差異という視点からでも、また、前述したようにリーグ順位でも、イーグルスの出塁力が最もあったのは2008年シーズンであったことが確認できるのです。

一方、最も出塁できなかったシーズンは、出塁率だけで判断するなら2011年、リーグ平均との差異で判断すると2005年になります。いずれにせよ、昨年は創設年と“どっこいどっこい”の最悪シーズンだったということです。

次に、安打以外の出塁率を診るIsoDをグラフでチェックしてみます。


■楽天イーグルスのチームIsoD、年度別推移グラフ
20120219DATA2.jpg


球団創設シーズンとなった2005年はリーグ平均を下回る.057だったものの、2年目には平均に追いつき、年々右肩上がりで改善を重ね、遂に2009年には.069を記録しています。しかし、一転、2010年、2011年はリーグ平均を下回る数字となりました。

昨年はOPS、長打率がパリーグ5位、打率、出塁率、IsoDがパリーグ最下位になっており、主な打撃成績は散々、得点力不足が最も露呈してしまったシーズンでした。(では、なぜ9月中旬まで3位争いできたか?と言えば、ひとえに田中将大の大活躍によるところが大だった、ということになります)

リーグ平均との差異は、2005年-.004、2006年±0、2007年+.006、2008年+.005、2009年+.002、2010年-.001、2011年-.004、です。

次に、規定打席到達の打者対象のパリーグ出塁率ランキングで、楽天の打者が何位に何人ランクインしているか?を年度別に調べてみました。選手名の赤字はリーグ平均以上を記録した打者、青字はリーグ平均を下回った打者を表しています。(カッコ)内はIsoDです。


2005年:リーグ平均.328 (IsoDリーグ平均.057)
17位・・・山崎武司.342 (5位・・・.076)
19位・・・吉岡雄ニ.335 (.061)
23位・・・礒部公一.325 (.053)


出塁率、IsoDともにリーグ平均を上回るのは山崎と吉岡の2人ですが、両人とも出塁率ランキングでは平凡な順位に止まっています。


2006年:リーグ平均.323 (IsoDリーグ平均.062)
5位・・・高須洋介.373 (10位・・・.073)
6位・・・フェルナンデス.370 (12位・・・.068)
14位・・・リック.357 (26位・・・.042)
17位・・・鉄平.352 (21・・・.049)
25位・・・山崎武司.332 (3位・・・.091)


規定打席に到達した5人全員がリーグ平均以上の出塁率を記録。これが功を奏し、前年から大きく出塁率を改善させることに成功、リーグ平均まであと僅かのところまで肉薄しました。出塁率、IsoD共に上々の高須、フェルナンデスの貢献が特徴的です。山崎は打率がリーグ平均.261を2分下回る.241も、IsoDがパ3位の.091という高さを記録したため、出塁率では平均を上回りました。


2007年:リーグ平均.321 (IsoDリーグ平均.065)
3位・・・リック.380 (25位・・・.050)
11位・・・山崎武司.359(4位・・・.098)
19位・・・渡辺直人.338 (10位・・・.069)
20位・・・高須洋介.334 (24位・・・.051)
23位・・・礒部公一.326 (26位・・・.050)
30位・・・鉄平.311 (17位・・・.056)


出塁率、IsoDの両値でリーグ平均を上回ったのが山崎と渡辺直。出塁率ランキング3位を記録したリックの働きは大ですが、IsoDは平均を下回るもので、決して四死球で出塁するタイプではなかったことが再確認できます(誤解を招かないように書きますが、リックはOPSでパ9位となる.813を残しており、活躍度はピカイチでした)。

規定打席未満では387打席で出塁率.389、IsoD.069を残した草野の働きが目立ちます。


2008年:リーグ平均.328 (IsoDリーグ平均.067)
8位・・・山崎武司.372 (3位・・・.095)
10位・・・フェルナンデス.368 (13位・・・.067)
11位・・・リック.365 (26位・・・.033)
14位・・・渡辺直人.354 (2位・・・.103)
16位・・・鉄平.345 (10位・・・.074)
18位・・・高須洋介.338 (18位・・・.056)


規定打席到達者全員がリーグ平均を上回る出塁率を残したのは2006年以来。2006年は5人ですが、2008年は1人増えて6人で達成、また、ランキングも底上げされて、上位に名を連ねる結果になりました。規定打席未満では、205打席の中島が.397(IsoD.082)、157打席のセギノールが.408(同.084)という高い出塁率を残しています。


2008年、渡辺直人と山崎武司のIsoDが平均だったら・・・


この年、IsoDランキングで2位、3位にランクインした渡辺直人と山崎武司。この両人のIsoDがリーグ平均だったら、チーム成績はどのように変化したか?を調べてみました。

両人の元の成績の数字をいじくり、IsoDがリーグ平均になるよう調整します。そのいじくった数字の増減をチーム成績から足し引きしてみたのが、上記表です。

出塁率は.340から7厘下がり.333、IsoDは.067から6厘下がってほぼリーグ平均の.061になります。


2009年:リーグ平均.334 (IsoDリーグ平均.069)
3位・・・鉄平.391 (19位・・・.065)
11位・・・草野大輔.364 (23位・・・.059)
12位・・・渡辺直人.360 (10位・・・.083)
25位・・・山崎武司.332 (9位・・・.086)


2005年~2008年まで4年連続で規定打席到達・リーグ平均を上回る出塁率を残してきた山崎が、この年(楽天で)初めてリーグ平均を僅かながらも下回る結果になりました。

規定打席未満で目立つのは、317打席のリンデンが出塁率.366、IsoD.074、236打席の高須が出塁率.361、IsoD.057となっています。


2010年:リーグ平均.336 (IsoDリーグ平均.064)
7位・・・鉄平.391(12位・・・.073)
9位・・・嶋基宏.380 (16位・・・.065)
25位・・・聖澤諒.335 (26位・・・.044)
28位・・・中村紀洋.329 (20位・・・.062)
30位・・・山崎武司.303 (18位・・・.064)


リーグ平均を上回る出塁率を記録したのは、7位の鉄平、9位の嶋、2人のみです。2005年の2人を皮切りに、5人、5人、6人、3人ときて、この年の2人というわけなのです。しかも、嶋は下位打線での起用で、上記で高出塁率を残した打者と比較すると、どうしてもチーム出塁率に与える好影響は少なくなってしまいます。2005年からリーグ平均をまとまった差異で上回ってきた山崎のIsoDが、遂にリーグ平均値になってしまいました。

規定打席未満では、425打席の渡辺直人が出塁率.353、IsoD.088、304打席の内村が出塁率.367、IsoD.063を残しています。


2010年、もし山崎武司が二冠王を獲得した2007年と同程度の打率、IsoDを残すことができていたら・・・
20120219DATA4.jpg

山崎の元の成績をいじくって、打率.261、IsoD.098近くになるように調整します。その増減分をチーム成績から足し引きしてみます。

チーム出塁率はリーグ平均.336に迫る.335に改善、IsoDはリーグ平均.067を僅かに上回る.068となります。


2011年:リーグ平均.308 (IsoDリーグ平均.053)
12位・・・聖澤諒.338 (17位・・・.050)
16位・・・高須洋介.330 (16位・・・.052)
25位・・・松井稼頭央.294 (25位・・・.034)


どうしてこうなった?! あまりにもお粗末な結果になってしまった2011年。リーグ平均出塁率を上回ったのは12位の聖澤、16位の高須の僅か2人だけ。出塁率ランキングTOP10から楽天選手の名前が消えたのはトホホなことに2005年以来になりました。

平均を上回った聖澤、高須ですが、IsoDはリーグ平均付近、もっともっと四球を視野に入れた出塁ができていれば、出塁率も上がってきたと思うのですが、どうやら聖澤選手にはその思想が無いらしいです(ガクッ!)(コチラのインタビュー記事参照

規定打席未満で印象的なのは、291打席の草野が出塁率.337、IsoD.091を記録しています。



ここまでざーっと概観してみて思うのは、バットコントロールに非凡なものを持つ好打者タイプは多いものの「安打出塁=四死球出塁」と考える、渡辺直人や井口のようなタイプの選手が、あまりにも少ないのでは?ということです。鉄平、高須、草野、嶋、内村、聖澤・・・といった選手には、それぞれバットマンとして魅力的な部分を持っているだけおに、もっともっと四球を選ぶことができる下地はあると思うのですが・・・

また、やっぱり、山崎武司の存在は、大きかったですね。ホームランを始めとする長打がある打者には、どうしても、投手はストライクゾーンの厳しいところを狙って投げてきますから、その分、ボール球も増え、四球出塁のチャンスも増えてきます。

楽天にはそういう“怖さ”がなかったですから、四球出塁が増えるという意味においても、デーブ大久保コーチ主導のアーリーワークの成果が、今年どのように花開くのか?楽しみです。

最後に、マネーボールの一節を引用(笑)

打者はすべて、ホームランを放つパワーを養え。本塁打の可能性が高ければ、相手ピッチャーは慎重になるので、四球が増え、出塁率が上がる。(「マネー・ボール」103頁より)

【終】


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