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〔記録〕09年パ首位打者の打撃不振をデータから探る(3)──鉄平が対左.198しか打てなかったその理由

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〔記録〕楽天イーグルス・鉄平、2011年ボールゾーン・スイング率

〔記録〕楽天イーグルス・鉄平2011年ゾーン・コース打率&球種打率

に続く「09年パ首位打者の打撃不振をデータから探る」シリーズ第3回目。

今回はvs左投手のゾーン・コース打率を用いて、その打撃不振をデータから探ってみたい。


■vs左投手
打率.198、111打数22安打、1本塁打、23三振、1四球
20120118DATA3.jpg
20120118DATA6.jpg


出塁率に直結したvs左投手打撃成績

左投手との対戦がかんばしくなかった。この点もスランプの大きな要因だ。

もし鉄平が前年と同じ率を左投手相手に残していたら、シーズン打率は.228から.265まで改善された計算になるからである。

左投手の打撃成績悪化は、出塁率にも大きな影響を及ぼしていた。

昨年の鉄平は例年と比較して四球を獲得する頻度が少なかったが、これも左投手から獲得することができなかったからに尽きる。右投手からは16個の四球を選ぶも、左投手からは僅かに1個。四球1個得るのに何打席必要か?その頻度を診る「打席÷四球」で確認すると、下記の結果になる。


●楽天・鉄平 vs左投手の年度別「打席÷四球」
2006年・・・30.50
2007年・・・18.33
2008年・・・10.69
2009年・・・17.73
2010年・・・8.58
2011年・・・119.00


前年は左投手から8.58打席で1個獲得したのに対し、昨年は119打席で1個である。
このように、昨年左投手から「全くといってよいほど」四球を獲得できなかった。

なぜ左投手から四球を獲得できなかったか?

左投手相手のボールゾーン・スイング率を調べてみた。
(カッコ)内は2ストライク以降


●楽天・鉄平 2011年 左右投手別ボールゾーン・スイング率
全体・・・21.7% (34.1%)
vs右・・・20.6% (31.3%)
vs左・・・23.9% (40.0%)


21.7%という全体の数値は楽天選手の中でボール球に手を出す頻度が少ないといえるものの、左投手になると数値が悪化、さらに2ストライク以降の追い込まれた状況では40.0%、10球に4球は手を出しにいっていることが確認される。右投手対戦時よりも左投手相手のときにボール球に手を出していた。このことが四球を選べなかった理由の1つだと思う。


左投手相手に率を残せなかったのは、なぜか?

上記の球種打率表をご確認いただきたい。

基本となるストレートも.260。御世辞にも良いとはいえない。前年は左投手のストレート打率は.338だったことを考えると、低すぎる。特にストライクゾーン(以下Sゾーン)の外角に入ってくるストレート(18打数3安打)や、内角の中段の高さに決まるストレート(5打数0安打)に対して、結果が残せていなかったのも、気になるところ、なのだ。

だが、それ以上に、最も懸念されるのは、左投手が投げてくるスライダーに対して対応できていない点だ。
前年は.292を残した(65打数19安打)。ところが、昨年は40打数5安打で僅か.125である。

そこで左投手のスライダーのゾーン・コース打率を作成してみた。(下記参照)


■vs左投手スライダー



Sゾーンの真中に入ってくるスライダーに対しては6打数3安打の.500を残すものの、「外角」「低め」のスライダーを全く打てていないことがわかる。

ここで疑問が浮かんでくる。

上記図だけをみると、鉄平は打者から離れていくアウトコースのスライダーを多く打っているように感じる。また、ヒットになりやすい高めに浮いたスライダーより、なかなかヒットにはつながらない低めに決まったスライダーばかりに手を出しているような印象を受ける。


わざと?難しいスライダーを打ちにいっていたのだろうか?
(または、打たされていたのだろうか?)

そこで、左投手が鉄平に投げたスライダー全124球を配球図におこしてみた。

スライダーがどのゾーンに何球投げられ、鉄平は何回バットを振りにいって、何回ファウルになり、何回空振りしたのか?を確認する表を作成してみた。それが下記図になる。


■鉄平vs左投手スライダー全124球配球図
20120119DATA3.jpg


各マス目、上段からスイング率、球数、スイング数、ファウル数─空振り数、となっている。
ピンクの網掛けは好結果が出たゾーン、水色は打てなかったゾーン。

例えば、6打数3安打1本塁打の打率.500を記録した「Sゾーン真中スライダー」を例に説明してみよう。
左投手が鉄平に対して投げたSゾーン真中のスライダーは昨年8球あった。
そのうち、鉄平は8回バットを振りにいった。スイング率は100%となる。
バットを振りにいった8回のうちファウルになったのが2回、空振りしたのは0回だ。
左投手が8球投げ、鉄平が8回バットを振りにいって、ファウルになったのが2回、残り6回がフィールドに飛んで打席結果が出た(6打数3安打の打率.500)、というわけだ。

これを踏まえて、上記図をみると、僅か2回(2打数0安打)しか打席結果が出ていない「Sゾーン高めスライダー」に対して、実際はバットを振りにいっていることが確認できるのだ。

左投手はSゾーン高めに15球スライダーを投げた。
鉄平はそのうち12回バットを振りにいった。(スイング率80.0%)
ヒット性の当たりになりやすい「Sゾーン高めスライダー」を積極的に打ちにいっているといえる。
だが、10回で捉えきれずファウルになってしまったのだ。
甘いスライダーをファウルにしてしまい、仕留めることができなかったのだ。

同様に他のゾーン・コースもみていく。


「Sゾーン真中低めスライダー」・・・相手投手は6球投げてきた。鉄平はその全てに対しバットを振りにいっていたが、1回はファウルになり、5回は打席結果が出て5打数0安打だった(5/13ロッテ戦で成瀬から右邪飛、6/18阪神戦で能見から右飛、7/13ソフトバンク戦で和田から一邪飛、7/15オリックス戦で高宮から右飛、10/8ロッテ戦で成瀬から中飛)。スイング率が100%ということを考えると、鉄平はここのスライダーを甘い球、打てる球と判断してバットを振ってきているわけである。しかし、結果が出なかった。そのように考えられる。

「Sゾーン外角中段スライダー」・・・ここは9打数1安打3三振の打率.111を記録した苦手のコース。投手は13球投げ、そのうち11球で手を出しにいき、ファウルが1回、空振りが3回(いずれも空振り三振)、犠牲フライが1回、ヒットが1回、凡打が5回になった。13球のうち11球でバットを振っていることから、ココも鉄平は打てる!と思って振りにいっているのかもしれないが、空振りすることは少なくバットに当たるものの、凡打になるケースが多かった。

「Sゾーン外角低めスライダー」・・・5打数0安打を記録したココのスライダーは鉄平にとって最も厄介と言えそうだ。投手は20球投げ、鉄平は15回でスイング。スイング率75.0%はSゾーン内で低い数字で、打ちづらい苦手なコースだからこそ手を出しにいく頻度・割合が減っていたと考えることができる。バットを振りにいった15回のうち実に9回が捉えきれずにファウルになってしまっている。

「ボールゾーン外角低めスライダー」・・・ストライクゾーンからボールゾーンに変化するスライダーであり、投手にとっては理想球、打者にとっては最も打ちづらい球になる。相手投手は19球投げ、鉄平選手は11球見送り、9球で手を出しにいくが(スイング率47.4%)、9球すべてで空振りを喫し、そのうち4球が空振り三振の結果球になっている。


さて、前述の疑問、わざと?難しいコースやゾーンのスライダーを打ちにいっていたのだろうか?(または、打たされていたのだろうか?)への問いは、No、と言えそうだ。

上記で確認したとおり、鉄平は、甘い球とされる「Sゾーン高めスライダー」も積極的に打ちにいっていた。しかし、仕留めることができずファウルを打たされるかたちになってしまった。ココでヒットを量産できなかったことが、成績悪化につながっていた。


最後に、高低別、内外角別に確認してみたい。


●スライダー全124球の高低別、内外角別
高め・・・21球(16.9%)
真中/中段・・・28球(22.6%)
低め・・・75球(60.5%)

内角・・・14球(11.3%)
真中・・・30球(24.2%)
外角・・・80球(64.5%)


相手投手はヒットを打たれまいと「低め」に「外角」にスライダーを集めてきた。「真中」や「高め」のスライダーを確実にヒットにつなげていくことも大切だが、一方で「外角」「低め」のスライダーに対してなんらかの対応策が急務だ。


さて、前回エントリと今回あわせて、鉄平の打撃成績が散々だった3つの理由をまとめてみると、このようになりそうだ。


鉄平の打撃成績が散々だった3つの理由


●昨年のホットゾーンでヒット量産できず・・・量産可能な外角高めが一転、苦手に
●外角球にお手上げ状態・・・対戦投手の左右や球種に関わらず、打てなかった
●左投手のスライダーに苦慮・・・甘いコースはファウルに、難しいコースは空振りや凡打に


記録から言えることは、このぐらいでは?と思う。

後はどなたかバッティング技術に詳しいイーグルスファンがこのエントリを補完する詳細な説明をしてくれることを期待したい。【終】


◎◎◎関連記事◎◎◎
〔記録〕09年パ首位打者の打撃不振をデータから探る(1)ボールゾーン・スイング率
〔記録〕09年パ首位打者の打撃不振をデータから探る(2)ゾーン・コース打率、球種打率
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