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〔記録〕犬鷲外野守備陣の実力を測る!(その2)──走者の進塁、本塁突入を阻む「抑止力」を調べてみた!

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先日30~40分直接お話しをお伺いする機会に恵まれました。2011年のシーズンを振り返っていただきました。
・開幕戦を振り返って
・苦しかった夏場の過密日程、それを乗り越えての球団初の全試合出場
・自己との戦いだった「年間50盗塁」
・盗塁王争いのさなか、打順が9番に固定された、その真相とは?
・2012年の目標は「年間60盗塁」
・聖澤選手がバント作戦で狙うもの
・ノムラの教えで出塁率改善だ!

URLはこちら↓↓↓です。
http://tan5277.blog104.fc2.com/blog-entry-847.html



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先日、被二塁打、被三塁打を調べることで犬鷲外野守備陣の実力を考えてみた。

・〔記録〕犬鷲外野守備陣の実力を測る!(その1)──2011年 パリーグ 球団別 被二塁打、被三塁打数

打たれた二塁打、三塁打の数が前年より増えたか?減ったか?で「おぼろげながらも」外野手の守備範囲を推測できるのでは?という趣旨だった。

今回は外野手の肩の強さ、それに伴う抑止力を調べてみたい。

塁状況が1塁で相手のバッターが外野にヒット(単打)を記録した場合、外野手の処理能力や肩力、送球能力が劣っていれば、1塁走者は容易に3塁を狙うはずだ。逆に、好外野手の場合、1塁走者は2塁を蹴ることを断念してストップするはずである。

同様に塁状況が2塁または2,1塁の得点圏とき、相手打者が外野に単打を放った場合、外野手の守備力の優越によって、2塁走者が本塁突入するか?3塁ストップするか?その判断が分かれることになる。もちろん、アウトカウントや点差、イニング状況など試合展開でも変わってくるとは思うが、判断材料で同等もしくはそれ以上に重要視されるのが、外野手の守備能力だと思う。

そこで、これら2パターンで楽天の外野手はどれだけのパフォーマンスをしたのか?2010年と2011年を調べてみました。(球団オフィシャルサイト試合速報を下に記録集計しました)


■塁状況が1塁で相手打者が外野に単打を打った場合


まずは、1塁⇒3塁だ。

2010年は塁状況が1塁で相手打者に外野への単打を打たれたケースは144回あった。そのうち26.4%にあたる38回で1塁走者の3塁進出を許し、106回で2塁ストップとなった。

2011年、このようなケースは117回あり、そのうち26.5%にあたる31回で3進を許し、84回で2塁ストップとなり、1回は1塁走者が三進を狙うも外野からの好返球(鉄平)で3塁タッチアウトに、1回はスタートを切っていた1塁走者が本塁突入を試みるも、これまた好返球(鉄平)で本塁タッチアウトになった。(これら2例は厳密な意味では三進を許しているのだが、アウトになったため、ここでは対象外としている)


相手の三塁進出、最も防ぎたい場面で防げなかった2011年

2010年の26.4%、2011年の26.5%、塁状況が1塁で外野に単打を打たれたとき、1塁走者に三塁進出を許した割合は、ほぼ同じ数値を示した。しかし、果たして本当に同じといえるのか?

上記表では0アウト、1アウト、2アウトの合計のため詳細なアウトカウント別のデータが判らない。1塁走者に3塁へ進まれたとしても、0アウトのときと2アウトのときとでは、失点リスクはまるで違ってくる。もちろん、1塁⇒3塁を最も許してはならないのは0アウトの時だ。無死3,1塁(または3,2塁)という状況は相手側のまたとない絶好機で、守備側は絶対絶命の危機になる。

ということで、0アウトのときを調べてみた。


●ノーアウト1塁で相手打者が外野に単打を放った場合
2010年・・・21.4%、42回のうち9回で三進を許した
2011年・・・25.0%、32回のうち8回で三進を許した



上記のとおり、最も防がなければならないノーアウトの時、2011年のほうが悪かったと言える。


両翼に改善点も、聖澤が守る中堅では好健闘!

次に、守備位置別に確認してみたい。
(守備位置・・・2010年⇒2011年)


左翼・・・16.4%⇒21.7%
中堅・・・42.1%⇒21.6%
右翼・・・25.5%⇒38.2%



聖澤が守る中堅では、2010年三進を許した割合は実に42.1%を記録したが、2011年は21.6%まで減らすことに大きく成功している。一方、左翼、右翼では前年より増加してしまった。

1塁走者が最も三進しにくい状況は左翼単打の時である。打球が飛んでいった方向に向かって三進する訳だから、打球が飛んだ方向から離れて走っていく右翼単打の時と比較すると、その難易度は一目瞭然である。その左翼では2010年リンデン、草野がよく走者の三進を防いでいたが、2011年は中村真人が三進を多く許してしまったかな?という印象だ。下記でみるように中村は2塁走者の本塁突入を良く防ぐ活躍をみせてくれたが、一方、1塁走者の三進はかんばしくない結果になった。

1塁走者が三進しやすいといえる右翼単打。イチローを見れば判るように、これをいかに防ぐか?が右翼手の見せどころの1つとなっている。鉄平は2010年23.3%という数字を残したが、2011年は41.2%と17.9%も上昇、横川も6回のうち4回で三進を許すかたちとなり、全体でも25.5%から38.2%に悪化した。

聖澤が守る中堅では健闘をみせたものの、両翼で問題があったといえそうだ。


■塁状況が2塁または2,1塁、相手打者が外野に単打を打った場合
20120115DATA2.jpg

2010年、このような状況は115回あり、2塁走者が本塁生還を許したのは66.1%に当たる76回を記録した。残り39回のうち、30回は2塁走者が3塁ストップ、8回は外野手のバックホーム好返球でタッチアウトに(鉄平3、聖澤2、横川1、リンデン1、牧田1)、1回は外野からの好返球で2塁走者が三本間で挟死、という内訳だ。

2011年は113回のうち59.3%に当たる67回で2塁走者の本塁生還を許す結果となった。残46回の内訳は、37回が3塁ストップ、9回が外野手のダイレクトまたは中継を経由した本塁好返球でタッチアウトになった(聖澤3、中村2、鉄平2、中継2)。

本塁生還を許した割合、2010年は66.1%、2011年は59.3%。2011年のほうが約6.8%相手の本塁生還を防いでいたといえる。


2塁⇒本塁、全体では改善傾向も、緊迫した場面では悪化

もっと細かく調べてみる。2塁走者の本塁生還はそのまま失点に繋がるため、どんな状況でも防いでいきたい場面だが、その中でも特に防ぎたい場面は下記の2場面だ。


●スコア0-0の時、外野単打で2塁走者の本塁生還を許した割合
2010年・・・50.0%、18回のうち9回で本塁生還を許す
2011年・・・64.4%、25回のうち16回で本塁生還を許す


●終盤7回以降、1点リード、同点、1点ビハインドの接戦で、外野単打で2塁走者の本塁生還を許した割合
2010年・・・66.7%、6回のうち4回で本塁生還を許す
2011年・・・80.0%、20回のうち16回で本塁生還を許す



すると、上記のとおり、今度はどちらも2011年のほうが悪い結果となった。
(いずれも2011年のほうが分母が増加しているのは、これも統一球の影響だろう)

守備力も大きく問われてくる緊迫したシチュエーションでは、2011年は前年を下回るパフォーマンスになっていたと推測できる。


目覚ましい抑止力をみせたのは?

最後に、選手別のまとめをしてみたい。


聖澤諒(中堅)・・・夏バテの影響等で広い守備範囲も2010年と比較するとやや狭くなった。2010年は1塁走者の三進を多く許していたが、2011年明らかな改善がみられた。(42.1%→22.2%)

鉄平(右翼)・・・右翼で起用された時の鉄平は、打撃不振が守備にも暗い影を落としていたと言えそうだ。好プレーはあったものの、一方、拙いプレーも散見された。2011年と比較すると被三塁打が右中間~右翼で急増した事実等から、守備範囲もやや狭くなっていたのでは?と判断できそうだ。2塁走者の本塁生還はその抑止力で前年同様よく防いでいたものの、1塁走者の三進の抑止力は悪化する結果に。

牧田明久(右翼)・・・とにかく、その強肩が走者の進塁をよく抑止していたことがデータから伺える。1塁走者の三進を許した割合は18.2%、2塁走者の許本塁生還率は28.6%。群を抜く低さであり、相手側も牧田の強肩を相当恐れていたと判断できるのだ。2011年キャンプ前、首脳陣は「右翼=牧田」構想を掲げたが、なるほど、頷ける点である。

中村真人(左翼)・・・守備範囲は決して広いとはいえない。このことは1塁走者の三進を許した割合が多い点からも想像できる。守備範囲が狭いため、他選手にとっては通常の打球も中村にとっては守備範囲ぎりぎりとなり、その打球を捕球処理するのに手いっぱいで送球までの動作が遅れてしまったのかな?とイメージすることもできる。一方、決して肩は強くはないものの、補殺を8個記録するなど、特に2塁走者の本塁突入を好返球で阻止するなど良く防いでいたという印象。中村真人の出来る範囲で良いパフォーマンスをみせてくれた、といえそうだ。

【終】


◎◎◎関連記事◎◎◎
犬鷲外野守備陣の実力を測る!(その1)──2011年 パリーグ 球団別 被二塁打、被三塁打数
2011年パリーグ主な中堅手のレンジファクターと楽天・聖澤諒選手の主なファインプレー

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