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〔記録〕弱点を徹底して突かれてしまった典型例──楽天イーグルス、ランディ・ルイーズ選手2011年ボールゾーン・スイング率

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引き続き、打者がボール球に手を出す頻度・割合を診るため、「マネーボール」原作226ページに出てきたボールゾーン・スイング率を調べている。

242ページをめくってみると、このようなくだりが出てくる。

ノーアウト1塁にジャスティス。ミゲル・テハダが打席に入る。ただこれだけで、まだ開幕まもない時期なのに、ビリーは腹を立て始める。
「おやまあ」と吐き捨てる口調。「“ミスター・なんでも振ります”のおでましか」
わたしは、さっきの一覧表を確認した。2002年はじめの現時点で、テハダはたしかに“ミスター・なんでも振ります”らしい。


そう、ミゲル・テハダのボールゾーン・スイング率はアスレチックス内で最悪の38%を記録していたのだった。

2011年楽天イーグルスの“ミスター・なんでも振ります”といえば、ランディ・ルイーズ選手である。去る11/14、塩川選手、平石選手、金炳賢投手らと共に戦力外通告となった。

2010年シーズン途中に来日。前半戦は順応に苦しむも後半戦打率3割を残し、シーズントータルでは打率.266、12本塁打というまずまずの活躍をみせたルイーズ選手。長打力不足に悩まされているチーム事情でその打棒を期待されて今季もイーグルスでプレーしたが、僅か38試合、135打席の出場、打率.195という成績に止まった。7/18に右肩薬指剥離骨折から戦列復帰した山崎選手と入れ替わりでファーム落ちし、再び1軍の舞台に帰ってくることなく、チームを去ることになった。

実は、ぼくは開幕前、ルイーズ選手に期待していた。昨年は打率こそ.266だったが、バットに球が当たった時の打率は.446という素晴らしい率を残していたからだ。もちろん、これはBABIPの変形版であるため、多少の心配はあったが、心配よりも夢を買うほうを選択した、というわけだ。

長打力は非凡なものをみせていた?!

ところが、こんなかたちになってしまったのだが、今季打撃低迷で終わったルイーズ選手の良いところを1つ指摘しておきたい。

純粋な意味での長打力(※長打率だと単打もカウントされてしまう)を診断するIsoP(長打率-打率)をみると、昨年が.184(リーグ平均.133)、今年が.180(同.097)なのだ。この.180がどのくらい凄いのか?というと、規定打席到達者内でのパリーグIsoPランキングで、1位・中村剛也の.331、2位・松田宣浩の.229と3位・中田翔の.171の間に割って入るほどの値になるのだ。

長打力は今季も健在であったことが確認できる。事実、25本のヒットのうち、11本が長打となっている。(5二塁打、6本塁打)

たらればになってしまうが、鉄平選手や岩村選手らがそれなりに打てていて、ルイーズ選手が打線の下位で打つような打順が組めていたとするならば、打率は2割前半だったとしても、ホームランは20本前後打っていたのでは?と思う。

さて、こんな表を作成してみた。



これは、対戦投手がルイーズ選手に球数を全部で何球投げたのか?その中でルイーズ選手はどのくらいの頻度でバットを振りにいっていたのか?バットを振りにいって空振りした割合、ファウルになった割合はどれくらいだったのか?を診る表である。

スイング数の割合は球数が分母となっている。空振、ファウルの割合はスイング数が分母になっている。

2球に1球はバットを振りまわしていたルイーズ選手

つまり、ルイーズ選手は2球に1球、バットを振りにいっていたことが確認できる。
バットを振りにいった中で4割が空振りになり、3割がファウルに、そして残り3割がバットに球が当たって凡打や安打になった。

この傾向は打率.266の昨年と打率.195の今年とほぼ同じ。極端に数字が変化した部分は見当たらない。

◎スイング割合・・・昨年54.0% ⇒ 今年55.0%
◎空振り割合・・・昨年42.2% ⇒ 今年40.1%
◎ファウル割合・・・昨年31.7% ⇒ 今年30.3%


ルイーズ選手は昨年と同様のスタイルで臨んでいたことがイメージできる。バットをぶんぶん振りまわす特徴は、恐らく長年染み付いたその選手の個性だろう。であるからして、一朝一夕には改善できないのかもしれない。

いや、もっと正確に言うなら、今季ぶんぶん丸だったルイーズ選手だが、空振りする頻度は昨年から2.1%減少しているのだ。

では、なぜ打率が1割台と低迷してしまったのだろう?

結論から言ってしまえば、空振りするコースが変化したからだと思う。

つまり、ストライクゾーンの球に対してバットを振りにいく割合が減り、ボールゾーンでスイングしにいく割合が増加していた、、、というより、相手がボール球ばっかりを投げてきて、ボール球に手を出す頻度が増していた。相手は意図的にボール球を多く投げてきた。それにひっかかってしまった。そう言えると思う。



上記はルイーズ選手の選球眼をチェックする表である。特に顕著なのは、四球を選びとる頻度「打席÷四球」が悪化している点だ。昨年はリーグ平均を若干下回る値も、今年はリーグ平均より3.97打席悪くなっている。

見きわめれば四球になったケースでもバットを出しにいったため、四球が少なくなったと言える。

さて、ボールゾーン・スイング率を確認。


■全体:36.3%
20111224DATA2.jpg

ルイーズ選手のボールゾーン・スイング率は36.3%を記録した。この値は下記のとおり、これまで調べてきた選手の中でダントツでワースト1位、まさに“ミスター・なんでも振ります”だった。


●ボールゾーン・スイング率〔全体〕
・ルイーズ・・・36.3%
・聖澤諒・・・26.4%
・松井稼頭央〔左打席〕・・・25.5%
・ガルシア・・・24.8%
・松井稼頭央〔右打席〕・・・23.9%
・内村賢介〔左打席〕・・・23.1%
・横川史学・・・19.4%
・岩村明憲・・・19.1%
・草野大輔・・・17.2%
・内村賢介〔右打席〕・・・16.6%
・高須洋介・・・16.0%


「高め」「低め」別にみると、「高め」を振りにいくことは少ないものの、「低め」ボール球を振りにいく割合もこれまた群を抜く値、52.0%である。低めのストライクからボールに変化する変化球を2球に1球は手を出しにいっていたことが、再確認できる...


●高めボールゾーンのスイング率
・ガルシア・・・42.7%
・聖澤諒・・・30.5%
・横川史学・・・23.8%
・岩村明憲・・・23.8%
・高須洋介・・・19.6%
・内村賢介〔左打席〕・・・19.0%
・松井稼頭央〔左打席〕17.1%
・草野大輔・・・16.6%
・ルイーズ・・・14.8%
・松井稼頭央〔右打席〕13.5%
・内村賢介〔右打席〕・・・4.9%


●低めボールゾーンのスイング率
・ルイーズ・・・52.0%
・松井稼頭央〔右打席〕37.3%
・松井稼頭央〔左打席〕36.2%
・内村賢介〔左打席〕・・・29.7%
・聖澤諒・・・27.1%
・岩村明憲・・・23.8%
・内村賢介〔右打席〕・・・23.5%
・ガルシア・・・21.4%
・草野大輔・・・20.7%
・高須洋介・・・18.0%
・横川史学・・・18.8%


次にボール球にバットがどのくらい当たっていたのか?をみるボールゾーン・コンタクト率。こちらでもここまで調べてきた中で最も悪い値が出た。20.4%はワーストである。


●ボールゾーン・コンタクト率
・内村賢介〔右打席〕・・・66.7%
・内村賢介〔左打席〕・・・66.0%
・草野大輔・・・64.6%
・高須洋介・・・60.5%
・聖澤諒・・・58.4%
・松井稼頭央〔右打席〕・・・55.2%
・松井稼頭央〔左打席〕・・・53.1%
・岩村明憲・・・47.2%
・ガルシア・・・40.5%
・横川史学・・・32.3%
・ルイーズ・・・20.4%


2ストライクと追い込まれてしまってからのボールゾーン・スイング率はこのようになった。


■2ストライク以降:47.0%
20111224DATA3.jpg


47.0%とさらに跳ね上がり、この数字もワーストを記録した。


●2ストライク以降のボールゾーン・スイング率
・ルイーズ・・・47.0%
・聖澤諒・・・46.7%
・松井稼頭央〔左打席〕・・・41.9%
・草野大輔・・・40.4%
・松井稼頭央〔右打席〕・・・39.4%
・内村賢介〔左打席〕・・・39.1%
・ガルシア・・・36.9%
・岩村明憲・・・32.3%
・高須洋介・・・31.4%
・内村賢介〔右打席〕・・・27.3%
・横川史学・・・23.2%


意図的に故意でボール球ばかりを投げてきた相手投手

ここまで配球図で確認してきて感じるのは、ボール球が異様に多くないか?という疑問である。そこで、最後に、各打者、ボールゾーンに投げられた球が球数に占める割合はどのくらいか?を調べてみた。

他の打者はだいたい40%半ば~後半を記録するのに対し、ルイーズ選手のそれは1人だけ50%超の、55.0%を記録した。対戦投手が投げた全516球のうち、55.0%に当たる284球は実にボール球だったのだ。

これは、相手投手が「意図的に」ボール球を投げている証拠だ。弱点を研究され尽くされた証拠とも言えそうなのだ。

また、ルイーズ選手の場合は明らかなボール球でも振ってくれる、強振打者のためストライクゾーンに入る低めの球でも空振りになるケースが多い。そのため、ストライクゾーンのスレスレを狙う苦労をしなくて良い。このことが投手にとってさらに有利に働いたのは想像に難くない。


●ボールゾーンの球が球数に占める割合
・ルイーズ・・・284球、55.0%
・ガルシア・・・636球、49.5%
・聖澤諒・・・1013球、46.0%
・松井稼頭央〔右打席〕・・・364球、45.3%
・松井稼頭央〔左打席〕・・・687球、45.7%
・草野大輔・・・574球、47.9%
・内村賢介〔右打席〕・・・163球、38.1%
・内村賢介〔左打席〕・・・433球、42.1%
・岩村明憲・・・376球、48.0%
・高須洋介・・・713球、44.1%
・横川史学・・・366球、45.4%


実際、相手投手がボール球のみでルイーズ選手を討ち取ったケースは今季6回あった。(相手エラー含む)

・5/5ソフトバンク戦、4回の打席、岩崎投手。3球とも低めボール球スライダーで3球空振り三振。
・6/16広島戦、6回の打席、前田健投手。3球とも低めボール球スライダーで3球空振り三振。
・6/19阪神戦、8回の打席、スタンリッジ投手。代打で出てきて初球高めボール球のカーブをセンターフライ。
・6/25西武戦、8回の打席、松永投手。初球外角低めボールゾーンのストレートを見逃すも、2球目同様のボールゾーンのストレートを打ってサードゴロ(も相手がエラー)。
・6/29ソフトバンク戦、6回の打席、和田投手。初球外角低めボール球のチェンジアップを見逃すも、2球目同様のボール球のチェンジアップを今度は空振り、3球目同じコースのボール球スライダーをファウル、4球目インハイのボール球ストレートを見逃した後、最後はアウトローのボール球変化球を打ってショートゴロ。
・7/14ソフトバンク戦、7回の打席、大隣投手。低めボール球チェンジアップをファウル、高めボール球ストレートを見逃して1-1、3球目高めボール球ストレートを空振り、最後は外角のボール球変化球を打ってセンターフライ。

【終】


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