〔記録〕ホットゾーンを探せ!──楽天イーグルス・松井稼頭央選手2011年ゾーン・コース打率&球種打率
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今回は、日本球界に7年ぶりに復帰、楽天イーグルスのユニフォームを来た松井稼頭央選手のゾーン・コース打率、球種打率になります。
なお、2011年の松井選手は、左投手との対戦では全て右打席、右投手との対戦では全て左打席に立っています。
さっそく、右打席から確認してみましょう。
■右打席(vs左投手)
打率.249、177打数44安打、2本塁打、33三振、10四球


松井選手の打率が.260でイマイチなものに終わってしまった最大の要因は、このブログで何度か書いているとおり、メジャーでは打席に立つことが少なかった右打席の対応が遅れたからです。
右打席の打率は.249。前半戦では.194と惨憺たる結果でした。後半戦.310を打って盛り返し、トータルで.249で終えたという訳です。
下記に、前半戦の右打席ゾーン・コース打率を出してみました。
■右打席(vs左投手)前半戦
打率.194、93打数18安打、2本塁打、23三振、8四球

これら2つの図を見比べてみると、高低別でその変化が顕著に表れています。
甘い高さといえる「高め」「中段/真中」のゾーンでの変化が目立ちます。
前半戦はヒットを量産しなければならないこのゾーンでも結果が残せませんでしたが、シーズントータルではつじつまを合せて好結果にしています。
●「高め」のゾーン打率(図の二段目)
前半戦.214 ⇒ 後半戦.321
●「中段/真中」のゾーン打率(図の三段目)
前半戦.222 ⇒ 後半戦.316
一方、低めゾーンに目を移してみると「ストライクゾーン真中」は打てていましたが、それ以外の大半では打てていないことがわかります。
●「低め全般」の球種別打率(図の四段目、五段目の合計)
ストレート・・・打率.180 (26打数6安打、5三振、1四球、4二塁打)
変化球・・・打率.152(63打数10安打、19三振、2四球、1死球、1犠飛、4二塁打)
右打席での「低め全般」ゾーンは、ストレートでも変化球でも打てませんでした。
しかし、注目したいのは二塁打の数。ローボールヒッターのイメージのある松井選手、右打席では12本の二塁打を記録しましたが「低め」から放ったのは実に8本なのです。ここに低め好きの一端を垣間見せています。それも、前半戦では2本、後半戦では6本という二塁打の期間別内訳ですから、前述のとおり、右打席での感覚を取り戻すのに前半戦は相当苦労したことが伺えます。
この苦労の跡は、右打席でのスライダー打率にも表れています。前半戦、左投手が投げるスライダーを打って出た打撃成績は14打数0安打、後半戦では15打数5安打2二塁打ですから。
次に、左打席をチェックしてみましょう。
■左打席(vs右投手)
打率.266、361打数96安打、7本塁打、61三振、16四球


左打席での打率は.266。決して良い数字ではないものの、前半戦.271、後半戦.261ですので、まずまず対応していたことが確認できます。
松井選手はローボールヒッター。低めの球のさばきが上手い。そのようなイメージは左打席で符合します。ゾーンの高低別でみると、下記のとおりです。
「高め」(図の二段目)・・・打率.292
「中段/真中」(図の三段目)・・・打率.362
「低め」(図の四段目)・・・打率.252
一般に打ちにくいとされている「低め」でもシーズン打率(.260)とほぼ変わらない.252の数字です。
ただ、打者が最も打ちにくいとされるコース=「外角低め」では結果が出ていませんね。
また、「低めボールゾーン」もよくありません。松井選手にとって「低め」は特に好きなホットゾーンですから、見逃せばボールになるストライクからボールに変化する変化球も、ついつい手が出てしまうのでしょう。
好投手だとストレートと変化球の腕の振りが一緒の場合が多いですから、低めのストレート!よしきた!絶好球!と思ってスイングしにいくも、実際は落ちる変化球で屠られてしまった...というケース、多く見かけました。
ここの球を見きわめることが、できるか?どうか?がカギでしょうね。【終】
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今回は、日本球界に7年ぶりに復帰、楽天イーグルスのユニフォームを来た松井稼頭央選手のゾーン・コース打率、球種打率になります。
なお、2011年の松井選手は、左投手との対戦では全て右打席、右投手との対戦では全て左打席に立っています。
さっそく、右打席から確認してみましょう。
■右打席(vs左投手)
打率.249、177打数44安打、2本塁打、33三振、10四球


松井選手の打率が.260でイマイチなものに終わってしまった最大の要因は、このブログで何度か書いているとおり、メジャーでは打席に立つことが少なかった右打席の対応が遅れたからです。
右打席の打率は.249。前半戦では.194と惨憺たる結果でした。後半戦.310を打って盛り返し、トータルで.249で終えたという訳です。
下記に、前半戦の右打席ゾーン・コース打率を出してみました。
■右打席(vs左投手)前半戦
打率.194、93打数18安打、2本塁打、23三振、8四球

これら2つの図を見比べてみると、高低別でその変化が顕著に表れています。
甘い高さといえる「高め」「中段/真中」のゾーンでの変化が目立ちます。
前半戦はヒットを量産しなければならないこのゾーンでも結果が残せませんでしたが、シーズントータルではつじつまを合せて好結果にしています。
●「高め」のゾーン打率(図の二段目)
前半戦.214 ⇒ 後半戦.321
●「中段/真中」のゾーン打率(図の三段目)
前半戦.222 ⇒ 後半戦.316
一方、低めゾーンに目を移してみると「ストライクゾーン真中」は打てていましたが、それ以外の大半では打てていないことがわかります。
●「低め全般」の球種別打率(図の四段目、五段目の合計)
ストレート・・・打率.180 (26打数6安打、5三振、1四球、4二塁打)
変化球・・・打率.152(63打数10安打、19三振、2四球、1死球、1犠飛、4二塁打)
右打席での「低め全般」ゾーンは、ストレートでも変化球でも打てませんでした。
しかし、注目したいのは二塁打の数。ローボールヒッターのイメージのある松井選手、右打席では12本の二塁打を記録しましたが「低め」から放ったのは実に8本なのです。ここに低め好きの一端を垣間見せています。それも、前半戦では2本、後半戦では6本という二塁打の期間別内訳ですから、前述のとおり、右打席での感覚を取り戻すのに前半戦は相当苦労したことが伺えます。
この苦労の跡は、右打席でのスライダー打率にも表れています。前半戦、左投手が投げるスライダーを打って出た打撃成績は14打数0安打、後半戦では15打数5安打2二塁打ですから。
次に、左打席をチェックしてみましょう。
■左打席(vs右投手)
打率.266、361打数96安打、7本塁打、61三振、16四球


左打席での打率は.266。決して良い数字ではないものの、前半戦.271、後半戦.261ですので、まずまず対応していたことが確認できます。
松井選手はローボールヒッター。低めの球のさばきが上手い。そのようなイメージは左打席で符合します。ゾーンの高低別でみると、下記のとおりです。
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「中段/真中」(図の三段目)・・・打率.362
「低め」(図の四段目)・・・打率.252
一般に打ちにくいとされている「低め」でもシーズン打率(.260)とほぼ変わらない.252の数字です。
ただ、打者が最も打ちにくいとされるコース=「外角低め」では結果が出ていませんね。
また、「低めボールゾーン」もよくありません。松井選手にとって「低め」は特に好きなホットゾーンですから、見逃せばボールになるストライクからボールに変化する変化球も、ついつい手が出てしまうのでしょう。
好投手だとストレートと変化球の腕の振りが一緒の場合が多いですから、低めのストレート!よしきた!絶好球!と思ってスイングしにいくも、実際は落ちる変化球で屠られてしまった...というケース、多く見かけました。
ここの球を見きわめることが、できるか?どうか?がカギでしょうね。【終】
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